本部
中和剤は砂糖です。
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/11/17 09:00
- 完成予定
- 2017/11/26 09:00
掲示板
-
餡子でなにつくろ?(相談卓)
最終発言2017/11/17 01:18:33 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/11/15 12:05:04
オープニング
●アズキ?
「思った以上の出来だったね。洗える着物」
首都圏のオープンカフェ。中性的な容貌の袴姿の女性と青年がお茶を飲んでいた。吉徳呉服の社長の社長と専属デザイナーである。呉服商は機嫌がいい。視察した新作の洗える着物が思った以上に出来がよかったのだ。
「化繊とは思えないほど薄くて軽かったですね。なめらかだったし」
専属デザイナーもうれしさを押さえきれずにいる。自分がデザインした着物の出来がいいのだから当然だ。
「後はモニター募集ですね」
「そうだね。どんなに見事でも着にくかったり、動きにくかったりしちゃ意味がない。私が着たときは特に問題ないと思ったけど、私みたいに着物慣れしてる人間じゃ意味がないからね」
「俺もある程度なれてるからモニターにならない……ん?」
デザイナーは言葉を切って自分の足元を見た。
「どうしたの?」
「なにか転がってきた。小豆?」
どこからともなく転がってきたつぶてに手を伸ばすデザイナー。
「にしてはちょっと大きくないか? さわらない方がいい。得体が知れないのは」
「でも、なんかあちこち転がってきましたよ。ほら、言ったそばから」
「本当だ。どこから」
ざあっ。
●アズキラシキ?
呉服商の言葉が終わる前に謎のつぶてが降ってきた。いや、横から吹き付けてきたのだ。
「痛っ」
当たると地味に痛い。けがをするほどではないが、鬱陶しい痛さである。呉服商は無言でテーブルを倒して盾にした。デザイナーはテーブルの陰に隠れながらつぶてが飛んできた方を見る。巨大な枯れ木が生えていた。所々に開いた穴からつぶてが吹き出ている。
「従魔! 早く逃げ」
呉服商の手を取って逃げようとしたが、呉服商は逆にデザイナーを止めた。
「この状況で走る方が危ないよ。それより通報だ」
建物へと行こうとしたデザイナーを引き留めてスマートフォンを取り出す。
「HOPEですか? アズキラシキに襲われています。場所はーー」
●アズキラシキツブテ?
「知ってるんですか? あの従魔。アズキなに?」
通報を終えた呉服商にデザイナーが言う。
「アズキラシキ。小豆みたいだろ。これ。だからアズキラシキ」
呉服商はつぶてを拾い上げた。
「さわっても大丈夫なんですか」
「さわっても平気だよ。従魔はアズキラシキって言うんだけど、このつぶて自体はアズキラシキツブテって言うんだよ」
「そのまんまですね」
「アズキラシキは2年ぐらい前に1度出現してる従魔だ。リンカー到着が遅れたからか、討伐される前に消えてしまったけど、このつぶて――アズキラシキツブテは消えなかった。それでこれにはに面白い特徴があることがわかったんだよ」
「面白い?」
「うん、それで考えたんだけど」
呉服商はにこっと笑った。あ、商売のことだなとデザイナーは思った。
「あのね」
解説
●目的
・従魔の討伐
・従魔の放ったつぶての回収
・つぶてを使った餡作り(貸し出される着物を着用することが望ましい。着物については後述)
●敵情報
・アズキラシキ(従魔)
外見は巨大な枯れ木。所々に穴があり、そこから大量のつぶてを放つ。殺傷能力はあまりなく、鬱陶しい痛さ。地面に転がるつぶてで転ぶ方が危ない。どうやってライヴスを接種しているかは不明。
2年前に1度出現したがリンカーの到着が遅れ、消えてしまった。
放たれたつぶて(アズキラシキツブテ)は小豆に似ており、同じ調理法で餡に似たものを作ることができるが、リンク中の能力者か英雄以外の者が煮汁にさわるとかぶれる。当然そのままでは食べられない。砂糖を入れると中和され、一般人も触れたり食べたりできる。
(以下PL情報)
その場から動いたりしないので根気よく攻撃すれば初心者でも倒せるが時間がかかりすぎると消えてしまう。強度があるというよりは再生が速いといった方が正確。
●場所
昼下がりの首都圏の小さくてのどかな商店街。個人店が多い。近くに公民館がある。その場にいたひとは建物へと避難している最中だが、混乱している。
●従魔討伐後
近くの公民館にて回収したアズキラシキツブテを使った餡づくりを依頼される。その際、依頼人から新作の洗える着物をモニターとして着て作ってほしいと頼まれる(任意)
餡を作った後は地元の人々と餡で何か作ったり何か作ってもらったりして試食会。
●登場人物
・呉服商
アズキラシキの事件に巻き込まれた吉徳呉服の社長。中性的な姿と話し方が特徴的な女性。今回の事件を逆手にとって新作の洗える着物のモニター企画を思いついた。女性の着付け要因。
・デザイナー
同じく今回の事件に巻き込まれた吉徳呉服の専属デザイナー。十代後半の青年。男性の着付け要因。
マスターより
こんにちは。落合陽子です。
この間、よもぎパンのあんバターサンドを食べました。とっても美味しかったので今回のOPを書いた次第です。
さて、今回は従魔を倒してつぶてを回収して回収したつぶてであんこを作るお話です。できれば貸し出しされる着物を着ていただければ嬉しいです。ちなみに登場人物のふたりは「バカと性悪」http://www.wtrpg0.com/scenario/replay/1302などに出てきましたが例によって知らなくても全く問題ありません。
では、さくっと倒しておいしい時間を!
リプレイ公開中 納品日時 2017/11/24 19:13
参加者
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餡子でなにつくろ?(相談卓)
最終発言2017/11/17 01:18:33 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/11/15 12:05:04