本部
春霞のような
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/04/20 19:00
- 完成予定
- 2017/04/29 19:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/17 02:57:38 -
【相談卓】
最終発言2017/04/20 00:13:59
オープニング
●お花見
満開の桜の下を缶ビール片手に後藤は歩いていた。道の両脇では、花見客がレジャーシートの上で宴会をしている。
桜はきれいだし昼間からビールが飲めるし、最高だな、と後藤は思った。
屋台で焼き鳥を買って食べたり、桜の写真を撮ったりしながら、一時間くらいうろうろしていると、さすがに疲れてきた。後藤は、人の少ない場所で休憩しようと桜並木を離れて細い道に入った。
どこかでカラスがカーカーと騒いでいるのが聞こえた。静かな場所で休もうと思っているのに……。引き返そうかどうしようかと迷いながら進むと、道の真ん中に女性が立っていた。
「すみません。助けてください」
女性は、おずおずと言った。
「はい?」
「動けないんです。桜をバックに自撮りをしようとしたら、動けなくなってしまって……」
女性は、両手をだらんと垂らした姿勢で立っていて、女性の爪先から少し離れたところにスマートフォンが落ちていた。
後藤は女性に数歩近づき、異常に気づいた。
女性の足、手、頭……体中に白い糸がくっついており、背後の桜の木へとつながっていた。その桜の木からは更に多くの糸が、周囲の木へとのびていた。桜の花は白い糸に覆われて、ぼんやりと霞んでいた。
カラスのけたたましい鳴き声が、ふいにやんだ。
「あの、自分が今、どういう状況かわかっています?」
「わかっているような、わかっていないような。頭が理解することを拒否しているような」
女性の返答を聞いて、「まあ、そのほうがいいんだろうな」と後藤は思った。女性が自分の直面している状況を認識してしまったら、パニックになるだろう。女性の斜め上、4メートルくらい離れたところで、巨大な蜘蛛が巣にかかったカラスに糸を巻き付けているのだから。
今のところ蜘蛛はカラスを襲うのに夢中だが、女性の存在に気づくのは時間の問題だろう。
「今、助けを呼びますから」
後藤はそう言ってスマートフォンを取り出したが、女性の目の前で蜘蛛という言葉を口にするのはためらわれた。
「……ちょっと電波が悪いみたいなので、向こうでかけてきます」
「待って。一人にしないでください……」
「すぐに戻りますから。動かないで、じっとしていてください」
「動きたくても動けないんですよ」
「あっ、そうでしたね。ともかく静かにしていてください。5分で戻ります」
後藤は、小走りにその場を離れた。
●巨大蜘蛛を倒せ!
H.O.P.E.敷地内のブリーフィングルームで、職員が説明を始めた。
「桜の名所として有名な公園に従魔が出現しました。巨大な蜘蛛の姿をした従魔です。従魔は公園の片隅に巣を張っています。その巣に女性一名がかかってしまい、現在動けない状態だそうです。従魔は巣にかかったカラスを捕食中ですが、それが終わったら次に狙われるのは、その女性ですね……。従魔が出現した場所は桜並木から少し離れた場所なので、他の花見客に気づかれずに従魔を討伐できると思います。女性の救出と従魔の討伐、よろしくお願いします」
解説
●目標
女性の救出、従魔の討伐
●登場
ミーレス級従魔。
蜘蛛型の従魔。
体長約1メートル。
腹部から糸を出して、BS「拘束」を付与する。
糸は細いが強度が高く、AGWを使用しなければ切断できない。
噛みついて毒を注入し、BS「減退(1)」を付与する。
●状況
晴天。午後1時頃。
桜の名所として有名な公園。
従魔は、桜並木から少し離れた場所に巣をはっている。
巣の大きさは、縦5メートル×横5メートル×高さ4メートル。
女性は、巣に背中がくっついて動けなくなっている。
従魔はカラスを捕食中。
女性がパニックに陥って騒いだり暴れたりすると、従魔は女性に襲いかかる。
マスターより
こんにちは、花梨七菜です。みなさん、お花見はしましたか? 今回の敵は巨大な蜘蛛です。よろしくお願いします。
リプレイ公開中 納品日時 2017/04/25 20:17
参加者
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/17 02:57:38 -
【相談卓】
最終発言2017/04/20 00:13:59