本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/01/20 22:00
- 完成予定
- 2016/01/29 22:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/01/16 00:25:03 -
ほろ苦卓
最終発言2016/01/19 23:22:43
オープニング
雪解けの季節。世界的、というより主に極東の島国でのみ、需要が激増する菓子がある。
平和だったころに比べ、輸送には危険が伴うようになったが、子供たち、恋人たちの笑顔の為に様々な人々が尽力していた。
今も、カカオを山積みした小さなトラックが山道をゆく。それを岩場から見下ろす、怪しい影があった。
「……連中が最近、やったらこそこそ運んでるアレは、いったい何なのかしらね? 秘密兵器か何だか存じ上げませんですけど」
愚かな神、と書いて愚神と読む。一敗地に塗れたことで人間を警戒するようになっていたグリムローゼは、何やら激しく誤解をしていた。
「善はハリー、必死こいて守ろうとする連中を蹴散らして蹂躙して踏み潰して憂さ晴らしでもしないとやってらんねー気分ですし、ちょうど良い生贄ですわね」
パーリーは盛大な方が楽しいですし、殺し合いならなおのこと、という彼女の意向で、その「情報」は一部の愚神たちの間に広まっていった。不幸な事に、そんな残念過ぎる発想に至った彼女を誰も止めてはあげなかったらしい。
本部に並ぶ依頼に、輸送中のカカオやチョコレート工場、果ては街角の手作り教室までを襲う従魔や愚神の対策願いが並ぶようになったのは、その数日後だった。
●一件落着! の後!
頻発するチョコレート関連の特殊事件。この日もエージェントたちは町外れの製菓工場を襲撃した従魔を討伐する任務に就いていた。
無事に従魔を倒したものの、連日続く出動にさすがに皆さんお疲れモードのご様子。
くたびれたエージェントの姿を見て、工場長からささやかなプレゼントが渡される。
「これは助けて頂いたお礼です。お疲れに見えますので、どうかチョコでも食べて元気を出して下さい」
四角く成型されて、個包装されたシンプルなチョコレート菓子を1箱ずつ。ほんの少しの気遣いでも心にしみる。
ありがとう、と口に放り込む。ちょっぴりほろ苦い。
ほんわかした気分になって、工場の敷地横に停めていた輸送機にエージェントたちは乗り込む。今回訪れた工場は少々交通の便が悪い場所にあるため、一旦支部に戻ってから解散という運びになっていた。
ころころと口の中でチョコレートを転がしながら、エージェントたちは少時の空の旅へ。
揺れる輸送機の中にいると、少し物悲しい気分になってくる。
……。
…………。
いや物悲しい気分っていうより、何かすごい悲しくなってきた。何だか無性に苦しみとか悲しみがこみ上げてくる。
去年のあれとか、先週のあれとか、昨日のあれとか。心がチクチクした出来事が走馬灯のように頭の中をよぎっていく。
泣ける、泣けるよ。
輸送機の中のエージェントたちは、何故かもれなく、わずかに涙ぐんでいた。
異様な雰囲気、異様な光景。悲しみのオーラが溢れ出す。
工場長が渡してしまったチョコレートが正規品ではなく、いつの間にか従魔が忍ばせていた少し特殊なチョコレートだったということを、彼らは知る由もなかった。
解説
特殊なチョコレートを食べて、英雄を含めた全員にBS[ほろ苦]が付与されてしまいました。
・BS[ほろ苦]=普段は弱音を吐かないような凛然とした人ですら、ついつい苦い経験、悲しい経験を口に出してしまう可愛いBS
戦闘任務後とあって、全員スキルを使い果たしてしまっています。
なので輸送機が支部に到着するまで、皆はちょっと悲しいトークを繰り広げることに。
例えば
・普通にコンビニで買い物していても、店員さんに引かれている気がする……。
・自分だけ同窓会に呼ばれていないらしい……。
・正月太りがすごい……。
・バレンタインなんて誰が考案したんだ……。
その他にも色々とあることでしょう。
皆でそういうことを語らい、慰めたり、或いは愛のムチをくれてやったりしましょう。
マスターより
どうも、星くもゆきです。
今回はほろ苦~いシナリオとなっております。
BSのせいなのです。そう全てはBSのせい。
苦しみや悲しみを吐き出して、明日への活力を養いましょう。
リプレイ公開中 納品日時 2016/01/28 20:08
参加者
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ほろ苦卓
最終発言2016/01/19 23:22:43