本部
【白刃】従魔と暴走カーチェイス
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/11/05 09:00
- 完成予定
- 2015/11/14 09:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/11/04 19:12:41 -
相談卓
最終発言2015/11/05 08:55:50
オープニング
●白き刃へ抗う為に
「総員、準備はよろしいですか?」
映像で、音声で、出撃し往くエージェント達にオペレーター綾羽璃歌が声をかける。
「H.O.P.E.東京海上支部としては初の大規模作戦。それに伴い、今回皆様には別働隊として動いて頂きます」
展開されたドロップゾーン。
そこから溢れ出す従魔、呼び寄せられる愚神。
別働隊はそれらを叩き、これ以上のゾーン拡大を防がねばならない。
「大規模作戦の成功……アンゼルム撃破の為にも、皆様の任務遂行が必須となります。
――どうか皆様、御武運を!」
●峠にまつわる怪しい噂
H.O.P.E.の車輌を先頭に、エージェントたちがそれぞれ運転する車やバイクは、一路現場へと向かった。
生駒山方面へと向かう山道を走っていた車輌たちは、峠の中腹、トンネルの前で停まった。生駒山までまだ距離があるとはいえ、この先には大量のドロップゾーンが作られている可能性がある。そのため、この道路自体が一般市民は立ち入り禁止、麓から封鎖されている。
「この辺りですね。皆さん、いったんこちらの車輌に集まってください」
無線で指示を受け取ったエージェントたちは、次々とH.O.P.E.の車輌に乗り込んでくる。全員揃ったのを確認し、H.O.P.E.職員は説明を始めた。
「このトンネルの周辺が、現在ネットで噂になっている心霊スポットです」
しかし、エージェントであるヴィクター・ライト(az0022)は、
「……心霊ではない、……従魔だろう……。幽霊など非科学的なもの……この世に存在しない……」
と、淡々と呟くようにいきなり反論を述べる。
「まあ、確かに、クリエイティブイヤー以降、心霊現象というものはなくなりましたから、従魔スポットと呼ぶべきなのでしょうが……」
と、うろたえるH.O.P.E.職員に追い打ちをかけるように、
「……その前から……そんな非科学的なものは、存在しない……」
と、まだ反駁するヴィクターをなだめようと、英雄の青柳沙羅(az0022hero001)が口を挟む。
「まったく、ヴィクターちゃんは相変わらず頭が堅すぎる」
先ほどからシャッフルしていたタロットカードのデッキから1枚のカードを取り出し、絵が描かれた方をヴィクターに向ける。
「大アルカナの『女教皇』。目に見えているもののさらに先を見るように心がけた方がよいぞ。これは、ヴィクターちゃんへのアドバイス。そして、それとは別に、今は秘密が少しずつ明らかにされる時でもある、か。……いったい従魔たちは幽霊の真似などして何をしたいんだか?」
沙羅は、紫の瞳を向け、H.O.P.E.職員に作戦の先を促す。
●まるで都市伝説のような
「今回の依頼内容ですが、結論からいえば峠を暴走する従魔たちを車やバイクで追いかけて倒して欲しいのです」
H.O.P.E.職員はここで一呼吸置いてから、依頼の詳細について話し始めた。
「この辺りに現れる従魔は、首無しライダー、車より速い老婆、幽霊自動車の3パターンです。まず首無しライダーですが、後ろから追い抜きをかけてくるバイクがいるので見てみると、首がない。車より速い老婆は、その名前のままです。白髪の老婆が四つん這いになって車の後を追いかけ、さらに追い抜いて行ってしまう。幽霊自動車は対向車線に現れます。シルバーの軽自動車でカップルが乗っているのですが、すれ違ったと思うと車ごと消えてしまう。そして、それらを見た者はみな事故を起こしてしまうというのが共通点です」
「安っぽい都市伝説だなぁ」
「自分たちに、カーチェイスをやれって言うのか……」
と呆れたように言うエージェントもいる。
「確かに安っぽい都市伝説です。そして、峠というカーブの多い見通しの悪い場所で暴走する従魔とのカーチェイスという危険なお願いをしているのは重々承知しています。しかし、問題は……、そんな安っぽい都市伝説を見ようと、命の危険も省みず肝試しに訪れる若者が後を絶たず、結果として従魔にライヴスを奪われてしまっていること。そのため、この近辺に巣くう従魔たちはますます力を蓄えて、ドロップゾーンの範囲をさらに広げる可能性もある、ということなのです」
要するに、都市伝説の真似をしている従魔たちは、活きの良い若者たちのライヴスを集めるための撒き餌なのだ。いくら立ち入り禁止と看板を出そうとも、若者たちはそれを押しのけて、夜中に心霊スポットと呼ばれる場所を訪れては、ついでに峠も攻めてみる。どちらも命を張った危険な行為。しかし、若者の好奇心、怖い物見たさはいつの時代も変わらないものだ。クリエイティブイヤー以前と何も変わりはしない。
これは、そういった人間の好奇心をうまく利用した従魔たちの作戦なのである。とはいえ、知性や自我はないとされる従魔ごときが、単独でそこまで複雑な戦略を考えることは難しいだろうから、後ろで操っている存在がいる可能性も否定できない。
が、真相はさておき、今はまずドロップゾーンの拡大をくい止めることが何よりも肝要だ。
そのため、一刻も早くライヴスを収集している従魔たちを倒すことが、この班に与えられた使命である。
●従魔とカーチェイス?
「具体的に私たちは何から始めればいいのですか?」
と、一人のエージェントが尋ねる。
「従魔たちは、車で見物に来る若者たちをターゲットにしているようなので、皆さんには車かバイクを使って囮になり、まずは従魔をおびき出してもらいたいのです」
「……囮か」
エージェントたちから溜息が漏れる。
「今回、出動するにあたって乗り慣れている車かバイクでいらしてくださいとお願いしたのはそのためです。免許をお持ちでない方は、私が運転する車に乗るか、他のエージェントに同乗させてもらうか、お好きな方を選んでください。そして、従魔が現れるまでこの辺りを適当に流します。従魔らしきものが現れたら、速やかに討伐をお願いします。従魔は、3体とは限りません。また、万が一、危険を冒して肝試しにやって来る若者がいたら、保護してくださいね。よろしくお願いします!」
H.O.P.E.職員に対し、エージェントたちはみな力強く頷いた。
解説
●目標
従魔の殲滅
●乗り物
PCが免許を持てる年齢設定で、自分で運転する場合は、どんな乗り物に乗るかプレイングに書いてください。具体的な車種やメーカー名は出せないため「黄色の2人乗りオープンカー」「50ccのスクーター」といった描写をお願いします。H.O.P.E.職員は運転に徹し、戦闘には不参加です。
●登場
どの従魔も、物理的に攻撃を仕掛けたという報告はないので、何らかの精神系BSを付与し事故を起こさせていると予想される。
デクリオ級従魔 首無しライダー
うち捨てられたバイクを依り代にした従魔。自分の首を傍らに抱えてバイクを運転している。
追い抜かれると事故に遭い、ライヴスを奪われ、死に至ることもある。
ミーレス級従魔 ジェットババア×5
四つん這いの姿勢で、車より速く走ることができる白髪の老婆。何らかの四つ足動物を依り代にしていると思われる。
追い抜かれると事故に遭いライヴスを奪われ死に至ることもある。長い爪を持つという目撃情報もあるため、物理攻撃にも注意。
ミーレス級従魔 銀の幽霊自動車×5
青白い顔のカップルが乗っているシルバーの軽自動車。対向車線から現れ、すれ違いざまに車ごと消える。見た者は事故に遭いライヴスを奪われ死に至ることもある。自動車を依り代にしていると考えられるので、轢かれれば怪我をする危険性も。
●時間
夜中。
●場所
生駒山方面に向かう山道。従魔目撃情報の多い峠のトンネルの手前。
なだらかな坂道が麓から約3km続くが、現場近くになるにつれ急勾配のつづら折りの道となる。かつては、走り屋が攻める峠だった。道幅はトラックでは厳しいが普通乗用車同士であれば対向車が来ても問題なく通れる幅。きついヘアピンカーブを5回過ぎるとトンネル。トンネルは直線で約300m、道幅はここまでと同じ。
●その他
道は封鎖してあるが、ゲートを壊し入って来る若者が後を絶たないことは留意しておきたい。
マスターより
いよいよ大規模イベントが開始になりました。
こちらは、その連動シナリオとなります。
今回、NPCヴィクター・ライト と彼の英雄である青柳沙羅は、PCと共に戦闘に参加します。
彼らに任せたい行動は、プレイングの中で指示してください。
みんなで戦う一体感を楽しんでいただければと思います。
よろしくお願いします!
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2015/11/13 21:45
参加者
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/11/04 19:12:41 -
相談卓
最終発言2015/11/05 08:55:50