本部
不協和音の軽音部?
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/06/04 15:00
- 完成予定
- 2017/06/13 15:00
掲示板
-
悩める子羊の相談室
最終発言2017/06/03 10:36:01 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/05/31 19:57:20
オープニング
●壊滅的ラブソング
椿康広(az0002)が部長を務める『軽音同好会』は、新歓ライブによる部員獲得に成功し『軽音部』へと昇格した。学校内での知名度は去年より格段に上がりつつあり、見学者が訪れることもちらほら。調子は上々。しかし問題はゼロではなかった。
――君のハートはリアス式海岸 僕が寄り添ってあげるぅ~
康広はこれ以上ないくらいに眉間にしわを寄せ、少年を凝視していた。声は悪くない。彼が高1であることを加味すると、作曲ができるだけでも御の字だ。けれど。
「どうですか、椿パイセン!」
「……頭痛ぇ」
感想を問われれば、こう答える他ない。
「ええっ! 大丈夫ですか、パイセン!?」
少年の名は、渡 香市(わたり こういち)。ニックネーム兼ステージネームはワタリンである。椿の所属するバンド『Around the Tiara』の演奏を見て入部してくれた期待のルーキーだ。顎の下ほどまで伸ばしたボリューミーなマッシュルームヘアは、よく言えば個性的。はっきり言えばダサい。細身の体格と癖のない顔立ちは、どうとでもオシャレにできそうなのだが。
根は良いヤツだが行間の読めないところがある男、渡。そんな彼の代表曲がこちらである。
『リアス式彼女』
作詞・作曲 ワタリン
食堂でラーメンはふはふしてたのさ さえない僕
昼休み見かける隣のクラスの君に 片思いなのさ
不機嫌顔 手を振る相手は僕じゃなくて クラスメイト
嬉しそうに駆け寄る女の子に こう言ったのさ
(セリフ)「ここ空いてるけど。べ、別にあんたの為にとっておいたわけじゃないんだからね!」
ふぉ・ふぉ・ふぉ フォーカス!
ふぉ・ふぉ・ふぉ フォーリンラブ~☆
君のハートはリアス式海岸 僕が寄り添ってあげたい
天下無双の天邪鬼(あまのじゃく)ガール そんなところが好きなのさ
君のハートのリアス式海岸 ふたり追いかけっこしよう
浜辺に座り甘いひととき これからもずっと離さないよ
(中略)
君のハートはリアス式海岸 僕が寄り添ってあげる(チュッ☆)
●ぶろーくんはーと系ピアニスト
「ワタリンまじうける~鳥肌ヤバ~」
こちらは、米原 都(まいばら みやこ)。ニックネームはマイ。ぱっちりとした目と、愛らしい声が特徴的な美少女である。彼女が入部したのは渡の少し後。入部動機は「楽そうだから」というもの。この高校では部活動に入る生徒が大半を占める。入らねば悪目立ちするから、とりあえず入ってみたのだと彼女は言った。
「裏方って楽そうだから、それでいいよ。ウチってカワイイしぃ、呼び込みとかも余裕じゃん?」
わざとらしいくらいの甘ったるい声で彼女は言う。康広にはその姿が痛々しく思えた。マイの行動に引っかかりを覚えた康広たちは、彼女の友人に話を聞いていたのだ。
マイは人気アーティスト・早乙女 美歌(さおとめ みか)に憧れて、小学生のころから弾き語りの練習に明け暮れていたのだという。現在無気力気味なのは、その歌手の活動休止によるものだ。音楽性に迷いが生じて無期限の充電期間に入るらしい。
『ピアノを弾くのがたのしくなくなってしまいました。少し時間をください』
そのコメントがマイにはひどくショックだったらしい。
「なぁマイ、もし舞台に立つ気があるなら協力するぜ? 好きな歌手の歌でもいいし、オリジナルをやりたいなら曲作りも手伝う」
マイは驚いた顔をして康広を見つめる。――期待を隠そうとして、そうできなかったような表情。そう思うのは気のせいだろうか。「どうした?」と問うが、彼女は「別に」と首を振る。
「それにお前……ピアノが得意なんだろ?」
マイの表情がにわかに曇った。
「そんな話、誰に聞いたの?」
媚びを売るような口調は鳴りを潜め、彼女の地声である澄んだソプラノが耳に届いた。
(そっちの声の方がずっといいじゃねぇかよ……)
誰かが康広を呼んだのをきっかけに、マイは逃げるように帰宅した。康広を呼んだのは彼が所属するバンド『Around the Tiara』のベーシスト、直人だ。
「なぁ『部長』。いくら自主性を重んじるとはいっても、この状況はまずいよな」
いつも朗らかなドラム担当、純も渋い顔で囁く。
「このままだと……ワタリンはお客さんを置いてけぼりにしそうだし、マイもほっとけないよ」
康広はメンバーたちと円陣を組み、ひそひそと話す。
「渡、あいつの希望をある程度取り入れる形で再プロデュース。マイの方は……どうしたらいいんだろうな?」
「やる気を出させるなら、具体的な目標を設定するのはどうだ? 誰かにパフォーマンスを見せてもらって、それにマイが憧れてくれれば……」
直人が言う。純は別の視点から意見を出す。
「この部に入ったってことは、まだ音楽が好きなんだよね。とにかく、マイの気持ちを聞きたいな。……僕たちは全滅だったけど」
康広は結論した。
「俺、知り合いに片っ端から声かけてみる。知り合いの知り合いにも、そのまた知り合いにも声かけて、協力してくれる人を探そうぜ」
こうして集まったのが君たちである。
5月も暮れの放課後。軽音部に一日限定のコーチたちがやってきた。
解説
【目標】
新入部員たちへアドバイスをする
・ワタリン(楽曲やファッションについて、作詞の手伝いなど)
・マイ(これからの活動について、心の傷についてなど)
【場所】
屋上
【軽音部員】
渡 香市(ワタリン)
・希望の路線:ポップスやフォーク系。甘いラブソングが好き。
・装備:アコースティックギター。マッシュルームカット。ファッションセンスなし(部活中は制服)。身長170cm。
・作詞のセンスは最悪。曲はなかなかの出来。
・思い込みは激しいが、向上心のある良い後輩。説得に成功すれば髪型や服装の変更も可。
・ちょっとKY。意見やアドバイスは、はっきりいわないと伝わらない。
米原 都(マイ)
・装備:着崩した制服。ウェーブした茶髪のロングヘア。身長160cm。
・流行りのアイドル曲を数回聞いただけで歌えるほどの実力者。そのせいもあって「子供でも歌える曲」「媚びている」とアイドルを見下し気味。
・早乙女 美歌(30):10代のころは売れないアイドルグループの一員だったが、実力を買われてソロデビュー。鍵盤楽器による弾き語りを得意とし、静かで優しい曲を多く歌った。2か月前に活動休止。
(以下、PL情報)
・心を開いた相手や実力を認めた相手には、本音を吐露してくれる。↓
・大好きだった美歌の曲が急に偽物に思えて、近頃はピアノを弾いていない。
・本当の入部理由は、楽しそうに練習する軽音部員たちを見かけて心惹かれたから。
『Around the Tiara』
椿康広(ギター、ボーカル)、瀬田 純(ドラム)、外山 直人(ベース)
サポート担当。手伝えることがあれば、何なりと。
ティアラ
康広の英雄。サポートメンバー。呼ばれない限り幻想蝶の中にいる。
【お願い】
ワタリンの作詞にご協力をお願いします。歌詞を一組一つ以上持ち寄ってください。マイは開始時点では裏方志望なので、持ち寄らない組がいても構いません。
マスターより
新歓ライブの結果は上々でしたが、椿部長の苦労はこれからが本番です。
ワタリンについては、彼のやる気に応えて容赦なく改造してあげてください。
マイについては、心を開かせ、歪んだ認識を正すことが最大の山場となりそうです。
音楽が得意な方も、そうでない方の意見も大歓迎です。ご協力よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/06/12 20:04
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悩める子羊の相談室
最終発言2017/06/03 10:36:01 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/05/31 19:57:20