本部
- 形態
- イベントショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/09/28 22:00
- 完成予定
- 2018/10/12 22:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
作戦会議室☆
最終発言2018/09/28 02:59:54 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/09/25 05:56:58
オープニング
このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●ふたたびの夜
──それとは知らずに、ではあるが……。
そのビルの屋上に建つ社(やしろ)には、かつて愚神が祀られていた。
正確には、祀られていたのは愚神自身ではなくその身体の一部である。
昔、「人喰らいの刀」と呼ばれていた刃があった。
今思えば、それは恐らく愚神の特性として「刃」が周囲のライヴスを奪っていたのであろう。
現代においてとある一族がそれを封じ──恐らく現代で言うところのオーパーツ的な物質を使って──「刃」を銅剣の中に埋め込んだ「御神刀」を作り出した。
封印した一族は「神代(かみしろ)」と名乗り、代々この「御神刀」を護ってきた。
二〇一八年、現在。
その刀は愚神に奪われ、すでに「ここ」には無い。
本堂の手入れは行き届き、敷かれた玉砂利は綺麗に掃き清められていたが、この社には未だ祀る神は居らず……。
神代 桐生(かみしろ きりお)はボールペンを走らせていた手を止めた。
二〇一八年九月二十五日、その夜は満月だった。
日本では旧暦の十月を神無月という異称で呼ぶ。
今はまだ長月。
神が出かけるにはまだ早い──
「──誰か居るのですか?」
桐生が声をかける。
満月の下に少女が居た。
●影
「どういう……こと……」
それを見たH.O.P.E.のオペレーターは言葉を失った。
とある曰くつきのビルがドロップゾーンと化した。
こんなご時世である。取り急ぎそこへ斥候として数名のエージェントが向かい──彼らは全滅した。
彼女は、彼らから受け取ったデータを持って新たなエージェントの下へと駆けだした。
ブリーフィングルームのスクリーンに表示されたのは十五、六歳ほどの一人の少女だった。
市松人形のような娘──切りそろえた前髪とおかっぱ髪と朱色の着物がそんな印象を与えた。
白目のほとんどない黒い瞳で月を見上げる少女は、白い手に日本刀を下げていた。
──彼女を、H.O.P.E.の人間の多くは知っている。
【神月】作戦で撃破されたはずの愚神十三騎《虚の刃》神無月。
今回のビルは愚神・神無月が初めて出現したとされる場所でもあった。
「斥候として潜入したエージェントたちが遺したデータによると二〇一五年に出現したドロップゾーンと変わらないようです。あの頃のデータはほとんど残っていませんが、少しの写真と当時の救出対象だった女性が送って来た地図が残っていました」
スクリーンに手書きの地図と、幾枚かの写真が表示される。
一枚目『ビル』。
八階建てのほとんど装飾の無いのっぺりとしたビルが映る。
中央入り口に入ってすぐに八階までのエレベーターが、右奥に屋上まで続く折り返しの階段がある。
二階から七階にはテナントが三店舗ずつ。
屋上直下の八階は横長の広いイベントスペース、エレベーターを挟んで右にレストラン、左に本屋がある。
イベントスペースには中央に鍵のかかった大きな観音開きの窓がひとつあり、レストランには壁一面にガラスがはめ込まれている。また、エレベーターの裏には非常用の梯子が隠されており、登りきり天井を押し上げればドロップゾーン中央に出ることが出来るが、同時にそこは従魔の輪の中心となる。
なお、本屋の真上が本殿となるが、屋上がドロップゾーンと化しているため、天井を破り上階へ突破する方法は使えないと書かれている。
二枚目『ドロップゾーン』。
一階から屋上まで続く折り返しの階段。
登り切って屋上の扉を開くと、庭園に出る。
扉から二十メートルほど先には社があるが、扉から社までの間には玉砂利が敷き詰められたスペースがあり、更に五体の従魔が大きく円を描くように並んで佇んでいる。
所々今は緑の桜の樹が植えられ姿を隠せるが、玉砂利を踏めば大きな音がする。
社の切妻造の大きな屋根の上に愚神が居り、侵入者に気付けば様子を見ながらゆっくりと降りてくるだろう。
三枚目『拝殿および本殿』。
正面に短い階段のある社。広めの拝殿を抜け、石敷きの道を通った先に小さな本殿があるが、そこには何もない。
拝殿、本殿には従魔は入れるが、愚神は何故か入れない。
今はこの建物を守る御神体こと「御神刀」はないが、神無月の「影」もまたこのルールを守っている。
「ちなみに、今回は夜ということもあり、ビルの中には人は居ません。中には、居ませんが──」
オペレーターは言い淀み、そして続けた。
「ご本人からは言わないで欲しいと連絡がありましたが、実はこの社の拝殿にはこのドロップゾーンを発見した『通報者』が居ます。彼の名前は神代 桐生。このビルのオーナーのお孫さんです」
高校生の桐生は小説家を目指していて、この社と社に祀られていた刀の物語を書こうとしていたという。それで、祖父に内緒で深夜にビルに忍び込み──愚神を見つけたのだという。
「幸いにも彼は元ゾーンブレイカーである親類に御神刀の欠片を託されていました。彼はそれを持って拝殿に篭っています。ただ、以前の報告にもあるように、いずれ従魔が動き出せば拝殿に押し込まれて彼の命もないでしょう。しかし、一般人を守ってのトリブヌス級愚神との戦いは無謀だと、彼は自分の存在をエージェントに話さないようにと通報時に依頼しました。
ですが……」
オペレーターは困ったように笑った。
「正義の味方(H.O.P.E.)としては、それを告げないわけにはいかないですよね」
神無月の「影」は、【神月】作戦の彼女よりは明らかに弱体化しているというが、それでもあくまでトリブヌス級愚神だ。
●桐生
──あれが、愚神・神無月……。
拝殿の細く開けた扉から、桐生は外を見ていた。
ドロップゾーンに浮かぶ、スーパームーンのような巨大な月が屋上を煌々と照らしていた。
神無月は自我が無いように見えた。
桐生を見ても興味を示さず、気付いた彼が拝殿に転がり込むのを無表情に見ていた。
だが、その後、玉砂利の上に現れた鎧武者たちはそうはいかないだろう。
──僕は死ぬかもしれない。けれども、僕の書いたこれだけ、遺せればそれでいい気がする。
桐生は神無月の姿とドロップゾーンの様子を手帳に事細かに書き記す。
──でも、できるのならば、エージェントの姿を一目見て、それから……。
青年は守り袋に入った、御神刀の欠片をぎゅっと握りしめた。
解説
●目的:神無月の撃破
※桐生が死亡した場合は成功度が下がる
ステージ:23時頃、屋上がドロップゾーンのビル
●敵
従魔:鎧武者姿のデクリオ級従魔五体
動きは遅いが攻撃力は高めで連携を組んで戦うことはない
〇トリブヌス級愚神・神無月の影
愚神・神無月は(恐らく)元カオティックブレイドの強力な戦士であると思われる
だが、王達への敗北により完全に愚神化、愚神十三騎の一柱として忠誠を誓っていた
今回の「影」は2015年「神無月夜の偶人刀」シナリオ時点での能力で出現
言葉らしきものは交わせるが意思はない
特殊能力:《斬星截天》《虚の鎧》《上天驟打》
ステータス:物攻B 物防C 魔攻D 魔防A 命中B 回避D 移動D 生命B 抵抗A INT D
・虚の鎧:全身に纏うパッシブスキル、魔法防御力が高く追加効果を抑制する
これによって痛みを感じず、死角を取られることには無頓着である
・斬星截天:静かな動きで見えぬ衝撃を放ち、空間を抉り衝撃と後退効果を伴う攻撃(連続使用可)
・上天驟打:多数の刀を召喚して複数の標的へ放って攻撃するカオティックブレイドの技
●NPC
・神代 桐生
厭世家の男子高校生、三年
小説家を目指しているがなりたいわけではない
この世界において、リンカーにもなれず、また何者でもない自分に不満と絶望を抱いており、
祖父のビルで起きた事件と愚神に強く惹かれているが
PCたちには従い、邪魔をしたりはしない
オペレーターを通じて、彼のメールアドレスをPCたちは知っているので指示を出すことはできる
奥の本殿ではなく、手前の拝殿に隠れて外の様子を見ている
御神刀の欠片:拝殿・本殿内では神無月避けの力を持つ(PCには使えない)
マスターより
【神月】特設ページはこちら(http://www.wtrpg0.com/event/cp016/opening)です。
関連シナリオ、ステータス等の記載がありますが、今回の影はこの時より弱体化しています。
元の事件のシナリオ名は「神無月夜の偶人刀」です。
あの日、未だ逃げるしかなかったあの敵を、どうか倒してください。
宜しくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/10/20 21:37
参加者
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作戦会議室☆
最終発言2018/09/28 02:59:54 -
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