本部
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 5~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2016/11/01 12:00
- 完成予定
- 2016/11/13 12:00
このシナリオは3日間納期が延長されています。
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/11/01 07:38:41 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/10/30 01:35:53
オープニング
●
ヴォジャッグは有頂天になっていた。
思えばここに来るまで様々な事があった。最初は超強敵トリブヌス級愚神としてブイブイ言わせていたはずなのに、いつの間にかモヒカンを刈られ、橋の下に落ち、せっかく作った付けモヒカンを剥ぎ取られ……ヴォジャッグが筋骨隆々の世紀末的なんちゃらではなくたゆんたゆんの萌えキャラだったら「こころがつらい。もうかえる><。」とか言ってたレベルの仕打ちである。
だが、ヴォジャッグはここに辿り着いた。背後には「このナイフが血を欲しがってるぜヘッヘッヘ」とか言いそうな感じの世紀末的ななんかそんなの。そう、ヴォジャッグは辿り着いたのだ。このモラルのモの字も存在しない、退廃と悪徳の街人呼んで『デストロイシティ』に!!!
いつの間にかデストロイシティに辿り着いたヴォジャッグはここが何処かとかは特に深く考えなかった。とにかくノリと勢いに任せて欲望のままにヒャッハ―した。そして気付いた頃には街のストリートギャングの親玉に収まっていた。説明が雑過ぎるとかツッコミを入れてはならない。
この街は中々良い所だ。背後に世紀末を従えながらヴォジャッグはフッと笑みを漏らす。そうとも、モヒカンを刈られる事もない。「ヴォジャッグ? そんなヤツいたっけ?」なんて幻聴に悩まされる事もない。俺の居場所はここだったのだ。
「さあ野郎共! 今日もあの血のように赤い夕陽に向かってバイクをブチ走らせるぜヒヤッハァァア」
「何を馴染んでしまっているのか」
その時、ヴォジャッグの背後から聞き覚えのある、かつ心底呆れかえったような声が聞こえてきた。「ああん?」と首を巡らせると、そこには見覚えのある紳士が一人。
「愚神商人……テメエ今更何しにきやがった!」
「それはこちらの台詞ですよ……行方知れずになっていたと思ったら……はあ、まあいいでしょう」
愚神商人は心底呆れた調子で呟いた。今まで何をしていたのかとか、ここが何処だか分かっているのかとか話題は探せばいくらでもあるが、別に言う必要はないだろう。大事なのはそこではないし。
「実は、HOPEとの大きな戦いが近くてですね……」
「何、HOPEだと!」
「はい。それで、この辺りに愚神側の本隊がいますので、援軍を連れて向かっては頂けませんか? あなたにもすでに縁遠い話ではないでしょうし」
「皆まで言うな。俺も丁度ヤツらをブチ殺してやりてェ所だしよォッ!」
あっさりと乗ったヴォジャッグに愚神商人は肩を落とした。ここがゲームの世界で、配下達もゲームの駒だと知ったらショックを受けそうだが……まあいいか。愚神商人は地図と現地までの道を教えると、そのままあっさり何処へともなく姿を消した。
●
「件のドロップゾーン内でヴォジャッグが発見された。どうも何かを企んでいるようだ……今すぐ現場に行き、ヴォジャッグの計画を阻止してくれ。くれぐれもヤツと本格的な戦闘はしないように。君達を過小評価する訳ではないが、ヤツは腐ってもトリブヌス級、古参の強敵である事には変わりはない。これが本戦でもない訳だし……つまりは時間稼ぎが目的となる。
君達の動きに合わせて脱出ポータルを構築する。設定としてはエージェントが入った場合はHOPEに戻れるように、ヴォジャッグが入った場合は人のいない所に出る様にするつもりだ。必要があれば使ってくれ。……くれぐれも用心するように」
オペレーターの言葉に頷きを返し、エージェント達はコンソール型機材『VR-TTRPGシステム』へ飛び込んだ。いかにも世紀末バイクレーシング観なその世界で待っていたのは、以前はなかったはずの兜(赤いトサカ付き)を頭上に頂き、今まさにバイクで走り出そうとしていたヴォジャッグとその手勢のギャング。
「……ん? HOPEの連中か。今すぐ引き千切ってやりてェ所だが、テメエらみたいな少数のザコ共に構っている暇は……」
『そうそう、ヴォジャッグはモヒカンを刈られ付けモヒカンにしていたらしい。この情報が何かの役に立てばいいが……それじゃ』
その時、通信機から唐突にオペレーターの声が入り、そして切れた。タイミングがいいのか悪いのか分からない。顔を上げると頭に兜(赤いトサカ付き)を頂く世紀末覇者が全面に青筋を立てている。
「誰のせいだと思ってんだゴルアァァアッ!」
エージェント達はいつの間にか手元にあったバイクに咄嗟に飛び乗った。これはチャンスである。そしてそのまま目に入ったコースの一つへ入り込んだ。背後からはバイクの音とモヒカン頭(?)のダミ声絶叫。
「まずは前菜! テメエらの頭を皮ごとムシって俺のモヒカンにしてやるずェゴラアァァアッ!」
●バイクの説明(今シナリオ上のルール)
・PCはこの世界に到着したと同時に能力者・英雄一組につきバイクを一台配布されている
・バイクを運転した事がない者でも共鳴状態であれば操縦出来る(この世界限定)
・バイクの移動力=運転者の移動力の2倍
・運転者の攻撃力が高い程、敵を攻撃した時敵の速度(距離カウンター)を落としやすく敵バイクを壊しやすい
・運転者の防御力が高い程、敵から攻撃を受けても速度を落としにくくバイクを壊されにくい
・運転者の生命力が高い程、バイクが壊れにくい
・その他に関してはチェイスルールに準じる
●注意点
・走行している敵の中で最も距離カウンターの低い者から、さらにカウンターが5点以上低いPCはレースから脱落(このルールはPC、敵NPC双方に適用)
・PCが脱落した場合現実世界に強制送還
・ヴォジャッグが『通常コース』で脱落した場合、そのまま愚神本隊へ向かってしまうので失敗とする
・距離を引き離すには純粋に移動力で引き離すか、攻撃を命中させて速度を落とさせるかのどちらかが主な手段となる
・バイクが壊れた/バイクから降りた場合「脱落」とする
●通常コース([]内は走行環境)【PL情報】
・スラム街の路地裏[-2] 横幅3sq、直角コーナーが連続し、道がガタガタしている
・車影のある通常道路[-1] 横幅6sq、所々で車(無人)が走行している
・湾岸の高速幹線道路[+1] 横幅8sq、1ターン毎30%の確率でタンクローリーが逆走してくる(走る箇所はランダム)
通常コースでは3ターン毎に以上の3種類の順にコースが切り替わる。最初のコースは「スラム街の路地裏」
ヴォジャッグ以外の敵が全員脱落すると決戦コースに移行する
●決戦コース【PL情報】
・都市中央を一直線に貫く巨大な幹線道路[+2] 横幅7sq。障害物なし。70sq地点で道路は途切れており、その先にドロップゾーンからの脱出ポータルがある。ヴォジャッグが脱出ポータルに落ちた場合海のド真ん中に出現する
解説
●目標
ヴォジャッグの愚神本隊合流阻止
●敵NPC
荒くれ共
ヴォジャッグと一緒にヒャッハ―しているこの世界の住人。一般人被害者の精神体であり、人間扱い。脱落させると現実に戻る。攻撃しても/脱落させても被害者に影響はない
二人一組でバイクに乗り、一人が運転、一人が敵の妨害を担当。機動力はそれなり。全員一回だけ移動力を二倍にする事が出来る
・ロケットランチャー×3:一か所への遠距離攻撃が可能
・ちらし×2:後方にちらしを撒き散らし無差別に走行妨害
・ガス噴射機×1:周囲に広範囲にガスを撒き散らし無差別に視界妨害
ヴォジャッグ
物理特化のパワーファイター型。武器は斧。モヒカンヘッドが自慢……だが兜を被っている。モヒカンの恨みを思い出しPC抹殺のため追撃中
バイクは凄まじい機動力と耐久力を有する魔改造バイク(今回は直らない)。
アクティブスキル
・クリメイトダート
広範囲への火炎攻撃。減退【2】付与
・アックスキッス
スクエアを貫通する直線攻撃。攻撃判定を二度行う
パッシブスキル
・ロードキラー
バイクによる暴走移動。ヴォジャッグが移動するスクエア上の対象に攻撃判定が発生
・グラップルボム
「クリメイトダート」以外の攻撃・スキルが命中時、命中した対象を中心とした範囲(1)内の対象(ヴォジャッグ以外)へ2d6ダメージ。また回避を行う対象に回避時ペナルティを付与
・怒髪天
モヒカンへの恨みにより拘束・気絶無効
●その他注意点
・敵がPC達を追い掛けレースが開始した所からリプレイスタート
・持ち込める物は装備・携行品のみ
マスターより
・今回はチェイスルールを使った戦闘になりますので、申し訳ありませんが詳細を「ルールページ/特殊ルール」で各自確認して頂くようお願いします。
・バイクの外見について拘りがありましたら記入可です/具体的な車種やメーカー名、商標権は出せません。ご了承願います。
・今回相談期間が短めとなっております。申し訳ありませんがよろしくお願い致します。
・PL情報は「PCは知らない情報」です。PCが使うには情報の落とし込みが必要となります。落とし込みが十分でない場合判定に影響を及ぼす場合がございます。ご了承願います。
・OP画像は在りし日のヴォジャッグです。現在とは大いに違う部分があります。ご了承願います。
リプレイ公開中 納品日時 2016/11/10 19:00
参加者
掲示板
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相談卓
最終発言2016/11/01 07:38:41 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/10/30 01:35:53