本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 4人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/12/01 19:00
- 完成予定
- 2016/12/10 19:00
掲示板
-
【相談】救出対策班緊急会議
最終発言2016/12/01 19:00:11 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/11/30 22:13:42
オープニング
●テムズ川の監獄船
陽の落ちたロンドン。
濃い霧に覆われたテムズ川を三艘のフェリーが運行していた。
うち、二艘の船はそれぞれ反対の川べりに着岸し舷梯を下ろす。すると、すぐに老若男女たくさんの人々がそれをのぼり船へと進む。それは、自ら喜んで乗るように見える者、どこか虚ろな足取りで歩く者、仮面を被った者たちに引きずられて乗せられる者……様々だ。
彼らはこの船を『監獄船』と呼ぶ。
”funny(ファニー)”と名乗るイギリス・ヨーロッパの若者中心のヴィランズが”funny guy(ファニーガイ)”を名乗る男によってまとめられたのは、今年の夏の終わりだった。ほんの数ヵ月でファニーガイはファニーたちの心を掴み、ばらばらだった若者たちを一つの目的にまとめた。
彼の掲げた言葉はこうだ。
「今よりよき世界、霊界を開く者『ファニーガイ』とともに、異界の扉を開き、この世界へ変革をもたらす」
元々ファニーたちの多くは既存体制への大なり小なりの不満を持った若者で構成されていた。今はそこにファニーガイの掲げる異界、もしくは霊界への憧れによって参加する者も居る。
────本来、異界を開くなど、荒唐無稽な話だ。
しかし、『世界蝕《ワールド・エクリプス》』の後、現世界ではその荒唐無稽な話がいくつも起きて来た。。
英雄《リライヴァー》の存在。
異世界との境界を壊し現れた滅びの腕。
カオティックブレイドたちの世界へ繋がる門。
世界の迫間に作られたドロップゾーン。
それらの情報を現世界の人々はすべて正確に把握しているわけではない。
だが、それでも、人々は自分たちの生活する『世界』が唯一絶対のものではないことに薄々気付き始めていた。
だからこそ、ファニーガイを名乗る奇妙な男の言葉に堕ちた。
それが、グライヴァーだと知らずに。
それが、人非ざるものでもいいと、どこかで思いながら。
そして、彼らは自ら監獄船へと足を運ぶ。
●広がるドロップゾーン
人々を積み終えた監獄船が、テムズ川の中ほどに停泊するファニーガイの船へと近づく。
「Hip hip hoorah! Hip hip hoorah!」
黒く塗られたフェリーの甲板は、どのような仕組みかあちこちから火柱が絶えず吹きあがっていた。
そこで、額に赤い×印の付いたガイ・フォークスの仮面を被った若者たちが熱に浮かされたように騒いでいた。
ガラス張りのラウンジからそれらを見ていたファニーガイは紅茶のカップを静かに机に置いた。
「そろそろ、ですかね」
男性とも女性とも取れる不思議な声音でファニーガイが呟くと同時に、甲板の若者たちが仮面を押さえて叫び始めた。
「う、うわああ!?」
「あああああああ!」
「あっ、あははははは!」
威嚇するように興奮するように、彼らのテンションは上がって行く。
そして、静かに、ファニーガイを中心にテムズ川の両岸へとドロップゾーンが広がって行く。
ドロップゾーンに呑み込まれた川の水は、摂理を捻じ曲げらたことに抵抗するように、一度大きくうねったがすぐに鏡のように穏やかになった。
もちろん、その瞬間、船は大きく揺れた。ついでに現世界の最期の風も強く吹き抜けた。
けれども、狂乱したファニーたちは気付かない。
────彼らが望んでいた異界とは違う空間に自分たちが飲まれたことに。
────張り付いた仮面が脱げないことに。
────監獄船の生贄と同じように、自分たちもゆるゆるとライヴスを奪われ始めていることに。
ファニーたたちは操られたように踊る。ただただ、狂ったように楽しげに炎の中で騒ぐだけ。
愚神が唱えた世界はもうすぐそこに。
ライヴスを奪われた死者が転がる、異界のドロップゾーンがここに。
●今よりよき場所で
十月末から十一月初旬にかけてイギリスとヨーロッパ全土を騒がせた騒動は落ち着きを取り戻しているかのように見えた。
しかし、ロンドン支部のキュリス・F・アルトリルゼイン(az0056)の元へエージェントたちからの連絡が入った。
「確かに、多くの事件を解決することはできましたが……騒動は終わっていません」
報告を届けに来たエージェントの一人、ミュシャ・ラインハルト(az0004)は言った。
「あたしたちが解決した事件の裏で何かが起きている気がします」
恐らく、現場のエージェントたちしか気付かなかった違和感。
「一連の事件はまだ解決していないと思います」
そう報告したエージェントはミュシャだけでは無かった。
だからこそ、ロンドン支部は警戒を緩めずに気を配っていた。
ファニーガイのドロップゾーンが広がった時、即座にエージェントたちを手配することができたのだ。
H.O.P.E.の手配するフェリーが遡行する。
ドロップゾーンはテムズ川を覆い、ロンドン市内へとその範囲を広げようとしていた。
「目的は、あの船の愚神だ!」
中ほどに停まる船を指してミュシャが叫ぶ。
「このドロップゾーンを破壊して、この狂った騒ぎを終わりにする!」
解説
ステージ:テムズ川、停泊する三艘のフェリー
監獄船 A/B/C
各300人乗船可能、200名以上は乗っている
Aがファニーガイとファニー、生贄の一般人、BとCはファニーと生贄の一般人が乗船
どれも操舵室へ着けば自動運行で川べりに戻ることができ、多少の消火装置を稼働できる
ただし、火災が起こっているので消火活動や乗員避難も必要
ドロップゾーンの影響で一般人は誘導に素直に従う
何もしない場合、爆発する危険がある
●敵情報
・ファニーガイ(funny guy)
ケントゥリオ級 158cm 人型
物攻:A 物防:B魔攻D 魔防:C 命中:C 回避:B 移動:A 特殊抵抗:C INT:B 生命:A
《火炎の歪曲》
アクティブ/メイン 使用可能回数:3 射程:1 ~ 効果範囲:範囲
物攻反映の特殊範囲攻撃" 物理攻撃力を使って蛇のように蠢く鞭で襲う
《ブロウアップ》
アクティブ/メイン 使用可能回数:5 射程:1 ~ 18 効果範囲:範囲
物攻反映の特殊全体攻撃 物攻反映、範囲5
単体目標の足元から周囲を巻き込む大爆発を起こす
上記のスキルは開始直後から使用、周囲のフェリーを巻き込み火災を起こす。
AGWの銃器等所持
・ファニー(従魔)×8体
人型デクリオ級従魔。人に紛れて拳で襲い掛かって来る。力が強く、道具を使う。
事前情報でファニーに従魔や愚神が紛れていることは確認済
・ファニー(ヴィラン)
一艘各20名程
仮面の力で狂乱している
AGWではないナイフ・銃などを振り回している
仮面を破壊すると一般人と同じく、ドロップゾーンの影響で誘導に素直に従う
リンカーのファニーも非共鳴状態なので一般人と同じ扱い
ファニーの仮面
共鳴したリンカーならば一撃で破壊可能
赤い×印の付いたガイフォークスの仮面を被ると半径500m内ならファニーガイや仮面を被った仲間との意思の疎通ができる
また、仮面を着けることによって高揚、軽い催眠状態になる
マスターより
※ALブーツ等の使用可、ただし、個人の持ち込みのみ。
ミュシャはフェリーCにて一般人救助に回ります。
一般人避難/ファニーガイとの戦闘/ファニー対応を選んでください。
また、ヴィランたちも救出対象になります。
【仮装騒】の最後の敵、ファニーガイ。
このシナリオは高庭ぺん銀MSのシナリオ『【仮装騒】ファニーガイに捧げるパレード』からの影響を受けます。
ファニーガイに捧げるパレードの結果により、船に囚われた人質の人数が減り、
より活動しやすくなることがあります。
宜しくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/12/09 23:48
参加者
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【相談】救出対策班緊急会議
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依頼前の挨拶スレッド
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