本部
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 不明
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 12人 / 4~12人
- 英雄
- 11人 / 0~12人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/12/05 19:00
- 完成予定
- 2018/12/19 19:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
☆作戦会議室☆
最終発言2018/12/05 18:43:16 -
質問卓
最終発言2018/12/04 11:26:08 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/12/01 14:29:23
オープニング
●Government of...
「一つだけわかったことがある」
彼女は、己の英雄達に向かって口を開く。
「この世界は余りにも危うい。この国どころか、このままでは世界全てが滅ぶ。あと数年も猶予はないだろう」
『H.O.P.E.が何とかしてくれるんじゃないのか?』
男の英雄、キスクは言う。だが彼女は沈痛な面持ちで首を振った。
「ラグナロクやD.D.、ヘイシズ程度なら、かの規模を以って当たれば何の支障もあるまい。だがその首魁は、そのクラスの存在を束のようにしてぶつけてくるのだぞ」
『何より、彼らの本分は市井の民を守る事にあると見なされています。いざ市街地で戦いとなれば、民の救助に人員を割かねばならず、不利な戦いを強いられるでしょう』
少女の英雄、セオドラもすらすらと語り続ける。キスクは諸手を掲げて口を尖らす。
『ああ、そうかいそうかい。あんまりオジサンをいじめないでくれ。お仕事頑張ってんだからな』
キスクはおちゃらけたように言うと、不意に眉根を寄せて彼女を見据える。
『じゃあどうするつもりだ。イザベラ』
「何もやることは変わらんさ。ユナイトシステムの開発は継続、特に、ロジェによるD.D.の影響の排除は急がせねばならん。彼ならばやれるはずだからな」
『ロジェか。……最近どんどんおかしくなってきてるのが気になるところだけどな』
キスクは煙草を吸い始める。一瞬物憂げな顔をした彼女だが、すぐに仏頂面へと返る。
「ケイゴにしろロジェにしろ、元々危ういところはあった。というより天才の科学者はどいつもこいつもそんなもんだろう」
窓の外を見遣る。割り当てられた仕事の為に、彼らは今日も市井を行き交っていた。彼らにも危機が迫っている事など、気付いていないらしい。
「この世界には剣が足らんのだ。征夷の剣が。盾がなくては己が身を守ることが出来ないが、剣がなくては夷狄を除けん」
『その剣になろうってのか』
キスクに尋ねられ、彼女はふと頬を和らげる。
「そもそも、お前はともかく、私に政の才覚は無い。いつかはそれが出来る奴らにこの国を受け継がせねばならんのだ。それが早まるだけの事さ」
神妙な顔で立ち尽くすセオドラ。“彼女”は向き直ると、静かに歩み寄る。
「ついてきてくれるな、セオドラ」
刹那、セオドラは微笑み返す。
「ええ、私とイザベラ様は、いつでも一つであります故……」
不意に覗く狂気。頬を上気させたセオドラは後ろ手に隠した刃を逆手に持ち替え、イザベラに向けて――
「――セオドラ!」
テントの中。目を覚ました彼女は、振り下ろされた刃を咄嗟に受け止める。英雄は狂気に駆られた目を爛々と輝かせ、イザベラの胸に刃を突き立てようとしていた。イザベラは空いた手で彼女の頬へ平手を飛ばす。ハッとなった彼女は、息を詰まらせナイフを取り落した。
「目を醒ませ、セオドラ」
『……申し訳ありません。こんな、不甲斐ない』
「仕方のない事だ。USを使い続ければこうなると、ロジェは最初から予見していた」
テントの隅に縮こまり、少女は青褪めたまましゃくり上げる。
「気に病むな。……私も同じだ。最近は起きていても幻聴が聞こえる。幸せに笑う人々の声が耳について離れない。もう、戦いなどしなくて良いのではないかと、そんな気分にさせられる」
イザベラは懐から電子タバコを取り出す。
「お陰で、もうこれが手放せんよ」
彼女は英雄を手招きする。目から大粒の涙を零し、英雄は彼女の胸元へ必死に縋り付いた。イザベラはそっと彼女の髪を撫で、微笑みながら囁く。
「恐れる事はない。最期まで、私達は一つだ」
『はい』
●希望の在り処
「もし、GLAIVEを止めるのなら今回の戦いが最後のチャンスになります」
仁科恭佳はブリーフィングルームに集まった君たちを前にして説明を始める。目の前の箱には、青いラベルが巻かれた大量のグレネードが積まれていた。
「ロジェが我々に与えたシミュレーションデータによれば、もうすぐ部隊全員が王の影響下に置かれ、愚神化することになります。その為の対応策も用意しているようですが、ロクなもんではないでしょう」
言いつつ、彼女は年上の助手を使ってグレネードを配らせる。
「そうならないための対策は用意しました。“インターディクト”です。同様の能力を持った愚神の能力を参考にし、爆発と同時にライヴスの活性度を乱し、強引にリンクを断つ為に製作したものです」
一つを拾い上げ、恭佳はじっと見つめる。天井の光を浴び、それはぼんやり青く光っていた。
「まだ試作段階ですし、普段のヴィランズに使っても大して効果ないんですが……心身を酷使し、綱渡りのようにリンクを維持し続けている今の彼らなら、これでも到底共鳴を維持出来ないレベルの大ダメージを受ける事になるでしょう」
彼女は君達に向き直る。その目に迷いは無かった。
「もしも彼らを止めたいと考えているのならば、これを有効に活用してください」
●機甲襲来
冬の山が炎に包まれ、人々の悲鳴が周囲に響き渡る。四枚の翼を広げた機械の天使が、金色の眼を輝かせて彼方の街を睥睨する。
「ターゲット確認。攻撃を開始します」
天使が地面に手をかざすと、空間がみるみる歪み、中から黒い流体金属が溢れ出す。それは次々人の形を取り、ばたばたと街を目指して駆け出した。
天幕を飛び出した青藍は、呆然と終末感溢れる光景を見渡した。
「何だよあれ……」
『……誰?』
隣に立つテラスは、眼を明滅させる。天使はひたすら黒鉄の屍人を喚び出しながら、無感情に街を見つめていた。
『誰でも関係ないか。……アレはもう、王に操られたただの機械』
輸送車から飛び降り、君達も武器を担いで戦場へ駆けつける。二人は君達を振り返った。
「皆さん! ……見ての通り、ここはこんな状況です。急いで撃退しましょう!」
そう言う間にも敵が迫る。素早く武器を構える君達だが、次々に飛び抜けた銃弾が屍人達を撃ち抜いた。
「……心配いらん。ここは我々が凌ぐ。お前達は急いで避難誘導に当たれ」
武器を構えたGLAIVEの兵士達が、イザベラを中心にいそいそと隊列を整える。しかし君達は動けない。大切な決断の瞬間が、まさに今訪れているからだ。
「どうした。早く行け! 人間を守るのが君達の使命ではないのか!」
叫びながら、イザベラは屍人の頭をぶち抜いた。脳幹型のパーツが吹き飛び、屍人は一瞬で金属の塊へと還る。
「早く。……人類が勝つためにお前達の命も、ここなんぞで削らせるわけにはいかない」
疲れ果てた彼らは、君達が携えたグレネードの事など気づけない。固まっている今この一瞬だけが、彼等を無力化し、救うチャンスだ。
君達は、グレネードを――
解説
メインα 市街地を防衛する
メインβ 自ら敵勢力を全滅させ、かつ誰一人死者を出さない
失敗条件 市街地に愚神勢力が侵入する
ENEMY
☆ケントゥリオ級愚神ドミニオン
ある愚神と融合して変異したエクスシア。攻撃力は殆ど持たないが、嘗ての世界から次々と従魔を呼び寄せてくる。
●ステータス
生命SS、攻撃G、その他D~F
●スキル(PL情報)
・カタストロフ
ドロップゾーンから次々と屍人を召喚する。[毎CPにロストを10体召喚する。300体で打ち止め]
・不動
[このキャラクターは移動しない]
☆デクリオ級従魔ロスト×50
嘗てライヴス技術の精華を極めた世界の住人達。事実上の永遠の命さえ手にしたが、今や見る影もない。
●ステータス
物攻A、魔防E、その他C~D
●武器
・ライヴス照射
頭部のコアからビームを照射する。[物理。効果はライヴスショットと同等]
・脆弱
頭部のコアが弱点。[頭への部位攻撃を防御・回避できなかった場合、即死する]
・侵攻
流体金属の身体を捉える事は難しい。[ZOC無効]
NPC
☆イザベラ
GLAIVEの首魁。彼女は人類のために修羅の道を降りなかった。
●ステータス
命中ジャ(80/50)
☆エリートGLAIVE×15
イザベラに付き従う精鋭。彼らの中にも既に犠牲者は出ているらしい。
●ステータス
命中ジャ(75/45)
☆澪河青藍
GLAIVEの動向を確認していたエージェント。君達と戦う。
●ステータス
回避カオ(70/30)
●スキル
ストームエッジ ウェポンズレイン ライヴスキャスター
FIELD
☆ケベックシティ北部の森
→火事で視界は確保されている。足元は影になって見にくい。
→木々が遮蔽となり、遠距離攻撃はやや難しい。
→ドミニオンと街までの距離は200sq、PCの初期位置と街までの距離は50sq。ロストはドミニオンの周囲に召喚される。
→街に侵入されればパニックが拡大し、街に被害が発生する。
マスターより
TIPS
・グレネードを使うと重体化した兵士が何人も前線でぶっ倒れる。
・グレネードを使用しなかった場合はGLAIVEの強力な支援が受けられるが、GLAIVE兵は確実に死亡する。
・αルートへ進む場合、街への避難誘導を行う人員を用意する事で、より高い成功度を得られる。
・βルートに進むなら、避難誘導をしている余裕はない。それも含めて完璧な作戦が求められる。
・グレネードを邪英に使用しても意味は無い。
・今回の敵の背景は「絶望を齎す者」参照。
影絵企我です。
英雄になる事が許されるのは、それだけの強さを持った人間です。胆力だけでは誰も救えない。実力だけでは救いたい者さえ壊してしまう。
皆さんはどうでしょう。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/12/18 08:51
参加者
掲示板
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☆作戦会議室☆
最終発言2018/12/05 18:43:16 -
質問卓
最終発言2018/12/04 11:26:08 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/12/01 14:29:23