本部
ラブラブで行こう!
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 8人 / 0~10人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/12/16 09:00
- 完成予定
- 2015/12/25 09:00
掲示板
-
素敵なパーティしましょ☆
最終発言2015/12/15 00:30:29 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/12/14 14:09:30
オープニング
●聖なる夜のラブ任務
「みなさま、聖なる夜にようこそお越しくださいました」
ホテルの大広間のような空間に招かれた人々は、室内の前方、この屋敷の主人が話しているほうへと目を向けた。
「ささやかなパーティーではありますが、一流のシェフがつくりあげた料理に舌鼓を打ち、そして一流の演奏家が奏でる美しい音楽を、愛する人と楽しんでいただければと思います」
パーティーの主催者の挨拶に、会場中から盛大な拍手が送られた。
十二月二十四日のこの日、大富豪として名高い有馬克也の屋敷ではパーティーが開かれていた。
有馬は経済界だけでなく、政界や医療、教育、芸能界などにも広く顔が知られた人物だった。
●一週間前
「は? 覆面警備のご依頼ですか?」
有馬の屋敷に呼ばれたH.O.P.E.の職員 沼津は顔をしかめた。
「ええ」と、紳士の空気をまとわせた初老の男は品のある笑みを浮かべる。
「クリスマスにこの屋敷でちょっとしたパーティーを行うんですがね。様々な業界の人間が集うので、よからぬ輩が忍び込むこともあるかと思いまして」
よく言うよ…… と思いながら、沼津は「はぁ」と相づちを打つ。
有馬は笑みを崩さすに話を続ける。
「特に、赤いトカゲのアクセサリーをつけた人間が最近悪さをしているという噂がありまして。そのような怪しい人間を見つけ、他のお客様に悪影響のないように捕まえてほしいのです」
「それは、おたくの精鋭ぞろいのSPで十分じゃないですか?」
「確かに」と有馬は頷く。
「うちのSPは優秀です。しかし、お客様の数は多いですし、もしその人物がヴィランであった場合、対応しきれませんので、こうしてプロのあなた方に依頼しているわけです」
「……なるほど」
なんとも白々しい…… と、沼津は引きつった笑みで返す。
沼津は、有馬克也という男を数年前からマークしている。
有馬はヨーロッパを拠点にビジネスを展開しながら、暴力団 桐生組へ莫大な資金援助をし、組織との関わりが深いという疑いがあるためだ。十中八九、それは事実であるが、証拠が出てこないため、追求できずにいる。
本当は、お前の腹が一番黒いのではないか? そう言ってやりたくとも、そんなことを言う訳にもいかず、沼津は「わかりました」とぎこちない笑顔を無理矢理深める。
「それでですね」と、有馬は言葉を続ける。
「まだなにか?」
「お客様にはペアでのご参加を条件にしていますので、その辺の配慮もお願いします」
「……ペア?」
「ええ。クリスマスですからね。ご夫婦や恋人と参加していただけるようにしたのです」
「はぁ……」
「お客様には心から楽しんでいただきたいので、怪しい人物がいるかもしれないなんて心配はしていただきたくありませんし、能力者が覆面警備をしているなんて知られるわけにはいきませんから。怪しまれないために、能力者の方々にもその条件にそった状態でのご参加をお願いしたいのです」
「はぁ……」
「あ、もちろん。男性同士、女性同士の方々も歓迎いたしますので、異性でなければいけないというルールはありません」
「……では、仲間同士でも構わないということですね」
沼津がそれなら人選もそう難しくはないかとコーヒーをひと口飲もうとした時、「そのかわり」と、有馬はにこにこと実に楽しげに微笑んだ。
「恋人同士のフリはしてくださいね」
●H.O.P.E.会議室にて
「と、これが有馬克也からの依頼だ」
ビデオカメラの映像をスクリーンに映し、沼津は言った。
「この映像、盗撮じゃないですよね?」
真っ正面から有馬を映した映像は鮮明なものだった。
「よく撮らせてくれましたね」
エージェントの言葉に、沼津は「ああ」と相槌をうつ。
「後ろめたいことなんてなにもないというアピールなのか……単に注目されていることが好きなのか。まぁ、後者だろうけどな」
「さて、ここで本題だが」と、沼津は話を続ける。
「俺は、これは有馬が仕掛けてきた遊びだと思ってる」
「遊び、ですか?」
「実際には赤いトカゲのアクセサリーをつけた人物なんていないだろう。いたとしても、それはフェイクだ」
自信満々に沼津は言う。
「なんのためにそんなことを……」
「H.O.P.E.を……エージェントを手のひらで転がして遊ぶためだ!」
「それなら、こんな依頼、受けなければいいじゃないですか」
「受けなければ、受けないで、その事実を使ってH.O.P.E.の信頼を落としめようとするだろう。有馬は表向きはお人好しな起業家で通っているからな。ヤツの言葉を信じる人間は多い」
「本当に、有馬が言う赤いトカゲのアクセサリーをつけた危険人物がいる可能性は全くないんですか?」
そう念を押して確認したのは、沼津の後輩にあたる職員だった。
それまで自信ありげに話していた沼津は、いつも冷静な後輩の視線から逃げるように目を動かした。
「……ハーフハーフとでも言っておこう」
なぜここで氷上の妖精の名台詞を使ったのかは謎だが、沼津が勢いで自分の推測を話しただけだとわかり、その場に集まっていた人々は改めて気を引き締めた。
解説
●目標
・赤いトカゲのアクセサリーをつけた人物が実在するのか調査&実在した場合、身柄の捕獲
・周囲に不安や不信感を与えないため、恋人同士(のフリ)でパーティーを楽しむ
●登場
・有馬克也……H.O.P.E.をからかうのが趣味のひとつ
・赤いトカゲのアクセサリーをつけた人物……有馬が作り上げた虚像の可能性あり(沼津 談)
●場所と時間
・有馬の別荘の大広間(ホテル並み)
・テラスや広い中庭(花園)あり
・パーティーは十九時開始
●状況
・会場ではクリスマスパーティーが開かれ、お金持ちがドレスアップして参加しています。
・会場には美しい音楽が流れ、華やかで美味しいお料理が並んでいます。
・そんななかには、お金持ち達を狙った危険実物も潜んでいます。(招待客のフリをしているだけでなく、あらゆる方法で潜入しています。)
●PL情報
・沼津の推測は正しいです。
・会場で起こるのは、有馬仕掛ける些細な悪戯です。
・誰かが怪我をしたり、死亡したりすることはありません。
・演奏する人々、料理人、お客さんは仕掛人ではありません。
・警備の気持ちを忘れずに、パーティーと有馬仕掛ける悪戯を楽しんでください。
・有馬は超成金なので、報酬は多めです。
マスターより
こんばんは。gene(ジーン)です。
赤いトカゲのアクセサリーをつけた危険人物……そんなの果たしているの? という、根本の部分からあやふやなストーリーではありますが、他のお客さんの不安をかきたてない&不信感を与えないことを最重要ポイントとして、クリスマスパーティーをお楽しみください。
なお、プレイングには、心情・行動・戦闘・戦闘後などをPC口調で書いていただけると、多少のアドリブを書かせていただく際に、PCの思考の特徴や口調などが想像しやすくなり、大変参考になります。
ラブラブな恋人達の演技(本物の恋人達も歓迎)、お待ちしています♪
リプレイ公開中 納品日時 2015/12/21 20:27
参加者
掲示板
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素敵なパーティしましょ☆
最終発言2015/12/15 00:30:29 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/12/14 14:09:30