本部
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 12人 / 8~12人
- 英雄
- 12人 / 0~12人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/12/06 22:00
- 完成予定
- 2018/12/20 22:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
【相談】駆け引き
最終発言2018/12/06 21:30:08 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/12/05 13:35:28
オープニング
●
「キみァ、ボくォ、おドーと?」
最初遭った時は宇宙人かと思ったよなあ。兄貴の身体に宇宙人が入り込んだのかって。まあ似たようなモンだったけど。
馬鹿みたいに血まみれで、どう贔屓目に見てもバケモノで、でも兄ちゃん。アンタは俺がずっと望んだものだった。
アンタがこのクソッタレ共をブッ殺してくれたらなあって、俺は願ってた。ずっと。
●
「はい動かないで下さいねー。変な動きしたら即殺しちまいますので」
母親の腕に抱かれながら少女はそれを眺めていた。少女はこの日近所の公園に遊びに来ていて、母親に見守られながら友達と走り回っていた。
そこに通り掛かった男が数人。突然、獣染みた化け物に変わって、たまたま近くにいた人間へと襲い掛かった。逃げようとした人達も瞬く間に捕まって、今は一か所に集められて皆でこうして震えている。
「お願い、子供達だけでも助けて!」
「いやでーす。子供だからって差別はしませーん。俺の親も差別はいけないって言ってましたー」
パーカー姿の少年がとても意地悪そうな顔で応えた。普通の人間、それも十代の子供にしか見えないが、どうやら自分達を取り囲む化け物達のリーダーらしい。一人の男が、隙を見て逃げ出そうとしたが、すぐに猿に捕まって右脚を反対側に折られた。
「ぎゃああああ!」
「変な動きしたら即殺って言ったよな? それだけで済ませる俺の温情に心底感謝してくれよ」
パーカー姿の少年はそう言ってゲラゲラ笑った。
「ひきょうもの!」
少女は思わず叫んでいた。それはまだ幼い少女が、知っている中でも最大の非難を込めた言葉だった。
少年は少女に顔を向け、少女の方へと歩いてきた。母親は少女を庇う様に抱き締める。自分を睨んでくる少女に、少年はにこりと笑う。
「お嬢ちゃん、そんな言葉よく知ってるな。そんな顔で睨むなって。心配しなくてもヒーローが来てこんな卑怯者ブッ殺してくれるから。
なんて卑怯者に言われても説得力ねえか。ハハハ」
●
ステージが現れた、と聞き駆け付けたエージェント達が目にしたのは、一つ所に集められた三十人程の人々と、それを囲む数匹の従魔、そしてステージの姿だった。ステージはエージェント達を認めると、厭らしく笑いながら手をひらひら振って見せる。
「どうもヒーローのみなさーん。本日もご苦労様です」
李永平は応えず、ただ己の得物を構えた。他のエージェント達もそれに倣った。ステージは「無視かよ」と呟いた後、「まあいいか」と肩を竦める。
「ところでさあ、今回はこういう趣向を考えてるんだけど、どう?」
何を、と警戒するエージェント達のすぐ目の前で、ステージは右の手甲を自分の胸に突き刺した。自分の胸に、生身の人間の肉に赤黒い穴を開けた。これには永平も、エージェント達もさすがに反応せざるを得ない。
「何してんだお前!」
「ああ? お前らの望みを叶えてやろうと思ったんだよ。俺が人間なもんだから殺せなくって面倒だろ? ちょっとパンドラの話するけど、聞いてくれるかい?」
脈絡のない言葉。だが『パンドラ』という単語は沈黙を作るには十分だった。ステージは、早くも口から血の筋を作りながら言葉を続ける。
「パンドラはラグナロクに横っ腹奪われたとか言ってたけど、あれ嘘だよ。おいおいんな顔すんなって。パンドラが嘘吐きなんて分かってた事じゃねえか。
パンドラは自分でラグナロクに協力したのさ。その見返りとして人間の意識を残したまま、確実に愚神に出来る方法を研究していた。人間をそのまま愚神にしようとしたら、人間側の人格は大体消えちまうからな」
「なんでそんな事を」
「そこに関しては永久秘匿で。そんでまあ何が言いたいかと言うと、俺が、逆萩真人が死んだら、この手甲足甲が即俺を愚神にするっていう事だ。だからまあ俺が死ねば、お前らは大手を振って『愚神』をブッ殺せる。逆萩真人を殺さないようになんて面倒を考える必要はなくなる。ただしその場合、もう『俺』が一般人を襲わねえ理由はなくなるけどな」
つまり状況はこういう事だ。ステージに……逆萩真人に憑いた手甲足甲を早急に撃破しなければ、逆萩真人は死に、同時に愚神と化して人々を襲う。だが逆萩真人と手甲足甲だけにかまければ、一般人を取り囲む従魔が人々を殺すだろう。
「一応言っておくけど、俺に回復魔法かけて延命させよう、ってのはナシだぜ。手甲足甲が即吸い取るからな。まあ手甲足甲が元気になっていいなら試せば……ッ、ゴホッ」
ボタボタと、ステージの口から血が溢れる。穴の深さから見ても放置すれば永くない。回復スキルを使えば一時的に穴を塞ぎ、病院に運べるかもしれないが、そのためには手甲足甲を完全に引き剥がさねばならない。
ステージは笑った。口元を己の血で黒赤く染めながら。いつものように、エージェント達を侮辱するように顔を歪めながら告げる。
「さあ今回の攻略法だ! 従魔を倒しながら一般人を巻き込まれない程遠くに逃がす。そんで逆萩真人が愚神になったら気持ちよくブッ殺す。超絶簡単なミッションだろ? え? それじゃあ逆萩真人が死んじまうって? 気にすんなって。『残念ながら間に合いませんでした』、それで言い訳は十分だろ?
どうせ逆萩真人の命なんて、お前らどうでもいいだろう?」
●目標
一般人の救出(逆萩真人含む)
●戦闘区域
公園。処理上50×50sqで計算(場合によっては拡大)。配置は以下(空白は5sq)。PCが移動に使った車は戦闘区域から50sq先(15人乗り)(1台のみ)(追加を要請しても到着まで数分掛かる)
一般人は30人で、内子供が10人、右脚を折られた男性が1人いる(他にも負傷者はいるが自力で動ける)
雉 雉 雉 ☆:PC初期位置
★:ステージ
○ ○:一般人
犬:カイジン・犬
猿 猿 猿 猿:カイジン・猿
雉:カイジン・雉
犬 ★ 犬
☆
●NPC
李永平&花陣
ドレッドノート。従魔対応に当たろうとするがPCの指示があれば従う
武器:釘バット「我道」
スキル:ストレートブロウ×2、烈風波×3、スロートスラスト×2
解説
●敵情報
ステージ
従魔を憑けた「人間」で、従魔部分以外は生身(攻撃が当たると一撃で死亡)。リンカーのみ攻撃するが流れ弾発生の(一般人に当たる)可能性あり。死亡するor6R終了時点で愚神化/超広範囲攻撃を繰り出し逃亡する
・へらず口
PCの発言に異論があると反論
手甲足甲
両手両足で1体ではなく個々に独立したアメーバ型従魔(計4体)。2体になるまでは逆萩真人への攻撃をカバーするが、2体になると逆萩真人「で」手甲足甲への攻撃をカバーする(この場合も「ヒトゴロシになる?」は発生し得る)。「逆萩真人」への生命力回復効果は全て吸収
・優秀な細胞
触れた対象(逆萩真人含む)か自身のBS回復
・壊造(未熟)
触れた対象か自身のステータスを強化or新たにスキル作成。1体につき1回使用可
・孕兆:跳
細胞を飛ばし植え付け体内を少しずつ破壊。【減退(1d6)】付与。射程15sq。このスキルは重複する(例:減退1負荷中に減退2を喰らうと、重複して減退3になる)BS回復スキル以外回復不可
・衝撃吸収
柔らかい肉で衝撃を吸収しダメージ軽減
・ヒトゴロシになる?
牽制や足止めなど「殺害を意図していない攻撃」が、判定の結果逆萩真人を殺害し得る攻撃だった場合、攻撃者の意識が奪われる(【洗脳】付与)(「殺害を意図した攻撃」の場合この限りでない)
カイジン・犬×2
デクリオ級。体長2m
・塵穿ち
直線5に突進攻撃
・爆牙
通常+1d6固定ダメージ。稀に【拘束】付与
・禍の狂持
パッシブ。1Rで2回行動可
カイジン・猿×3
デクリオ級。体長3m
・塵穿ち
直線5に突進攻撃
・塵潰し
腕を振り回し範囲5を攻撃
・塵払い
掴んだ者を別の者に投擲。稀に【衝撃】付与
・禍の狂持
1Rで2回行動可
カイジン・雉×3
デクリオ級。体長3m
・飛翔する悪意
羽根の弾丸で攻撃。射程30sq
・塵潰し
翼を振り回し範囲5を攻撃
・禍の狂持
1Rで2回行動可
マスターより
●注意事項
・カイジンの広範囲攻撃は全て無差別攻撃
・使用可能物品は装備・携帯品のみ
・適切でないアイテム、スキルの使い方は反映出来ない(マスタリングで却下する)
・非リンカーはライヴス性の攻撃が当たれば一撃で死ぬ可能性もある
・非共鳴時はステータスが「非共鳴状態」となり、スキルは使えない。またライヴス性の攻撃ではないため従魔・愚神にダメージは与えられない
・逆萩真人は6R終了時まで絶対に生きている、という保証はない(何らかの要因で死亡する可能性はある)
・今回のステージの行動も、前回までのステージの言動も総じて悪意です
・プレイングの出し忘れ/英雄の変更忘れ/装備・スキルの付け忘れにご注意下さい
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/12/18 12:44
参加者
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【相談】駆け引き
最終発言2018/12/06 21:30:08 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/12/05 13:35:28