本部
おかえりスチャースよ
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 4人 / 4~9人
- 英雄
- 3人 / 0~9人
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/12/17 12:00
- 完成予定
- 2016/12/26 12:00
掲示板
-
打ち合わせ
最終発言2016/12/17 01:31:49 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/12/14 00:34:18
オープニング
●
つい先ほど、スチャースが帰還することになると坂山は知った。
スチャースとは犬型のAIロボットのことである。彼は人間の幸福について調査するようロシアの博士に作られた存在であり、今でも幸福の調査に労を厭わない。そんな彼は困った人を見かけると助けたくなるお節介な性格を持ち合わせており、その性格が災難して一度壊れてしまった。
現在坂山はとある反政府組織を追っているのだが、その調査に向かった先で大きな事故に遭ったのだ。
エージェントの修理を受けて、一ヶ月以上をしてようやく帰ってくることができた。まだこの部屋には戻ってきていないが。
H.O.P.Eオペレーターの坂山は、彼女がいつもエージェントに任務を言い渡す部屋の机に肘を乗せて彼が帰ってくるのを待っていた。彼女の英雄、ノボルはチョコレートを食べながら扉が開く時を待ち遠しくしていた。
「ねえ、ノボル一ついいかしら」
「うん?」
「エージェントを呼ばない?」
不意をつくような思いつきだった。ノボルは笑った。
「坂山ってエージェントのこと好きだよね。この前の秋祭りの時だって、事ある毎にエージェントを呼んで。その前だって」
「いいじゃない。スチャースだって、大勢で歓迎してくれた方が喜ぶんじゃないかなって思うわ」
「本当、アクティヴだよね坂山は。お祭りの疲れを取るんじゃなかったの?」
少し前に行った秋祭りの疲れを取るために一週間は休もうと誓った坂山だったが、その誓いを既に忘れているらしい。
「スチャースが帰ってくるのよ。エージェントにも伝えなくちゃ」
「あはは。まあいいと思うよ。確かに大勢でおかえりなさい会でもすれば楽しいと思うし」
「そうでしょ? 後それでね、もう一つ別の閃きがあるの」
「またあるの」
閃きというのは連鎖反応を起こすのだ。一つ閃いたら、また別の閃きが発生する。
「今まで、エージェントとスチャースが交流する機会って全然なかったじゃない? それとスチャースだって、犬なのに全然犬らしいことできてないじゃない」
「犬型ロボットっていうだけで、犬ではないと思うよ」
「それでも犬でしょ。だからエージェントとスチャースの交流会も兼ねようと思って」
「……エージェントってそんなに暇じゃないよ」
「わからないわよー?」
この発想を、彼女は楽しんでいるようだった。エージェントが来るかどうか、それを問題視せずもう来ることが決定してしまったかのような顔つきだ。
「交流会、面白そうでしょ?」
「それはね。まあね」
ノボルは頷いて同意した。
「でも何するの?」
「あっ……」
坂山はそこで顔を止めた。さすがに、メニューを問題視する訳にはいかないのだ。
「ただのお疲れ様会ってだけでエージェントを呼ぶのはあまりおもしろくないわ。だから、折角だからもっと何か……こう、ほしいのよね。何がほしいのかって言われると、答えられないのだけれど」
「思いつかないの?」
「違うわよ。ほら……エージェントって若い子が多いじゃない? 私もまだ若い方だと思うけど……考え方とか違うと思うから、何が楽しいんだろうって考えた時にパッと出てこないのよ。かくれんぼうとかだるまさんが転んだとか、それくらいしか出てこないのよ」
「思いつかないんだね」
「ち、違うってば」
それから二十分は考えたが、結局何も思い浮かばないままだった。
「私、こういうの考えるの苦手みたい」
最初はウキウキで待っていた彼女だったが、今では背凭れに体全体を預けて溜息をついている。
「あはは、別に坂山が考えなくてもいいことなのに」
「え?」
言葉の意図がよく汲み取れず、坂山はノボルを見た。
「これからスチャースが帰ってくるんだけれど、それまで後どれくらい時間があるの?」
「えっと……三時間」
「ならその間にエージェントを呼んで、交流会をどうするか皆で話し合えばいいんじゃないかな。坂山が全部一人で考える必要はないよ」
「それも……そっか。はあ、そうよね。何を焦ってたのかしら」
ネガティヴな感情からポジティヴに切り替える短い時間を要した後、坂山はエージェントに招集をかけることにした。
一体どんな交流会になるというのか、それは全く分からない。
解説
●目的
スチャースと交流。
●依頼について
常日頃、エージェントと関わりを持つも交流会という機会に恵まれなかったスチャースを、彼の管理人坂山が設けた。これはスチャースのためだけでなく、今まで彼と関わったことのある人物や、今回初めて会う人物にも楽しんでもらえたらな、とそんな願いが依頼には込められている。
スチャースについてよく知ることができるかもしれない。
●交流会
交流会は一日で終わる。スチャースが帰ってくるのが十三時で、十三時~二十四時まで。
交流会と一概にいっても色々あるが、今回はグループを幾つか組んでスチャースを歓迎したい。三つのグループに別れ、それぞれやることを決める。坂山はどんな交流会にしようかとメニューを決められなかったので、何をするか考えるのはエージェントにお願いすることとなる。
内容は楽しめるものであれば何でも。スチャースは感情を持っているので、自分達が楽しめるものであれば彼も楽しんでくれるだろう。
●場所
場所も特に指定はなし。誰かの家に集まってもよければ、公園に集まるのも大丈夫。
●夜 二十二時以降
交流会の最後は坂山のいるオペレーターの部屋を借りて全員で歓迎。(坂山は唯一、このメニューだけを思いついた)
マスターより
※当MSはアドリヴ成分が多めです。
おかえりスチャース。
ということで帰ってきましたスチャース君ですが、何やら新機能が搭載されているみたいです。これで今までよりも彼が役に立つかもしれない。
御秋祭に交流会にと、十二月は楽しいことづくめですね。私も執筆していて、なんだか昔を思い出して懐かしい気分になりました。このシナリオではエージェントの皆さんも楽しんでいただければいいなと思っています。色々とはっちゃけましょう。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/12/22 18:52
参加者
掲示板
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打ち合わせ
最終発言2016/12/17 01:31:49 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/12/14 00:34:18