本部

桃組パニック!?

東川 善通

形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
5人 / 4~6人
英雄
5人 / 0~6人
報酬
少なめ
相談期間
5日
完成日
2016/07/24 08:17

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掲示板

オープニング

●思い立ったら吉日
「康広、岡山に行くわよ」
「は?」
 学校から帰った直後、椿康広(az0002)を出迎えたのは仁王立ちしたティアラ・プリンシパル(az0002hero001)。そして、冒頭のセリフである。
「いや、どういうことだよ!?」
「そうそう、アンタの荷物は適当に詰め込んでおいたから、安心しなさい」
「おい」
「……岡山で出たらしいわ。アイツらが」
「……アイツらってアイツらか」
 ボストンパックを渡されてもなお、ティアラに詰めよれば、観念したのか、声のトーンを落とし、答えた。それに康広もつられ、確認する様に尋ねれば、こくりと頷く。
「間違いねぇのか?」
「依頼内容を読んだ後に依頼主の市役所に電話して確認したわ」
 出現したのは家が十棟にも満たない集落。そこに猿、犬、烏、小鬼のかつての従魔と同種がある日突然やってくるようになった。最初のほうは小鬼は居らず、猿、犬、烏が畑の物を盗んでいくというものだったという。だから、住人たちはただただ腹を空かせた連中が山を下りてきたという程度にしか思っていなかった。
 それが段々と大きなものを襲うようになり、挙句には住人を襲うようになった。そのころには小鬼の姿も見られるようになり、ようやくおかしいことに気づく。そして、集落から避難し、市役所を通じてH.O.P.Eへ依頼を出すということになった。
 なお、現在は集落へ続く一本道は封鎖され、立ち入りが禁止されている。
「この事例にもある通り、私たちが出会ったアイツらとは若干違うわ」
「積極的には襲って来なかったからな。ただ、まるっきり同種って言うのはアイツらと関連があってもおかしくねぇな」
 ふむ、と頷いた康広は思い返した。
 そもそもの始まりというのは間違えなくアレだ。鍋の材料が盗られるという事案が発生した。それに見事康広も当てはまる。通達メールを読んでいたところにその犯人が鍋をしようとしていた康広の手から材料を掠め取っていったのだ。猿、犬、烏、小鬼という様から「桃太郎」を想像した人も少なくない。
「ま、あの時は、協力してもらって、何とかなったんだよな」
「そうね。おかげで予定してた鍋は豪華になったわよね」
「おう」
 次は丁度バレンタインに起こった騒動だ。前回は盗っていたというのに今度は(病院送りにしていたが)与えるという不可解な行動をする。しかも、眼鏡の男を狙うという間違いなく康広を狙ったものだった。それには否応がなく、康広は参加することとなる。回収は勿論、従魔の討伐は無事遂行することができた。ただ、その回収したモノは分析の結果通常の食材であったことには驚きだった。従魔の手が加わったからこうなったのか、いささか謎が残った。
「料理下手でもあそこまではいかねぇよな」
「なんで、私を見たのよ」
「いや、別に」
 そう言って、目をそらした康広にティアラは「そんなことはいいからさっさと行くわよ」と声をかけた。
「ったく、なんでこうも縁があるかな」
「なんでかしらね」
 くそーと頭を掻いた康広。それにティアラは苦笑いを浮かべた。

 そんな彼らの一方で君たちエージェントは一足先に岡山に足を踏み入れていた。

解説

 従魔の討伐。
【】はPCの知り得ない情報。

●集落
 山間にある小さな集落。家は十棟以下。集落の大半を占めるのは田畑。集落への道は一本のみ。現在は通行止めである。住人はすでに避難しており、集落の中を従魔が巡回している。

●桃組
 ミーレス級従魔。【強化されているらしく以前よりも攻撃や防御は高くなっている。そのためなのか、若干回避が下がっている。】メンバーは変わらず、猿(ニホンザルより少し小さめ)、犬(中型犬ほどの大きさ)、烏(通常サイズ)、小鬼(50cmほど)。【それぞれ15体ずつ。】また、人を見つけると、襲ってくる。

●康広&ティアラ
 鍋の材料が盗まれる事案「質素or贅沢? Let's鍋パーティ」とバレンタイン騒動「【甘想】盗人の次は愛の配達員!?」に続き、桃組を追う。希望する動きがあればプレに。

●その他
 続き物ではありますが、前々回、前回に参加してなくても問題はありません。

リプレイ

●二度あることは三度あった
 椿康広(az0002)とティアラ・プリンシパル(az0002hero001)が練り合わせもあるということで市役所に遅れながら到着すると既にエージェントたちが集まって作戦会議を行っていた。
「あ、椿、こっちだよ」
「あ、皆月サン、どうも」
「おう、久しぶりだな」
 康広が到着したことに気づいた皆月 若葉(aa0778)が手を挙げる。その隣でラドシアス(aa0778hero001)も挨拶がてら手を挙げた。それに康広はぺこりと頭を下げると話し合いの輪に混ざる。
「お、自分が椿はんやな。よろしゅうお頼もうしますわ」
 ちなみに相棒はわけあって幻想蝶の中や、と弥刀 一二三(aa1048)は相棒のキリル ブラックモア(aa1048hero001)の中にいると説明する。
「あぁ、こちらこそ、よろしく頼みます」
「それにしても何が目的があって現れたのかしら?」
「……何か……あるんだろうな。データ用に従魔も生け捕りもするか?」
「最初に似たのが現れた時は鍋の材料が狙われてたよね」
「でしたね」
 メリッサ インガルズ(aa1049hero001)と荒木 拓海(aa1049)の言葉に若葉と康広が答える。
「そういや、さっき役所のお姉さんにこれ、もろたんやったわ」
 一二三が取りだしたもらったという紙にはどういう行動があったのか流れが書かれていた。最初の時期は作物などを荒らしていた。それは丁度、鍋の事件と同時期だった。それがバレンタインの時期を境に人を襲うようになっている。それをラドシアスが指摘すれば、とある考えに辿り着く。
「もしかして、私たちに対抗するため……?」
「それはそれで酷い話だな」
「そうなると少しは力を付けている可能性がありますね」
 ティアラの言葉にシド (aa0651hero001)と北条 ゆら(aa0651)が口を開いた。それならば、余計に退治しないとと康広が拳を握る。
「さ、役場の人から集落の地図を借りてきたから、作戦を立てよう」
 そういって、集落の地図を広げた拓海。それを覗き込み、地形を確認する。
「みんな、今いくからね。もう少し待っててね」
「いや、みんな避難してるから」
 胸に手を当てて、そういった夢野 小夜子(aa4292)に斑 壱鬼(aa4292hero001)が呆れたようにツッコミを入れた。
 その間にも作戦は形づけられていった。囮役として一二三と拓海が手をあげる。それを基に康広、若葉、ゆら、小夜子は待ち伏せし、迎え撃つ形となった。
「でも、数分からないんですよね」
「まぁ、そこは駆けまわるしかないやろ」
「そうだね、数が分からなくても、人を見つけると襲ってくるのはわかってるし、いけるんじゃないかな」
 不安そうに言う小夜子に一二三は頭を掻き、しょうがないと告げる。それに続けて、拓海が何とかないよと笑みを浮かべる。
 その後、目撃情報の少ない集落の入り口あたりを中心に待ち伏せ組は二手に分かれた。
「落とし穴とかできへんやろか」
「ダメージはなさそうですけど、敵の数は減らせそうですねぇ」
 一二三の提案に康広がいいですねぇと頷く。ダメージを与えられずとも、足止めにはなるし、一気に倒すこともできる。ただ、落とし穴を作成している時間があるかというと微妙なところだ。理由として、敵がどの段階で動いているのが不明である。また、掘っている最中に襲われては意味をなさないからだ。むしろ、逆に掘っている落とし穴に自分たちが落ちる可能性も無きにしも非ず。
「落とし穴にじゃったら、中央にある古井戸を使われたらいい」
 突然した声に全員がその声を辿れば、そこには快活そうな老人が腕を組んで立っていた。老人はつかつかと地図のところに歩いてくるとペンを借り、このあたりに大体このくらいの大きさの井戸があるとエージェントたちに話した。
「今は殆ど土に埋まっておる状態だ。蓋をとって、布でも敷いておけば、即席とはいえ、落とし穴になるじゃろ」
 元々、水質が悪くなったから埋め立てる予定でもあるし、何の問題もないと告げる老人に一二三は「おおきに! めっちゃ、助かるわ」と彼の手を力いっぱい握った。
「ところで、どうしてこちらに?」
「なに、集落を解放してくれるというのに住んでるものが挨拶に来んのはおかしいじゃろ。それに集落のことじゃったら、誰よりもワシらの方がよう知っとる。のぅ、婆さんや」
「えぇ、あたしらは逃げることしかできませんでしたからねぇ。少しでも、皆さんの役に立てるんでしたら、協力させていただきます」
 何卒、集落をよろしくお願いしますと言ったのは老人よりも後にやってきた老婆だった。
 そこからは老夫婦も混ぜて、作戦会議が行われた。

●追うは獣、狩るは人
 作戦が決まった翌日、エージェントたちは集落を訪れていた。そこは人がいなくなったことにより、若干くたびれた雰囲気を漂わせている。
「まさか、こんな形で地元近くに帰ってくることになるとは思わなかった……」
『エージェントになって以来か』
「だねー。鬼に、犬猿……鳥っ? キジじゃなくて、鳥? なんかもやもやするけど。そこは気にしない」
『お前の村みたいにならないように、しっかり退治してやるさ』
 共鳴し、集落に足を踏み入れ、ゆらは改めてそう呟けば、シドが大丈夫だと告げれば、ゆらは笑みを浮かべて「お友達と一緒だしねー。がんばろー!」と気合を入れた。
 それぞれが気合を入れ、老人に教えてもらった古井戸に細工をする。とはいっても、蓋を外し、土色の布をかぶせるという簡単なものだ。
「聞く話によれば、頭はあんまりよさそうやないからな。これで十分やろ」
「苔もいい具合に生えてたし、出てくのにも時間がかかりそうだね」
 人を襲おうとして、窓ガラスに突撃した話などを聞いていた一二三はこれの方でいいと頷く。それに中を確認した拓海も同意を示した。
「それじゃ、まずはオレからだね。行ってくるよ」
「頼んだで」
「ああ」
 動き回るということもあり、共鳴姿は男の姿をとった拓海はミラージュシールドを手に集落を走る。その間、一二三や若葉は宙を飛び、敵に位置を知らせる可能性がある烏を木の陰や建物の陰から狙い撃つ。それぞれ、九陽神弓を構え、見つけると片っ端から狙っていった。
『弥刀さん、そちらに烏が三体ほど向かっていきました』
「小夜子はん、おおきに。その調子でバンバン教えてや」
『はい! わかりました』
 申請し、貸し出された通信機を使用して、一二三に小夜子から情報が飛ぶ。その一方でゆらから若葉の方に情報が飛んでいた。
「ちょっとは強くなったかなとは思ったけど、それほど大したことないね」
『それか、黒幕のところに集めている可能性もあるな』
 脆く宙で崩れていく烏に若葉が感想を零せば、ラドシアスが冷静に観察し、そう伝える。それにその可能性も確かにあるねと頷いた。
「椿、そろそろ、移動しよう。拓海さんがそろそろ引き連れてくると思うし」
「そうですね」
 流石に一か所で狙っていれば、居場所がバレてしまうと従魔を警戒しながら、場所を移る。

「やれやれ、これは数が多いね」
 少し走っただけ、釣れるわ釣れる。どこに隠れていたのかというほど、わらわらと拓海の後を追っていた。飛びかかってきた従魔は盾で叩き落とす。
「ったく、細かいのが次々とーー!」
 ただ、あと少しで古井戸。拓海はひょいと布を跨ぐ。真っ直ぐ向かってきた従魔の集団は急にぽっかりと空いた穴にボロボロと落ちていった。それを見てか、そこを避けるように集団は拓海を追う。
「やっぱり、全部は無理だね」
『まぁ、当然ですね』
 まるで、王の虫が避けるみたいだと苦笑いを浮かべつつ、若葉と康広が待ち構えるポイントへと走る。
「頼んだよ」
 そう拓海が言うと、従魔の目には映らないのに近くにいた従魔が次々と斬られていく。理由は簡単だった。潜伏スキルを使用し、従魔の目に発見できにくくした康広が攻撃を仕掛けていたからだ。そこに彼を援護するように彼の攻撃から逃れた従魔を若葉が狙い撃つ。
「じゃ、オレはもう少し走ってくるよ」
「あぁ、お願いします!」
「こっちは俺たちでやっておくよ」
 盾を振り上げ、再び、従魔を自身に誘き寄せるように走り出した拓海。それを一瞥し、康広と若葉は連携し、このポイントにいる猿たちを始末していった。

「拓海、交代や」
「ああ、頼んだよ」
 パンッと手を合わせ、囮を交代する。その際、拓海は見つからないように素早く木の陰に姿を隠し、代わりに一二三が従魔たちの前に姿を現した。
「おら! 人間が此処におんで! お前らの目は節穴かい!」
 そういうと同時に守るべき誓いも発動させ、従魔たちの目を自身に向けさせた。全員の目が自分に向いているのを確認し、ゆらと小夜子がいるポイントに駆け出した。その後を従魔が追う。
「さて、オレは古井戸の従魔の相手をしようかな」
『出てきてなかったらいいですけど』
「出てきてたとしても、あの量ならたぶん問題ないよ」
 心配するメリッサに拓海は大丈夫と口に出し、ミラージュシールドから魔剣「カラミティエンド」に持ち替えた。

「意外に多い……か。だが、村を荒らす従魔に、かける情けなどない。燃してしまえ」
 一二三の後ろでごおっと炎が燃え上がる。それはゆらの放ったブルームフレアだった。その一方で、共鳴することによって壱鬼の体を肥大化させた姿の小夜子が怒涛乱舞を放っていた。更に言ってしまうと共鳴すると攻撃性が増すのか、遠慮することなくクレイモアを振り下していた。
「案外、減らへんなぁ。それだけ、おるっちゅうことなんやろけどな」
 やれやれ、骨が折れるわという一二三の隣でゆらはフッと笑みを浮かべた。
「せっかく岡山に来たんだ。桃太郎ごっこ、楽しも?」
 ゆらは近くにいた猿にスキル支配者の言葉を使った。すると、猿はゆらたちに向かわず、味方であるはずの小鬼に襲い掛かっていく。
「……今度は支配される側、なってみんか?」
 猿VS小鬼を冷徹に見ていたゆらにそういったかと思うと、一二三は彼女の顎をクイッと上げ、自分と目を合わせる。
「断る」
「……なんで、そこで、シドはんが出てくんねん。そこはゆらちゃんで頼むわ」
 もうという一二三は八つ当たりとばかりに従魔たちを攻撃していった。後にその話を拓海にしたところ、「ヒフミ、そこで口説くのかっ! ……羨ましぃ」などといい、拓海がゆらを口説き始めると、メリッサによるお叱りイベントが発生するのだが、これは別の話である。
 そして、一二三と拓海が二巡する時には先に打ち漏らしていた従魔たちの殲滅となった。

●集落再生
 従魔の討伐を粗方終え、エージェントたちは日を置き、集落を巡回した。しかし、そこには従魔の姿は現れず、ただただ、閑散とした民家がぽつぽつと並んでいる。それをH.O.P.Eと役所に報告し、暫くした後、避難勧告が解除された。そして、少しずつ、人が集落へと戻ってきた。
「じっちゃん、ばっちゃんには大変そうな力仕事や畑仕事を有志で手伝っていこう!」
 そんな若葉の提案に賛成! とほぼ全員が手をあげ、手伝いする形となった。ただ、キリルは甘いものを食べに行きたいようでしきりに一本道を見つめる。それに気づいたゆらがそっと近づき、作ってきていたきび団子を差し出した。
「おやつに作ってきたの。皆で食べない?」
「……もらおう」
 畑仕事をしたり、家の掃除を手伝ったり、そうしつつ、休憩時にはゆらが作ってくれたきび団子やご老人たちが作ってくれた大福を頬張った。
「あー、なんかうちが懐かしくなったな」
 終わったら、田舎の実家に帰ろうかなと小夜子が呟けば、それを耳聡く聞いていた壱鬼が「それがいいんじゃないか」と笑みを浮かべた。
「それにしても、あいつらは何がしたかったのかな?」
「…さぁな。ま、おかげでのんびりできた訳だが」
 鍋の時も、バレンタインもそうだったけどと呟く若葉にラドシアスも首を捻った。
「外で踊るのも中々いいわね」
「だったら、外に出ろよ」
 ジャケットを放り投げ、腕まくりをして慣れない草刈りを一生懸命する康広。そんな康広が刈り終ったところで踊り子の血が騒いだのか、舞うティアラ。それに文句を言いつつも、手伝えと言わないのは、老人たちが「御神楽様みたいじゃのぅ」とその踊りを楽しんでいたからだ。

「若葉さんらしい提案だったわね」
「手伝い楽しかったよ……田舎の爺ちゃん婆ちゃん元気かな」
 ある程度の修繕が終わり、集落を後にするエージェント達。メリッサは若葉の提案に微笑みを浮かべ、拓海も頷きつつ、田舎の祖父母に想いを寄せた。
 よかったよかったと帰る人がいる一方で、終わった瞬間、どこかに駆け出していくものもいた。
「そんなに急がんでも逃げんって」
「散々我慢したんだ、行くぞ」
「ちょ、待ちぃって」

●寂れた社
「何故、帰ってこない」
 ボロボロの社の中で平安武士のような格好をした角を持つ女――百姫が呟く。集落へ放った従魔たちがいつまでたっても戻ってこない。命令が下れば、何を置いてもすぐに戻ってくるようにしているはずなのに、彼女の許には誰一匹として戻ってこなかった。
「折角、あそこまで増やしたというのに、またか」
 ギリィと顔を歪ませる。そして、致し方ないと百姫は社を出ると古びた蔵の扉を開けた。その瞬間、微かに甘い匂いが広がるものの、そこには鍋の残骸などが転がっている。百姫はつかつかと歩き、棚を確認した。しかし、そこには小さな置物が数点あるだけで、寂しいもの。
「もうこの程度のしか残っておらんか」
 チィッと舌打ちをしたかと思うとそれに触れ、己のライヴスを与える。すると、置物であったそれはもぞもぞと動き始めた。百姫は近くにあった置物にも手をかざし、ライヴスを与えた。そうして、彼女の足元にはエージェントたちが相手をした猿、犬、烏、小鬼の小型版がちまちまと動く。
「ないよりはマシだな」
 とりあえず、お前は集落の様子を見に行けと小さな烏に命令すると烏は一鳴きし、蔵を飛び出していった。そして、暫くするとがちゃり、蔵の外で物音がし、百姫は外に出る。
 そこにいたのは大鎧に身を包んだ犬の頭を持つ人型と猿の頭を持つ人型、鶏の頭を持つ人型が立っていた。
「これらが、無事だったというだけ、良しとしよう」
 百姫はそう呟くとそれらを伴い、社の中に姿を消した。

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結果

シナリオ成功度 大成功

MVP一覧

重体一覧

参加者

  • 乱狼
    加賀谷 ゆらaa0651
    人間|24才|女性|命中
  • 切れ者
    シド aa0651hero001
    英雄|25才|男性|ソフィ
  • 共に歩みだす
    皆月 若葉aa0778
    人間|20才|男性|命中
  • 温もりはそばに
    ラドシアス・ル・アヴィシニアaa0778hero001
    英雄|24才|男性|ジャ
  • この称号は旅に出ました
    弥刀 一二三aa1048
    機械|23才|男性|攻撃
  • この称号は旅に出ました
    キリル ブラックモアaa1048hero001
    英雄|20才|女性|ブレ
  • 苦悩と覚悟に寄り添い前へ
    荒木 拓海aa1049
    人間|28才|男性|防御
  • 未来を導き得る者
    メリッサ インガルズaa1049hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 一握りの勇気
    夢野 小夜子aa4292
    獣人|15才|女性|防御
  • ステルス鬼
    斑 壱鬼aa4292hero001
    英雄|25才|男性|ドレ
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