本部
壜の中のメッセージ
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/09/07 09:00
- 完成予定
- 2017/09/16 09:00
掲示板
-
藤崎マリ救助相談場
最終発言2017/09/07 00:22:48 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/09/02 16:13:01
オープニング
●砂浜にて
朝早く、少年は砂浜を歩いていた。
一人で電車を乗り継いで祖父母の家に泊まりにきてから、一週間がたった。
おいしいご飯とおやつを食べて、寝て、ゴロゴロして、天国のような日々も明日で終わり。
夏休みも、もうすぐ終わりだ。
でも、夏休みの宿題が終わっていない。ドリルは終わったのだが、自由研究という大物がまだ残っている。
昨日、母親に電話した時に、おそるおそるそのことを伝えると、「なにやってんの!」と怒られた。
「せっかく田舎に行ったんだから、昆虫採集でもアサガオの観察でも、いろいろやることあるでしょう」
「だって、虫、怖いし! アサガオの観察は去年やったし!」
少年が大声で言いかえすと、「海岸で貝殻でも拾ったらどう?」と言われた。
そういうわけで、少年は貝殻を探しながら砂浜を歩いていた。
10分くらい歩いていたら、いくつか貝殻を見つけた。
更に歩いていると、波打ち際に光るものがあった。少年は近寄ってみた。細長い透明な壜が波に洗われていた。壜の中には、折り畳まれた紙が入っていた。少年はコルクの蓋を開けて、紙をひっぱりだした。
●囚われの身
ガチャリと鍵がしまり、マリは薄暗い地下室に取り残された。マリはラキルリとの共鳴を解き、古いベッドに倒れこんだ。
ラキルリは、マリの首筋にできた傷に布をあてて言った。
『もうこんなこと我慢できない。あたし達の誓約を破棄しよう』
「そんなことしたら、ラキルリは消滅しちゃうし、わたしもすぐに殺されちゃうよ」
『わかってる。わかってるけど……こんな苦しみをずっと味わい続けるくらいなら……』
「大丈夫。誰かが手紙を見つけて助けに来てくれるよ。それまで頑張ろう」
ラキルリは、地下室の壁の上のほうにある格子窓を見上げた。窓から投げた壜は、ちゃんと海に届いたのだろうか。海まで届いたとしても、誰かがそれを拾ってくれるだろうか。
助けが来る可能性はとてつもなく低いとラキルリは思ったが、マリを悲しませたくなかったので、『……そうだね』と言った。
「疲れちゃったから、もう寝るね。お休み」
夕暮れの光が斜めにさしこんで、マリの笑顔を照らした。
二人の誓約。それは、どんなに辛いことがあっても笑顔を忘れないこと。
『お休み』
ラキルリはマリに笑顔を返して、マリの隣に横たわった。
●愚神の独白
彼女と出会ったのは、運命だった。
あの時、信号が赤になり、彼は車を停めた。目の前の横断歩道を足早に渡っていく少女の姿に、彼の目は釘づけになった。
(美しい。生命力にあふれている)
彼は、人通りが少なくなるまで彼女を車で尾行した。そして、誰にも見られていないことを確認してから、彼女を追い越して車を停め、車の横を通る彼女を車内に引きずり込んだ。
彼女を屋敷に連れてきてからは、毎日、少しずつ彼女のライヴスをすすっている。彼女を殺してしまわないように気をつけながら……。
少女がリンカーであることを知った時は驚いたが、彼女の戦闘能力はないに等しく、彼女の攻撃など蚊に刺されるようなものだった。
(できるだけ長く楽しませてもらいたいものだ)
●ブリーフィングルームにて
H.O.P.E.の職員はブリーフィングルームで説明を始めた。
「砂浜で壜に入った手紙が発見されました。手紙に書かれていた文章は、『助けて。崖の上のお屋敷に閉じ込められている。藤崎マリ』です。調査の結果、同じ名前の中学一年生の少女が、一週間前に行方不明になっていることがわかりました。マリさんは、両親を幼い時に亡くし孤児院で暮らしていました。マリさんはバスケットボール部の部活動を終えて中学校から孤児院に帰る途中で、何者かにさらわれたようです。“崖の上のお屋敷”を探したところ、孤児院から20キロメートルほど離れた場所に該当する建物が見つかりました」
ホログラムに、地図と豪奢な屋敷が映し出された。
「屋敷の所有者は、遠方で暮らしていて、現在、その屋敷には誰も住んでいない筈なのですが、近所の人が屋敷に出入りする車を目撃しています。マリさんは、その屋敷に監禁されていると思われます。至急、マリさんの救出をお願いします」
解説
●目標
少女の救出
*以下はPL情報です。
●登場
・デクリオ級愚神「アブダクター」
通常時は、ごく普通の男性の姿をしている。
戦闘時、鋭い歯で噛みついて吸血する。両手の爪が長く伸び、その爪で攻撃する。
・藤崎マリ
中学一年生の能力者。ショートボブ。明朗活発。でも、寂しがり屋。
最近、英雄と出会って誓約を交わした。誓約を交わしたことを他の人には秘密にしている。
・ラキルリ
マリのパートナーである英雄の少女。外見年齢はマリと同い年。金髪でロングヘア。バトルメディック。
●状況
時刻は午前11時頃。
マリとラキルリは、二階建ての屋敷にある地下室に閉じ込められている。
地下室には外から鍵がかかっており、鍵は愚神が持っている。
愚神は、屋敷の一階か二階にいる。
マスターより
こんにちは、花梨七菜です。壜の中のメッセージは、助けを求めるメッセージでした。囚われの身となっている二人の救出をよろしくお願いします。
リプレイ公開中 納品日時 2017/09/12 19:20
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藤崎マリ救助相談場
最終発言2017/09/07 00:22:48 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/09/02 16:13:01