本部
白の騎士と速き風
- 形態
- ショート
- 難易度
- 不明
- 参加費
- 1,000
- 参加制限
- LV1~LV60
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/08/13 15:00
- 完成予定
- 2017/08/27 15:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/08/09 08:51:57 -
相談卓
最終発言2017/08/13 10:23:03
オープニング
「今回の任務は、福井県の山林で発見された、兎型のワイルドブラッドが構築している集落への接触です」
ブリーフィングルームに集められた君達を前に、オペレーターは機械的な説明を始めた。目元にクマが出来ているあたり、どうにも寝不足のようだ。
「この集落の存在は最近まで確認できていなかったのですが、その原因は彼らが地下に穴を掘る形で住居を作っていたことと、彼らが所有していた霊石の塊が隠れ蓑のような役割を果たしていたことによるものでした」
君達の中に、ならばなぜ、今になって集落の存在を確認できたのかという疑問が湧いてくる。誰かがそれをオペレーターに尋ねると、彼は小さく頷く。
「まず一つ目の要因としては、その近辺に愚神が出没した事でした。その愚神を討伐するためエージェントを向かわせた結果、彼らがその集落を目の当たりにする事になったのです。二つ目の要因としては、その戦いの結果、彼らが祀っていた霊石に傷がつき、霊石が発揮していた力が弱まってしまった事です」
モニターに、森の中に生える一本の大樹に埋め込まれた巨大な霊石が映し出される。オペレーターの言葉通り、月のように丸いその霊石の表面には何かで斬りつけたような深い傷がついている。
「元々周辺に現れる愚神や従魔は彼らの中から現れた数名のリンカーが自警団を組織しこれを片づけていたようです。が、霊石の効果が失われた以上、その攻撃はさらに激化していく事が予想されます。その為、今回H.O.P.E.では霊石が回復するまでの間、エージェントを交代制で派遣しこの集落を保護する事に決定しました。皆さんには、その第一陣を務めて頂きます」
「プリセンサーも危険を察知していないのでおそらく大丈夫かとは思いますが、不測の事態にはくれぐれもお気をつけください」
かくして君達は兎の住む隠れ里へと向かう事になった。同日何やら”厄介な愚神”が出るという事で精鋭のエージェントはその任務に引き抜かれていたし、四国にも”ある”懸念が残りアマゾンの情勢は不安定、という事で中堅エージェントである君達に白羽の矢が立ったのである。
ただ、運命はいつも、予測もつかない巨大なうねりを作って人々に襲い掛かるものである――
「ワタシタチ、ジョオウサマ、スキ。ジョオウサマノメイレイ、サカラワナイ」
「そうよ。アナタ達は私の家来なの。故に私の命令は絶対なの。特にそこのアナタ!」
「ハイ」
「アナタ、この前私の顔を良くも傷つけてくれたわねぇ? 今からたっぷりとお仕置きしてあげるから、そのつもりでいなさい!」
「ハイ、ヨロコンデ」
現場についた君達が出くわしたのは、隠れ里を包み込むドロップゾーン。時は急を要するとして内部に足を踏み入れた君達が見たものは、まるで全てが色紙で作り上げられたような質感の世界。森には燦燦と陽が差し込み、まるで物語の世界にでも迷い込んだかのような様相である。
そこで君達は、紅いドレスを纏い、金の王冠を被った女が森の広場の真ん中に立ち、それを取り囲むように三十人ほどの兎のワイルドブラッドが跪いている様子を目にした。一人の若い兎は前に引き出され、派手な装飾の付いた扇子でその両頬をビタビタと叩かれている。兎はそれに逆らいもしない。その目は虚ろで、すっかり洗脳されてしまっている様子だ。
助けに行くか行くまいか。君達がその光景を見て逡巡していると、突如背後に悍ましい殺意が漂うのを感じ、咄嗟に君達は広場へと飛び出してしまった。女王はそれに気づき、兎を殴る手を止める。
「……あら? お客様かしら? ……いいえ。反逆者様のようねぇ?」
女王は君達の背後を見て歪んだ笑みを浮かべる。咄嗟に振り向くと、そこにはフルプレートに身を包んだ兵士が各々武器を構えて君達に狙いを定めていた。その奥には、白馬に跨り、穢れ一つ無い白い鎧を纏った騎士がいた。彼が掲げる旗には双頭の鷲の刺繍が施されている。
「白の騎士よ、そいつらを殺しなさい。……私達は今から城を作りに行くから。任せたわよ」
それだけ言うと、女王は踵を返して紙の森の奥へと消える。兎のワイルドブラッド達も揃って奥へと消えてしまった。それを見送った騎士は、弓を取って矢を番える。それに呼応して、兵士達も武器を構えて君達を取り囲んだ。
囲いを突破しドロップゾーンを離脱する。白い騎士も兵士も纏めて撃破する。今、選択が迫られていた。
紙の森の中を、全身鎧に包んだ兵士が数人、警戒するように歩き続けている。百歩歩くほどに立ち止まり、きょろきょろと周囲を見渡している。
しかしその目は節穴だ。紙の葉っぱを切り刻み、突如振ってきた金色の光に気付かない。背後から太刀を思い切り突き立てられ、兵士はがくがくと震えだす。その間にその身体は青い光を放って燃え上がり、その炎は刃の中へ、それを握る黒い和装を纏う戦士へと吸い込まれていく。
「……悪いな同胞よ。だが腹が減っては強者と戦えないのだ」
解説
メイン ドロップゾーンから重体者を出さずに離脱
サブ ドミナートルをエージェントが撃破する
エネミー
ドミナートル
又の名をホワイトライダー。支配を司る死神。
脅威度:ケントゥリオ級
ステータス
物防・生命B、その他不明
スキル
・死の舞踏
小規模なDZを構築する。
・支配者の言葉×∞
PCスキルに準ずる。命令は「最も近くの存在を攻撃しろ」のみ。
レギオン×8
兵士型の従魔。
脅威度:デクリオ級
ステータス
物攻B、生命D、その他C-D
スキル
通常攻撃のみ
ニュートラル(以下PL情報)
騒速
DZに突然現れる愚神。
ステータス
物防S、生命・魔防A、物攻B その他不明
スキル
・見取稽古
(今回は機能しない)
・相殺
リアクション。相手がスキルを行使した時、自分がそのスキルを使用可能な場合無効化する。1Rに何度でも使用する事が出来る。
・発破
リアクション。生命力を5消費して発動。受けたBSを解除し、直前に受けたダメージの半分の値だけ生命力を回復させる。
武器
・ソハヤ
生命力50%を切っている時、通常攻撃で与えたダメージの半分、生命力を回復する。
性向
能力者レベル30以下のリンカーは基本狙わない。それ以外の最も近いリンカー、従魔、愚神を常にターゲットする。
出現条件
3R突入時、確定で登場。
フィールド
・半径10sqほどのひらけた空間。紙のような質感の森で囲まれている。ただし、見た目が紙なだけで燃えたり切れたりはしない。
・広場の中心に君達が立ち、それを従魔が取り囲んでいる。騎士は十二時方向に位置。もしDZから離脱する場合、最低二体のレギオンを倒して囲いを六時方向に破る必要がある。
Tips
・ドミナートルを倒したエージェントは騒速から因縁を付けられ攻撃される。レベルは関係ないので注意。
・ゾーンルーラーは既に女王へ変わっている。ちなみに追いかけても巨大な迷路に出くわす為、女王の下へは到達できない。
・騒速は二時方向から現れる。
マスターより
影絵企我です。
かなり大きなシリーズを今動かしています。全部追いかけないとわけわかんなくなるような形式にはならないように頑張りますので、気になったものだけ参加して頂ければと思います。
今回のシナリオの要は、中立勢力になっている存在を上手く使う事です。クリアするだけなら放置安定ですが、成功度を上げるためには配置をよく考えましょう。
蒼も出た、紅も出た。今回で白も出ました。じゃあ……と、今回もよろしくお願いします。
※このシナリオは『騒乱の刃』と描写的にはリンクすることになりますが成功度などに関する影響は特にありません。
※上の理由より、今シナリオはアドリブが少々多くなる可能性があります。ご了承ください。
リプレイ公開中 納品日時 2017/08/24 12:02
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/08/09 08:51:57 -
相談卓
最終発言2017/08/13 10:23:03