本部
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/03/29 19:00
- 完成予定
- 2018/04/12 19:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
作戦会議室☆
最終発言2018/03/28 21:20:05 -
作戦会議室2☆☆
最終発言2018/03/29 18:43:57 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/03/24 15:25:37 -
質問卓
最終発言2018/03/28 13:23:15
オープニング
●快進撃の果て
現地のヴィランズ、アルター社警備部隊の後ろ盾を得て、また新型兵器を受け取った反政府組織は意気揚々と進軍した。勝ち馬に乗れとばかりに、大なり小なり、各地方でレジスタンスが蜂起し始めた。こうなると、都市部にも混乱が起きてくる。捗捗しくない動向に業を煮やしたハワード大佐は、虎の子であるリンカー特殊部隊を反政府組織本隊へと差し向ける事に決める。親衛隊に首都中枢の守備を任せると、ハワード大佐自身は自ら戦車に乗り込み、特殊部隊を率いて出立したのであった。
この報を聞いた反政府組織は浮足立った。元々反ハワードという一点で集まった存在であり、利害さえも別のところにあったのだ。しかし、今更反乱を無かったことには出来ない。堂々巡りの議論の中、反政府組織の一人、フィオナは信じていた。時代を駆け抜ける英雄達が、必ずや自分達を救うだろう、と。
●汝正義なりや
「……アルター社のケイゴ・ラングフォードという者からの依頼です」
オペレーターは重々しい顔をして君達に話を切り出す。君達もここに集まった時点で気付いていた。今回の依頼が、ここ二、三年で最も難しい立場に立たされる依頼になるだろうことを。
「簡潔に内容を申しますと、リオ・ベルデで決起した反政府組織の護衛を頼みたい、との事です。ハワード大佐率いるリンカー特殊部隊が出撃の準備を固めているので、反政府組織の本隊に合流し、これを迎え撃ってほしい、と」
画面に映し出された地図には、本隊が拠点としている工場とリオ・ベルデの首都サン・ニコラス、特殊部隊の予測される進軍ルートが描かれている。
「私達はこれまで、リオ・ベルデの戦局に対しては不干渉を貫いてきました。二、三年前の大規模な武力衝突にせよ、ここ最近まで散発的に起きてきたテロ行為にせよ、動くのは非能力者で構成された兵であり、H.O.P.E.に介入の余地は無かったからです」
画面は切り替わり、リオ・ベルデでの実際の戦局が映し出される。地上から攻め寄せる兵士達に対し、工場の上階の窓からレジスタンスは次々に銃弾を撃ち込む。白い光が空を裂き、兵士の脚や腕を貫く。装甲車のタイヤを穿ち、無理矢理停止させる。圧倒的な威力だ。
「ですが、今回は能力者集団である特殊部隊が直接出撃する事態となったため、依頼主は我々に白羽の矢を立ててきたというわけです」
オペレーターは一旦言葉を切り、君達を見渡す。
「前回の潜入調査によって、前以って依頼主と接触する事が出来ましたが、彼の言動……いえ、そもそも、アルター社の意志が信用できるものではありません。依頼主の説明ではRGWは反融和派によってデータが持ち出されたことになっていますが、一方でタオ・リーツェンによる報告では、アルター社が積極的にラグナロクへ介入していた嫌疑が浮かんでいます。依頼主の言葉とリーツェンの報告は上手く噛み合いません」
円卓の上にアタッシェケースを引っ張り出すと、カードキーを滑らせて開錠する。
「……また、これも一概に信用できるものではありませんが……」
オペレーターが取り出したのは、一台の小さなボイスレコーダーだった。
●神算の報せ
――君達の仲間がケイゴ・ラングフォードと接触したそうだな。彼は私の契約者だ。私は下級従魔を狩りつつ、彼にライヴスを分け与えてもらう事でこの世界に存在し続けてきた。私には、彼には返し切れない大恩があるというわけだ。
しかし、であるが故に、今の彼の行動は見過ごすわけにいかない。私と共にアルター社内で勢力を拡大しているうちに、君達と我々を折り合わせるという大望以上のものを、彼は抱き始めているようだ。
私の知ることが出来た範囲では、レジスタンスに対してケイゴは支援と称して新型のAGWを彼らに支給したそうだ。霊石を用いて限定的ながら非能力者にも能力者や愚神従魔に対する攻撃能力を与える事の出来る性能を与える、という触れ込みでケイゴが開発している武器だが……試験段階では上手くいっていない。霊石の容量があまりに少なく、一発撃つのが限度なのだ。これではミーレス級すら退治できない。
リオ・ベルデの戦場では、レジスタンスたちがそんな武器を用いて下っ端のリンカー兵を工場から叩き出し、今も立てこもる工場に全く寄せ付けないという。怪しいと思わないか。機会があれば調べて欲しい。なければ私が作ろう。
何故、アルター社を売るような真似をするのか、か。売るわけではない。アルター社も一枚岩ではないのだ。彼には恩があるが、我々の共存の妨げとなるから、掣肘するのだ。
ボイスレコーダーから流れる、落ち着き払った語調の言葉。オペレーターは君達に解説する。
「これは、先日ヘイシズからもたらされた報告です。彼の思惑はわかりませんが……依頼主の動向が不審であるという事実は揺るぎません。……注意すべきでしょう」
君達の一人にレコーダーが手渡される。照明の下で、レコーダーは歪な光を放っていた。
「最後になりますが、今回は専守防衛が大前提となります。彼らが大義名分として掲げる“ハワード大佐の罪”が確証されていない現状、積極的に特殊部隊を叩くのはH.O.P.E.による過剰な政治介入とも見なされかねません」
「任務は、“レジスタンスに所属する非能力者を能力者の手から守る事”です。……為すべき事を、見失わないようにしてください」
●戦禍の沼へ
「来ていただけると、思っていました」
君達を少女が出迎える。その身の丈にあわぬ巨大なライフルを担ぎ、彼女は君達を工場の中へと招き入れた。休憩所を議場代わりにしていたケイゴは、君達を見るなりにこやかな顔になる。
「大丈夫でしたか。コンテナに押し込めたり、トラックの荷台に詰めたり、余りいい旅路とは言えないものだったと思いますが……」
適当な雑談に応えている暇も無い。君達は少女の担ぐライフルを注意深く観察する。そして見つけた。銃床部分に青白い霊石が二つ並んで輝いている。君達の視線に気づいたフィオナは説明する。
「ケイゴさんが用意してくださったんです。……これのお陰で、ここまでは辿りつけたのですが……」
その時、外から工場全てを震わす爆音が響いた。飛び上がった彼女は、慌てて上階へと駆け登る。後に従い、窓の外を見ると、一台の戦車が目に入る。周囲に共鳴した兵士達を従え、ハッチの上に立った男はメガホンで呼びかける。
『これが最後の警告だ。直ちに降伏するのなら、君達の身柄は保証しよう』
「降伏? 勘違いするな。我々はお前の罪を裁くのだ! 人命を私物化する貴様に与えるファスケスなど、存在しない!」
少女は仲間からメガホンを受け取ると、窓を開け放ち、物怖じせずに朗々と叫ぶ。その姿には、一抹の危うさが漂っていた。
お前達の正義は、この難局を解決できるはずだ。どうする。
野蛮で狡猾な笑みを浮かべ、地獄からの男は君達に尋ねていた。
解説
目標 レジスタンスに所属する非能力者を能力者の手から守る
状況
リオ・ベルデ勢
…反乱を鎮圧するためハワード大佐自ら特殊部隊を率いて出撃。人体実験に手を染めた嫌疑がある。
レジスタンス勢
…人体実験の罪を喧伝する事で世論の支持を集めて勢力を拡大。新型AGWを用いて兵士に対峙している。
アルター社勢
…レジスタンスの支援を掲げている。しかし、ケイゴの言葉には大きな疑いがある。
H.O.P.E.
…レジスタンスの人命保護を目的に介入。特殊部隊がレジスタンスに攻撃した時点で反撃を行う予定。
主要NPC
ケイゴ・ラングフォード
レジスタンスに支援を行う、アルター社警備部隊隊長。ヘイシズからは疑念を向けられている。
ヘイシズ配下×2
獣人の姿をしたデクリオ級愚神。RGW研究に晒された人を救出してきたという。
フィオナ
レジスタンスの中核を担う一人。幼馴染に学んだ射撃技術で戦っている。罪を暴いたケイゴを信頼している。
主要敵
ハワード・クレイ
リオグランデをクーデターで制圧した張本人。その実態は謎に包まれている。
(以下PL情報)
ステータス
攻撃ジャクポ(80/55)
スキル
トリオ、テレポートショット、フラッシュバン
性向
国益を重視。無闇な消耗は好まない。
特殊部隊×20
ハワード大佐の虎の子。第二英雄も積極的に取り入れ、効率的な運用を可能としている。
(以下PL情報)
ステータス
命中ジャクポ(60/30)
スキル
トリオ、テレポートショット、フラッシュバン
フィールド
・工場
複雑に入り組んだ工場。外からの攻撃には強いが、内部に侵入されると危険。
・平地
囲まれる危険があるが、平地にエージェントがいる限りは工場に敵は進入しない。
・敵配置
工場から150sqほど離れた位置に大佐以下が配置、対峙している。
マスターより
TIPS
・フィールド内にいるレジスタンスの人数は100人ほど。
・両勢力は当初口頭での争いを続ける。10分後攻撃が開始される。
・レジスタンスはインターネットで支持を集めている。変に頓挫させると世間からの心証が悪くなる。
・リオベルデも一応国家組織。先制攻撃で制圧すると他国政府からの心証が悪くなる。
・(PL情報)ハワードは反乱を鎮めたいが、積極的に戦いたいわけではない。
影絵 企我です。
地獄への道は善意で舗装されているという言葉があります。
最善ではなく、最良の結果を目指しましょう。
健闘を祈ります。
(このシナリオは、後日出る雪虫MSのシナリオと同時刻の出来事です。)
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/04/08 17:01
参加者
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作戦会議室☆
最終発言2018/03/28 21:20:05 -
作戦会議室2☆☆
最終発言2018/03/29 18:43:57 -
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最終発言2018/03/24 15:25:37 -
質問卓
最終発言2018/03/28 13:23:15