本部
引っ越し手伝い募集中
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/03/18 15:00
- 完成予定
- 2017/03/27 15:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/03/17 21:05:22 -
相談卓!
最終発言2017/03/18 01:30:37
オープニング
●
何一つとして変わりのない通信室だった。少しだけ変わったといえば、彼女の英雄であるノボルがココアではなくいちご牛乳を珍しく飲んでいる。ノボルは受話器を耳に当てた坂山を見ていた。
「はい、家具の持ち運びに関しては自分達で行いますので……。ふふ、確かにたくさんありますが、問題ありません。友人にお手伝いをお願いしようかなと考えていますので。はい、よろしくお願いします。はい、失礼します」
二ヶ月くらい前だろうか。坂山は不運に見舞われていた。家の中で、恋人だった人間が瀕死の状態で置かれていたのだ。部屋は血に汚れて、私物等は乱れていた。
その日から家には帰らず、カプセルホテルや通信室に寝泊まりしていたのだ。二ヶ月くらい彼女は全く家に帰っていなかったのだ。
安息の地がない結果、休まる暇もなく身体には疲労が溜まっていた。神経痛が何日も続くのだから堪ったものではない。
引っ越しをする計画を立てて、実行に移し始めていたのだった。
H.O.P.Eの仕事する合間に土壌汚染調査の鑑定を済ませたり、見取り図を思案したりと計画は進み、先程家が完成したと報告があった。ちなみに、一昔前に流行ったシックハウス症候群の調査も済みだ。
「後は家具を移動させるだけなのよね。一番大変なのはここからかしら」
一般家庭の人間ならば引越し業者に頼るところが普通だが、坂山は懸念していた。
前の家で事件を起こしたのはとある反社会組織だった。ドミネーターというのが彼らの名前であった。もし、引っ越し業者に成りすまして家の特定をされていたら。
考えられない話だが、そんな話を組織は何度も繰り返していたのだ。最悪な結果になるのはゴメンだった。
「ところで誰に引っ越しを手伝ってもらうのだ」
頭の中に閉まっていた疑問をスチャースが言った。スチャースとは4足歩行の犬型ロボットであり、人工知能を所持している坂山の飼い犬だった。
「問題はそこなのよね。正直、私友達っていっても二人くらいしかいないし。昔は今よりも人見知りしちゃって、それで人と付き合うのが苦手だったから全然ダメだったのよね」
「教師であったのにか」
「子供達との付き合いは良かったんだけれどね――話を戻すけれど、だから今回もエージェントのお世話になろうかなって思ってるのよ」
しかしそれにも問題があった。無視できない問題だ。ノボルがひとまとめに言及してくれた。
「……皆来てくれるのかな?」
愚神の討伐、従魔の掃除以外にもエージェントが集められるケースは多い。人の恋路を上手くいかせるとか、誰かの退院祝に集まるとか。とあるテーマパークの施設観察のために呼ばれた依頼もあった。
「ただの引っ越しのお手伝いだなんて、個人的過ぎるかなあって思ってさ。忙しいと思うよ」
「わかってるわ。でも、護衛が必要なのも事実なのよ。私は狙われている身だから、引っ越しっていう大きなことをする以上万が一に備えないと」
「本心は?」
「え?」
「物事には建前と本心っていうのがあるでしょ。今のが建前で、本心はどうなのかなあって」
「それはまあ、その、可愛いエージェント達と一緒に運びたいなって思ったのも、本当だけどね、もうこの話は終わりにして次のステップにいくわよ」
次のステップといっても、エージェント用に依頼用の文章を送るだけなのだが。
解説
●建前
反社会組織に狙われる坂山を護衛しつつ、家具の運搬を手伝おう。
●運搬内容物
・家具(食器棚、テーブル、箪笥等大きな物)
・小物
●新居
二階建ての一軒家。住宅街とは少し離れた場所に立ち、家は緑の庭に囲まれている。坂山の趣味で、和風建築となっている。
一階は居間が大きめに造られていて、玄関から入ってすぐ右の扉を開くと居間に出る。居間の障子を開くと縁側に出る。
居間に入らずに廊下を歩くと真正面に厠がある。仕切りこそ和風だが、扉を開けてみればウォシュレット付きトイレという辺りが現代風だ。
厠の前には左右に別れる廊下があり、左には階段、右には倉庫がある。倉庫は外に繋がっている。
二階は間取りが同じな個人の部屋が三つと納戸がある。
部屋という部屋は全てが和室である。
●当日日程
引っ越しの大雑把なスケジュールが坂山から全員に通達される。
朝:九時頃にH.O.P.Eに集合して出発。大型のトラックに全員で乗って以前の家まで出発してから、乗せられる分だけ家具を乗せて運搬しつつ、家具の設置も同時に行う。
昼:家具の設置がまだなら続けて、終わっているなら周辺の偵察。従魔や愚神反応がないか、コンビニや買い物できるような場所の探索。不審人物がいないかどうか。買い物も手伝ってくれると嬉しい。
夜:手伝ってくれた皆でパーティでもどう? といっても、ディナーをご馳走するだけなんだけれど。
●その他
引っ越しや家の家具の設置に不慣れな坂山にアドバイスをすると順調な家作りになる。例えば冷蔵庫の置く場所だとか、オススメの家具を紹介してくれると坂山は喜んで実践するだろう。
マスターより
※当MSはアドリヴ成分が多めです。引っ越し未経験者です。
私も和風建築は好みです。よくネットサーフィンをしている時に縁側から外の森林を見渡した画像を見つけるのですが、いやはや本当に心が踊ります。落ち着いていて、昔を思い出すような郷愁を覚えるような気持ちです。
今回はかなり個人的な依頼になりますが、もしもお時間の空いてるエージェントがいましたらお手伝いをお願いします。
何かと仲の良い皆で引っ越しを手伝うのも楽しいかもしれませんね。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/03/23 19:36
参加者
掲示板
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/03/17 21:05:22 -
相談卓!
最終発言2017/03/18 01:30:37