本部
妖刀・千雨の恐怖
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/05/12 22:00
- 完成予定
- 2017/05/21 22:00
掲示板
-
【相談卓】
最終発言2017/05/12 00:06:53 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/05/10 19:17:19
オープニング
●妖刀の恐怖
「妖刀・千雨について、何かご存じですか?」
HOPE職員は、正義に尋ねた。
聞いたことのある名前に、正義は眉をひそめた。
「たしか、江戸時代に人を十三人も切ったとかいう刀やな。本当に切ったかは知らへんけど、本物だったら価値のあるもんやから依頼されて鑑定士のところに持って行ったことはあるで」
昔、正義はたしかに妖刀に関しての依頼を受けた。しかし、その依頼内容は怪刀が本物であるかどうかを確かめるために京都に住まう鑑定士に刀を届けに行くというものであった。刀のボディーガードともいえる依頼でもあるし、お使いのような依頼でもあった。
「鑑定の結果は……たしか偽物だったんちゃうかな。本物の千雨なら作られたのは鎌倉時代やけどボクの持って行った刀は最近作られた偽物だったはずや」
「その刀が、本当の妖刀になったという話がきているのですが」
「なんやて」
千雨が偽物であったと知った依頼主は、刀の処分に困ったという。そして、困ったあげくに知り合いの道場主に譲り渡してしまったらしいのだ。その道場主が刀を譲り受けてから、夜な夜な「切れ――……殺せ」という声が聞こえるようになったらしい。気味が悪くなった道場主は、それを知り合いのリンカーを相談した。
相談を受けたリンカーは悪霊などこの世にいるはずはないから、それは従魔の仕業であろう。自分を何とかするから一晩貸してほしいと言ったのであった。道場主はリンカーに一晩刀を貸し出し――……リンカーは死体となって発見された。
リンカーは、千雨の特性に気が付いていた。千雨はただ持つだけならば、普通の刀なのである。リンカーが戦うためにライブスを活性化させたときにだけ、従魔としての本性を見せるのだ。敵からも使い手からもライブスを吸収する、魔の刀としての。
道場主から刀を借りたリンカーは、その引き際を間違ったのである。リンカーの死因は、ライブスを過剰に失ったせいであった。恐れをなした道場主はHOPEに正式に依頼をし、刀の存在はHOPEの預かり知るところとなった。
「この刀には従魔がついています。ですが、普通に刀を攻撃することはできませんでした。どんな攻撃も刀には無効化されてしまいます。ただ、この状態では従魔もライブスの吸収ができないようです」
「持ち主が刀を持って戦ったときだけ、従魔はライブスを吸収できるんやな」
「そうです。さらに刀にはもう一つの特性がありまして、リンカーが一度手に持つと離せなくなるようなのです」
死んだリンカーが記録を残してくれたからこそ分かったことである、と職員は告げる。英雄との共鳴を解けばライブスは活性化しないので、刀は無害にはなる。しかし、手からは離れないので、刀を手放すためには戦わなければならないのである。
「HOPEとしては、この刀についた従魔を倒したいと思っています」
「……わかった。ボクが刀を持つ。その間に、従魔の討伐を頼むで。なんなら、破壊しやすいように最初から縛ってもらってかまわへん」
刀を持った正義を見ながら、小鳥は小さく呟いた。
『ふん……こんなこと責任を感じて、やんなくていいですのに』
●まさかの
刀を破壊するために集められたリンカーたちの前で、正義は小鳥と共鳴した。
「冗談やろ‥‥‥」
正義や職員の予想を越える力を刀は発揮した。刀に操られた正義は、手錠を早々に破壊してしまったのだ。
「くっ。こんなもん、ますます放っておけへん。みんな、このまま戦闘たのむで!」
解説
・妖刀千雨の破壊
千雨……従魔がとりついた刀。持ち主や戦う相手のライブスを吸収する。一度手に持つと、持ち主は刀を手放すことができなくなる。すでに正義が刀を持っており、刀を破壊しないと刀を手放すことはできない。英雄と共鳴を解くと無害になるが刀を破壊することができなくなる。また敵のライブスを吸収し、強固になる性能があるために破壊することが非常に難しい。
空き地(昼)……HOPEが用意した、人気のない土地。身を隠すようなものや場所もないが、足場はしっかりしており邪魔になるようなものもない。
正義(小鳥と共鳴済み)……千雨を破壊するために、刀を持つ。刀を持っている間は正義の意識はあるものの、肉体の行使権は千雨にとりついた従魔にある。正義自身は打たれ強いものの刀にライブスを吸われている関係上、防御力が下がっていくため攻撃が被弾すると大ダメージとなり小鳥が強制的に共鳴を解く。
鬼の吸収――刀に相手の肉体に触れる瞬間に発動。相手のライブスを吸収し、正義のステータスを上げる。また、同時に刀の強度も上がっていく。
鬼の咆哮――渾身の力を込めて、相手の一撃を食らわせる。非常に殺傷能力の高い技。
鬼の不意打ち――咆哮使用後にすぐに使用。大技を放った後の隙を狙わせて、懐に入ってきた敵を撃つ。
鬼の斬撃――目にもとまらぬ傍さで敵を切り刻む。攻撃が連続するため、回避が難しい。
呼び寄せ――正義が劣勢になると呼び寄せられる周囲の従魔。骸骨が甲冑をまとった姿をしており、防御力が非常に高い。武器の刀の扱いに長けており、多数出現。
PL情報
小鳥……正義の残りの体力がわずかになると強制的に共鳴を解いてしまう。一度共鳴を解くと、再び共鳴することを断固拒否するため作戦は一時中止される。
マスターより
こんにちは、落花生です。
突然ですが、(今まで非常に扱いがひどかった)正義君を恰好よくしよう強化月間です。
巨乳になったり、猫になったり、記憶喪失になったりしてましたが、ちゃんと彼だって戦えますよ!
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/05/18 14:49
参加者
掲示板
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【相談卓】
最終発言2017/05/12 00:06:53 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/05/10 19:17:19