本部
【ドミネーター】明日を作る者共
- 形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- 難しい
- 参加費
- 1,300
- 参加人数
-
- 能力者
- 15人 / 4~15人
- 英雄
- 14人 / 0~15人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/05/22 22:00
- 完成予定
- 2017/05/31 22:00
掲示板
-
プレイングすり合わせ
最終発言2017/05/21 11:52:50 -
相談卓
最終発言2017/05/22 20:53:04 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/05/21 22:10:09 -
質問卓
最終発言2017/05/21 20:37:04
オープニング
●
フランメスは一人の親友と一人の恩師に囲まれて地下水路を歩いていた。ちょうどバグダン・ハウスの真下の位置まで来たところで立ち止まった。
「三人でここに戻ってくるなんて、本当に久しぶりだよリチャード、ペーチャ。さあ序章が始まるよ。僕のために盛大に、最高に破壊してきてほしい」
二人は同時に飛び上がって地上と地下を阻む壁を壊して進んだ。怪物が二匹がその街に放たれたのだ。フランメスがどうしても最初に殺したかった街に。
彼は高笑いが抑えきれなかった。まだあの時に生きていた人間もいるだろう。"フランメス"もまだ生きているだろう。奴は、世界で最も残酷に殺してやる。
「あんたがそこまで堕ちるとは思わなかった。シルヴァーニ」
フランメスの背中から声が鳴った。そこには一人の女性が立っていて、彼女は低い声でフランメスを罵った。
「おいおい何を言っている。シルヴァーニは死んだ。僕はフランメスだ。僕が殺した」
「憎い過去があって、復讐したい気持ちがあるのは分かる。私だってこの街を許せなかったさ。だけど、もう変わった。リンカーは認められた。それの何が不満なんだ」
彼女の腹部に強烈な衝撃が走り、地面に倒された。
「黙って僕の指示に従え。言ったろ、これは序章なんだ。復讐が目的じゃない。手段にすぎない。僕の目標は人間の抹殺だよ。知ってるだろ? 人間の醜さを。チャールズ、せっかく君をドミネーターの長に置いているというのに何が不満なんだろうなあ」
「形式だけだ。皆はあんたの事をリーダーだと思っている」
フランメスはチャールズの言葉を退けてこう言った。
「バグダン・ハウスの連中には君が死んだように言ってあるが、君を守るためだったと理解してほしいね。まあいい。君は恵まれているよ。それを理解して、今日の任務を遂行してほしい」
「事件を片付けにくるリンカーに親しげに接して情報を得る……。私にそのような卑劣な真似は――」
「もし、奴らにちょっとでも加担するような事があれば僕は遠慮なく君を殺す。地獄の底まで追いかけて、屈辱的な死を迎えさせてやる。これは命令だよ、リーダー」
「逆らったらどうなる」
「君を監禁する。地下に閉じ込めて実験台になってもらおう。あのリチャードと、ペーチャのように」
フランメスを見上げていたチャールズはなんとか起き上がって、彼から逃げるように離れた。
「期待してるよリーダー」
背中側から気が狂ったシルヴァーニの笑い声が聞こえる。延々と追いかけてくる。リチャードは早く逃げたかった。その声を聞くだけで胸が苦しくなった。
●
街の中はパニック状態に陥っていた。二匹の怪物が街をメチャクチャに破壊している。猛獣のようだった。人間を見つけては両手に持って地面に叩きつける。家を見つけては玄関を吹き飛ばして、噛み砕く。
しかも彼らは平等だ。どんな家でも人間でも平等に壊す。
「お姉ちゃん待って! 置いてかないで!」
逃げ遅れた子供、車椅子の患者。そのどれもが猛獣の犠牲になっている。その現場の状況をモニターで見ていた坂山は、急いでリンカーを招集した。
既に大半の家が犠牲になっている。
この街はスチャースの故郷でもあった。
「始まったわ……。皆、わかってると思うけれど……。今回はこの前よりも厳しい戦いになることが予想されるわ。だから絶対に生きて帰ってくることを優先して」
坂山は頑張って、としか言えなかった。
「僕も皆さんに」
クォーターが身を乗り出して着いていこうとしたが、坂山は止めた。
「今回ばかりは駄目。あなたはまだ実戦経験が浅いのにこんな危険な任務に出せないわ」
「……確かに、足手まといになるかも。すみません、前回全く役に立たなかったので、今回こそはと……」
「それじゃあヘリコプターを出動させるから、それに乗って映像をモニターに映しといてもらえるかしら。今見てるのは監視カメラの映像でしかないわ。もっと広くみたい……。そして、その映像をリンカー達を共用する。いいわね」
「了解。それならちょっとは役に立ちそうです」
「じゃあ皆散開。お願いだから、お願いだから帰ってきて」
一同を見送って、部屋には彼女以外にスチャースとノボルが残った。
最悪と最悪が融合して坂山は今や恐怖を覚えていた。罪なき町民を脅かす憤りもあるが、恐怖が勝っている。最初は憤りだけでリベレーターを建てたが、今では不安になっていた。
既にフランメスのする行いは理解の範疇を超えている。ただの先生の成り上がりが、そんな強大な組織に対抗できるのだろうか?
できるなら……もう、死んでしまいたいとさえ考える。いつか、明日が来ない日が来るのではないかと思うと――。
解説
●目的
生存し、できれば敵の撃破。
●敵
変異したリチャード、変異したペーチャが街中を縦横無尽に暴れまわっている。その他にブラックディラー、リユーゼ、クノウがエージェントを出迎える。
●変異したリチャード
人間の原型は全くない。クノウの引き連れていた憑依型の従魔を死体のリチャードに憑かせて、フランメスの滅茶苦茶な改造実験により再生された。二つの足と四本の腕で襲いかかる。
二メートルはある躯体で、身の回りの物全てを武器にして襲いかかる他に、毒ガスを周囲に撒き散らしながら接近してくる。接近攻撃の範囲内にいる間は徐々に体力が削られる。
●変異したペーチャ
リチャード同様に原型がなく、同じように造られた。
尻尾が生えていて四足歩行で動く。一番の特徴は尻尾に生えた棘による遠距離攻撃で、その棘には痺れ薬が塗られている。行動力が低下する他、その効果は重複するので複数回くらえば立ち上がることすら困難になる。
●街の状況
広い面積の中に学校、住宅街、文化施設等様々な建物が散りばめられている。住宅街が広く面積を持っている。
住民達の安全な避難はまだ済んでおらず、バラバラな場所に人々が避難している。家で立てこもってる家族もちらほら見受けられて、良い状況とはいえない。
市長は学校に避難している。
●フランメス
街の破壊されゆく様子を見るために徘徊している。
●チャールズ
今回で明らかになるドミネーターの長となる存在。バグダン・ハウスの住人だった者でシルヴァーニに想いを寄せていた。
シルヴァーニが復讐の鬼となりフランメスになった事を知って同情の気持ちでドミネーターに入るも、長にさせられて全ての責任を背負うことになる。
彼女には英雄がいたがフランメスは逆らわせないために英雄を殺害している。
一般人を装ってリンカーに近づき、様々な情報を不自然な程に尋ねてフランメスの指示を守るが、リンカー側に寝返る可能性もある。
マスターより
※当MSはアドリヴ成分が多めです。楽しく書いてます。
ドミネーターに関しては色んな秘話が完成されつつあります。制作裏話であったり、ドミネーターという組織に対する思いであったり。
頑張ってください。今回はそれだけです。
今までは甘く判定してきましたが、今回は心をドミネーターにしてプレイングを待ちます。
リプレイ公開中 納品日時 2017/05/30 21:40
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プレイングすり合わせ
最終発言2017/05/21 11:52:50 -
相談卓
最終発言2017/05/22 20:53:04 -
依頼前の挨拶スレッド
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質問卓
最終発言2017/05/21 20:37:04