本部
ちっちゃくなっちゃった!?
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/12/26 15:00
- 完成予定
- 2018/01/08 15:00
このシナリオは4日間納期が延長されています。
掲示板
-
リンカーvs愚神 SD対戦
最終発言2017/12/25 10:33:44 -
質問卓
最終発言2017/12/24 23:39:38 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/12/22 23:44:25
オープニング
●敵は『とうしん』
「本日未明、都心の有名な電気街にドロップゾーンが発生しました」
朝の東京海上支部に集まったエージェントたちは、佐藤 信一(az0082)が語る事件概要に耳を傾ける。
「現時点での展開範囲はさほど広くないのですが、皆さんもご存じの通り国内外を問わず知名度の高い観光の要所でもあるので、各方面から『何とかしてくれ』という嘆願が届いています。それはもう、市民から行政までひっきりなしに……」
どこか疲れた表情だったのは、問い合わせの対応に追われていたかららしい。信一の疲労が一部混ぜられた苦笑をこぼしている。
「皆さんには、ゾーンルーラーの討伐に動いてもらいます。すでに先遣隊がドロップゾーンの偵察に向かい、ある程度の情報を集めてもらいました。配布した資料をご覧ください」
急いで作ったらしい数枚の資料をめくり、エージェントたちはすぐに固まった。
「……皆さんの反応も理解できますが、今回の敵とゾーンルールは想像以上に厄介です。決してこの情報から気を抜くような油断はしないようにして下さい」
集まった全員が何かの間違いでは? という視線を信一に向けたが、あいにく帰ってきたのは至極真面目な表情だけ。
「相手は『とうしん』です。……えぇ、それはもう、色んな意味で……」
が、信一も堪えきれなくなったのか、再び頭痛をこらえるような仕草でため息を吐き出した。
●脅威度→闘神<頭身
あらゆる対策を議論した。
あらゆる準備を模索した。
あらゆる葛藤を嚥下した。
そして、エージェントたちは多大な労力を割いて覚悟を決め、強大な敵と向かい合う。
「くははははっ! 貴様らが我が首を狙わんとする兵(つわもの)か!」
どこか古めかしい言い回しの愚神は、豪気そのものな呵々大笑を上げる。雰囲気も装備も気性もまるで戦国武将のようなゾーンルーラーは、背後に大勢の配下を従えこちらを睥睨する。
「前(さき)に現れた間者は、貴様らの寄越した一番槍だったのであろう? だが、残念だったな! 我が世界の前では所詮、脆弱な小兵でしかなかったわ!」
情報収集で得た資料にも、先遣隊は重傷を負って逃げ延びたと、確かに記述されていた。
それだけ目の前の愚神の力が相当に高く、危険な相手であることを暗に示している。
改めて危険な戦場だと心に刻み、エージェントたちは口を引き結んでAGWを強く握る。
「我が力! 我が技量! 我が体躯!
すべてを凌駕せねば、貴様らの刃が我が首へ届くことは叶わぬ!
心せよ! 死中に活を求めてもなお、貴様らの刃は遠い場所にあると!
刮目せよ! 己が未熟と我が熟練に、埋め切れぬ隔たりがあることを!
そうして、自らの末路を潔く受け入れ、愚かさを悔いながら絶望せよ!
我が名は『将星(はたぼし)』!
戦場(いくさば)に君臨せし闘神が1人よ!」
瞬間、多数の鎧型従魔とともに鬨(とき)の声を上げ、はたぼしは手にした薙刀を豪快に振り回すと刃をエージェントたちへ突きつけた。
緊張感が一気に高まり、一触即発の空気が限界を迎え、はちきれる――
「きゃあああっ! かわいい~!!」
「すみませーん! ちょっとポーズくださーい!」
――前に外野のヤジがはっちゃけ、戦意は急速にしぼんでいった。
意図的に意識から外していた『彼ら』の存在を、エージェントたちは諦めたように確認する。
それは、おそらく立ち入り禁止にしたドロップゾーンに無断で入り込んだだろう一般人――いや、『巨人』だった。男女比率はほぼ半々、向けられるのはスマホのカメラレンズや時にはごつい一眼レフ、そして好奇の視線と興奮した歓声。
そして、撮影されたデータの行方は容易に想像できる。
『2.5頭身』となった自分たちの姿が、ネットの海にぶちこまれる末路を……。
正直なところ、予想を越えたさらし者状態だった。
『いいですか? そのドロップゾーン内で共鳴した瞬間、皆さんの体も装備も能力もすべて『縮みます』。ただし敵も『4頭身』ではありますが小さくなることから、おそらくは『亜世界化』した存在限定の効果なのでしょう』
公開羞恥プレイを生実況する一般人にイラっとしつつ、エージェントたちは信一の説明を思い出す。
『ですからゾーン内の戦闘はさながら、リアルね○どろいど劇場になります。事実、すでに先遣隊が行った戦闘は動画サイトにアップされ、視聴数が爆発的に伸びています。……皆さんも、たぶんこうなります』
先遣隊はすでにはたぼしの公開処刑にあっており、参考にと動画まで見せられた。
もはや対岸の火事ではない。
いや、マジで。
『問題は、この動画で『H.O.P.E.が敗北した』という情報が拡散されること。コンテンツとしてはただのゆるキャラ戦争ですが、現実的に見ればH.O.P.E.への不安を一般人に抱かせ、愚神やヴィラン勢力の増長を促すおそれがあります。冗談みたいですが、結構シャレになりません』
コンテンツとかゆるキャラ戦争とかやめてよ!?
そっちこそシャレになってないから!!
『H.O.P.E.の広報からは『皆さんには確実に勝利していただき、可能ならちびっ子向けの活動紹介動画として活用したいので、かわいらしく戦っていただければベスト!』と言われました。かなり厳しい戦いになるとは思いますが、よろしくお願いします』
……と、信一が深々と頭を下げたところまで回想し、1人のエージェントが愚神に尋ねた。
『何でこんなゾーンルールにした?』と。
「む? この状況は我が思惑とは一致しておらん! だが、この地に降り立ち陣地を築く前に遭遇した人間が、ちょうど今の貴様らのような見て呉(く)れの人形(ひとがた)を持っていたぞ!」
誰だ、コイツにね○どろいどを見せたバカは!?
テメェもテメェで感化されてんじゃねぇ!!
「くははははっ! いい気迫だ!
我らの戦場にもはや言葉などいらぬ!
存分に! 果たし合おうぞ!!」
そうして、エージェントたちは愚神という脅威とネット上で拡散する風評被害、2つを払拭するべく戦闘を開始した。
『動いたぁ! かわいい~っ!!』
……現状、ただの見世物ではあるが。
解説
●目標
愚神討伐
(小児用宣伝材料の提供)
●登場
将星…ケントゥリオ級。戦国武将のような甲冑と長大な薙刀が特徴の4頭身愚神。口調は古風、性格は豪放磊落、チャームポイントは無精ひげな生粋の武人。背には『はたぼし』と書かれ、嫁らしき萌えキャラが家紋代わりに微笑む幟旗を掲げている。
能力…物攻・物防↑↑、命中・イニシアチブ↑、魔法・回避↓↓(全能力=基礎値×40%)
スキル
・無銘之一振…射程1~2、単体物理、物攻+50、命中-30、銘無き薙刀による大上段からの鋭い斬撃
・絆断(つなぎだち)…射程1~2、単体物理、物攻+40、命中-20、薙刀の通称名に由来する黒い光を纏った薙ぎ払い、命中→レート-1D6
・慰撫御霊(いぶみたま)…射程0、範囲5、補助魔法、回数×1、嫁(?)のカットイン後白色のオーラが発生、生命力+20
足軽×20…ミーレス級。簡素な作りの槍と中身のない鎧が特徴の2.5頭身従魔。はたぼしの声にのみ雄々しい雄叫びで反応するが、胸当てに『あしがる』と書かれて動く姿は非常に愛らしい。
能力…防御↑、攻撃・移動・特殊抵抗↓(全能力基礎値×25%)
●状況
場所は都内最大の電気街
DZ内の外観的変化はなく、ドーム状の透明な膜が一帯を覆う
DZの影響により、PC・愚神・従魔以外は実質巨大化
PCは愚神を発見後に共鳴→戦闘開始
周囲は一般人が囲み、戦闘風景をガンガン撮影中
DZの往来は簡単だが、中に入るとライヴスは確実に搾取される
●ゾーンルール
・共鳴状態→身体・能力・装備などすべてが『2.5頭身』サイズに統一
(はたぼしのみ『4頭身』と例外)
・リンクレートを除き、全能力基礎値×30%
(解消不可、武器やスキルにおける射程・補正値なども含む)
・適宜、全年齢エフェクトの挿入
例…流血→デフォルメの汗・星の噴出など
破壊音→『ポカッ!』など擬音語変換
討伐→『ポンッ!』など擬音+煙発生
マスターより
ゆるくてかわいらしいキャラは好きですか?
私は『比較的』好きですね。大好きでないところがミソです。
というわけで、今回はちびキャラ合戦になります。色々とツッコミどころ満載ですが、戦闘マスタリングは真面目に行いますのでご了承を。私は真面目にふざける系MSです。
プレ作成の注意点は、真面目な戦闘手法を模索しつつ、いかに小児受けするような行動を入れ込むかです。深く考える必要はありません。今回の皆さんは存在そのものがキュート、あざとくいきましょう。
なお、不名誉だと怒る、ただただ恥ずかしい、世間に顔を売りたいなど、色々な思いがあるでしょうから、依頼参加のモチベーションはお任せしますね!(笑顔)
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/01/03 19:04
参加者
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リンカーvs愚神 SD対戦
最終発言2017/12/25 10:33:44 -
質問卓
最終発言2017/12/24 23:39:38 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/12/22 23:44:25