本部
- 形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 500
- 参加人数
-
- 能力者
- 36人 / 1~50人
- 英雄
- 35人 / 0~50人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2016/06/03 22:00
- 完成予定
- 2016/06/13 22:00
このシナリオは1日間納期が延長されています。
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/06/02 23:29:32 -
【質問卓】
最終発言2016/06/03 21:21:02 -
【地図】
最終発言 -
地下【概要】
最終発言2016/06/04 00:33:59 -
2F【概要/相談用】
最終発言2016/06/03 02:11:30 -
1F【概要/相談用】
最終発言2016/06/03 21:47:52 -
相談卓【初期配置宣言等】
最終発言2016/06/03 19:07:07
オープニング
●ティファレトの短剣
H.O.P.E.とセラエノの間で繰り広げられる、熾烈な短剣の争奪戦。
一連の騒動を受け、短剣が大英博物館に収められていると知ったH.O.P.E.のロンドン支部は、早速大英博物館に連絡をとった。皮肉なことに、この騒動が短剣の正体を明かすこととなった。
英国、大英博物館。
歴史的な資料が一堂に会するこの場所に、これがあったのは偶然か、必然か。
「まさか、これが……」
館長のスマークはずり落ちそうになる眼鏡を持ち上げ、短剣を眺めた。金細工の施された優美な短剣は、新たな調査により、この世界にとってこのうえない影響力をもったものであるという可能性が浮上してきていた。
博物学をはじめ、あらゆる学問に対して深い造形を持つスマーク。しかし、スマーク氏には、この短剣が不思議な力を持っているとはわからない。
遺物のすべてを解き明かせないことを悔しく思いながらも、スマーク氏は名残惜しそうに短剣の前から去る
●大英博物館、館内
大英博物館、館内に集められた一同。
一同の前に進み出たスマーク氏が、ゆっくりと辺りを見渡した。
H.O.P.E.と大英博物館は協議を重ね、短剣を一度H.O.P.E.のロンドン支部へと移動させることとした。
「えー、今回、諸君らに担当していただきますのは、価値ある歴史的資料、『ティファレトの短剣』の護衛です。我々は慎重にトラスティーと会談を重ね、この短剣を、H.O.P.E.に預けることを決めました……」
「この『ティファレトの短剣』は、我が館が誇る歴史的な一品です。我々がこの短剣をオークションハウスから購入し……彫金の技法は……古代ヘレニズム文化と……この短剣の歴史的価値は……云々かんぬん……」
話が長い。
要点だけ、とたしなめられて、スマーク氏は残念そうにスピーチの束をめくる。およそ10分の9ほどがぺらりと一気にめくられた。
「みなさんにお願いしたいのは、この『ティファレトの短剣を守ること』です。現在、ティファレトの短剣は我々の博物館のガラスケースの中に厳重に収められております。
とはいえ、ここにある間は、安心していただきたい。もともと、大英博物館はまさに”歴史的価値ある資料の宝物庫”。
警備は万全、我が大英博物館のセキュリティは、まさしく『世界最高峰』です。そこのお方、少々よろしいですかな」
「あ、ああ」
ちょうどその場にいたコリーが、指をさされて、適当なショーケースに手を触れる。その瞬間、けたたましく警報が鳴り響いた。ガスが飛び出し、顔にぶつかる。
「げほっ」
強烈な攻撃に、膝をつくコリー。
『侵入者発見、侵入者ハッケン!!!』
けたたましく鳴り響く警報装置を、スマークは職員に合図して止めさせた。
「見ての通りでございます。異様なライヴスの変動や増減を感知するシステムや、それによる愚神や従魔の侵入を警戒するシステム、もっと言えば能力犯罪者(ヴィラン)に対抗する為、接触感知式のケース。果ては、建物の様々な侵入経路ではその接触に応じて自動的に対象を写す警備カメラなどなど、従来型システムの強化発展型も多勢盛り込まれています」
館長は、もったいをつけて職員に警報を止めさせる。
「お分かりいただけましたかな?」
「て、停電などさせられたら?」
よろよろと立ち上がるコリーが言う。
「ご安心ください。これらは外部からの電力ではなく、地下のライヴス装置によって独立駆動しているものです。大規模な停電などにさえ対抗できる強力なものです」
H.O.P.E.の職員が、スマーク氏の言葉を引き継ぐ。
「館長のスマーク氏が言う通り、ここでの動きにさして警戒する予定はないようだ。怪しげな動きがあれば直ちに警報が出るし、警備に来た君たちにも情報がいきわたる。警戒すべきは、”道中”と思われる。ルートと布陣を確認する。短剣を回収し、ロンドン支部まで送り届けることとする」
だが、しかし。
セラエノの影は、すぐそこまで忍び寄っていたのだ。
●忍び寄る影(PL情報)
その能力を犯罪に使うヴィラン。その中でも、『芸術犯罪』に力を傾ける者たちがいた。
大英博物館にエージェントたちが集う数日前、セラエノの幹部、ミトラはとあるヴィランに接触を図っていた。
「やあ、『コピーキャット』さまに仕事を頼みたいって?」
高層ビルの一室、ベルも鳴らさず入ってきたミトラを、もう一人の男は悠々と迎える。ミトラは苦々し気にヴィランを見た。
コピーキャットの部屋には、優美な美術品があふれかえっている。この部屋の男にとって、美術品は生活の糧であると同時に、嗜好品である。
セラエノの男は、イーゼルの上にかかっている一枚の絵を見て、心のうちで舌を巻いた。専門家も誤魔化せそうな出来の一枚の有名絵画。――完成すればだが。
『コピーキャット』の名のとおり、模造品の作成はお手の物であるらしい。
「我々は近日中”大英博物館”を襲う」
「秘密結社から足を洗うのかい?」
「……」
「おや、てっきり自首でもしにいくのかと。あそこのセキュリティは僕でも手が出せないんだ。ロマンを追うのはいいけれど、セラエノの誇大妄想癖にはつきあえないな。どうしても狙うっていうなら、品物が運び込まれる道中のほうが……」
「あのセキュリティは無効化するアテがある」
「……ほう?」
「まあ、まかせておけ。H.O.P.E.の連中は、『道中』の襲撃を考えているだろうからな。理由は聞くな。お前に依頼だ」
「それじゃあ、段取り通りに」
「首尾よく」
扉が閉まると同時に、二人は吐き捨てた。
「薄汚い泥棒風情が」
「は、秘密主義者め」
●沈黙
警備センターから情報と指揮を受け取り、各自配置についていたエージェントたち。
不意に、照明が落ちる。
「停電か?」
放送は入らず、いつまでも沈黙していた。スマークはカチカチとマイクのスイッチを押す。反応はない。
「いったい……」
「すぐに自家発電装置を!」
「ダメです。中央のセキュリティ―ルームからの通信が途絶えました。通信機も入りません!」
「馬鹿な!」
スマークは頭を抱える。
「いったい、いったい、……どうしたら!?」
エージェントたちへの情報が途切れた。
それと同時に、セキュリティールームに駆け込んでいく、H.O.P.E.のエージェントの影。
攻撃を受けた職員がその場に気絶する。
「メリオンテは、うまく動いているようだな」
「ああ、世界一の警備装置も形無しだ」
博物館の警備員の中に、セラエノのメンバーが混じっていたのだ。
パニックに陥る大英博物館。1階、2階の数か所で、爆音がとどろく。
それぞれの配備の位置についたエージェントたちには、いったいあたりがどうなっているのかわからない。ライヴス通信機も使えない。
確かなことは、ただ一つ。
エージェントたちは、各自の経験と判断に頼ってセラエノの襲撃を撃退しなければならない――。
解説
●目標:ティファレトの短剣を守る
なにかあれば、コリー・ケンジ・ボールドウィン(az0006)がお答えします。
●登場
<セラエノ>
・短剣奪取部隊×15
隊長『ミトラ』
副隊長『フォックス』
どちらもシャドウルーカー。
・セキュリティ部隊×5
地下のライヴス装置の周辺。
複数人が『メリオンテのようなもの』を所持。本物は一つ。
・陽動部隊×10
各階のトイレ等に爆弾を仕掛けて騒動を起こす。
『コピーキャット』
怪盗ヴィラン。仮面の男。
騒ぎに乗じて美術品を盗み出そうと2Fに去っていく。
・攪乱部隊×数名
エージェントや博物館の警備員に化ける。
・連絡部隊×数名
1F,2F、東西南北などに。仲間との連絡。
<オーパーツ>
・メリオンテ
拳大の複雑な文様がついた物体。ライヴストーンを停止させる効果を持つ。セラエノ以外にも扱える。
(「【神月】溢れだす幸福のまやかし」参照)
●地図
・建物は二階建て+地下。
・主な出入り口はモンタギュ広場に面する北口とグレイト・ラッセル通りに面する南口の二か所。中央の大観覧室を、通路状のギャラリーが回の字に取り囲む。
・2Fへ出入りする階段はホール、北の通路。
また、大観覧室は1F、2Fが吹き抜け。リンカーであれば移動可能。
・ホール 南口と大観覧室の間に近い場所にある。
・大観覧室 建物の中央にある。一階、二階吹き抜け。
・大観覧室を回の字に取り囲む、東西南北の通路状のギャラリー(1Fと2F分、8通路。)
※展示のための、かなり広い通路。
・1F、西側通路はかなり広く、展示のために壁で区切られている。
・西の最奥に『ティファレトの短剣』が収められた場所がある。
・ライヴス装置 大観覧室・地下。大観覧室からハッチを開けて梯子を下りたところにある。
●その他
それぞれの配備場所に近いところからスタート。
●(PL情報)
・セラエノは、オーパーツが含まれている可能性のある考古資料や遺物は積極的に破壊しない。
マスターより
こんにちは。MSの布川です。
ツアーミュージアム、大英博物館。
今回は、大英博物館を舞台に、セラエノと短剣を巡っての大立ち回りとなります。
博物館で騒げる機会も、なかなか貴重なものではないでしょうか。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/06/11 21:02
参加者
掲示板
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/06/02 23:29:32 -
【質問卓】
最終発言2016/06/03 21:21:02 -
【地図】
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地下【概要】
最終発言2016/06/04 00:33:59 -
2F【概要/相談用】
最終発言2016/06/03 02:11:30 -
1F【概要/相談用】
最終発言2016/06/03 21:47:52 -
相談卓【初期配置宣言等】
最終発言2016/06/03 19:07:07