本部
墓場に彷徨うは灰の巨人
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/11/29 15:00
- 完成予定
- 2016/12/08 15:00
掲示板
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相談卓
最終発言2016/11/29 13:51:22 -
プレイング卓
最終発言2016/11/29 01:16:49 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/11/28 13:33:22
オープニング
●死霊術
日本の妖怪に動く死体、いわゆるゾンビがいないのは主に火葬だから、と考える人は多い。
しかし、それはあまり正確ではない。日本で火葬が主な埋葬方法として一般的になったのは明治時代からであり、それ以前の主流は他の国と同じように土葬であった。
にもかかわらず死体が動く逸話は日本には少ない。それは埋葬方法の問題ではなく、日本人の死生観が肉体ではなく、魂という不確かな存在によっているからだろうか。
「この国は我にとっては過ごしにくい国であるな……」
墓場の片隅に佇む人影がボソリと呟く。その姿は馴染みのある言葉で例えるとするのなら『死神』というのが最も分かりやすいだろう。
ぼろ布の如き黒衣に全身を包み、唯一露出しているフードの奥からは白骨と化したしゃれこうべが顔を覗かせていた。
一般的にイメージされる死神と違う点を述べるとすれば手に持つ物が鎌ではなく、木で作られた杖であるという点であろうか。
「先日のような大掛かりな仕掛けも早々気軽に起こせるものでもあるまいしな」
見た目の不気味さとは裏腹に独り言の多い性格らしい。のそりのそりと墓場を練り歩きながら思考を巡らせる『死神』。
「我の求める環境を求め、新天地へ赴くのも手ではあるが……。やはりその地に合わせ新たな技術を開発してこそ魔術師の本懐というもの」
そう呟くと杖を掲げ、空中に文字を描くようにゆっくりと振り、その先が淡く発光する。
「ふむふむ……なるほどなるほど。燃やしたうえで死体を灰として保存しているのだな。これであれば……」
杖から発せられた光が墓石に向かい、その中の骨壺の中へと入り込んでいく。
「塵も積もれば山となる。灰も集えば骨となろう」
いくつかの墓石が中から飛び出した灰によって押し倒され地面に落ちる。
灰の塊が『死神』の上に集まり一つの形を成していく。
「我が死霊術にて蘇るが良い。フフ、ハハハ……」
集う灰を見上げ、死神が不気味な笑い声を墓場へ響かせた。
●墓荒らしの謎
「酷い有り様だな……」
墓荒らしにあったかのように、墓石がひっくり返され荒れ果てた墓場を、少し離れた丘から見渡しながら奥山 俊夫(az0048)が呟く。
「今朝方掃除に来たらこの有り様でして、それでまず警察に連絡したのですが……」
「ええ、伺っています」
この墓場を管理している住職の言葉に頷く。
奥山がここを訪れたのはその通報を受けた警察からの要請があったからである。捜査開始の前の愚神や従魔の関与の調査が彼の仕事だ。
――いや、彼等か。
「俊夫ー、これは当たりだわ」
スコープのようなものを覗き込みながら、近くにいたリリイ レイドール(az0048hero001)が奥山に話しかける。
「何か見えたか?」
「見えたというか……全体に薄くライヴスが漂ってる感じだね」
ライヴスを可視化するゴーグルを通して墓場を見渡しながら状況を解説する。
「墓場全体にか?」
「うん、全体のライヴスを集めると多分デクリオ級一体分くらいにはなりそうだね」
「……嫌な予感しかしないな。今の内に晴らす事は出来んのか」
「難しいんじゃないかなぁ。そもそもこんな量のライヴスが一ところに集まってること自体が異常事態だしね。何か特殊な手段使ってるんだと思うよ」
「あ、あのつまりどういう事なんでしょう?」
目の前で結論が見えない会話をされ、住職が戸惑った様子で話に割り込む。
「愚神の介入があったと思わしき痕跡を発見しました。この事件、我々H.O.P.E.が預かります」
住職にそう告げると、奥山は携帯を取り出し連絡をくれた警察の担当者へと電話を掛けるのであった。
解説
・目的
墓荒らしの正体を暴き、駆除せよ。
・敵(PL情報)
デクリオ級従魔「灰の骨巨人」 1体
遺灰を集結して作られた骨の巨人。身長は3mほどあり、墓石と灰で作られた巨大なこん棒を持っている。
見た目は人間の骨の形であるが、実際には灰の集まりであるため、折れたり砕けたりはしない。破損した箇所はすぐさま修復される。
ただし、その度に墓場の蓄積されたライヴスを消費しており、これが一定量以下になると徐々に体が縮んでいき、最後には霧散して消滅する。
何故か昼には姿を見せず夜にしか現れない。何も手を出さなければ墓場を徘徊しそこから出ようとはしないようである。
・状況(PC情報)
荒れ果てた墓場。至る所に墓石が倒れており、あまり良い足場とは言えない。
マスターより
墓場を荒らす巨大スケルトンの討伐依頼です。
死者の穏やかな眠りの為、邪魔な従魔を打ち倒してください。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/12/09 00:30
参加者
掲示板
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相談卓
最終発言2016/11/29 13:51:22 -
プレイング卓
最終発言2016/11/29 01:16:49 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/11/28 13:33:22