本部
忘失の猟犬
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/07/13 09:00
- 完成予定
- 2017/07/22 09:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/07/10 19:39:33 -
相談卓
最終発言2017/07/12 21:41:40
オープニング
朦朧としていた意識が冴える。
「ここはどこだ……? 私は――」
彼女の脳裏に浮かんだのは一つの名だった。
ジャニス――私の名だ。
だが、それ以外は何も覚えていなかった。
頭痛がした。無性に怖くなった。
ジャニスは周囲を見渡した。
見たこともない世界だった。少なくとも、ジャニスが以前いた世界ではなかった。彼女には形容しようのない世界だった。静謐が彼女の不安を煽った。
私は何故ここにいる? ここは……戦場ではないのか? ああ、思い出した……私は死んだはずだ。戦場で死体の山に仲間入りしたはずだ。私は何故生きている?
「私は……生き返ったのか?」
混乱した思考が導き出した答え――それは、異世界での蘇生。突飛な思考だが、縋れるものなど何もない。何も信用できない。
ここがインドネシアの僻地であることなど知る由もなく、ジャニスは彷徨い歩いた。
しばらくすると、森の中に入った。ジャニスははっとした。
「……ここが私の戦場か」
少しずつ記憶が戻りつつあった。が、そのほとんどは負の記憶であった。
私はゲリラ兵だった。自然や罠を利用して数多の人間を殺してきた。
森の中では隠密が鉄則。敵も同様だ。もしかしたら、どこかに敵が潜んでいるやもしれぬ。
ジャニスの身体が緊張に強ばった時、落ち葉を踏む足音が彼女の鼓膜を震わせた。
敵か――思考する前にジャニスは反射的に動き出していた。生存本能が働き、敵を殺さんと無駄のない動作を実現していた。
細い腕が首の骨を折る。声一つさえ上げさせない。か細い呻きが聞こえるかどうか。殺した者が敵かどうかすらわからない。ひとまず危険が去り、溜め息が漏れる。
肉体は以前のものではないが、感覚で補えばなんとかなりそうだ。敵に見つかる前に武装し、この戦場から抜け出す。どこに行き着くのやらさっぱりだが、私は生きる。今度こそ生きて祖国を守ってみせる。
この世界にジャニスの祖国はない。が、極度の緊張状態にある彼女には関係なかった。彼女は生きることに必死だった。
「どこからでもかかってこい。私を殺そうとする者は全て殺してやる」
解説
混乱状態の英雄――ジャニスから村を守ることが目的。
森の中にある村が既にいくつも壊滅しており、ジャニスのルートは把握済み。村民はまだ村に残っている。
ジャニスは即席で作った槍と弓と手に入れたナイフで武装している。隠密に長けており、自然を利用して戦う。森は木や草が生い茂っている。
ジャニスの前に現れる者は全て敵と認識されるため、容赦なく襲いかかってくる。基本的に槍と弓で遠距離から攻撃し、油断したところをナイフで奇襲する。
マスターより
ジャニスの戦闘能力は高いですが、まとまって行動するか取り囲んで追い詰めれば対処しやすいです。生かすも殺すもエージェント次第です。
リプレイ公開中 納品日時 2017/07/18 01:32
参加者
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相談卓
最終発言2017/07/12 21:41:40