本部
特殊AGW運用試験 ~節分ver.~
- 形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 6~15人
- 英雄
- 6人 / 0~15人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/02/02 19:00
- 完成予定
- 2018/02/16 19:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
【相談卓】豆撒き
最終発言2018/02/02 18:38:34 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/02/02 17:37:38
オープニング
●進捗状況
「では、報告を聞こう」
書類や書籍の山がいくつもそびえる『特殊状況下を想定した特化型AGW開発部(略称・特開部)』にて。
サングラスの厳つい顔でおなじみの主任が、デスクに両ひじをついて思わせぶりなポーズを取る。
彼の視線の先には、くたびれた白衣を着た男女が1組、資料らしき紙束を手に持ち直立している。
「はい、主任。上から新たに開発を命じられた『年少者の情操教育に配慮した非殺傷型AGW』、そのプロトタイプが先日完成しました。こちらがその資料です」
男女が差し出す資料を受け取り、主任は細かい文字群へ視線を落とす。
……あっ、書類の山脈が揺れて――落ちそうで落ちない、っ!
「……ふむ、今回は正式な依頼ということもあり、開発費が下りたのが大きかったな。開発経過は終始順調だったと言えよう」
「…………しかし、いまだ納得いたしかねます。我々特開部の意義は名の通り、『特殊状況下』を想定したAGWの開発。ショー目的のオモチャを作れ、などという命令は――」
「僭越(せんえつ)ながら、私も同意見です。確かに、AGW開発には変わりありません。未来のエージェント足りうる人材育成の観点でも、その重要性は理解しています。ですが、これはあまりにも――」
「『特開部(われわれ)』をバカにしている――か?」
『…………』
室内にいる3人の声音は、非常に重い。
今まではえげつない低予算の中で好き勝手やらかしてきたが、今回ばかりは無茶ができない。
最終的には子どもの前で運用するのだから、いつも通りのヤベェブツなど出せないだろう。
が、この部署の研究者たちはいろいろと自由だ。制限の多い仕事は不平不満も出てくる。
百発百中、トンデモAGWを創出する彼らだが、どこまでも真剣に誇りを持って研究・開発に着手している。
遊びじゃないのだ。
だからこそタチも悪いのだが。
「君たちの意見もわかる。我々が見据えてきたのは、常に実際の戦場。1人でも多くのエージェントを陰から助け、守るために武具開発を行ってきた。歯がゆい思いは、私も同じだ」
シリアスなところ悪いが、アンタたちの貢献度は限りなくゼロだ。
「しかし、だ。訓練用のAGW開発の過程すべてが無駄にはなるまい。殺傷能力を抑え、安全性を確保するため試行錯誤に費やした経験が、いつか我々の力となるときがくる。必ず、な」
『主任……』
資料を机に置き、主任は至極真面目に持論を説き、笑みを浮かべた。
主任の思いを聞き、部下たちも感極まっている。
「フッ――運用試験が終われば、改良版に制御機構(リミッター)を積むこと、忘れるなよ?」
『――承知しております!』
おい待てそもそも何故今ついていない?
やめろ、今回も悪い予感しかしないぞ。
「最終的に非殺傷とはいえAGWです。性能テストとデータ収集はきちんと行いたいですからね」
「リアルなデータはリアルな戦場から得られる。……主任の信条まで、変えるつもりはありませんから」
続けて男女2人は、交互にそう口にした。
主任に気ぃ遣う配慮があるなら、エージェントにも気ぃ遣えよ。
「……ならば、外からの協力を依頼しよう」
微笑みを小さくこぼし、部下の意見を聞き終えた主任は立ち上がった。
「準備に移るぞ」
『はいっ!』
威勢のいい返事を残し、主任たちは雑多な書類だらけの部屋を後にした。
そして、扉が閉まると同時にぐらぐら揺れていた山が一気に崩れ落ちた。
……この部署、なんで潰れないんだろう?
●帰ってきたモニター募集!
東京海上支部の廊下で、男女2人の職員がなにやら作業をしていた。
「……で、『特開部』がグロリア社の正式依頼で開発した新型AGWのデータ集めに必要なモニターを募集した、ってわけか」
「何でも、子どもを対象にしたH.O.P.E.所属エージェントの広報活動で使う、デモンストレーション用AGWを頼んだんだって。近々、幼稚園とか小学校のイベントとかで必要らしいよ?」
「イベント? なんでまた?」
「えっと、確か……ちょっと前にネットで流れたDZ内で撮影された『ある動画』が原因で、エージェント出動案件に対する一般人の危機意識の低さが問題になって、子どもの時からちゃんと教育しよう! って流れになった……とかなんとか」
「あ~、あの嘘みたいな子どもアニメ風実写戦闘な。ありゃさすがにレアケースだけど、愚神や従魔に近づきすぎて現場のエージェントは何度も注意を飛ばしてたっけ」
「そうそう。それでちょうど、『節分』が近いから『豆まき』を題材にしたAGWを使って、交流会もかねた注意喚起をしていくんだって」
「なるほど、それなら『特開部』でもそう無茶な代物は出してこねぇだろうな。よかったよかった」
「そうね~。『鬼なりきりセット』はともかく『RSG』は大問題だけどね~」
「……心底聞きたくねぇけど、『RSG』ってのは何だ?」
「正式名称は『Roast Soybeans Gatling gun』――日本語だとたぶん『炒り大豆ガトリング砲』かな? 彼ら曰く『拠点防衛用掃射型固定砲台』らしいわよ? 大豆(たま)を供給すればライヴスが武装内部で炒り大豆を作って、6つの銃身から毎分6.000発の射撃が可能なんだってさ」
「それのどこが『非殺傷型』なんだ、おい!? 『豆まき』要素が『大豆』しかねぇだろうが!? イベント会場で戦争でもする気か、アイツらは!?」
「彼らの『豆まき』の解釈によると、鬼を『愚神や従魔』、実施場所を『最終防衛ライン』、炒り大豆を『迎撃用銃火器』に見立てた『拠点防衛訓練』だそうよ。ちなみに、モニター用のAGWはリミッターがないらしいから、現時点じゃ立派な凶器ね」
「本気で戦争する気だったんかい!? っつか最初からリミッター作れよ、無駄な犠牲が出るだろうが!!」
「データ収集は全力で、がモットーらしいわよ? ほら、まだいっぱいあるんだから、さっさと次に行きましょう」
『特開部』の被害に顔を青くする男性職員と、冷静な女性職員が去った後。
壁には依頼者である『特開部』が自作した、『モニター募集』の張り紙が残されていた。
……デフォルメ主任、ふきだしで『Go to hell.(地獄で会おうぜ)』は確信犯だよ。
解説
●登場
グロリア社の『特殊状況下を想定した特化型AGW開発部(略称『特開部』)』の主任及び職員
全員開発プロジェクトに携わっている技術者で優秀
基本的に研究・開発に没頭しており常識に疎く、頭のネジが外れている
●状況
場所はH.O.P.E.東京海上支部の屋内演習場
13:00集合(イベント実施予定時刻)
体育館のように広く遮蔽物がない空間で、観客人形がたくさん配置
主任が司会進行と参加者たちへの解説を兼任
その他職員の数名が書記、データ解析を担当
事前に資料等は配付されない
『鬼一式』装備PCは『敵』役
『AGW』装備PCは『エージェント』役
鬼は入り口・AGWは建物奥からスタート
終了条件
・『鬼/エージェント』の全滅
・『AGW』の破壊
●新型AGW(PL情報)
・鬼なりきりセット
武器を含め全身を統一した複数のAGWセット
一式すべてを装備することで本来の力を発揮する
赤・青・黄など、色の種類も豊富
セット内訳
武器・トゲ付き金棒(射程1・大剣・物/魔切り替え可)
頭・アフロ角
顔・鬼のお面
体・鬼のタイツ
足・鬼の草履
アクセサリ・鬼のピアス×2
補助防具・鬼の下着(タンクトップ+短パンの上下セット)
特殊効果
・一式を装備→基礎攻撃力常時×2
・豆系武器被弾→基礎防御力×1/2
・敵が渡辺姓→全ステータス基礎値×1/2
・RSG-0
拠点防衛用掃射型固定砲台AGW
本来は非殺傷で種別は『銃』
射程1~50+範囲1
ライヴスで大豆(たま)を炒り、弾丸として6つの銃身から毎分6.000発の射撃が可能
先着3名の人数制限あり
特殊効果
・移動力→0
・攻撃対象が鬼系→基礎物理攻撃力×1.5+BS衝撃(50)付与
・攻撃後3R→弾切れ
・弾補充→ロングアクション1R消費
●その他
能力値はプレ提出時の第1装備を基準にマスタリング
生じるリスクはすべて自己責任(重体判定アリ)
マスターより
本シナリオは『特殊AGW運用試験』のシリーズ物? です。
前回の七夕はポシャったので、個人的にはリベンジシナリオ!
今回はデータ収集が目的ですが、最大の目標は皆さんの生還です。
『鬼』の方々は弾幕を必死にかいくぐり、『エージェント』の方々は数の暴力を必死に潰してください。
本番はダメージ0なのに予行演習がガチ戦闘ですが、勇者たちの参加をお待ちしています。
『AGW』選択の『命中適正』な『ジャックポット』の『渡辺』さんがいたら、とっても盛り上がりそうですね!
皆さん、お互い生きてまた会いましょう!
リプレイ公開中 納品日時 2018/02/14 18:45
参加者
掲示板
-
【相談卓】豆撒き
最終発言2018/02/02 18:38:34 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/02/02 17:37:38