本部
増殖する北風と太陽
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~8人
- 英雄
- 6人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/11/26 22:00
- 完成予定
- 2015/12/05 22:00
掲示板
-
打ち合わせ場所
最終発言2015/11/26 21:15:26 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/11/26 19:00:35
オープニング
●H.O.P.E.支部協賛
「皆さんには幼児向けに劇を披露していただきたく存じます」
依頼である、との召集を受け集まった『あなた達』に放たれた第一声がこれだった。
「ああ、ご心配なく。事前に撮影した映像を公開するようにしますので、時間の拘束はそうありません」
続けられた言葉に、幾人かが安堵の息を吐き出す。実際に現地まで赴いて演じるのは負担が大きい。依頼の拘束時間は少ない方が負担も減少する。
「最近は大規模作戦の影響もあり、世間全体がどこか張り詰めた空気を漂わせています。子供達は大人のそういった態度を敏感に感じ取っていることでしょう。それを少しでも緩和したいと、そういった意図で企画した次第になります。どうか、エージェントの皆様方のお力をお貸しいただけないでしょうか」
そう真剣な表情で続けたオペレーターの男に、否を唱える者はいない。それを確認して、オペレーターは言葉を続ける。
「演目は決まっています。イソップ寓話の『北風と太陽』です。有名な話なのでご存知の方も多いでしょう。一応簡単なあらすじも説明しておきますね。
ある日、北風と太陽が旅人のマントを脱がせる勝負をしました。まず北風が強風を吹き付けましたが、旅人はマントを離すまいと着込んでしまい失敗します。次に太陽が燦々と照りつけると、旅人は暑さにより自ら上着を脱ぎ、太陽の勝ちとなりました。
と、基本はこういった話です」
基本は。嫌にその言葉を強調したオペレーターに、察しのいい者は依頼の意図を悟った。
「察した方もいらっしゃるようですのでお話を続けさせていただきます。そう、ただ単に『北風と太陽』を劇にしただけではすぐに演目が終了してしまい、何より面白みにかけると思いませんか?」
思いませんか? と問われても返答に窮する。オペレーターの個人的な感想は聞いていない。オペレーターこそ幼児向けの劇に何を期待しているのか。お遊戯会用演劇の何がいけないのか。
「ですので、皆さんには北風と太陽を面白おかしく演じていただきたく存じます」
しれっとエージェント達のハードルを上げてきたオペレーター。自分がやらないからか嫌に強気な態度だ。ツッコミを入れようと口を開く暇も与えず、オペレーターはとてもいい笑顔で『あなた達』を見渡す。
「配役も皆さんのお好きなようになさっていただいて結構です。基本は北風と太陽、そして旅人となりますが、その3役だけですと劇の時間も人数も少なすぎますので、そうですね……。北風、太陽、旅人を1組として、何組かに分けて劇をしましょうか。勿論他の役を提案されても構いません。なに、心配には及びませんよ。ある程度案を出していただければ、脚本家がなんとかします」
とてもいい笑顔で言い切るオペレーター。酷い無茶振りである。脚本家を何だと思っているのか。バラバラに提案されたネタを纏める身にもなってほしい。
「ともかく、皆さんにやっていただきたいことは3つ。どんな話にしたいかネタを出す事、自分の役を決める事、それを実際に演じていただく事」
一つ一つ指折り数えて『あなた達』に目的を提示していく。オペレーターの表情はこの上なく穏やかだ。自分は何もしないのだからそんな顔にもなるだろう。
「注意事項は2つ。これは『幼児向け』の劇であると自覚する事。そして『北風と太陽の劇』として成立する案を出す事。これが守られない場合はこちらで勝手に配役を決めさせていただきますので、予めご了承ください。従えない場合は劇に出られない場合も有ります。くれぐれも、ご注意を」
打って変わって真面目な表情で念を押すオペレーター。そんなに言うなら自分がやれよ、とは流石に言い出せる雰囲気ではない。
まぁともかく、『幼児向けの劇』をやればいいだけだ。従魔や愚神と戦う訳でもなく、至って平和な依頼である。無茶なことさえしなければ負傷の心配もない。
「何事もなければ近所の保育園や幼稚園に配布されますので、そのつもりでよろしくお願い致します」
最後ににっこりと笑って一礼をするオペレーターに、『あなた達』は顔を見合わせるのだった。
解説
●目的
幼児向け演劇『北風と太陽』を成功させる
●やること
1.どんな話にしたいかネタを出す
2.自分の役を決める
3.実際に劇を演じる
●解説
『北風と太陽』
ある日、北風と太陽が旅人のマントを脱がせる勝負をしました。
まず北風が強風を吹き付けましたが、旅人はマントを離すまいと着込んでしまい失敗します。
次に太陽が燦々と照りつけると、旅人は暑さにより自ら上着を脱ぎ、太陽の勝ちとなりました。
演劇は撮影されたものが近所の保育園や幼稚園で公開される予定。
ちなみに、撮影機材はH.O.P.E.技術部が総力を挙げて用意した一級品である。
また、大道具、小道具、衣装はH.O.P.E.側が用意する手筈になっている。
●配役
基本は『北風』役、『太陽』役、『旅人』役の3人。
そこに他の役(道端の木等)を入れるもよし、解説者を入れるもよし。
役者だけではなく、音響等の裏方をやってもいい。
何組かに分かれて各々が各々の『北風と太陽』を演じるもよし。
全員が纏まって『北風と太陽』を演じるもよし。
●注意事項
1.『幼児向けの劇』であることを自覚し、それに沿った案を出す事。
2.演目の『北風と太陽』を逸脱しない範囲で案を出す事。
以上が守られていないと判断した場合はマスタリング対象となります。予めご了承ください。
マスターより
どうもでっす!
劇は保育園の頃にやったっきりな整です。まるっきりお遊戯会。そして主役ではなく脇役。波に揺られるサンゴの役、幼い私は一生懸命でした。まぁ殆ど覚えていませんが。
子供ってこう、何事にも一生懸命で、見ていて微笑ましく思える今日この頃。私が歳をとったのか、はたまた別の要因か、子供がとても眩しい存在に見えるのです。あのまっすぐで自分を心の底から信じている姿勢、見習いたい。私はいつあの心根をなくしてしまったのでしょうか。
まぁ今が楽しいので全然問題ないのですが。
それでは、宜しくお願いします。
リプレイ公開中 納品日時 2015/12/03 21:42
参加者
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最終発言2015/11/26 21:15:26 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/11/26 19:00:35