本部
死の山にて黒き女帝は嗤う
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- 締切
- 2016/10/24 07:30
- 完成予定
- 2016/11/04 07:30
このシナリオは2日間納期が延長されています。
掲示板
-
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最終発言2016/10/24 04:35:48 -
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最終発言2016/10/22 22:29:29 -
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最終発言2016/10/21 08:46:48
オープニング
●死の山
その山は死に包まれていた。
青々とした木々に包まれ豊かな生命にあふれていたはずのその山は、今や白い灰と黒い枯れ木の生い茂るモノトーンの世界と化している。
自然ではあり得ない。明らかにドロップゾーンの影響である。
そして、山頂には明らかに不自然な建築物がそびえ立っていた。
うねる蔦が絡まったような不気味な外見の黒い塔。
その塔の中に一人、長身の女性が祈る様な姿勢で立っていた。
オニキスのように黒く輝く肌に彫像のような整った顔を乗せ、微動だにしないその姿はまるで一つの彫刻のような荘厳さを感じさせる佇まいだった。
「……これくらいで十分か」
ふとその女は目を開き、合わせていた手を離す。
「蓄えられた力としては上々。せっかく捕らえられた英雄を救出されてしまったのは癪であるが」
手を何度か握って自身の力を確かめた後、視線を上にあげ塔の内部を見上げる。
吹き抜けとなり頂点まで伸びる壁にはいくつもの白く丸い塊がくっついていた。
それはまるで心臓のように脈動しており、まるで塔全体が一つの生き物かのように感じさせる。
「レラ、サラ、ミラ……お前たちの集めた力が実を付けつつある。お前達の妹だ……」
無表情だった顔にどこか愁いが帯びる。
「お前達の無念は私が晴らす。この世界の者どものを蹂躙し、そして食らいつくしてくれる。このレミノーラとその娘達がな」
ドクンドクン、と鼓動が脈打つ。
山の全ての命を吸いつくし、この塔の中だけが生命力に満ち溢れていた。
●強襲作戦
「先日の救出作戦に参加したエージェントより、山頂付近に謎の黒い塔が見つかったという報告があります」
プロジェクターに表示されたその山の地図に、ジェイソン・ブリッツ(az0023)が指示棒で山頂を差した。
「この塔の破壊を今回の第一目標とします」
言うと同時にリリイ レイドール(az0048hero001)が端末を操作し、その地図の上に赤いサーモグラフィーのようなエフェクトをかける、それは山全体を薄く覆い、中でも濃い色となった部分が数本の線となり、とある一点に集中している。
「プリセンサーに可視化してもらったライヴスの動きです。このドロップゾーンの目的はライヴスの集積。山全体のライヴスを吸い取り、そして山頂に集めている」
ジェイソンが赤い線をなぞり、最後に山頂部分を軽く叩く。
「ドロップゾーンが形成されたという事は当然中にはケントゥリオ級以上の愚神か従魔がいると思われます。恐らく塔の破壊の妨害をしてくるでしょう」
「その愚神に関しては私から説明しよう」
ジェイソンの横に控えていた奥山 俊夫(az0048)が立ち上がり、ジェイソンと位置を交換する。
「この山に出現しているミーレス級従魔の中に蜘蛛がいる。そして、こちらは以前私が担当した事件でログハウスを占拠した従魔だ。姿形がほぼ一致している」
表示されたのはこの山に発生している蜘蛛の従魔、そしてその隣には建物の中に転がる別件の蜘蛛の従魔の死体。
確かにその姿はほとんど同じだった。
「本来異世界から召喚されているはずの従魔の姿形がここまで一致するというのは偶然では考えにくい。つまりこれは同一の愚神が召喚した従魔である可能性が高い。そして……」
奥山は再びタブレットを操作し、今度は人型の愚神の写真を表示する。全部で3枚ある。
「これはその事件とほぼ同時期に比較的近くに現れたデクリオ級愚神達だ。この3体の愚神は姉妹を名乗っていて、そして蜘蛛を思わせる特徴をいくつか有していた」
蜘蛛の糸による結界、高機動戦闘、行動阻害など各愚神の特徴が画面に羅列される。
「偶然では片付けにくい一致だ。最初はこの姉妹が最初の事件の発生源だと思っていたが、さらに別の個体がいたと考えるべきだろう。この3体のさらなる兄妹か、あるいは親が」
そのタイミングでリリイが部屋の明かりを点け、エージェント達に以前の事件の資料を配っていく。
「つまり、この山にいるケントゥリオ級は蜘蛛型の愚神である可能性が高い。無論、これはまだ可能性の段階の話だ。確実な話ではない。だが……長年の勘から言うとまず『当たり』だと思っている」
資料を配り終えたところで再びジェイソンが立ち上がり壇上に上がる。
「今回は場合によってはワープゲートを使用することも許可されています。使うかどうかは実際に現場に赴く皆さんの意見によりますが」
ジェイソンがパチン、と持っていた指揮棒を引っ込める。
「それでは、今回の作戦における皆さんの意見を伺いたいと思います」
解説
●目的
優先目標:山頂の塔の破壊
副次目標:ケントゥリオ級愚神の撃破
●敵
・ケントゥリオ級愚神「レミノーラ」(※すべてPL情報)
蜘蛛型の愚神。最初は人型で戦うが、本気を出すと下半身が巨大な蜘蛛となり、頭部分から女の上半身が生えているような形態へと変化する。
非常にBSの付与手段が豊富で、「BS減退」「BS拘束」「BS劣化(回避)(累積)」など様々なBSを付与してくる。
体の周りを常に不可視の糸の結界で囲っており、敵の接近妨害と飛び道具の威力減衰を行っている。
山に発生中の従魔(※すべてPC情報)
ミーレス級従魔 キラービー ×?
50cmほどある巨大な蜂の従魔。速度と攻撃力に優れるが、撃たれ弱い。攻撃時に低確率で[BS衝撃]を付与する。
ミーレス級従魔 デススパイダー ×?
1mほどの巨大な蜘蛛の従魔。攻撃力は低いが、糸を飛ばし当たると高確率で[BS劣化(回避)]を付与する。このBSは累積する。
ミーレス級従魔 スコーピオン ×?
80cmほどの蠍の従魔。固い外殻に覆われていて、物理耐性は高い。尾の針で刺した時は高確率で[BS減退]を付与する。
●ワープゲート
支部から山頂目掛けて転移させることができる。
ただし、精度は悪く最大1kmの転移誤差がある上に、ドロップゾーン内部に直接転移は出来ないため「山頂上空1キロ地点」を狙って打ち出される。
使用した場合、各キャラごとに(1d100×10)m分、山頂部分から離れた上空に放り出される。
落下に掛かる時間は1~2ラウンド。
●状況
※PC情報
現在ドロップゾーンは拡大を停止して安定している。内部は木々は全て枯れ、地面は白い灰が積もった状態。
虫型従魔が内部で発生しているが、以前の戦闘とその後の対処でその数はかなり減っている。
山頂部には黒い塔があり山全域のライヴスを吸い上げているが、内部の様子は明らかににはなっていない。
マスターより
蜘蛛連動のボス戦です。
以前の事件についてはマスター詳細の告知欄を参照下さい。
基本的に「蜘蛛の特徴を有した敵がいる」「その他虫型の雑魚がいる」という事が分かれば問題ありません。
初めての「難しい」シナリオですが、よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/11/08 20:23
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