本部
Die Landsknechte
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/07/17 19:00
- 完成予定
- 2017/07/30 19:00
このシナリオは4日間納期が延長されています。
掲示板
-
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最終発言2017/07/15 21:55:25 -
相談用スレッド
最終発言2017/07/16 20:15:31 -
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最終発言2017/07/13 22:03:39
オープニング
●暗躍する騎士達
真夜中だというのに、そのクラブは水を打ったように静まり返っている。ぼんやりと輝く照明の下、人々がくったりと倒れている。割れたワイングラスやボトルが転がり、灰皿に乗る煙草には未だ火が燻っていた。ロックグラスの中にも氷が残っている。給仕も通路の真ん中に倒れ伏し、指先一つ、眉毛一本動かす気配は無い。
紡がれゆく時の完全な途絶だ。神が本気で世界を終わらせたなら、きっとこうなるのだろう。
かくして、労働労働労働の苦界から一時の離脱を試みた人々は、そのまま永久に帰らない事になった。あるいはそれを、皆心のどこかで望んでいたのかもしれない。常に世はセンセーショナルに危機を叫び続ける。絶えぬ閉塞感に堪えられなくなった人々は、どこかで”終わり”を望んでいるのかもしれない。それが、”死”を呼び寄せたのかもしれない。
「……」
蒼い鎧を纏った兵士が、虫食いの旗を右手に握りしめる。その目の前で、人々は瞬き一つする間もなく死んだ。一秒一秒、それとは知らぬ間に世界の果てへと向かって突き動かされた人々は、滝壺へ落ちるように死んでいった。それを見届けた蒼鎧は、踵を返してその場を去る。
入れ替わるように現れたのは、紅い鎧を纏った兵士。その後に付き従う、ぼんやりとした霊魂。兵士は、予めそう決められていたかのように、迷わずその剣を抜く。霊魂は彼の背を追い越し、死体の中へと飛び込んでいった。
●破滅をもたらすランツクネヒト
「……はい。今回は不本意ながら、グロリア社の研究部門にこれ以上笑われるなという上層部の意向もあり、”ごくごく真面目に”武器の開発を行わせていただきました。コードネームは『ランツクネヒト』、このライヴス回路を外付けする事で、敵へインパクトを与えた瞬間にライヴスを吸収して一時的に弱体化させ、そのライヴスをこの回路に貯蔵する事で一時的に武器の出力を上昇させることが出来ます……」
眉間に皺を寄せ、いかにも「私は不満だぞ」という表情をしたH.O.P.E.に所属する研究員、仁科恭佳。集めた8人のエージェントを前に、配布した試作武器の説明を行っている。見た目はソケットの付いた小さな円盤、確かに見た目の面白みは無い。彼女の語る設計思想も、彼女を知る者ならば「やればできるんじゃねえか」と言うレベルで真面目だ。彼女は常に作りたいものを作っているだけであって、変なものしか作れないわけではないのである。幽霊ブーツも元はと言えば彼女が設計したのだ。
「……というわけでして、皆さんにはこれより山中にて出没したという熊従魔の駆逐作戦にてその武器の試用をお願いしたいのです。一応全近接武器に対応できるようにはなっていますが、その中でも向き不向きがあると思いますし、実用化する上では何かに特化した方がコストの削減なども出来るので、その確認もしていただきたいので――」
その時、いきなりオペレーションルームに職員が飛び込んできた。
「付近のイベント会場に大勢のミーレス級従魔と、一体のデクリオ級従魔が出現しました! この任務は他のエージェントに対応して頂きます。至急対応に向かってください!」
随分急な命令だ。君達は周囲を見渡した。なるほど、それなりに手練れがいる。それで白羽が立ったのだろう。とはいえせっかく手渡された試作品が宙に浮いてしまった。君達の一人が恭佳の方を振り向く。彼女は髪を手で梳りながらしばらく考えていたが、やがて君達に手をひらひらさせる。
「……とりあえずそれもそっちに持って行ってください。緊急性の高い任務のようなのでアレですが、そういった切羽詰まった状況で役に立たないと実用化なんて出来ないので」
君達は頷くと、ランツクネヒトを手にオペレーションルームを飛び出した。
●黙示録の赤い騎士
トレーラーライブの為に集まった人々が必死の形相で逃げ出していく。盾を持ち、槍と銃を握りしめた兵士達が、血塗られた旗を掲げ、紅い馬に跨る騎士と共に二列横隊を作って駆ける。戦争だ。血で血を洗う戦場だ。兵士たちは共に縫い合わされているかのように、一糸乱れぬ挙動で駆け抜ける。その先には、突然の襲撃に惑い、逃げ遅れた人々がいた。
「――!」
空へと突き抜ける鬨の声。屍の兵達は、その手にある刃を血で染め抜くために駆ける。
しかしそこへ、幾つもの影が飛び込んだ。急な命令にも応じ、人々を救うために戦場へと躍り込んできた君達である。
行くぞ。
銘々の武器を取る。左手には恭佳に託されたランツクネヒト。君達はそれを――
解説
メイン レギオン全員の討伐
サブ ベルームの撃破ないし撃退
エネミー
●レギオン(死体)A×10、B×10
ベルームの召喚した従魔により操られている死体。隊列を組み現れ、イベント会場に向かって突撃を始めた。
・脅威度
ミーレス級(ALL)
・ステータス
全てC前後(ALL)
・武器
銃(A)、槍(B)
・スキル
テストゥド:パッシブ。遠距離攻撃(単体、範囲共に)無効。巨大な盾で飛び道具から身を守る。
アンデッド:パッシブ。精神系BS無効。こいつらはもう死んでいる。
●ベルーム
又の名をレッドライダー。戦争を司る死神を模した従魔。
・脅威度
ケントゥリオ級
・ステータス
物攻B その他C以下
・スキル
死の舞踏……パッシブ。味方の攻防を50上昇させる。戦の彼方に待つものは。
支給品
●【SW】ランツクネヒト×8
恭佳が(スカバードライフル以来ようやく)真面目に作った、近接武器用の外付けライヴス回路の試作品。世を席巻した傭兵達の名に恥じず、攻撃した敵からライヴスを奪い取る。ただし、特殊効果を持つ武器には短絡を起こす為使用できない。
種別:特殊 部位:サブ武器
【サブ武器性能/パッシブ】特殊効果を持たない射程1~1の武器に以下の効果を加える。[物攻‐20。シナリオ中、攻撃を命中させた敵の攻撃を5下げ、自分の攻撃を5上げる。この効果はそれぞれ10回まで重複する。]
フィールド
・二車線道路
幅20sq。イベントの為にホコ天化されていた。イベント設営中の地点までは残り100sqある。
・日中
視界良好。
・一般人
百人単位で混乱の最中。可能ならば沈静化させ、設営地点まで逃がしたい。
Tips(PL情報)
・テストゥドはプレイングによって無効化できる。
・ランツクネヒトの使用は自由。使えば恭佳は喜ぶ。
・基本的にベールムはレギオンの後方に位置している。
・レギオンの実情はPL情報なので注意。
マスターより
北の大地も暑くて勘弁な影絵企我です。
今回はついに恭佳が真面目になりました。この真面目な武器もへんちくりんな武器も実装予定はありませんが、たまには真面目な所も見て頂きたいところです。
前回は猪豚なのでどうとでもなりましたが今回は屍の兵士です。まるで戦に赴くが本能の様に統制の取れた行動を行います。注意してください。この手の戦いは将を先に落とすのも一つの手段です。ですが将を射んとせば、で馬を狩ってもすぐ復活させてくるので気を付けてください。
蒼い騎士に見覚えがある? (ΦωΦ)フフフ…
バカ(じゃない)武器シリーズ第三段シリアスを添えて、よろしくお願いします。
リプレイ公開中 納品日時 2017/07/21 16:26
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最終発言2017/07/15 21:55:25 -
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