本部
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 不明
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/08/14 19:00
- 完成予定
- 2018/08/28 19:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
相談場所
最終発言2018/08/14 17:28:51 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/08/14 17:27:49
オープニング
●あるプリセンサー、恐慌しながら
「海が! 海が燃えている! 光が海を焼いている!」
●禍への包囲網
H.O.P.E.同盟組織『古龍幇』にとって、ヴィランズ『マガツヒ』は不倶戴天の怨敵である。【東嵐】にてマガツヒに行われた非道を、古龍幇が忘れた日は片時もなかった。
そして現在、かのマガツヒは行動を活発化させている。この【界逼】で、古龍幇はなんとしてもマガツヒを追い詰めたかった。
かくして。H.O.P.E.会長ジャスティンへ、電話越しに古龍幇盟主の劉士文が言った。
『ジャンク海賊団を飼い慣らそうと思う。……おっと失礼、言い方が良くないな。彼らをH.O.P.E.に投降させたい』
ジャンク海賊団。
新進気鋭、古龍幇などと比べれば小規模ながら、海上のならず者共として名高いヴィランズだ。
豪華客船や高級リゾート地への強盗行為、船の護衛を銘打った非合法な金銭要求、果ては海軍基地から軍艦を強奪など、やりたい放題の連中である。
不幸中の幸いというか、彼らのモットーが「異能を用いて奪い、盗み、遊んで暮らすこと」であるがゆえに、マガツヒのような悪辣な殺傷行為こそしていないものの……。
『マガツヒは日本系ヴィランズながら、今回の事件のように活動は“実に”ワールドワイドだ。【狂宴】の熾火、リオ・ベルデ関連と、H.O.P.E.のリソースも無限ではあるまい。今後のマガツヒの行動への警戒線として、我々の制海権をいっそう強化すべきだと思うのだよ』
ヴィランズは大小様々数多にあれど、こと海のプロフェッショナルとしてジャンク海賊団の右に出る者は居ない。「ふむ」とジャスティンは顎を擦った。
「正直、非武力的行為でジャンク海賊団を無力化できるのであれば、H.O.P.E.としても万々歳だ。怪我人はいない方がいいのだから。彼らが遊撃部隊として海上を見張る目となるのならば、尚更。それに彼らを鎮圧できれば、他の小規模ヴィランズへの牽制・犯罪抑止になるしねぇ」
なにより、マガツヒとジャンク海賊団が手を組んでしまうことだけは阻止したい。率直に言うと、ジャンク海賊団は「あまり頭が良くない連中」だ。……豪快と言えば聞こえはいいが。
そんな彼らが何かしらの交渉(あるいは脅迫)をマガツヒから持ちかけられる、あるいは愚神に何かをされる、という危険性は無きにしも非ず。ヴィランズが愚神に取り込まれ、甚大な災禍を引き起こしたのは【森蝕】事件が記憶に新しい。
【森蝕】といえば――
かの事件において、古龍幇と海賊団が結んだ相互不干渉の約束事は未だに続いている。
香港協定第三条に基づいた、ヴィランズ『ラグナロク』の逃亡および増援阻止、愚神商人補足の為に南米付近海路及び空路の巡回。古龍幇のその行動についての、ザックバランに言うと「海賊団は邪魔するなよ、何もしないならこっちも何もしない」という相互不可侵の約束である。
……尤も、海賊団からすれば「ラグナロクは壊滅したのに、なんで奴らまだ海をウロついてやがる」と目の上のタンコブ状態であるが。
『一回、不可侵状態とはいえ“協力”させたんだ。既成事実というのは強い』
海賊団にとりかかるキッカケやコネは既にできている、と劉は言う。
「価値はあるね。やってみようじゃないか」
H.O.P.E.として却下する理由はなかった。
とはいえ勿論、散々強盗を繰り返してきた連中を無罪放免に、とはいかない。然るべき法的措置は受けて貰う――が、全員を絞首台送りにとまではしない。罪滅ぼしや更生の機会は与える心算だ。
冷血な措置のみが犯罪抑止になる、とはH.O.P.E.として是とは言えない。目には目をは結果的に盲目になるだけ、とは非暴力で有名な偉人の言葉だ。この辺りの措置に関する説明も、うまく使えば良い交渉カードになるだろう。
「海……か」
しかし。ジャスティンは眉根を寄せた。
「詳細日時や場所までは調査中なのだが。……そう遠くない未来、海上に愚神十三騎ノウ・デイブレイクが出現するとプリセンサーが観測したんだ。海上が燃え上がり、甚大な被害が出る、と」
その被害者が海賊団なのか、一般人なのかは分からない。けれど海賊団が愚神に殺されてしまう可能性はゼロではなかった。
『“危ないからオイタはやめろ”で納得してくれる連中だと楽なのだがな』
「ははは……」
劉のストレートな表現に、ジャスティンは肩を竦めた。
●某日
カリブ海。宝石のような青い海が、快晴の空に輝いていた。
気温としては暑い部類だが、日本暮らしに慣れた者なら「涼しい」と感じるかもしれない。
――君達は同盟組織古龍幇の武装船に乗って、目的地に向かっている。
ミッションは、ジャンク海賊団をH.O.P.E.に投降させること。その為にH.O.P.E.とジャンク海賊団で会合が行われることとなった。仲立ちとなるのは古龍幇。まあ仲立ちというのは名義上で、実際はH.O.P.E.の味方なのだが。
会合の場所はカリブ海某所、小さな孤島。古龍幇の者が「見るかい」と双眼鏡を手渡してくる。覗いてみれば、あれが件の目的地。エメラルドグリーンの上にぽっかり浮かぶ、白い砂浜だけの島。……つぶさに観察しても、罠らしきものは見当たらない。そういう不意打ちはしてこない、と考えていいだろう。
そして視点をずらせば、彼方にジャンク海賊団の船がある。時代錯誤な髑髏の旗がはためいていた。
さて。
件の島に十名ずつ。H.O.P.E.八名、古龍幇二名、海賊団十名。それぞれがボートで上陸する手筈となっている。なお、持ち物に関する規制はない。ちなみに島の上で共鳴解除して「二人」になっても構わないとのことである。……緊迫した状況が予想される場で、共鳴を解除するのはなかなかにスリリングな判断だろうが。
「おーい、そろそろボートに乗ってくれ」
別の古龍幇の者が君達を呼ぶ。
かくして君達はボートに乗って、件の砂浜孤島に上陸することとなる。
――君達が孤島に上陸したのと、海賊団側の十名が上陸したのはほぼ同時だった。
ひときわ目を引くのは、背に六本の機械腕を付けた偉丈夫、ジャンク海賊団船長キャプテン・クラーケンだ。なんでも世にも例のない「多腕義手に適応可能」な体質であり、両手と合わせて八本の機械腕を持つそうだ。
クラーケンはジロリと君達を見て、フンと鼻を鳴らした。あまり上機嫌ではなさそうだ。
一方で、同行した屈強な海賊船員達がテキパキと設営を行っていく。盗聴器やらが仕掛けられてないかどうか、事前調査も許された。結果としてそういう妙なモノは検出されなかった。
ほどなくして。
大きなパラソル、折り畳み式の円卓、ボロっちい椅子。それが会合の舞台となる。
一同はやがて、席につく。そして約束の時間となった。
「答えはNOだ」
君達が何かを言うより先に、クラーケンが簡潔に言う。
それに対して、君達は……。
解説
●目標
ジャンク海賊団を投降させる
※攻撃行為厳重注意!
「支配者の言葉」などを含めた害意的行為非推奨。大失敗の可能性。
●状況
OPの通り。リプレイもOPの状況からスタート。
▼古龍幇
リンカー二名同行。頼もしい手練。護衛であり、PCの指示に従う。
▼ジャンク海賊団
ワールドガイド参照。
応対するのはキャプテン・クラーケン。屈強なドレッドノート。
九名の海賊達も歴戦の猛者。
彼らは愚神憑きではない。
PC側から過度な中傷・挑発、攻撃行為がない限りは攻撃行為を行わない。
正論による徹底論破もキレる可能性。彼等は理知的な弁舌家ではない!
海賊団は以下のように反論してくると予想される。
「自由が制限されるのは真っ平ごめんだ」
「愚神事件と俺達は関係ない」
「俺達は海賊だ、お行儀よくしなさいってのは無理な話だ」
・自信満々ではあるが、戦力でH.O.P.E.には勝てないことは理解している。
・愚神が恐ろしい存在だとは【森蝕】【狂宴】を通して理解している。
・そういう理解はあるけれど、海賊としてのプライドもある。
「天下のジャンク海賊団様が、正義のヒーローになりましただなんて、末代まで馬鹿にされる!」
・生中継していい?→見世物じゃねえんだぞ、却下
・録音・撮影は?→なんか気に食わねぇ(説得次第で可能かも)
・盗撮→バレたらキレる。要注意!
▼海賊団への措置
当然ながら全ての罪が帳消しになるわけではない。
罰金、更生プログラム実施、監視、マガツヒ事件終息後の服役。
ただし服役に関しては、“対マガツヒ活動”の成果によっては減刑も考慮されている。逆に、意図的に解決を先延ばしにするなどマガツヒに協力的な態度をとった場合は懲役年数追加。
分かりやすく言うと「奪っただけ金品を返して貰う」「監獄で寿命を迎える羽目になるかは努力次第」。
▼ノウ
このシナリオでは発生しないが、近い内に海上にノウが出現すると観測されている。
マスターより
こんにちはガンマです。
非暴力パワー。
よろしくお願い申し上げます。
リプレイ公開中 納品日時 2018/08/23 18:56
参加者
掲示板
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相談場所
最終発言2018/08/14 17:28:51 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/08/14 17:27:49