本部
悲泣飾り ~ヒナカザリ~
- 形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/02/27 09:00
- 完成予定
- 2018/03/13 09:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
愚神討伐(Hard)
最終発言2018/02/26 19:42:35 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/02/24 18:23:00
オープニング
このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●立春過ぎて萌芽(ほうが)する狂気
「先日、エジプトのアレキサンドリア支部よりとある連絡がありました」
H.O.P.E.東京海上支部の会議室。
集められたエージェントたちを前に、佐藤 信一(az0082)が表情固く口を開く。
「中にはご存じの方もいらっしゃるでしょうが、年明けのエジプトでとある愚神が出現し町を襲撃。多くの被害を出した末に逃亡しました。去り際に『ムティアダ』と名乗ったその愚神が、また動き出すようです」
そうして配られた資料には、ムティアダについての情報が乗っている。
読み進めると、アレキサンドリア支部からほど近い都市の地図も記載されていた。
「プリセンサーの予知によると、現地時刻で夕方頃にその都市へ襲撃をかけるようです。すでに地元エージェントにて住民の避難誘導が始まっていますが、都市の規模からして全員の避難は間に合わないでしょう」
前回は問答無用の乱戦を強いられたが、今回は準備を整える程度の余裕がある。
できる限りの対策を練り、被害を最小限にとどめられるかもしれない。
「皆さんには討伐部隊として、都市外にて待ち構え愚神の迎撃をしてもらいます。戦闘開始後も避難誘導と住民の護衛は地元エージェントが担当しますので、適宜連携してください」
説明が終わり、最後に信一はエージェントたちにこう付け足した。
「ムティアダは残虐非道な思想と確かな実力を持った、とても危険な愚神です。これ以上力を蓄える前に討伐し、全員無事に帰還してくださることを、願っています」
●死年(しんねん)躓(つまず)き、雨水にて渇する
「――あ゛ァ゛あ゛ァ゛ッ゛! クソがァ!!」
ザシュッ!!
激しい癇癪が上がり、ショーテルが小さな人影を両断した。
「アレからァ! ガキをォ! 1人もォ!! 殺してねェんだぞォ!!」
ザシュッ!! ザシュッ!!
さらに2つの人影を乱暴に切断し、ムティアダは苛立ちを隠さず刃を振るう。
「それもこれも……あのクソ野郎どもがァ!!」
配下の従魔へ八つ当たりしてなお、ムティアダの怒りは収まらない。
消滅していく子どもに近い見た目の従魔を踏みにじり、わずかに回復した体を確かめ詰(なじ)る。
「テメェらもテメェらだ! ライヴス集めんのにどんだけ時間かかッてんだ、あァ!?」
ムティアダが以前の戦闘で対峙したエージェントとの戦闘は予想以上に深かった。
逃走後に消耗で動けなくなり、やむを得ず回復に専念することを選択。
結果、ムティアダは内からあふれ出す破壊衝動と鬱憤が蓄積していった。
配下の姿を子どもに寄せても、物言わぬ人形を斬ったところで慰めにもならない。
「――もォ、いいかァ」
それはムティアダにとって許容できないストレスであり。
我慢の限界を迎えた瞬間、自重することを諦めた。
「確か極東じャあ、『悲泣(ヒナ)人形』ッつう苦痛に歪(ゆが)むガキの首を飾って並べだす時期だッたよなァ? 二重死(にじゅうし)節気の、『飢水(うすい)』、ッつッたかァ? 冬の雪が邪魔でろくに殺せねェ抑圧された飢餓感を雪解けにあわせて解放する、極東式の断食(ラマダーン)みてェなもんだよなァ?」
どこで仕入れたのかわからない知識を思い出しつつ、ムティアダは頷く。
「あァ、そうだ……人間でも俺みてェに殺しを我慢した後は、ガキをいたぶッて殺しまくるほど楽しむんだ。――おあずけ食らッたら、そんだけ報われなきャァ道理が通んねェよなァ?」
クツクツと。
奈落の底より暗い笑みを浮かべ。
奈落の底より届く笑みを響かせ。
ムティアダは狂気に酔いしれる。
「どこでもイイ、だれでもイイ、なんでもイイ、これから今すぐ徹底的に――殺す」
枯渇した己の愉悦を、満たすために。
新たな亡霊を配下に従え引き連れて。
タガが外れた悪魔は、再び動き出す。
解説
●目標
ムティアダ討伐
一般人および都市の防衛
●登場
ムティアダ…ケントゥリオ級。手足の長い長身痩躯にアラビア風民族衣装の愚神で、残虐性の強い言動が特徴の快楽殺人鬼。大きく湾曲した両刃剣のショーテル二刀流の剣技は非常に荒々しいが、その奥に高い技量を秘める。
能力…物攻↑↑↑、命中・移動・イニシアチブ↑↑、防御・生命力↓
スキル
・ヤムズィコ…射程1、単体物理、物攻-40、命中+20、怒濤の連撃、4回攻撃
・ムトゥルダ…射程1~5、単体物理、物攻+80、命中-50、攻撃相手へ苛烈な追い討ち、命中→再攻撃(補正は再攻撃のみ)
・アルフルージュ…リアクション、1R、敵攻撃の受け流し、回避判定→命中÷(10×1D6)を修正値として加算、使用後2R→全スキル使用不可
(PL情報
ホズナ…ミーレス級。頭と顔を覆う白いターバンの奥から目らしき2つの青い点が浮かぶ子ども型従魔。発声器官がなく、命令に淡々と従う様は亡霊のよう。武器は刃の中央に血抜き用の溝がある両刃短剣・ジャンビーヤ。ムティアダの配下で、数は不明。
能力…不明
スキル…不明)
●状況
プリセンサーが再びムティアダの襲撃を予知
標的はアレクサンドリア支部近くの都市
日没直前の夕暮れ時に愚神出現→迎撃の流れ
住民に事前通告されるも、避難完了の前に襲撃される
PCは愚神出現前に現場到着
愚神迎撃部隊として都市外の砂漠にて布陣
PC初期位置から都市まで、直線距離でおよそ50sq
地元エージェントは避難誘導の継続と都市防衛を担当
愚神の情報は全員に共有されるが、従魔は初見のため情報がなく数も不明
(PL情報
愚神は前回の戦闘で受けた傷でやや消耗
『殺人行動』の制限によるストレスで完治を待たず襲撃を決意
負傷の原因であるエージェントへの憎悪は強い)
マスターより
本シナリオは正月頃に発生した『悲鳴始め ~ヒメハジメ~』の続編になります。
とはいえ、前回の内容を把握していなくとも問題はないのでご安心を。
ムティアダの目的は言動や解説通り『ライヴス』ではなく『人(特に子ども)を殺すこと』のため、愚神の中でも厄介な部類です。
その上、しばらく大人しくしていた反動で鬱憤がたまっており、凶暴性や殺人衝動は前回よりも高まっていることでしょう。
消耗=有利とは限りません。事前に作戦や行動指針などをきちんと話し合って戦いに臨んでください。
手負いの獣は、何をしでかすかわかりませんよ?
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/03/25 19:46
参加者
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愚神討伐(Hard)
最終発言2018/02/26 19:42:35 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/02/24 18:23:00