本部
ぽんぽこ狸の十五夜祭り
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/09/14 15:00
- 完成予定
- 2016/09/23 15:00
掲示板
-
ぽんぽこだぽん!相談しましょー
最終発言2016/09/14 04:31:02 -
質問卓
最終発言2016/09/12 13:29:49 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/09/13 13:39:50
オープニング
●クマさんへのお願い
彼らは怒っていた。それはもう日常生活にも影響するほどに怒っていた。怒ったはいいが、従魔に太刀打ちするすべを持たない彼らは友人であり、猟師兼能力者に助けを求めた。それに彼は承諾し、対従魔用にライフル「ミーティアAT7」を手に取り、その会場に来ていた。腕組をし、仁王立ちするクマのような男熊王 森家(くもう もりや)。そして、その隣で、彼と同様に仁王立ちをする少女ビー。
「ねー、クマ、なんであちきたちここにいるの?」
「そりゃあ、隠神(いぬがみ)に呼ばれたからだろ」
「ふーん、じゃあ、あそこってもぞもぞうごいてるのは?」
「邪魔しに来たっていう従魔だ! 行くぞ、ビー」
「しょうがないね。ちからかちてあげるのです」
がさがさと草を揺らして現れた狐と兎に熊王はビーと共鳴する。その姿はクマのような熊王の姿からは想像できない美人。どこかの高校級の格闘家の中学時代にも見えなくない。そんな美人は格闘を使うわけでもなく、ライフルを構え、従魔を狙撃していく。
「やったれ、熊王!」
「隠神、今の内に作るで」
「おう」
熊王が従魔を相手している間に今まで邪魔されてできなかったお祭りの準備を進めていく隠神たち。そんな彼らの頭にはぴょこっと可愛い丸い耳。お尻には特徴的な丸く膨らんだ尻尾を持っていた。そう彼らは狸の獣人。けして、アライグマなどではない。昔、混じってたこともあるが……。
「くそっ、多過ぎる」
『いのししのつぎはうさぎときつねづくしなのです』
「そりゃ、お断りだなぁ」
『あちきもいやなのですよ!!』
●クマさんからのお願い
時は変わり猪野(いよの)の喫茶店では風 寿神(az0036)とソロ デラクルス(az0036hero001)はのほほんとコーヒーとカフェラテをそれぞれ頂いていた。
「……杞憂だったね」
「そうじゃのぅ」
なにやら、寿神は嫌な予感がしたらしいが、何も起こらないことにホッとしているらしかった。
「あのね、うちに来たら、来たら何かあると思わんといて。それじゃあ、商売あがったりだよ」
「それもそうじゃのぅ。すまん」
「でも、あれっすね。エージェントの皆さんでやってもらった時の売上が良かったからって、勧誘しまくったマスターも悪いんじゃ」
「乙姫(つばき)くん?」
「はーい、黙るッスー」
そんなマスターと従業員のやり取りに寿神は苦笑いを浮かべつつ、コーヒーに口を付けた。その直後、カランカランと扉の鐘の音が響く。
「マスター、やる」
「……兎?」
「昨日、狩ったやつだ。ただなぁ」
「どうされましたか?」
「……いや、あー」
「いったほうがいいのですよ。きょうりょくがなければ、あれはあちきたちではむりなのです」
やってきたのは熊王。その手には狩ったという兎。ドカッと寿神の隣の席に腰を下ろした。そして、猪野の問いに言葉を濁らせる。それにビーがその背を叩きながら、促す。
「マスター、お会計を」
「もうちょっと待ってね、風くん」
会計をと促すも猪野は笑顔で却下。それにこそりとソロが言葉を零した。
「……嫌な予感がするね」
「やっぱり、当たっちょった」
「従魔に祭りの準備を邪魔されるから助けてほしいそうだよ、風くん」
「そのままこっちに回さんでほしいのぅ」
「丁度いるんだからええやないの」
話を聞いた猪野はスッと熊王の隣で小さくなっている寿神に声を掛ける。それに頬を引きつらせる寿神。
「なんだ、あんたエージェントか」
「……一応の」
「それではたのむのですよ。いぬがみたちはまつりにさんかしてもよいといっておったし、ぶじにおわればしっぽをさわってもよいとのことだったのです」
「……しっぽ」
「待って、待って、スー!!」
尻尾という単語にピクリと反応する寿神。それに慌てるソロ。
「風くんはモフモフ大好きやけんねぇ。そろそろ狸とかも冬毛になってるから、結構モフモフなんじゃないかな」
にこやかにそういう猪野に寿神はうぐぐっと唸りつつも、小さく「引き受けよう」と呟いた。それに熊王はパッと笑みを浮かべ、「ありがとな、坊(ぼん)」といって肩を抱いた。
「……スーのバカ」
拗ねたソロは自棄食いだ! とパフェを追加注文していた。
「で、内容は聞いたが、そもそもどういう祭りなんじゃ?」
「たぬきたちによるたぬきたちのためのまつりなのです」
「それじゃ、分からんだろうが」
はぁと溜息を吐いた熊王はしょうがないと口を開いた。
隠神曰く、元々は豊穣を祝う祭りだったらしい。だが、現代に近づくにつれ、自給自足じゃ食べていくのも厳しくなった。だが、その祭りは離れ離れになった同族たちが集まれる一年に一回の機会。それもあって、豊穣を祝う祭りから再会を喜び、無事を祝う祭りへと意味は変わっていった。ただ、祭りの中身は昔と変わらず、会場の真ん中でキャンプファイヤーのように祭り火を焚き、祭囃子を奏で、その周りで「ぽんぽこ、ぽんぽこ」と踊る。その一方では酒を呷り、月見酒としゃれこむ者、月見団子で早食い大会を開催する者たちがいるらしい。
「例年通り、準備をしていたら、従魔がやってきて邪魔されるという今回の事例になったらしい」
「……それは、嫌じゃな」
「嫌ですね」
さり気なく聞く耳だけは熊王と寿神の方に向けていたソロも寿神と同じ感想を零した。
「最初はオレらだけで大丈夫だろうと思ってたんだがな、思ったよりも数が多くてな」
「それでもすこしはへらしたのですよ! あちきがんばった」
疲れたというビーにどうぞとソロは三杯目のパフェを差し出した。
「ま、隠神の方からH.O.P.Eに依頼だせっていっといたから、そのうちでるだろうよ」
後日、熊王の言う通り、H.O.P.Eの掲示板に隠神たちから正式な依頼として祭り準備手伝いの募集要項が張り出されることとなった。
解説
十五夜祭りを成功させましょう
【】はPCの知らない情報。
●祭り会場
愛媛にある山の山中。そこのぽっかりと空いた広場。月や星が綺麗に眺めることができる。会場の中央にはキャンプファイヤーのような火を灯すための薪組がある。その他は準備中。
●準備するもの
・月見団子
何度も潰されているため、食べる用は勿論、観賞用も当日に作ることに。
・野菜や果物の盛り付け
この時期に収穫された野菜や果物の盛り付け。盛り付けるたび、散らばされている。
・ススキとコスモスと飾りづけ
ススキやコスモスは摘んできてある。あとは飾り付けだけ。
●NPC
・風寿神&ソロデラクルス
熊王に頼まれ、お祭りの護衛を引き受けることになった。決して、狸さんたちの尻尾に触らせてもらえるからとかではない。
・くまんばち
熊王森家&ビー。H.O.P.E未所属の能力者と英雄。力と体力があることから餅つきをしている。
・隠神さんたち狸の獣人
日常は耳と尻尾を隠して、人間としてせっせと働く社会人+α。十五夜が近づくと何故かそわそわしちゃう。それは埋め込まれた狸の性なのかは不明。とにかく祭りは一年に一回の大事な行事。
●邪魔部隊
・雲月×10
二足歩行の兎型従魔。ミレース級。武器は杵。まん丸に丸めた餅などを手あたり次第壊す。また、会場の破壊も含む。攻撃範囲は1。戦闘力は総合的に低い。
【杵投げ:ハンマー投げの要領で杵を投げる。2ラウンド後、自然と手に戻ってくるため、再度使用可能。攻撃範囲は1~5】
・欠月×5
二足歩行の狐型従魔。ミレース級。武器はススキの束。兎に角作業の邪魔をする。攻撃範囲は1。雲月同様、戦闘力は低い。
【狐火:青白い火の玉を作りだし、攻撃。範囲は1~3。
自棄ススキ:狐火をススキの束に纏わせて攻撃。範囲は1。使用後は素手での攻撃となる。】
●その他
時間帯は夕方からになります。暗くなり始めたころに従魔たちが動き始めます。
マスターより
愛媛の妖怪と言えばー、狸! ということで、ぽんぽこです、ぽんぽこ。
平成狸が好きすぎて、タイトルがぽんぽこにしちゃいました、東川です。
お祭りですが、お祭りにするまでの準備のお手伝いというわけです。そのまま、お祭りに参加してもらって大丈夫ですよ。狸たちは大歓迎です!! あ、参加する際はお酒とかもあるので、未成年は飲まないようにしてくださいね。
あと質問がありましたら、卓を立てていただければ、寿神が分かる範囲でお答えいたしますので。
それでは、よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/09/24 09:35
参加者
掲示板
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ぽんぽこだぽん!相談しましょー
最終発言2016/09/14 04:31:02 -
質問卓
最終発言2016/09/12 13:29:49 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/09/13 13:39:50