本部
最後にあなた達と、
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 6~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/04/24 09:00
- 完成予定
- 2016/05/03 09:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/04/23 12:41:20 -
【質問】教えて坂山先生
最終発言2016/04/23 23:05:29 -
パークを守ろう
最終発言2016/04/23 23:57:57
オープニング
●
依頼の伝達、物品支給の手配、時に自ら任務に参加して隊員達の有利になるよう事を運ぶようシナリオを構築していく。それがオペレーターの仕事であった。人命を助ける土台を造るのは彼らだ。
「坂山エージェント、少しよろしいですか」
オペレーターは坂山純子と彼女の英雄ノボルの二人だけを勤務室に呼び出していた。
「何か用事かしら」
「ええ。私は明日、予定ができまして海外の方まで行かなければならなくなりました。その間、坂山エージェントにオペレーターの職務を任せると判断しまして」
「私に?」
「はい。資格はお持ちですよね」
「持ってるけれど……。初めてよ。やり方も詳しく教わっていないから、少し不安よ。代わりは見つからなかったの?」
「代わりなら他にも存在しますが、私はあえてあなたを指名しました。元々あなたは教職員でした。人に物を教える力、それから人と人とを繋げる力はオペレーターという職務に活かせるのです」
坂山は近頃、任務や私的な事情で失敗する出来事が多かった。オペレーターの言葉は彼女の心に嬉しく響いた。
「分かったわ。いつものあなたの真似事をすればいい話なのよね」
「はい。期限は、本当に申し訳ないのですが現段階では決定できません。決まればその日に連絡しますので、お待ちしていてください」
「その間は任せて。頑張るわ」
頷いた坂山はオペレーターに手を差し出した。交代の証だ。二人は握手をし、用が済んだ坂山は部屋を出た。
●
その日はシェイニの誕生日であった。彼女は父母に連れられて都市部で最近できたばかりのアミューズメントパークに訪れていた。
「こんな素敵な場所、いつの間にできていたの?」
二年振りに家を訪れていた母の葉山(はやま) レイコは大きな施設を前に高揚していた。
「君がいない間にね。ここ以外にも素敵な場所はたくさんあるんだ。仕事に戻ってしまう前に、他にも新しい所に連れていってあげるよ」
「ありがとう」
入場が待ちきれないシェイニは二人の袖を引っ張った。
「早く入ろうよ! 待ちきれないよ」
「分かった分かった。じゃあ行こうかレイコ。君が帰ってきたお祝いも兼ねて」
レイコは周囲を見渡して、新鮮な世界を悉く眼中に入れていた。受付付近にデジタル掲示板があり、今日の夜には手品師、奇術師が集まってショーをやるという事だ。
「そういえばルイスは来た事あるの?」
ルイスとはシェイニの父の名前だ。
「一回だけ来た事があるな。半年くらい前だったかな」
「へえ。どんな所?」
「いやもうすごいんだよ。島、をテーマにしていてね。動物園と水族館に挟まれて遊園地があったり、実際に海があってボートでドライブしてみたり、魚釣りやバーベキュー、サバイバルもあるよ。ビーチの方にいけばケバブとか屋台もあるんだ。それと森があって、偽物の銃を持って専用の服に着替えて特殊部隊気分で森の中を散歩するんだ! この前は映画とコラボしていて、怪物が突然襲ってきたんだよ。あ、ほらまだやってるみたいだ。受付の人が銃を配布しているだ――」
パークの中にある飲食店は無人島を意識した所もある。テーマパークなのに無人島というのは矛盾に思える。とにかく新しさが売りの施設で、頻繁に行われるショー等の影響で実に繁盛している。
「映画館もあるよ。小さいけど」
「分かった分かった。とりあえず、とっても楽しい所なのね」
「そう! 冒険しているみたいで素晴らしい……!」
この日は誰もが幸せを満喫できる、特別な日になる義務が決定されていた。ところが、その義務に歯向かう歯車の登場が全てを狂わせたのだ。
●
突如として入ってきた依頼。坂山は悪運の強さに嘆いた。
「嘘でしょ、これ……」
最初の任務は大体、子犬の迷子探しとか低級従魔のお遊びだと決まっている。なのに、こんな任務が最初だなんて坂山は耳と目、鼻、全ての五感を疑った。
ぼうっと不幸に嘆く暇はなく、彼女は急いでエージェントを招集した。
「任務よ。イギリス、S町の都市部にあるN・Sアイランドパークに二体の愚神、従魔が出現したわ。急いで対処に向かって!」
坂山の横に控えていたノボルが、彼女の言葉にこう付け足した。
「この遊園地……なのか、分からないけど……ここはできたのが新しくて、施設内の情報が不足しているんだ。だから僕たちが現地の職員に色々質問をしながら、皆さんエージェントとの仲介人になって状況とかを伝えようと思う」
「ありがとうノボル。今分かっている事は、そのテーマパークの南側はほぼ従魔に占領されているという事と、来客者は全員北に避難していて、逃げ遅れている人々もいるという事。犠牲者の数を、一人でも多く救って……。任せたわ。情報が入り次第、すぐに連絡するから!」
強気な姿勢を見せる坂山の口調こそ立派だったが、内側には漠然とした不安と焦燥感が同居していた。
エージェントが現地に向かった後、坂山は自身の手の平を見つめ、拳を作って胸に当てた。どうか神様……、エージェント様……!
解説
●目的
新人オペレーター坂山と協力し、従魔と愚神を撃破せよ。
●奇術師と手品師、二人の悪魔
・イェール
一人目の愚神。トランプを使った攻撃を多用。カードを武器、従魔に変異させる予測のつかない攻撃方法を取る。近距離には弱いが、変異したカードを自在に操る事で防御を固める。また、彼のジョーカー札攻撃を食らうと絵札の中に閉じ込められてしまい、数ターンの間行動不能に陥る。
「あなたがジョーカーになるんです。そうする事でより、面白味が出る。私が好きなゲームはババ抜きでね」
・ボリン
二人目の愚神。幻術技を得意とする。最初は剣撃でのバトルで、彼の斬撃を食らえば先端に付着する特殊なライヴスが幻覚を生み出す。
幻覚を食らった状態では様々なバッドステータスが与えられる。ボリンは俊敏性に優れ、回避命中共に優秀。
「フー……。クク」
どちらもデクリオ級で、二人はマジックショーを行うと職員を上手に騙して園内に侵入した。
人間との意思疎通が可能で、特にイェールは感情の上下が激しく、自分の手品に文句を言われると怒る。
●N・Sアイランドパーク
東に動物園、西に水族館があり、施設の中央には遊園地。どれも島がテーマとなっており、船や海賊、見た事のない作り物モンスター等が見受けられる。南には受付門と迷子待機広場、北にはビーチが広がる。
愚神のいる場所は迷子待機広場のステージで、縦横十メートルという広い舞台となっている。他にも遊園地の中にある噴水広場やメリーゴーランド、等広い空間が存在する。
●現在の状況
坂山から任務通達が来た時点では南が占領されていて、中央含むその他の施設はまだ従魔は辿りついていないが、エージェントが到着した時点では辿りついている可能性がある。
●坂山とノボル
エージェントに逐一情報を提供する。新入りオペレーター。焦りから誤った情報を提供する場合がある。
●???
園内にはエージェント達の見知った顔がいる。
マスターより
※当MSはアドリヴ成分が多めです。
エージェントの皆様方、日々お疲れ様です。
以前テレビの特集でやっていたのですが、海外のアトラクションは凄まじいですね。私は絶叫系には乗れないのですが、乗る人はよく乗ろうと思うなと感心します。以前某テーマパークで暗闇の中をジェットコースターが突き進むというのを乗らされた事があるのですが、あれだけは平気でした。なぜか。
ですがその後、実は中にお札が貼ってあって……といった都市伝説を見て平気ではなくなりました。
このシナリオに出てきたテーマパークにも都市伝説とかできてしまうのか……。
エージェントの皆様方、任務をよろしくお願いします。坂山の初オペレーター姿もぜひ。
リプレイ公開中 納品日時 2016/04/30 15:52
参加者
掲示板
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/04/23 12:41:20 -
【質問】教えて坂山先生
最終発言2016/04/23 23:05:29 -
パークを守ろう
最終発言2016/04/23 23:57:57