本部
【黒聖夜】サンタ・ブラックの侵略
- 形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~15人
- 英雄
- 10人 / 0~15人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/12/30 22:00
- 完成予定
- 2016/01/08 22:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/12/29 07:42:40 -
H.O.P.E.ロンドン指揮所
最終発言2015/12/30 19:50:04
オープニング
●騒動の予感
聖夜が近づく、12月。
各国の街がクリスマスムード一色に包まれる中、多くの愚神が不穏な動きを見せていた。
あるモノは西、あるモノは東で。怪しき愚神たちは密かな企みを抱いて待っていたのだ。
人類世界にとって大切な、不可欠のイベント――クリスマスウィークを。
ほどなくして、H.O.P.E.所属のエージェントらにオペレーターからの連絡が入る。
「サンタが現れました」
エージェントらは首をかしげる。
「失礼、何のことかわかりませんね。各地でサンタ姿の愚神が目撃されています。何が起きているのかは把握できておりませんが、エージェントの皆さんは心しておいて下さい。なお、悪事を働くと思われるこれらのサンタをH.O.P.E.では以後『黒サンタ』と呼称することになりました」
●ロンドンの危機
H.O.P.E.のロンドン支部は大英図書館の地下に存在し、公然の秘密と化しているその地下支部はH.O.P.E.の五大支部に数えられている。
異世界の脅威に対する防衛拠点、大英図書館はいわばヨーロッパの要衝である。
だが『黒サンタ』の騒動のせいで、ロンドン支部は各所へ戦力を割かざるをえなくなっていた。
12月25日、夜。祝祭に賑わうロンドン。
休館日の大英図書館を2人の愚神が訪れる。傍らには、黒い体毛に覆われたトナカイが4頭。ロックされた正面玄関の扉をこともなげに破壊し、吹き抜けの大きなエントランスホールへ。
侵入者の存在を知らせる警報がけたたましく鳴り響くが、2人はお構いなしに内部を進んで行く。
「ようやっと我輩の出番じゃわい! わかってはおったが、機を待つというのもしんどいのぅ!」
肩で風を切って悠々と歩く大男。空気を震わす野太い声が、陽気に弾ける。
豪放なノリで発言をしたその男は、年頃は40~50代といったところだろう。その体躯はすさまじく、背丈は2メートルを超え、腹回りのたっぷりとした肉のおかげで横幅も1メートル近い。サンタクロースにも負けない長い黒ひげを垂らし、黒地に白い縁取りのサンタ服を着ている。
「驚きね。あんたの作戦が上手く運ぶなんて。ここって人手不足なのかしら」
大男と並んで歩く、見目麗しい女がつぶやく。
男に比べて若々しく、白く艶やかな長髪を持ち、真っ白な肌はどこか冷たさを感じさせる。白地に黒い縁取りの服装は、恐らくサンタを模したものだろう。きわどいミニスカートから美しい脚線がお目見えする。
「でもシュヴァルツ、あんたもひどいわよね。女のサンタというものはミニスカートを履くものだ、とか吹き込んで。信じちゃってたコが結構いたわよ?」
女は自分のスカートの裾をつまみながら男の顔を見上げる。そう言いながらも自身も短いスカートを履いていることから、この女自体は特に服装に不満はないようだ。
「ブラックだ! 我輩はサンタ・ブラック! 何度もそう言っとるだろうが! そして貴様は――」
咆哮とも呼べる大音量。呼び名にはこだわっているらしい。サンタ・ブラックなる男の大声は尋常なものではなく、それが発した衝撃で館内の床に亀裂が走っていく。
「サンタ・ホワイトね。わかったからあんまりがなり立てないでくれる?」
ブラックが飛び散らせる唾を退いて避けながら、サンタ・ホワイトなる女は亀裂を指して落ち着くよう合図を示す。
はっと気づいたようにブラックは平静を取り戻し、軽く咳払いをする。
「わかれば良いのだホワイトよ。それになぁ、我輩は確かにミニスカを履くものだと言った。だがそれがこの世界の一般常識だなどとは一言も言っとらんわ! 我輩の常識よ! しかしのぅ、奴らも説明を求めんかったし、そのあたりを取り違えてミニスカを履く者どもが出ようが、一切我輩のせいではないわ! がっはっは!」
悪びれもせず、胸を張って豪快に笑うブラック。ホワイトは呆れたというように大きく溜め息を吐く。
「……やるんならさっさとやったらどう? そのために来たんでしょ?」
事を進めろ、とホワイトが促す。一体を何をやるというのか、ブラックの顔が歪む。
「言われずとも。そのために奴らを動かしたのだからな」
目を見開き、口角が上がり、牙のような歯を剥き出しにする。
笑っている。不気味ともとれる、満面の笑顔だ。
片足を上げ、四股の要領で思い切り踏みこむ。先刻の叫びで入った床の亀裂がさらに深まり、大きく割れて崩落した。
大英図書館の下へ。地下へ。つまり、H.O.P.E.のロンドン支部へ。
愚神たちに抗する、人類の拠点へ。
オペレーターは、手短にエージェントらに情報を伝える。
「緊急事態です。皆さんにはすぐにワープゲートを通って、愚神の襲撃を受けているロンドン支部に向かってもらいます。現在ロンドン支部内にはエージェントがおらず、このままでは支部の崩壊は免れません。防衛戦力を集める間、先発隊として敵の攻撃を食い止めて下さい」
口頭での説明を終えると、オペレーターは敵のデータをエージェントの端末に送信した。
「防犯システムから送られた映像と音声です。この程度しか情報をお伝えできず……申し訳ありません。皆さんのご無事をお祈りします」
面目なさそうな表情だが、彼女にできるのはここまでだった。
逼迫した状況へ。劣勢の死地へ。エージェントたちは赴く。
ただ覆すために。人類の希望の象徴は、屈するわけにはいかないのだから。
解説
*無謀な行動をとると相応の結果になります。
目標:
援軍到来まで、黒サンタからロンドン支部を防衛する。
敵:
以下PL情報
・サンタ・ブラックこと ケントゥリオ級愚神『シュヴァルツ』
自信にあふれ、自己の失敗の可能性を考えないところは弱みであり強み。
主に物理攻撃を行う。高防御。
大声をあげ、自分の位置から範囲25スクエアにいるエージェントにBS衝撃を付与することがある。
上記以外の攻撃をヒットさせた場合、対象にBS気絶(1)を付与する。
・サンタ・ホワイトこと ケントゥリオ級愚神『ブラン』
冷静で割り切った思考をする。自分が危険になるような行動はしない。
主に魔法攻撃を行う。高回避。
広範囲にBS翻弄(ホワイト)を付与する攻撃をしてくる。
積極的には攻勢に出ないが、向かってくる敵には上記以外の苛烈な攻撃を加える。
・黒トナカイ4体 デクリオ級従魔
物理攻撃と移動力が高く、戦場をかき乱す。
エージェントがいる、または隣接するスクエアでも通り抜けられる。
までPL情報
場所:
大英図書館地下のH.O.P.E.支部。
大英図書館1階のエントランスホールから地下1階の支部の広いスペースが戦場。
大穴が開いて1階と地下1階がつながっている。行き来可能。
サンタ・ブラックは支部の中枢へと侵攻しようとします。
状況:
ワープゲートでロンドン支部に到着、内部から迎え撃つ状況でスタートです。
事前のスキル使用は1度だけ可能です。
逃げ遅れた職員が少なからず存在しますが、敵の妨害を受けなければ避難は自主的に行えます。
ある程度時間が経つと、世界中の支部から援軍が送られてきます。
それまでロンドン支部を守りきれれば成功となります。
マスターより
どうも、星くもゆきと申します。
今回はCdivクリスマスシナリオとなります。
黒サンタ騒動の真相といったところでしょうか。
敵もなかなか強いですが、守りきれば勝ちなのです。
リプレイ公開中 納品日時 2016/01/07 20:00
参加者
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最終発言2015/12/29 07:42:40 -
H.O.P.E.ロンドン指揮所
最終発言2015/12/30 19:50:04