本部

2018 御秋祭 

玲瓏

形態
シリーズ(続編)
難易度
易しい
オプション
参加費
1,300
参加制限
-
参加人数
能力者
12人 / 4~15人
英雄
11人 / 0~15人
報酬
少なめ
相談期間
5日
完成日
2018/12/15 19:45

掲示板

オープニング

 その日は奥ゆかしい青空であり、照り付ける日差しと街路樹の香りが鮮やかだった。
 朝から町内会の人々は学校に閉まってあったテントを協力しながら引き出し、公園に並べている。公園には準備の時に目印を決めておいたから、その作業は数時間もあれば終わった。
 家でのんびりと紅茶を啜っていた坂山は、ファイルの中に入った書類に目を落としながら考え事に耽っていた。それは、今までの御秋祭の思い出だ。そもそもの始まりは、この町で起きた事件だった。
 三年前、この町でヴィラン絡みの事件が起きてから毎年行っていた御秋祭の開催が見送られると町内会が決めた。ヴィランはエージェントが捕まえたとはいえ、子供達の中にある不安の種は取り除かれることはなく、保護者達の声も厳しい。
 しかし坂山は、その事件を忘れるためにも御秋祭を開くべきだと考えていたのだ。毎年子供達の楽しみだった。その楽しみを大人の事情だけで取りやめるのは最良だろうか。
 保護者らやPTAを諫めるために思いついた案がエージェントの起用だった。護衛を含めてエージェントに屋台番を任せることによって事件があった時にすぐ対処できるようにするのだ。幸運なことに未だに事件は起きていない。
 三年前とは思えない。毎年お祭りに参加してくれるエージェント達には感謝しか見当たらず。一年という時間を経ることで坂山は彼らの変化を見るのが楽しみだった。一人一人のエージェントにどんなドラマがあって、一年経ったのかを考えるのだ。
 今年初めて参加してくれる子達には精一杯楽しんでもらうべきだろう。楽しい時間を作ることができれば一番だ。
 坂山にとって、これが最後の御秋祭だった。
 椅子から立ち上がった彼女は玄関に行くと、靴を履いて扉を開けた。予定していた時刻よりも大幅に早い出発となるが、家にいても退屈してしまうだけだ。
 それに最後の一日くらい、自分も最大に楽しむつもりだ。朝から晩まで。皆が楽しい一日、それが今日の目標だった。規約だとか、無礼だとか関係ない。今日は無礼講だ。もちろん最低限のルール……例えば未成年がお酒を飲まないだとか、暴力沙汰にはしないだとか常識的な所は大人が注意しないといけないだろうが。
 よし、と坂山は声に出して前を向いた。盛大に楽しむ日の始まりだ。

解説

●目的
 楽しみ、祭り会場を存分に盛り上げる。

●全屋台

・食べ物系
「焼きそば・たこ焼き・ホットケーキ・たこなし焼き・きゅうり・焼き鳥・イカ焼き・べっこう飴・絵描きせんべい・綿あめ」
「マシュマロ焼き・ポテトチップス直火・薩摩芋・焼きりんご・アップルパイ・焼きトウモロコシ・お餅・白米・じゃがバター」

・飲み物系
「果物ジュース・タピオカジュース・酒・カクテル(自由に調合可能)・ハイボール・ワイン等」

・お遊び系
「スタンプラリー・輪投げ・射的・衣装貸し出し・餅つき・くじ引き・金魚掬い」

●お祭りの目的
 本来のお祭りは秋の豊作を祝って、神様に感謝する物ですが、時代が立つに連れて段々と交流をメインとなってきました。
 これを切っ掛けに、今まで話したこともなかったエージェントと仲良くなれればなと思っています。更に友情、愛情を深めるのも一手です。
 何処を誰と回るか、どのようにして遊ぶかなどを相談して決められれば良いのかなと思います。
 そして下準備に出てくれたエージェントの皆さん、ありがとうございます。当日は店番も兼ねてもらいますが、当番外は思う存分に楽しんでもらえればなと思っています。
 何はともあれ楽しみましょう!

●飲み会
 お祭り後、飲み会を希望される場合は別のシナリオ枠としてリリースします。

●その他
 質問は坂山まで! また、今回から参加したエージェントも希望があれば、相談して店番も可能とします。

リプレイ


 遠くから聞こえてくる祭囃子は荘厳で、囃子に混ざって人々の声が交差していた。月は愉快な顔をしながら祭りの様子を照らしている。
 人で行き来する出入口の門扉を潜り石段を歩くと、早速左手にはきゅうりと書かれた屋台があった。バチを持ったキュウリが太鼓を叩く可愛らしい絵の下で、青年が客引きに勤しんでいる。
 はてさて、きゅうりの屋台の対面には「スタンプラリー」という屋台がある。一体どんな屋台なのかと覗いてみれば。
「ヘイ! お兄さん一つ、あぁどうだィ?!」
 半裸で腰に綱を巻き、鉢巻から滴らせる汗を見せながら荒木 拓海(aa1049)は目の前を通り過ぎようとした子供達に眼を向けた。
「スタンプラリーだって! ケンちゃん、やってみない?」
 スタンプ配るだけなのにどうして鉢巻から汗が落ちているのかという疑問はご法度だ。
「楽しそうじゃん。ねえ、このスタンプラリーが集まったら何があるの?」
「ぁよいしょ! それは集まってからのッお楽しみィ~」
「何この人、面白い」
「さあさお兄さんッ! 頑張ってぇ、祭りのスタンプをッ、集めるんだ!」
 子供達ははしゃぎながらスタンプを持って何処かへ歩いていった。子供にとっての楽しみはやっぱりスタンプラリーだろう。
 荒木は客寄せも、その衣装際立ってレベルが違う。独特な個性をふんだんに発揮し、時折カメラのシャッター音が聞こえながらも周囲の眼を奪っている。
「子供よりもはしゃいんでるんじゃないかなぁ」
 隣ではメリッサ インガルズ(aa1049hero001)が目と口を一直線にしていた。彼女は座敷童が着るような可愛らしい浴衣を準備してもらっている。水玉模様が綺麗だ。
 なるべく荒木に視線をよこさないようにしながら周囲を見回していると、胡瓜を齧っているのが赤城 龍哉(aa0090)だとすぐに分かった。
「赤城さーん!」
 メリッサは笑顔で手を振って彼を歓迎した。荒木も声に気付き、赤城の方へと迫真の衣装をひけらかした。
「やあ相棒! やっぱり今年も来てくれたんだな」
「おう。楽しそうだなぁお前」
「結構子供達からの人気は高いんだよ。ぁよいしょッ! って」
「せっかくの祭りだしな。そっち側も楽しんでナンボだ。ところで俺もスタンプラリーに参加したいんだが」
「あそれぇッ!」
 机の上に置いてあった紙の束から器用に一枚、人差し指と中指に挟んで勢いのまま赤城の前に紙を差し出した。
「さあ受け取れ! そして帰って来た時、特別な品を用意しよう……ッ!」
「おう! 二人とも店番頼んだぜ」
 赤城はちらりとメリッサに顔を向けて、「大変そうだな」と苦笑した。メリッサもつられて笑った。


 異国の地で育ったゼノビア オルコット(aa0626)は日本の祭りを歩くことが新鮮だった。イギリスでは見られない屋台や食べ物がずらりと並んでいて、人々は浴衣に身を包んでいる。その中でも不思議に思えたりんご飴をレティシア ブランシェ(aa0626hero001)に買ってもらい、初めての舌触りに驚きの眼を向ける。
「こんな、甘い味、なのですね」
「子供達に、大人気なの。中には、本物のリンゴが入ってるのです」
 泉 杏樹(aa0045)は飴を齧りながら満足そうにそう言った。美味しい物を食べた時の人の表情そのものだ。
 歩いていると頭に鉢巻をつけた大人達の集う屋台が見えた。ビール、カクテル、果実酒の揃った名屋台だ。お酒は二十歳を過ぎたから! とポップ作成組の仕事には隙がない。
 ゼノビアと泉の後ろで昔話に興じていた榊 守(aa0045hero001)は屋台に眼を向け、隣にいたレティシア ブランシェ(aa0626hero001)の肩を叩いて屋台を指した。
「どうだ。簡単なもの一杯くらいならさすがに潰れねぇだろ」
「酒飲めたらいいんだがな、あいにく飲んだら仕事にならねぇんだよ」
「シラフが酔っ払いの相手をするのは大変だぜ。俺も七時からあるから潰れる程飲むって訳にはいかねえが」
「相席くらいなら付き合ってやるよ」
「お、気前が良い。ゼノビア、杏樹の面倒頼んだぜ」
 杏樹一人じゃ何をしたものか。ゼノビアが頷いたのを見て、榊とレティシアは屋台に並んだ。丁度隣にイカ焼きの屋台があるから、ツマミは間に合うだろう。香ばしい焦げた香りが食欲に当たる。
 二人になった杏樹達は人混みの中を歩いていると、今度はタピオカジュースの店を発見。
「この、タピオカ、って何……ですか…?」
「何でしょう……。飲んで、みるの」
 タピオカドリンクの店を担当しているのはヘンリー・クラウン(aa0636)とリリア・クラウン(aa3674)の二人で、ヘンリーは綿あめを作って子供に渡している最中だった。
 動物が可愛らしくデフォルメされたイラストが屋台に貼られて、どの動物も楽しそうに綿あめを食べている。
「お、二人とも楽しんでるか」
 最前列に二人が訪れた時、ヘンリーはそう言ってキャンディーを手渡した。
「はい、とても楽しいです。友達と一緒に、お祭り」
「それは良かった。美味しい食べ物とかあったか」
「じゃがばたー、りんご飴」
 ゼノビアは筆を使ってそう記した。まだ唇にりんご飴を食べた時の後味が残っている。
「ほう。後で食べてみるか。ところで二人とも、何をご希望で?」
「ああ、タピオカジュースを飲みたいのです」
「それならリリアの出番だな」
 隣で三人の話をニコニコ笑顔で見ていたリリアは右手を額に当て、早速タピオカジュース作りに励んだ。丸いタピオカをメルヘンチックな容器に入れ、その上からジュースを注いでいく。丸い玉が左右に揺れ、色鮮やかなタピオカジュースが完成した。
 リリアは胸を撫で下ろした。さっきは失敗し、色付けが上手くいかなかったのだ。急いで作り直したが、素人の彼女には難しいものなのだ。リリアは上手に出来たジュースをヘンリーに見せ、目をキラキラさせた。
「みてみて! 綺麗に出来たよ!」
「上手だな。後で俺の分も作ってくれ。喉が渇いてきてな」
「任せて! 段々作るのに慣れてきたかも」
 リリアはジュースをゼノビア、泉に手渡して二人に手を振った。楽しんできてね、と言葉を送り。
 さて、杏樹とゼノビアは初のタピオカジュースチャレンジ。どんな味なのかも想像がつかないが、泉は大きなストローでタピオカを吸った。
「初めてで、びっくりしたの。もちもちですね」
「モチモチ、なの?」
「ゼノビアさんも、飲んでみてください」
 泉に言われ、飲んでみれば彼女の言った言葉に嘘はなかった。柔らかな歯応えとシンプルな味。ジュースの味が染み込んで、するりと喉を通り抜けていく。
「美味しい」
 行列が出来ているのも分かる。可愛く書かれた動物達の絵と、美味しい綿あめ、タピオカドリンクに魅せられるのだ。


 片薙 蓮司(aa0636hero002)は浴衣姿に着替え終わり、貸衣裳屋の店先で片薙 渚(aa3674hero002)が着替え終わるのを待っていた。
「いいねぇ、似合ってるよ~。こっち向いて――ほら、とってもキュート!」
 浴衣の帯を結んでくれているのだろう。雅・マルシア・丹菊(aa1730hero001)のややウキウキな声が着替用スペースから聞こえてくる。
「へっへっへ、そんな似合ってるっすかね?」
「うんとーってもお似合い! 道行く人がつい見ちゃうレベル!」
 着替えも終わり、ブースのカーテンを開けて外に出た。浴衣で歩くのと普段着で歩くのでは雰囲気が一つ変わってくる。お祭りという物に歓迎されているようで、ピッタリ自分の居場所が御秋祭という場に嵌るのだ。
「よう。確かに似合ってんな、渚」
「蓮司も一段とキマってるっすね! 浴衣を着てお祭り、うぅーんなんだかワクワクしてきたっす!」
「あんまはしゃぎ過ぎて浴衣汚さないようにな」
「ちゃんとわかってるっすよー。あ、スタンプスタンプ」
 渚はスタンプカードを持ってアル(aa1730)にせり寄った。
 ところで、アルと雅も衣装を着ているのだが二人はファンタジーの童話から出てきたような姿をしている。アルは南瓜スイーツの妖精、雅はアリスの白兎。そのためか屋台よりも二人の方が際立ってオーラが目立っている。
 南瓜スイーツの妖精とか初めてみた、と男子高校生の友達グループが面白おかしく写真を撮っている。アルは妖精らしくプリティなポーズを決めてニッコリ笑顔だ。
 その後SNSに回ったのだが、わりと拡散されて御秋祭の知名度が広まった。
「スタンプラリー頑張ってねー! それとこの間、二人とも買い出しありがとうね! おかげで準備が捗ったよー」
「いいってことっすよ! お買い物も楽しかったんで~」
「ゲームで取ったんだっけ。すごいなぁ……。あ、そうだ。二人の好きな秋、冬の曲を教えてほしいな!」
「秋、冬の曲かー。蓮司、何か思いつく?」
「咄嗟には出てこないけどな……」
「今までで一番多かったのは名曲、winter a〇inかなぁ。次にラ〇トクリスマスって定番曲が多かった!」
 秋だというのに寒いからだろう。人々の体温上ではもう冬なのだ。
 二人は結局自由に選曲し、アンケートを終えると祭りの中に入り込んでいった。
「ありがとう! 楽しんでね~!」
 最初に向かうなら、やっぱり射的だろうか。というのも渚があれやこれやとぬいぐるみを欲しがるのだ。準備として参加していたからこそ、どの屋台にどの景品があるのかは覚えているのだ。
「あのリスのぬいぐるみ!」
 渚が指を向けた方向。出っ張った木板の二段目にはリスが寝転んでいた。
「あれを取ればいいのか」
「任せたっすよ蓮司! 今日の抱き枕になるリスちゃん!」
 屋台当番のオリヴィエ・オドラン(aa0068hero001)は銃に弾を詰めて、蓮司に手渡した。
「かっこよく決めてくれるだろ?」
「まあ、見てな」
 数多の戦いを潜り抜けたリンカーの射的。
 ――使い慣れてない銃だしな。一発目からリスを狙いにいくのはリスクが高い。なら、最初は簡単な物で腕を慣らしておくべきか。
 一発目に落ちたのはよくわからないうさぎの指人形で。よく見ると顔が腹立つ。
「あれ? リスはどうしたんすか」
「見てろって」
 一つ、二つと発射する度に何かがコロコロと転がっていく。リスを落とした後も満足せず、波に乗った蓮司は続けざまに硬貨を取り出してオリヴィエに預け――
「ストップ。落としすぎだ」
 オリヴィエからストップがかかり、止む無く断念。だがお目当てのリスのぬいぐるみが取れたのは大きいだろうか。


 今日の御秋祭で欠かせない屋台の中にはお絵描き煎餅も含まれているだろう。19時まで店主である木霊・C・リュカ(aa0068)の包容力というか、童心がお子様を引き寄せるのだから。炭火で焼く本格的な煎餅も屋台味の一つ。
「リュカ! やっていますか!」
 右手を上げてにんまり笑顔の紫 征四郎(aa0076)は蝶柄の着物を纏っていた。
「絶好調だよー。せーちゃんもどう? お祭り楽しんでる?」
「はい! たくさん美味しい物を頂いているのです。リュカにも差し入れ持ってきたのですよ」
 紫の手にはまん丸のたこ焼き、色合いのバランスの取れた焼きそばがそれぞれ両手に持たれていた。リュカは二つを受け取り、その瞬間にお腹の虫が騒いだ。
「いやあ、お隣焼き鳥屋さんでしょ。香ばしい匂いにお兄さんもうお腹ぺこりんちょだよ。ありがとねーせーちゃん」
「とても美味しかったのですよ! あ、征四郎にも御煎餅ください!」
「はーい、ちょっと待ってね」
 少し膨らみのある煎餅の上で筆を持つのはリュカだ。普通はお客さん自身に描いてもらうのだが、今は特別。リュカ兄さんの画伯的似顔絵コーナーの時間。
 リュカは匠とも呼べる慣れた手つきで煎餅に紫の似顔絵を描き終えた。
「ふふーふ、せーちゃん描けーた! どう?」
「……!!」
 これが現代アートである。もしかしたらリュカはピカソがちょっと別のベクトルに進化を遂げた生まれ変わりなのかもしれない。
「上手く描けたくない? 髭のとこ」
「そ、そうですね」
 紫は煎餅を見て吹き出しながらも、今度は反対に紫がリュカの似顔絵を描く事になった。
 案内板作成で培われた描画能力の成果か、妖精のようにデフォルメされたリュカが煎餅に写しだされている。
「わあー素敵! せーちゃん絵上手なんだね! この眉の所お兄さんそっくり~!」
「自信タップリなのです。でもそういえば、絵を描いてもらったの初めてですね!」
「あ~、そうかも。白い画用紙じゃなくて御煎餅の上っていうのも新鮮だよね!」
 初の記念に紫はカメラを取り出し、二つの煎餅を並べてシャッターを押した。至福の瞬間が一秒の画面に収まり、大事な宝物になるだろう。
 紫の頭に手が乗り、上を見上げれば榊とレティシアが揃っていた。
「よう。お勤めご苦労さん」
 榊は缶チューハイをリュカに手渡した。水滴が落ち、ひんやりと心地良い。寒い秋といえど、炭火と数時間もいると気温等関係なくなってしまうのだ。
「やーんセンスある! そんな榊さんにはとっておきお兄さんの絵をプレゼント! レティシアちゃんもついでに」
「ついで扱いなんだな!」
 現代アートの完成度はピカイチである。榊は目を丸くしてレティシアは何か言いたげに口をもごもご動かしている。
「レティちゃんは半分くらい妄想で描いちゃった、ほら見てかっこよくないこの堕天使の翼」
「なぁ、リュカ。お前には何が見えてるんだ」
 ある意味、センスがあるのかもしれない。これ以上リュカの絵が進化したらどうなるのか、見物ではないだろうか。彼にはぜひ頑張ってほしいところである。


 輪投げの屋台には人だかりが出来ていた。というのも原因は強烈な個性を持つ南瓜の妖精が輪投げに挑戦しているからである。
「あれ取りたいな……」
 狙うは斜め三マスのビンゴだ。様々な景品がまだまだ揃っており、成功すればよりどりみどりだが。
 店番をしていたグラナータ(aa1371hero001)は輪を渡し、熱い声援をアルに送った。
「皆が注目してるッスよ! ファイトッスー!」
 一回目、輪はジグザグな軌道を描いたが偶然にも空気と息を合わせて中央の突っ張りを通った。
「やったー! よしこの調子……!」
 二回目、右下を狙うも一回目のようにはいかず板に弾かれて跳ね返ってきてしまった。よくあるよくある、まだチャンスは残っている。
 三回目、予定とは違ったが中央下の棒に入り、リーチの状態。
「これはもしかして……?!」
 残るは二つ。この仁義なき戦いはどう転ぶのか。期待に期待を重ねて人々が見守るが、二回とも手元が狂って輪が暴れまわってしまった。力加減の間違った輪がグラナータの顎に命中しやんわりとしたダメージを受け、アルはお詫びになっつぁんを渡した。
 最後の一回は純粋に外れを引いてしまい手持ちの輪が無くなってしまった。
「外れたー! もう一回やってもいいですか!」
「勿論ッス! 何度でも挑戦するッスよ!」
 この手のミニゲームは一度だけでは済まないのだ。一回やりだすと止まらない。いつしか後ろの方から南瓜の妖精を応援する声が聞こえてきて、アルの眼に熱意がこもり始めた。


 昨年は屋台の焼きそばをほとんど使い果たす悪役としてお祭りに参加した餅 望月(aa0843)、今年は特にこれといって目的もなくふらふらきゅうりを食べながら屋台を巡っていた。かっぱかな?
「あれ、珍しい」
 人混みの中、ヴァルトラウテ(aa0090hero001)が七歳くらいの男の子と手を握って歩いている姿。
「もしかして隠し子……? これは面白そうな。名探偵としての血が騒ぎますな~」
 望月はこれ見よがしに後ろをついていくと、男の子が輪投げの屋台を指し始めた。喧噪に紛れて、投げ輪をやりたいとはしゃぐ声が聞こえる。ヴァルトラウテは悩んだ表情を見せたが、屋台のおじさんにお金を手渡して輪っかをもらった。
 挑戦者は男の子。一発目は……惜しくも平面に弾かれてしまった。ヴァルトラウテは悔しがる男の子に、やり方を教えるように腕を左右に振る。
「こう、動かすのは腕だけじゃなくて手首も動かすといいのですわ。そして投げる時は落ち着いて。もう一度投げてみたらコツが掴めると思いますわ」
「うーん難しいなあ。やってみるよ」
 二発目の挑戦。見事に左上の棒の中に通った。おじさんとヴァルトラウテは揃って拍手をした。
「まだまだ勝負はこれからですわ! 油断せず、一つ一つ丁寧に投げるのです」
 輪投げは残念ながら景品を獲得できなかったが、一つでも棒の中に入れば男の子は満足らしい。再び祭りの道を歩き始めた。
 次の標的は射的。小さいお子様は食べ物より遊びだ。
 射的屋に立っていたのは風見鶏仮面(aa0850hero002)であり、ワインを嗜みながらお客さん達のムードを盛り上げていた。ヴァルトラウテ率いる男の子の出番が来ると、彼女は子供向けの銃を手渡した。
 一方望月はきゅうりが無くなったので新たなきゅうりを求めに一旦引き返した。次は味噌付きのきゅうりにしよう。
「しっかり狙うんだよ。何を狙うんだい」
「うーん。ゲーム機……が欲しいけどちょっと難しそうだなぁ」
「最新式な上に大きいですわね。一筋縄では行かないはずですわ」
「そうだねえ。今まで何人もの人が挑戦していったけど皆あえなく断念さ。あたしは、あのマジシャンシリーズがいいと思うけどね」
「マジシャンシリーズってなーに」
「誰でも簡単にマジシャンになれるんだよ。例えばグラスにコインを入れて、穴が開いていないのに取り出すとかね。友達を吃驚させてみたくないかい」
 男の子の眼に炎が宿り始めて、俄然やる気が出てきた様子だ。ゲーム機も魅力的だが、子供心ながら難しいのだと理解していた。
「しっかり狙いを定めるんだよ。片目を瞑って――そう、あんまり腕を揺らさないようにね」
「もう少し近づいても大丈夫ですわ。体をもうちょっと前に出して」
 発射音が聞こえ、弾はあさっての方角へ飛び切なくも地面をコロコロ。
「今のはお試し、こっからが本番だ頑張っていこう」
 風見鶏は銃に弾を込め、再び手渡した。二発目……弾は景品に当たったが、打ちどころが悪かったのか下に落ちはしなかった。
「もう一回! もう一回当たれば落ちる!」
「その調子ですわ! まだ後二発残っているので、落ち着いて狙うのです」
「頑張るよお姉ちゃん!」
 お姉ちゃん? いつの間にか帰ってきていて小耳を立てていた望月は合点がいった。納得! ヴァルトラウテはお姉さんだったのだ。あの男の子は弟か。
 三発目は緊張からか外してしまったが、最後の一発はなんと景品の下部にあたり、下には落ちないがその場で倒れてしまった。本来ならば「残念」と判子が押される所だが、風見鶏のサービスで特別に景品を貰えることになった。
 ちょうどその時、男の子が後ろを振り返った。
 数秒遅れてヴァルトラウテも振り返り、男女二人の夫婦らしき人々がヴァルトラウテに頭を下げ始めた。そして男の子の手を取ると、バイバイと手を振ってどこかへ行ってしまった。
 納得、迷子か! 本当は隠し子という設定の方が名探偵感はあって良かったんだけれど。


 店番が終わった後、時鳥 蛍(aa1371)は紫と一緒に屋台巡りに励んでいた。主にグラナータ(aa1371hero001)が率先して美味しそうな屋台を見つけている。グラナータが今挑戦しているのは金魚掬いである。その結果は、グラナータのしょんぼりした背中を見れば一目瞭然。
「…………逃げられっ、た……」
 戦闘力と金魚すくいの能力はイコールで結ばれないようだ。
「グラさん、惜しかったのです。もうちょっとゆっくり……」
「次やればいける気がするッス! おじちゃんもう一回!」
 五点満点の点数を金魚につけるなら、三点程の丁度良い大きさな金魚が目の前を泳いでいた。グラナータはその金魚に愛の眼差しを贈り、慎重に慎重に……。
「あッ、手がスベった!」
 威勢のある水が跳ねる音。
「ああっ、また惜しかったのです。手が滑らなければ……もう一回やります?」
「もういいッスぅー。自分金魚に嫌われてるみたいッスからぁ」
 紫は半笑いで、手にしていた綿あめをグラナータに捧げた。
「これ、プレゼントなのですよ! 金魚掬いには失敗しちゃいましたけど、そんな時こそ綿あめなのです」
「え、いいんッスか! やったあー。じゃあお言葉に甘えて! あぁ~、うまぁい。よーし! 次はさっきいけなかった絵描き煎餅にいくッスよー!」
 絵描き煎餅屋では、今の店番はリュカに代わって芦川 可愛子(aa0850)である。
 列に並んでいると、キラキラした声が光って聞こえてくる。
「よってらっしゃい見てらっしゃい! こう見えてこの絵描き煎餅炭火焼き! ハァイそこのジョージもどう?」
「一つ欲しいッス!」
「あ! 征四郎ちゃんにグラナータちゃんに蛍ちゃん! 来てくれたんだ~嬉しいー!」
「皆が持ってる絵描き煎餅見てると食べたくなってきちゃったんスよねー。蛍も食べるッスよね!」
「いただきます」
「はーいありがと☆ じゃあ準備しちゃうから待っててねー!」
 紫は本日二度目の絵描き煎餅。実は、さっきリュカが描いてくれた煎餅は食べないで取っておいてあるのだ。実際に食べるのは今が初となる。
 準備が終わった様子で、こんがり焼けた煎餅。三人はその上にそれぞれの絵を描き、そのままかぶりついた。固すぎず、出来立ての煎餅は暖かくて渋みもあった。
「おいひぃッスねえ~。お祭り、お祭りぃ~最高ッス~」
 

 スタンプラリーの店番を泉に交代し、荒木とメリッサは揃って屋台巡りだ。最初に向かったのは綿あめとタピオカのお店だ。店番をしていると誰もが手にしているから、在庫が無くなる前に早めに確保だ。
「榊~店番お疲れ! 酒入りタピオカを作りそうだな」
 開口一番、荒木は店番の榊に向けて一言。
「作んねーよ。なにか、それはフリなのか」
「冗談冗談。今日は禁酒だからね。あ、綿あめ二つお願いしようかな」
「はいよ。ついでにあんじゅーグッズはどうだ、安くしておくぜ」
「いいね! それも追加で。あ、あとさっきは焼き鳥ありがとうねー。美味しかったよ」
「おうおう。結構美味かったろ。なんせ上物を買ったからな。本当は酒のツマミで食うのが一番だが、そいつは次の機会か」
 話している間に綿あめは完成し、二人の手に渡ると揃って綿を口につけた。
「甘くて美味しい~。頬っぺたが落ちるって、まさにこの事をいうのね」
「優しい味だよな。さて、次はどこにいこうか。あんまり悠長にしてると一時間なんてすぐだからね」
「なら、射的屋とかどう? 競争しましょうか♪」
「……勝てないの承知で言ってるだろう」
 今日は射的が大人気だ。景品がすぐ落ちるため、在庫が無くなりそうで至急役員が家にある玩具を持ってきて景品代わりにしたという逸話が語り継がれることになるのだ。
 主に蓮司がとりすぎてしまったのが原因かは不明。
 二人はその後、輪投げにも同じように挑戦したがどういう訳か店番の勝利で終わった。店番を巻き込むあたり荒木スタイルはフリーダムだと言えよう。

 レティシアが店番をしている射的屋では毎年恒例目白押しイベント、リンカー同士の灼熱射的大会が繰り広げられていた。
「オリヴィエもいることだし、イイトコ見せなきゃなぁ、ガルー。無様に醜態晒したくはねぇだろ?」
「まーそう言われちゃやらなきゃなんねえよな。後で吠え面かいてもしらねえぜレティちゃーん?」
 この白熱した試合は一つの小説に出来るくらいの出来栄えなのだが、都合上不可能なのが残念である。ガルーは折角のデートを残念な結果に終わらせようとはせず、狙うは大物猫のぬいぐるみ。銃器の扱いにはノーコントロールの彼が賭けに出た。
「弾が猫の鼻穴にめりこんだ!」
「そんな事あるのかよ……ってか思ったより微動だにしねえな、その猫。狙い所が悪かったのか」
「よし、次は俺の番だな。ゼノビア、しっかり審判頼んだぜ」
 数多の戦いでPride of foolsを使いこなしてきたレティシアの腕前は職人そのものであり、二発ほぼ同時に発射し、猫のぬいぐるみの隣に置いてあるゲーム機の箱を地面に落とした。
 店番だから、勿論ゲーム機は元の場所に。
「まずそのドヤ顔やめろ。悪いなオリヴィエ、さすがに大玉狙いすぎたか」
「かたきはうってやろう」
 続いてオリヴィエの手番。レティシアと同じく銃器の扱いに長けているオリヴィエの戦績はどう出るだろうか。彼はガルーの狙った猫のぬいぐるみに照準を合わせて、引き金を引いた。
 鼻に刺さったままの弾に射出された弾丸が当たり、若干傾いて揺れた後に地面に落ちた。
「これはオリヴィエとどっこいどっこいか」
 闘いは激化の兆しを見せたが、丁度その横を通りかかった荒木がガルーの肩を叩いた。
「これからアンのライヴが始まるって! 急いで急いで」
「そういや何かやるって言ってたな。じゃあこの決着を終えたら見に行くか」
 荒木は三脚も手にしており撮影の準備万端だ。遠くからアンジュの声が聞こえてきて、荒木は急いでライヴ会場の方へと走って行った。
 射的の決着はゼノビアの判定で、結局はオリヴィエの勝利となり猫のぬいぐるみを獲得した。ちなみに、鼻の奥に入った弾はまだ取れていない。


「皆! お祭楽しんでる? ボクらのステージで、心ぽかぽかになってくれたら嬉しいな!」
 当日、特に宣伝もしなかったライヴには多くの人々が集まっていた。アルは泉の横で椅子に腰かけ、アコースティックギターを膝の上に乗せている。
「一曲目は、1cm。杏樹の初ライヴで、先輩のアルさんが、助けてくださった、思い出の曲なの。ぜひ聞いてください」
 観客達が杏樹とアルに視線を集め、静けさが夜空に瞬く頃。ギターの優しく、寂寥の含んだ音色がコードを奏でた。
 泉はマイクを口に近付け、目を瞑って詩に触れた。

 ――1cm届かなかった。それが永遠の別れだった……。

 心を包む歌声と、虫たちと奏でるギターのハーモニー。名づけるなら、星空に浮かぶ演奏会。二人の創る世界に誰もが心を奪われていた。
「南瓜の妖精さんー! すごーい!」
「キャー↑ アルちゃんアンちゃーん↑」
「ヒューヒュー!」
 この声は何処までも届き風に乗る。星たちに響き、御秋祭に来た全ての人々の思い出に残されることになるだろう。
「一曲目、皆聞いてくれてありがとう!」
 ギターの音色が止み、観客達の心が演奏の世界から離れる前に次の曲の準備を整えた。
「次は、もう一歩。今の1cmのアンサーソングなんだ。皆の心をもっとぽかぽかにさせちゃうよ。自分と重ねて、聞いてみてね」
 アルは足を組み、指を動かすと泉と顔を合した。

 ――俯いてもちょっと戻っても良い。でもどうか、歩くその脚はとめないで。

 この月を見上げているのは自分達だけじゃない。海を越えて、時を超えて同じ月を見ている人達は何人もいる。
 どうかその皆が幸せになるように。誰もの心に癒しが届くように。泉とアンは丁寧に、その詩を歌いあげていった。
 二人が歌い終わったと同時に打ち上げ花火が上がった。輝く光を後ろに、二人は手を合わせて観客席にお辞儀をした。
「皆夢中になって聞いてくれたね」
 拍手の中、アルは泉だけに聞こえるようにそう言った。泉は嬉しそうに頷き、真上の花火を見上げた。
 その瞬間を雅はカメラに収めた。夜空の花火を見上げる、二人の演者。大切な一秒を残すことが出来ただろう。雅は確信をもって頷いた。


 人気のない丘の上。星空の下。ヘンリーはリリアと二人で花火を眺めていた。指を絡めて、その瞳には輝く光が映っていた。
「綺麗だな」
「そうだねっ。あ、今の見た? ハート型の花火だったよ。すごくロマンチックだね!」
 花火を眺めるリリアの姿は嬉しそうで、ヘンリーは満ち足りた笑みで花火を眺めていた。もう祭りも終わりだが、今日は楽しい一日として終わる。タピオカドリンクを作る時に多少のドジもあったけれど、それもリリアの味だ。
「きれい~」
 夏の花火と違って、秋の花火というのは穏やかだ。心に余韻が残るような綺麗な散り方をする。リリアはだから、その眼差しにいつでも花火の色を宿していた。
「リリア」
 隣からヘンリーの声が聞こえ、彼女は横を向く。
「最後まで一緒にいる。今日は本当に楽しかった。また、来ような」
「そだね! 私も、幸せだよ」
 二人は肩を合わせて、次の花火が光った時に同時にはっと声をあげた。赤い薔薇が夜空に咲いていたからだ。

 子供達は大はしゃぎして花火を目に映している。友達同士で花火と写真を撮ったり、南瓜の妖精や泉に握手をしてもらったり。祭りはまだまだこれからだ。
 ガルーとオリヴィエはその喧噪から外れた屋台の横で花火を見上げていた。ガルーは表情一つ変えずに花火を目に映すオリヴィエの手に、手を重ねた。少し隠れるように。
「……、…綺麗だな」
「……こうして見るのは、なかなか良いもんだよな」
 何年も前に一緒に花火を見た時よりも、今日の花火は一際輝いて見えた。今この瞬間の花火は何よりも綺麗だった。

 祭りの責任者、坂山も一人で花火を眺めていた。一番見やすいスポットはリンカーや子供達に譲って、一人木陰の下。何事もなく無事に終わりそうで、ようやく心を落ち着かせられるのだ。
「管理お疲れ、坂山さん」
 一人きりだったつもりが、見れば赤城と望月が二人揃って木陰の下に腰を落ち着かせた。坂山はくすりと笑ってこう言った。
「二人ともお祭りに来てくれてありがとう。楽しかった?」
「楽しかったよー。美味しいものたくさん食べられたし、良い歌も聞けたしで大満足。坂山さんは、寿引退だね」
 坂山は顔を地面に逸らし、再び顔を上げて頷いた。
「色々と、それこそ山あり谷ありだったが、未解決何てことにならずに済ませられて良かったぜ」
 赤城は缶ビールを坂山に差し出して、望月はなっつぁんを手に三人で乾杯だ。
「あ、プチ飲み会? お兄さんも混ぜて~」
「征四郎も一緒なのですよー!」
「あ、オレもオレもっ」
 一人、三人、気付けば六人。リュカと征四郎、そして荒木の三人が笑みを贈り届けに坂山の所に募ってくれた。
「ふーふふ、お疲れ様には良い演出でしょ?」
 お疲れ様、リュカの手には花束が握られていた。坂山は驚いた顔をした後に、少しだけ涙ぐんで花束を受け取った。征四郎からは焼きマシュマロとアップルパイだ。
「二人ともありがとう。ふふ、エージェントになって色々大変な思いばかりだったけど、こうして皆と出会えたのは一生の宝物ね」
「次の場所にいっても元気でな、坂山さん」
「今度の打ち上げ、一緒にしよう!」
 六人そろって、改めて乾杯。色とりどりの音が響いて御秋祭の終わりを告げた。丁度良い、最後の大きな花火が終わったから。
 今年も本当にありがとうございます。坂山は感謝の言葉を胸にしまい、六人で余興を楽しむことにした。

結果

シナリオ成功度 大成功

MVP一覧

重体一覧

参加者

  • 藤の華
    泉 杏樹aa0045
    人間|18才|女性|生命
  • Black coat
    榊 守aa0045hero001
    英雄|38才|男性|バト
  • 『赤斑紋』を宿す君の隣で
    木霊・C・リュカaa0068
    人間|31才|男性|攻撃
  • 仄かに咲く『桂花』
    オリヴィエ・オドランaa0068hero001
    英雄|13才|男性|ジャ
  • 『硝子の羽』を持つ貴方と
    紫 征四郎aa0076
    人間|10才|女性|攻撃
  • 優しき『毒』
    ガルー・A・Aaa0076hero001
    英雄|33才|男性|バト
  • ライヴスリンカー
    赤城 龍哉aa0090
    人間|25才|男性|攻撃
  • リライヴァー
    ヴァルトラウテaa0090hero001
    英雄|20才|女性|ドレ
  • シャーウッドのスナイパー
    ゼノビア オルコットaa0626
    人間|19才|女性|命中
  • 妙策の兵
    レティシア ブランシェaa0626hero001
    英雄|27才|男性|ジャ
  • 戦うパティシエ
    ヘンリー・クラウンaa0636
    機械|22才|男性|攻撃
  • ベストキッチンスタッフ
    片薙 蓮司aa0636hero002
    英雄|25才|男性|カオ
  • まだまだ踊りは終わらない
    餅 望月aa0843
    人間|19才|女性|生命



  • 恋のキューピッド(?)
    芦川 可愛子aa0850
    人間|10才|女性|命中
  • エージェント
    風見鶏仮面aa0850hero002
    英雄|43才|?|シャド
  • 苦悩と覚悟に寄り添い前へ
    荒木 拓海aa1049
    人間|28才|男性|防御
  • 未来を導き得る者
    メリッサ インガルズaa1049hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 暗夜の蛍火
    時鳥 蛍aa1371
    人間|13才|女性|生命
  • 希望を胸に
    グラナータaa1371hero001
    英雄|19才|?|ドレ
  • 銀光水晶の歌姫
    アルaa1730
    機械|13才|女性|命中
  • プロカメラマン
    雅・マルシア・丹菊aa1730hero001
    英雄|28才|?|シャド
  • 家族とのひと時
    リリア・クラウンaa3674
    人間|18才|女性|攻撃
  • 友とのひと時
    片薙 渚aa3674hero002
    英雄|20才|女性|ソフィ
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