本部

2016 御秋祭

玲瓏

形態
ショート
難易度
易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
12人 / 4~12人
英雄
12人 / 0~12人
報酬
無し
相談期間
5日
完成日
2016/12/05 20:42

掲示板

オープニング


 本番に備えて建設されているテント郡一つ一つを確認して、坂山は会館に戻った。会館では、会長がお祭りにかかる全体的な経費を計算してくれていた。
「その仕事、私がやるのに」
「私も手伝わせてくれ。君だけに任しておくのは会長として、どうなんだろうと思わせられるのでな」
「ありがとうね」
 机の上には、先程エージェント達ととった写真が乗っかっていた。
「良い仲間を持っているな、坂山」
 会長は以前、警察という役職に勤めていた。トップではないが、そこそこ地位の高い人だった。
「君の人望かな」
「違うわよ。私に人望があったら天変地異は免れないわ」
「だがね坂山、類は友を呼ぶということわざはあながち間違いじゃない。優しい人の所には優しい人、魅力的な人の所には魅力的な人が揃うものだ。君の仲間が輝いているのは、そういう事なんじゃあないかね」
 このことわざを、あまり坂山は好んではいなかった。しかし、使い方によってはこうもプラスエネルギーが働くものなのだと感じた。
「この写真、一枚私ももらっていいかな」
「ええ、勿論。後でエージェント達に渡すために印刷しなきゃ」
「そうだな。……この写真を見ていると、暖かい気持ちになってくる」
 話を終えた坂山は会館から外へ出て、自宅へと向かった。家にはノボルが先に帰っていた。
「ついに明日だね。楽しみにしてたよ」
 ノボルは今年が始まったその瞬間から、御秋祭を楽しみにしていたという。
「スチャースも連れていきたかったなぁ」
「そうね。でもまだ修理途中だからね。もうそろそろ直って、ひょっこり帰ってくるんじゃないかしら」
「エージェント達も、スチャースはどこいった~? みたいな顔してたよ」
「待ち遠しいわね。それじゃあ……ひとまず今日は寝ましょうか。さすがに疲れちゃった。お風呂は明日の朝にしましょ」
 坂山はパジャマに着替えて顔を洗うと、すぐに布団に横になった。
 エージェント達ももう、寝床についているだろうか。そんな妄想をしつつ、坂山は気づけば夢の世界へと入っていた。

解説

●目的
 楽しみ、祭り会場を存分に盛り上げる。

●全屋台

・食べ物系
「焼きそば・たこ焼き・ホットケーキ・たこなし焼き・きゅうり・焼き鳥・イカ焼き・べっこう飴・サイコロステーキ・ポップコーン・綿菓子――」
「マシュマロ焼き・ポテトチップス直火・薩摩芋・焼きりんご・アップルパイ・焼きトウモロコシ・お餅・白米・じゃがバター」

・飲み物系
「果物ジュース・酒・カクテル(自由に調合可能)・ハイボール・ワイン等」

・遊戯系
「輪投げ・スーパーボール掬い、スーパーボール作成体験・射的・くじ引き」

・輪投げ景品一覧
特賞:音楽プレーヤー、パンダのぬいぐるみ、クマのぬいぐるみ。
 賞:ドリンク券
参加賞:駄菓子

●お祭りの目的
 本来のお祭りは秋の豊作を祝って、神様に感謝する物ですが、時代が立つに連れて段々と「交流」をメインとなってきました。
 これを切っ掛けに、今まで話したこともなかったエージェントと仲良くなれればなと思っています。更に友情、愛情を深めるのも一手です。
 何処を誰と回るか、どのようにして遊ぶかなどを相談して決められれば良いのかなと思います。
 そして下準備に出てくれたエージェントの皆さん、ありがとうございます。当日は店番も兼ねてもらいますが、当番外は思う存分に楽しんでもらえればなと思っています。
 何はともあれ楽しみましょう!

●その他
 餅は実際に餅つきから始まるので、やってみたい! というエージェントがいればぜひ。

●投票箱
 祭りの出入り口には投票箱と用紙があり、そこには感想を書く欄と「来年もまた、御秋祭に参加したいと思いましたか?」という質問に答える欄がある。

リプレイ


 もしも本当に豊穣の神様がいたならば、その神様の心が優しければ今日という日を盛大に楽しんでくれただろう。
「こんなに人がいるとは聞いてませんでしたね」
 祭りの会場、公園の出入り口の前で喧騒を眺めていた茨稀(aa4720)は、蟀谷を抑えていた。
「迷子にならないよう気をつけてくださいね、ファルク」
「子供じゃねえんだぜ」
 ファルク(aa4720hero001)は戯けた調子で言った。
「今日は楽しもうぜ。祭りってのはそのためにあるんだからな」
 そこかしこから香ってくる美味しい空気に期待を膨らませたファルクは、意気揚々と祭り会場へと入った。
 見回りも兼ねて、二人はひとまず会場を一周することにした。
「酒の販売もしてるんですね」
 ジュースを販売する屋台がいくつかある中で、ちらほらとお酒販売の屋台が見えていた。お酒は二十歳から、としっかりと注意書きが目立っている。
「酔っ払って変な奴が出ないようにしとかないとな」
 酒のすぐ近くにはイカ焼きの屋台があった。その横を通り過ぎようとすると、近くに女性陣の群れが出来ていた。大学生だろうか? 気合の入ったお化粧で三人はやきそばを食べていた。その視線が、不意にファルクへと向けられる。
 慎重の高いファルクは、それだけで人目を集めるものだ。
「あの人、カッコいいね」
「ウチのタイプかも。あんな人日本にいるんだぁ……。どうしよう、告ってこようかな」
「アレ、でもちょっとまって。あの人どっかで見たことあるかも」
 女性の一人が閃いたように、ああ! と声を出す。彼はネットバンドマンだ。
 こんね喧騒の中でも、彼女らの声はしっかりとファルクへと届けられているものだ。
「本当にファンが多いんですね」
「言ってるだろ。……よし、気合入ってきたぜ。ファンの前でかっこ悪い姿は見せられないからな。今日はしっかり、見回ってやらァ」
 警備とはいうが、しっかりと祭りそのものも楽しんでいる。気づけば、ファルクの両腕には様々な品が乗っていた。茨稀が買ったホットケーキ、茨稀が射的で得た名前の分からない人形、茨稀が買った薩摩芋、茨稀が――
「あのさ、茨稀……」
「はい?」
 茨稀はたこ焼きを食べながら首をファルクへと向けた。
「……当たり前でしょう、何故買ったと思ってるんです」
 すると、遠くの方から鈴の音が聞こえた。鈴の音と同時に、こんな言葉もだ。
「おぉ~! ジェイソン一式が早くも当たったぞぉ!」
 どうやらクジ屋で運の良い人物がいたらしい。その人物がジェイソン一式を当てたというのだ。ジェイソンといっても色々思い当たるものがあるが、もしや……。
「おぉ~、恭也似合うよね」
 運の良い人物とは御神 恭也(aa0127)であった。伊邪那美(aa0127hero001)に急かされてジェイソン一式を着た御神の恰好はこうだ。ホッケーマスク、ボロボロのジャンパー、玩具の鉈。
 勿論、周囲の目を引いた。
「表情を隠すという面で戦闘に活かせそうかと思ったが、注意を引いてしまうのは欠点だな」
「その恰好で言われるとすごくそれっぽいよね。注意を引くんなら、その衣装のまま屋台の店番したらどうかな?」
「子供が逃げると思うんだが……」
「でも殺人鬼がべっこう飴を売るんだよ。ぎゃっぷ、っていうんだっけ……? 面白いと思うなぁ」
 ハロウィンの名残がまだ終わってない人のように思われるかもしれない。ひとまず御神はマスクを外した。
「そういえば、今年はがおぅ堂がないんだ」
 臨時でも出せないかとギリギリまで坂山は考えていたが、結局出せなかった。しかし、今年も白虎丸(aa0123hero001)は祭りに訪れている。昨年同様子供たちからの人気は絶大だ。
【今年も登場ゆるキャラ白虎ちゃん! 今なら無料でモフり放題】という看板がいくつか設置されている。


 その頃輪投げの店番をしてくれていたのは黒金 蛍丸(aa2951)だった。単純明快なルールでありながら容易にはいかないゲームであるという特徴から輪投げの周りには人ができていた。浴衣を着た子供達が多い中、同じく浴衣姿の坂山が屋台を訪れた。
「頑張ってるわね」
 一人の男の子に輪の投げ方を教えていた黒金に、彼女は声をかけた。
「あ、坂山さん。えっと、品がありますね……!」
 灰色の、菊の柄のある浴衣だった。髪も結んでいない。彼女も祭りを楽しんでいるみたいで。
「それはどうも。リュカ君の屋台も回ってきたんだけれど、人の出入りが多かったわ」
「輪投げだけじゃないんですね、有名なの! リュカさんも喜んでるだろうなあ」
 乾かすのには時間がかかるため、風を送りつつ、その間にお客さんはお祭りを楽しむのだ。まだお祭りが始まって三十分ほどしか経ってないというのに、五十個ほどボールが乾かし台の上に乗っていた。
「坂山さんも輪投げ、挑戦されてみてはどうでしょうか?」
 元々見に来るだけだった坂山だったが、詩乃(aa2951hero001)のお誘いには乗りたくなる。
「それじゃあ、一回だけやってみるわ。並んでくるわね」
「はい、お待ちしてます!」
 坂山は五人ほど並ぶ列の一番後ろに並び直した。
 さてさて、スーパーボールの屋台主木霊・C・リュカ(aa0068)は店番をするまでにまだ時間があると、友人を誘って祭りを楽しんでいた。隣で紫 征四郎(aa0076)が、目の弱い彼を率いている。
 最初は四人で動いていたが、御神や虎噛 千颯(aa0123)と出会っている間に気づけば七人に増えていた。
「おいーっす! 征四郎ちゃん祭り楽しんでる?」
 白虎丸は別の町内会の、たこ焼き屋台を手伝っている。どうやらそちらも人手不足らしい。
「あ、そういえば熊鍋をまだ味わっていませんでしたね! 征四郎、もう食べたいのです」
「楽しみは最後に取っておくって言ってたのは誰だったかな」
「予定変更!」
 先ほどから熊鍋を食べるためにポップコーンや綿菓子など軽めのものでお腹をこしらえていたが、お祭りの香りは人々の空腹を加速させるものである。
 目標の熊鍋の屋台に、人の行列は中々多かった。日常的に熊を食べる人はおらず、それでいて美味さが人伝いに、香りと一緒に流れてくるものだからこの行列は当然の結果なのだろう。接客はレミア・ヴォルクシュタイン(aa3678hero001)がしっかりしていた。
「待たせたわね、ほら美味しく食べなさい。野菜も残しちゃだめよ? ――って、割り箸忘れてるじゃない!」
 屋台に近づけば分かる、味噌の香り。風邪を引かないようにと狒村 緋十郎(aa3678)が気を利かせたネギが味を整えて、メインの熊の肉の柔らかさは畏れ入るものであった。下準備で丁寧に網目状の切れ込みを入れて、厚いというのに非常に食べやすいのだ。
「はい、どーぞ。熱いから気をつけてね。後、なんか腕相撲とかやってるみたいだから参加してみればぁ?」
「いつでも受け付けるぞ……!」
 更に屋台には腕相撲が出来るスペースがあった。
「じゃあ僕やってみようかな? コレ持ってて」
 一人の勇気ある少年が、友達に熊鍋を渡して腕相撲に挑戦するようだ。狒村は勇気を買って、机の空きスペースへと少年を案内した。
「それじゃあいくぞ。本気で来ないと負けるからな」
「おじさんも、手抜きは程々にしてね!」
「言うなぁ。分かった、その心意気に沿わさせてもらおう」
 狒村の合図で試合が開始された。
 その試合は結局狒村の勝利に終わったが、少年は笑顔でその場を去っていった。エージェントとただ腕相撲をしたかっただけなのだろう、そう思ってレミアの手伝いに戻ろうとすると、新たな挑戦者が目の前に現れた。
「オレも一戦いいかな?」
 荒木 拓海(aa1049)は既に腕捲りを終えて戦闘準備は万端だ。
「荒木も祭りに来ていたのか。楽しんでくれてはいるだろうか」
「お陰様で。にしても大盛況だな」
「これもお陰様でな。ところでメリッサも来てるのか?」
「お祭りが待ち遠しいって一週間前から言ってるくらいだからね、勿論来ているよ。今は熊鍋の列に並んで……って、気づいたらいなくなってるし」
 荒木とメリッサはついさっきまで横に並んでいたはずだったが。
「まあいいや。とりあえず一戦な」
「おう。荒木が相手なら真剣勝負をしてもよさそうだな」
 両者、一歩も譲らない目をして腕を組んだ。先ほどと同じように狒村の掛け声で、さあ今腕相撲がスタートした。
 エージェント同士の戦いというのは、人間から見たら異色に思えるものだ。二人とも開始直後の地点から動いていなかった。そうこれは、二人は一瞬にかけているのだ。
 力を加え続ければ体力が少ない方が先に力尽きて地面に倒されてしまう。二人とも、互いの体力は未知数だった。長期戦に持ち込むのは名案とはいえない。今二人は、全く力を入れていなかった。先に動く時――その時に勝負が決められるように。
 無論、筋肉の有り余る同士の試合ならばこんな読み合いは有り得ない。
 祭りの騒音、熊鍋が煮込まれる音、レミアが頑張って接客をする声……。もう月が出ている――先手を掴んだのは荒木だった。
 狒村は間一髪で机に手の甲を打ち付けずに済んだ。だが、この姿勢では不利。荒木は上から思い切り力を加えれば後は終わり……! だが……! 狒村は負けない。
 肘で机を叩いて反動を生み出した狒村は体を捻ってまで腕を垂直に戻すことに成功した。長いぞこの試合。
「ねえ緋十郎、喉乾いちゃったから何かジュース買ってくるわ~。その間の店番、よろしくね」
「あえぇッ?!」
 レミアに気を取られた狒村は力の加減を間違えて机に腕を持っていかれた。素っ頓狂な声を聞けたレミアは満足気に飲み物を買いにいくのだった。
「良い勝負だったよ、ありがとな! 狒村」
「今度機会があればもう一度受けて立とう……!」
 敗北の悔しさを噛み締めながらも、次のお客さんが来ていると知った狒村は笑顔で迎えた。荒木はひとまず、メリッサを探しに祭りを巡った。


 昨年御秋祭に来てくれたエージェント、中には真壁 久朗(aa0032)の姿も見ることができた。昨年はセラフィナと一緒だったが、今年は彼が気を利かして、その役目はアトリア(aa0032hero002)になった。まだお祭りを経験したことのないアトリアのために。優しい一面だ。真壁はお土産を買って帰ると約束した。
「……この服、動きにくいのですが」
 浴衣を着ていたアトリアは、裾を摘んで持ち上げた。牡丹柄の、綺麗なその衣装は知り合いに着せてもらったという。
「似合ってる」と、真壁はお祭りを眺めながら言った。
「アナタまったくこっち見てないでしょう! アナタのバレバレなお世辞くらいわかります!」
「お世辞のつもりはなかったんだがな……」
「本当に似合ってると思うならばそんなキョロキョロしません」
 すると真壁は言われた通り、アトリアを見てもう一度「似合ってる」と声をかけた。
「はぁ」
 呆れ顔の彼女は、掴んでいた浴衣を離して周りを見渡した。
 視線の先に見知った顔があった。柳京香(aa0342hero001)だ。心強い味方をつけておきたいと真壁を差し置いて柳京香の所へと向かった。
「ヤナギも来ていたのですね。ササヤマも一緒なのですか?」
「誰かと思ったらアトリアだったのね。平介なら向こうで列に並んでたわよ、私は戻ってくるのを待ってたんだけれど……。可愛いわね、その浴衣」
「そう……でしょうか?」
 柳に出会えたのは最高の幸運だ。嬉しさから出てくる笑みが、アトリアから溢れた。
「あの……この服を着るのは始めてで、どこか着崩れてはいませんか?」
「大丈夫よ。着る時、大分苦労したんじゃない?」
「はい。知り合いの手助けがなかったらとても大変でした」
 ボンヤリと会話を聞いていた真壁の肩の上に手が乗った。
「焼き鳥です♪ 真壁さんもどうぞ」
 笹山平介(aa0342)であった。
「いいのか?」
「勿論です。タレと塩、どちらがいいですか?」
「じゃあ塩を……」
 真壁はカップの中に入った焼き鳥の、塩味の串を引き抜いた。
 笹山はアトリアと柳にも同じように配り、最後に自分も味わった。
 安い肉じゃないというのは、大きさで分かるものだ。ボリュームのある歯応えは、市販されている鳥の胸肉を一個一個串で通していることから生まれているのだろう。
「美味しいです!」
 タレの焼き鳥を食べていたアトリアが真っ先に言い放った。せっかくの浴衣にタレが溢れないように気をつけている。
「まさにお祭りの味っていう感じね。外で食べてるからか、余計美味しく感じるわ」
「そうですね。至福な一時です」
 串から一本一本なくなっていくのが勿体ないように思えてしまう。
「そういえば焼き鳥の列に並んでいる時、レミアさんをお見かけしました。狒村さんもいらっしゃってるんですね」
「狒村も出店していると聞いたが」
「そうなんですか? では焼き鳥を食べ終えたらすぐに向かいましょう♪ どんなお店を出しているのか楽しみですね」
 焼き鳥を食し、さて移動開始だと足を動かし始めると見知った顔がもう一人登場した。メリッサ インガルズ(aa1049hero001)だ。彼女は子供を連れていた。笹山と真壁を見つけたメリッサはこんばんは! と元気よく挨拶した。
「この子、迷子なんです。子供を探すお母さんとか、お父さんとか見ませんでしたか?」
「正確にいうと迷子なのはワシじゃないんじゃがのう」
 音無 桜狐(aa3177)が言った。
「連れの猫が興味あることに全力投球しおって。ワシじゃ到底追いつけん。どちらかというと連れの方が迷子でな」
「頭に猫の耳が生えた子、見ませんでしたか?」
「見てないですね……。お力になれず申し訳ないです」
「いえいえ、謝らないでください~。うーん、どこにいるんだろうね?」
「はてな。色んなとこに足が伸びるような奴じゃ。分からん」
「探すの、お手伝いしましょうか?」
 笹山の申し出に、メリッサは両手を横に振った。
「大丈夫です! お祭りを目一杯楽しんでください。あ、私もちゃんと楽しんでますので、ご心配なくです」
 メリッサが音無の手を繋いでどこかに行ってしまう後ろ姿を見届けた後、今度こそ狒村の屋台に出発だと四人は歩き始めた。
 歩きはじめて一秒で、再び真壁と笹山を呼ぶ声が聞こえた。今度は誰だろう?
「真壁達も来てたんだね。気づかなかったなぁ……。ところでメリッサを見なかった? 迷子になってるかもしれないんだ」
 荒木だ。


「なんだありゃ」
 赤城 龍哉(aa0090)は他の屋台の店番を手伝っていたが、途中で交代して今はフリーとなっていた。今はヴァルトラウテ(aa0090hero001)と一緒に、売り切れる前に熊鍋を食べておこうと列に並んでいた。
 時間を約五分前に戻そう。赤城はその頃から店に並んでいて、ガルー・A・A(aa0076hero001)やオリヴィエ・オドラン(aa0068hero001)達が美味しそうに熊鍋を食べているのを見て、空腹感が押し寄せていた。
「征四郎、クマは初めて食べるのですよ。とってもドキドキなのです」
「暑そうだな。火傷しないよう気をつけろよ」
「大丈夫なのです。それではいただきます!」
 集まっていた七人の中で、一番最初に熊鍋を口にしたのは紫だった。彼女は最初から柔らかいお肉を歯で千切って味わった。
「わ、わ、おいしい!!! すごいのです!! こんな食べ物があってよいのですか? ガルー、毎日作ってください!」
「熊が絶滅危惧種になるわ――俺様もじゃあいただこうか」
 続いてガルー。
「おお、こりゃ確かに絶品だな。狒村の故郷の味だって言ってたが、こんな美味いモン食べてたらそりゃ周りの人にも食べさせたくはなるぜ。熊鍋定食とか出す店開いたら人気間違いなしだな」
 続いてオリヴィエ。紫達よりも後に並んでいたリュカとオリヴィエは、自然とこういう順番になるのだ。
「うん……。美味い、な」
「そうでしょう、オリヴィエ」
 美味しさを共有できる喜びを紫は感じている。オリヴィエは熊鍋をガルーに奢ってもらっていた。
 続いてリュカ。
「わおっ!」
 熊鍋を落としそうになるほどリアクションを取って、リュカは満面の笑みを作った。
「お兄さん、生まれてはじめてだよ。こんな気持ちになったの。もしかして熊って、全然凶暴ではないんじゃないかな? まるで抱きしめられているみたいな……」
「熊に抱きしめられたら肋骨あたり――」
「ガルー、しっなのですよ」
 今、リュカは想像でモフりとした熊に抱きしめられているのだ。その時間を邪魔しないよう、紫はガルーの口に人差し指を立てた。
 続いて虎噛。彼は「俺ちゃんは最後でいいよ~」と言って一番後ろの列に並んでいた。
「緋十郎ちゃんの熊鍋食べに来たんだぜ~! 一つ頂戴な~!」
 事件は起きた。
「それじゃあ俺ちゃんも一口!」
 そして熊鍋の、一番美味しい肉を口に頬張るのだ。
「こ……これは……熊とは思えない程の肉の柔らかさ……噛めば噛む程に迸る濃厚な肉汁……」
 虎噛は思わず、熊鍋を机の上に置いた。
「はぁぁーっ!」
 瞬時に彼の周りを金色のオーラが取り囲んだ。この現象をなんて呼ぶのか? フルオープンパージと呼ぶのだ。光悦の表情を浮かべて衣服がどっかいった。
 この美味しさは、周りに共有せずにはいられない。ちょうど、本当に偶然、決して何の意図もなく荒木がメリッサと歩いていたので虎噛は彼を呼んで、熊鍋を彼にも味わってもらった。
「美味しい……凄く……じゅわーっと、ん、ん」
 気づけば荒木の服もどっかいった。
「この旨さを全身で表現したい!! 狒村も混ざれ!」
 舞台は更に混沌を増した。店番をしていた狒村も何故か二人に混ざって、フルオープンパージ。
 金、赤、青……異なるオーラを出す男三人が両手を拡げて幸せそうだ。このまま羽でも生えて、どこかに飛んでしまいそうな。
「なんじゃありゃ」
 的確な言葉が赤城の口から飛ばされた。
「ズボンはいてるからまだセーフなのかあれ」
「そういう問題じゃないと思いますわ」
 周りの人々は口には出さなかったが、心中「ばかがいる……」と思っていただろう。そしてその三人が次に上着だけじゃ飽き足らずズボンを――
「千颯ぁぁぁー!」
 騒ぎを駆けつけた白虎丸、騒ぎを駆けつけてホッケーマスクを被った御神、メリッサがいなかったらこの後はどうなっていただろう。
「馬鹿が迷惑を掛けて申し訳ないでござる!」
 


 熊鍋を服を脱がずに食べ終えることができた赤城が向かった先は餅つきの屋台だった。ここは実際に餅つきを体験して、完成した餅を皆で食べることができるという屋台だ。
 もう何人もお客が並んでいる。
「久しぶりじゃのう」
 音無は自分達の後ろに並んだ赤城とヴァルトラウテに声をかけた。
「大きくなった林檎と薩摩芋を処理した時、お主らの姿もあったと思ったのじゃ」
「おー。音無だったよな、久しぶりだぜ。お前らも餅つきに出るのか?」
「勿論にゃ!」
 威勢よく猫柳 千佳(aa3177hero001)が両手を上げた。
「わしは疲れるから見てるだけじゃがのう」
「餅つき一度やってみたかったのにゃ♪」
 確かに、餅つきは滅多にやるものではない。現代ではこういう特別な日でしか体験できない、意外と貴重な体験なのだ。
 順番が回ってきた。猫柳一人では人数が足りないので、餅を回す役目はヴァルトラウテが担うことになった。戦乙女が餅を回すというのもまた、貴重なワンシーンとなるだろう。
「意外と重いのにゃね……」
 店主から杵を渡された猫柳は言った。
「気をつけてな、猫さんっ」
「わしの為に頑張るのじゃー」
 店主の励ましを受けた猫柳は、ヴァルトラウテに準備ができたか確認を終えてから、ひとまず自分流の持ち方で杵を使って上から大きく、下に振り下ろした。
「こんな感じかにゃ?」
 良い音が鳴った。表面と表面がぶつかり合う景気の良い音だ。
「その調子だぜ猫柳。疲れたら交代な」
「にゃっひひ、疲れなんて知らないのにゃ。このまま最後までつきつづけてやるのにゃー!」
 その元気の良さだけで餅が作れそうである。猫柳はペッタンペッタンと音を鳴らしながら杵を上から下へ、下から上へと動作を繰り返した。
「はいにゃー! ういさぁ~! うにゃー!」
 掛け声もまた元気が良いが、二十回目あたりで段々とその力が弱まってきて、二十五回目で果てた。
「もう無理にゃ……。こんな疲れるものとは知らなかったにゃ」
 おつかれじゃ、と猫柳に音無が言った。杵は赤城に渡された。
「杵は斧扱いになると思うか」
 不意に赤城が言った。
「臼を割るつもりですの?」
「スキルなんざ使わねぇよ」
 赤城がスキルを使ってお餅を叩いたら、臼は間違いなく割れるだろう。お餅は燃えるのではないか。
「ヴァルは疲れてないか?」
「私は平気ですわ。従魔を一匹倒すのと、お餅を一回しするのじゃ全然違いますからね」
「そうだな。そんじゃいくぜ」
 餅つきをする時、成人男性だと大体二十回前後で限界が近づくが、赤城は三十回を超えても余裕の表情で餅をつき続けた。三十回を超えて杵を振るうと他の客が体験できなくなるため、赤城は体を休めることにした。
「そんじゃ、次の奴に後は任せようか」
 杵が次の人に手渡された時、ちょうど店主の携帯がなった。
「ああ俺だよ。おうおう商売繁盛って感じだ。やったな、これでおふくろも喜ぶわ。――うん? おいそれ、本気で言ってるのかよ」
 四十代くらいの、鉢巻を頭につけた店主は慌てた。
「どうして今なんだ。こっちは開けられないぜ。ったく……、ちょっと待ってくれ」
 その後店主は深刻な顔で悩み込んだ。
「どうかしたのかのう?」
「ん、あぁ。いやさ、ウチの親が病気で倒れちまったんだ。俺がいないとダメみてーで……」
「なら、俺が店番を代われば解決するんじゃねえか」
 赤城の言い出しを、店主は思ってもみなかったようだった。
「いいのかい、兄ちゃん?」
「俺あはエージェントだぜ! こういう時にしっかりやってこそだ。親が病気で倒れたんだろ。子供の顔を見たら、すぐに元気になるんじゃねえか」
「――俺、初めてエージェントに出会ったんだ。今まではただの正義の味方って感じだったけど、こんなに優しいとは思ってなかったな」
「おう、任せろ。音無も手伝ってくれるか?」
 赤城は音無に問いかけたはずだが、返事は猫柳から返ってきた。
「勿論にゃ! さあ、屋台頑張るのにゃ♪ 頑張ればその後のお祭りが楽しくなるにゃよー♪」
 正直な所、音無は手伝いに乗り気ではなかったのだが……。
「ぬぅ、絶対奢って貰うからの……」
 この後、猫柳は大量に音無が買い込むことを知らなかった。


 店番の終わった黒金は、坂山と詩乃と三人で祭り会場を回っていた。
「たくさんの屋台がいっぱいで楽しそうですね!」
 今は珍しく金魚すくいの屋台なんかもあるではないか。
「あら、こんな屋台を出しているお店もいたのね」
 現代の金魚すくいは、掬った金魚は持ち帰らずにプールに戻すのだ。見事救えたらその人物には景品が当たる仕組みとなっている。
 祭りのリーダーである坂山が屋台のことを把握してなかったという細かな現象を、黒金は聞かなかったことにしておいた。
 食べ物の屋台をひとしきり回って楽しんだ三人がその後に向かったのは、リュカ達が店番をするスーパーボール掬いである。
「ふふーふ、どうですか奥さん方も。子供達と少し童心にかえってみるのも楽しいと思いますよ!」
 リュカが呼びかけをしている。
「それじゃあ私も、一つやってみようかしら」
 坂山は、黒金に勧められてスーパーボール掬いを体験することに決めた。
「純子ちゃんもぜひぜひっ。結構難しいよ~」
「そうなの? 私、こういうのって初体験だから分からないんだけれど……。黒金君、コツとかあるのかしら」
「コツ、ですか? ええっと……なるべく、ボールは中央ではないところに寄せると良いと思います。後、斜めにして取るとか……でしょうか。間違ってたらスミマセン……」
「ううん、ありがとね。それじゃあオリヴィエ君、一個もらえるかしら」
 オリヴィエからポイを貰って、いざ挑戦だ。詩乃と黒金は二人で、頑張ってと応援した。水流とボールを読んで、可愛らしいボールを狙うのだ。
「このボール、リュカ君たちが作ったの?」
「そうだよー。でもね、伊邪那美ちゃんやせーちゃんにも手伝ってもらったんだ。その……紫色のマーブル模様のは、せーちゃんが作ったボールなんだよ」
「これね……へえ、よく出来てるのね」
「ボール作るの、すごく楽しくて一日中ずっと作ってたんだ~」
 皆でボールを見せあいっこしたり、こんなボール面白いと提案したり。リュカはその時の楽しさを、スーパーボール体験コーナーとしてお客さん達にも教えていた。
 話している間に、坂山は一つのボールに目をつけて、ポイを使って掬い上げた。水面から外に出る時が紙が敗れるか破れないかの境目だったが、坂山は見事掬い上げたのだ。
「やったっ」
 その笑みは、本当に童心に帰っているかのようだった。
「おめでとうございます、坂山さん! 綺麗なボール……このボールは、どなたが作ったのですか?」
「えーっとね、これもせーちゃんのだ」
 緑色を基調として、キラキラと光るスーパーボールであった。紫はもしかすると、スーパーボールを上手に作る達人なのかもしれない。
「あ、そうだ。リュカ君、これ」
 坂山は先ほど購入した缶ビールをリュカに渡した。
「後で花火の時に飲みましょ」
「わぁ、ありがとっ。お返しは何にしようかなぁ」
「いいのよ。これはお祭りを手伝ってくれたお礼っていうことで受け取ってちょうだい」
 そう言い残した坂山は、黒金達と別の屋台へと向かう事にした。
「流に逆らう様にポイをたてると破れやすい、から…こら、破れたらそこで御終いだ。枠でひっかけてろとうとするな」
 オリヴィエは熱心に子供にスーパーボール掬いの秘訣を教えている。坂山はその声を背中に受けて、くすりと微笑んだ。


 べっこう飴の屋台に茨稀とファルクが顔を出した。相変わらずファルクの両腕に、結構な量の戦利品が乗っている。
「今なら恭也が好きな物を飴で作ってくれるよ~」
 呼子の伊邪那美に反応したファルクは、好きな物を思い浮かべつつ列に並んだ。順番が回ってきて、ファルクはギターの形を注文した。
「へえ、その飴で本当に形が再現できるのか?」
「うむ。……リクエストが俺の知っているものでよかったと思っている」
「知らないモンって、どんなのが注文されてんだよ」
「最近流行りのキャラクター等だ。……そういえば白虎丸の形を希望する子供もいたな。形は知っていたが、なかなか大変だった」
「白虎丸って、あの虎の?」
「そうだ。結構な人気者らしい、子供達の間でな」
 喋っている間に、御神はすぐにギターの形のべっこう飴を作り上げてしまった。
 ちなみに、茨稀も注文をしたのだが彼は猫の形を希望していた。猫を作る時、御神の手はさすが手慣れている。猫をリクエストするお客人が今のところダントツトップなのだ。
「これも何かの縁だ。もしよかったら連絡先を交換してほしいぜ。また飴をお願いするかもしれねぇ」
「後でな。今は忙しい」
「約束だぜ」
 猫とギターの形が取られた飴を持ち、ファルクは茨稀の所へと戻った。ファルクは御神以外にも、ほとんどのエージェントと連絡先を交換していた。ネットバンドマンの力だ。
「こうやって見て回るのも一風変わった側面が見れて面白いな」
「……そうですか? 俺、ファルクはお祭りを普通に楽しみたいのだと思ってましたが……」
「…っと! 可愛いコ発見ーッ!!」
 ストライク。ファルクは好みの女性を見つけて、飴を茨稀に預け特攻しようとした所、肩を掴まれた。掴まれたのは肩だけではなく、耳もだ。
「現行犯逮捕、です」
「痛…、痛い…って!悪かった、俺が悪かった…ッ!」
 わかれば良い、とファルクは耳の痛みから解放された。その時、通行人から花火の話題が聞こえてふと、彼は花火大会のことを思い出した。
「そういやもう少ししたら花火だったか?」
 祭りは八時中盤から九時にかけて、花火大会が行われる。昨年は手持ち花火によるものだったが、今年は花火師に頼んでわざわざ作ってもらっているのだという。


 花火大会だ。
 花の火と書いてそう読む。空に咲く火の花びらに人々は目を奪われていた。緑、黄色、赤と色とりどりだ。今打ち上げられた花火は、青と赤が入り交ざった特殊な花火だった。
「わかってはいますが……やはりヒトと異なるワタシがヒトと同じ服を着るのは滑稽ですよね……本当にこの服似合ってますか?」
 アトリアは真壁に問いかける。彼女は花火を楽しむよりも、自分が浮いてないかの方が気になっていた。
「……だいたいは」
「っ~! お世辞は最後まで貫いて下さい!」
「……顔に青のりがついているぞ」
「~~~!!」
 先ほどたこ焼きを食べた時についたのだろう青のりを、アトリアは顔を赤くして振り払った。
「ここよ、ここ」
 柳が笑いながら指で取ってやる。輪投げや餅つきまでしてアトリアは疲れただろうに、まだまだ元気そうだ。
「久朗さん、ほんのすこしだけお話しても良いでしょうか」
 笹山は、花火を見ながら真壁に語りかけた。
「今日は今までのお礼も兼ねて一つ……貴方に約束―誓い―を……と思いまして」
「約束?」
 笹山は二度と約束をしない。それを自分に誓って生きていた。そんな彼が、真壁に約束を。
「やっと決心がついたんですが…何の事か久朗さんはさっぱりだと思います……でもそれでいい……」
 空に咲いたのは、青色のアサガオだった。今は夜だというのに、とても――儚く綺麗だ。
「私はもう死を選ばないと、約束します」
 笹山の表情に笑みはなかった。真面目であった。真壁は、花火が二度打ち上がった後にこう答えた。
「分かった」
 色々な言葉が真壁の脳裏に浮かんでいた。選別されたのはその一文だけであった。
 すると笹山は、真壁の頬を摘んで強引に笑顔を作らせた。
「お、おい何を……」
「あははっ。久朗さんの笑顔、いただきました♪」
 笹山なりの悪戯心なのだ。彼の笑顔を目に焼き付けた笹山は頬から手を放し、こう言った。
「久朗さん……本当にありがとう」
 ――友達になってくれて。笹山の声が、そう言っていた。

 カシャリ、とシャッター音が鳴った。ちょうど花火が散る頃に。黒金は三人で花火を背景に写真を取っていた。
「ふふ、写真なんていつ振りかしら。証明写真以降だったわ」
 偶然にもその背景の花火がラストの一発だった。
 花火が終わるとお祭りも終わりを告げる。
「坂山さん、詩乃……いつもありがとうございます」
 黒金は言いたかったことを言った。日頃のお礼だ。こういう時に言うからお礼というのは輝くのだ。
「私こそ、ありがとうございます……蛍丸様。今日はとても、楽しかったです」
 詩乃は照れくさそうに前髪を指でいじった。
「そういえば、僕にもっと子供らしくしなさいと言ってくれたのは、坂山さんが初めてです。なんだか嬉しかったです。坂山さんって、先生みたいですね」
「そう? ふふ。私、学校の先生をしてたのよ」
「え、そ、そうだったんですかっ?! だから先生みたいに……」
 合点が行く。
「この後、お祭りに参加してくれたエージェント達とお疲れ様会でも開こうかしら。その後私は反省会……。正直、できなかったこととか色々あるのよね。エージェント達にも申し訳ないことをしたっていうか」
 そんなことないですよ、と黒金は喉元まで声を出しかけたが、坂山が本気に顔を曇らせたので結局口から外には出なかった。
「次があります。反省を次に活かせばいいんですよ」
「……そうよね。ありがと、黒金君」
 それから坂山は、祭りに参加したエージェント全員に飲み会にいかないかと提案した。この時、坂山は投票箱を見ていない。
 投票箱はお祭りの感想について、参加者からコメントをもらうために彼女が設置したものだ。祭りが終わった後、中を見るのを楽しみにしていた。来年も御秋祭はあるのか?
 投票箱の中の回答……ほとんどが「はい」に丸がついていた。二○十七年、御秋祭は再び訪れるかもしれない。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

重体一覧

参加者

  • 此処から"物語"を紡ぐ
    真壁 久朗aa0032
    機械|24才|男性|防御
  • 傍らに依り添う"羽"
    アトリアaa0032hero002
    英雄|18才|女性|ブレ
  • 『赤斑紋』を宿す君の隣で
    木霊・C・リュカaa0068
    人間|31才|男性|攻撃
  • 仄かに咲く『桂花』
    オリヴィエ・オドランaa0068hero001
    英雄|13才|男性|ジャ
  • 『硝子の羽』を持つ貴方と
    紫 征四郎aa0076
    人間|10才|女性|攻撃
  • 優しき『毒』
    ガルー・A・Aaa0076hero001
    英雄|33才|男性|バト
  • ライヴスリンカー
    赤城 龍哉aa0090
    人間|25才|男性|攻撃
  • リライヴァー
    ヴァルトラウテaa0090hero001
    英雄|20才|女性|ドレ
  • 雄っぱいハンター
    虎噛 千颯aa0123
    人間|24才|男性|生命
  • ゆるキャラ白虎ちゃん
    白虎丸aa0123hero001
    英雄|45才|男性|バト
  • 太公望
    御神 恭也aa0127
    人間|19才|男性|攻撃
  • 非リアの神様
    伊邪那美aa0127hero001
    英雄|8才|女性|ドレ
  • 分かち合う幸せ
    笹山平介aa0342
    人間|25才|男性|命中
  • 薫風ゆらめく花の色
    柳京香aa0342hero001
    英雄|24才|女性|ドレ
  • 苦悩と覚悟に寄り添い前へ
    荒木 拓海aa1049
    人間|28才|男性|防御
  • 未来を導き得る者
    メリッサ インガルズaa1049hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 愛しながら
    宮ヶ匁 蛍丸aa2951
    人間|17才|男性|命中
  • 愛されながら
    詩乃aa2951hero001
    英雄|13才|女性|バト
  • アステレオンレスキュー
    音無 桜狐aa3177
    獣人|14才|女性|回避
  • むしろ世界が私の服
    猫柳 千佳aa3177hero001
    英雄|16才|女性|シャド
  • 緋色の猿王
    狒村 緋十郎aa3678
    獣人|37才|男性|防御
  • 血華の吸血姫 
    レミア・ヴォルクシュタインaa3678hero001
    英雄|13才|女性|ドレ
  • ひとひらの想い
    茨稀aa4720
    機械|17才|男性|回避
  • 一つの漂着点を見た者
    ファルクaa4720hero001
    英雄|27才|男性|シャド
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