本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 11人 / 4~12人
- 英雄
- 11人 / 0~12人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/07/15 19:00
- 完成予定
- 2016/07/24 19:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/07/15 19:49:42 -
質問卓
最終発言2016/07/15 14:23:03 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/07/15 01:21:11
オープニング
●沼津のながーい話
ダマスカス支部に集められたエージェントたちは、東京支部より援助に来ていた沼津から説明を受けていた。
「ベルバルネザル・ドロップゾーンでの戦いは今日で終結させる。君たちもそのつもりで臨んでほしい。これまでの報告によると……」
沼津は手元の資料をめくる。
「全エージェントたちの活躍が功をなし、ベルバルネザル・ドロップゾーンは細切れの小さなものになった。もう愚神たちにはアル=イスカンダリーヤへ援軍を出す余力は残っていない。君たちの勇気と努力に感謝する」
エージェントたちへ拍手を贈り、沼津は労をねぎらう。エージェントたちもお互いの顔を見、拍手でお互いを称えあった。
「しかし」と沼津は言葉を続けた。
「実は、この細切れになったドロップゾーンが急速に再編成されていることを確認した。ドロップゾーンを再編成している愚神の名前は『クァイド』」
具体的な愚神の名前に、エージェントたちの間に緊張感が高まる。
「クァイドはドロップゾーン内に残っていた従魔を統率している。それらの戦力はアル=イスカンダリーヤに援軍に来るだけの余力は無いものの、無視することはできない。実際、友軍の援軍を阻止するくらいのことはできるし、その為に、欧州方面からの友軍はドロップゾーンに対する包囲に戦力を割かざるを得ない」
沼津は他の職員に目で合図を送り、室内の照明を消してもらった。
「そのため、クァイドを討伐してもらいたい。幸い、君たちが何度もドロップゾーンに侵入してくれたおかげで、こちらは敵の情報をある程度は抑えている」
スクリーンに球体が組み合わさったような図が表示された。
「これは最初のベルバルネザル・ドロップゾーンの図だ」
砂漠地帯の空間に溶け込んでいるドロップゾーンの全体を俯瞰して見ることはできないけれど、中に入ったエージェントたちからの報告を総合し、一つのドロップゾーンを球体と仮定して、複数のドロップゾーンの位置を立体的に表した図である。
「そして、君たちが戦った結果、このほとんどのドロップゾーンは除去されている。再編成されているのは……」
沼津はレーザーポインターで四つの球体を示した。
「この四つだ。ドロップゾーンとドロップゾーンの間には扉があるらしい。クァイドは情報収集能力に長けている愚神だが、戦闘能力はミーレス級並みに低い。問題は、クァイドとドロップゾーンを守る従魔だ……炎の狼、氷の妖精、熱帯魚の睡魔」
沼津は再び手元の資料をめくった。
「従魔に見つからずにクァイドのところまで辿り着ければ理想的だが、従魔に見つかり、戦闘となる可能性が高い……従魔の特性によって、柔軟に対処してくれ」
一つ目のドロップゾーンをポインターで指し示しながら、沼津は詳細な説明を始めた。
「まず、ここ……入り口から右手に進んだところにあるドロップゾーンから説明しよう」
沼津の説明はこうだ……
そこは炎のドロップゾーン。壁や天井は炎に包まれ、床からはいくつもの炎の柱が天井に伸びている。その柱の幅は一メートル強で大人一人くらいは優に隠れることができるが、その炎に触れれば火に焼かれることとなる。
中央にある広間のようなところには十数匹の炎の狼がいる。炎が燃え盛る音であまり耳は役に立たないようだが、嗅覚は鋭い。引っ掻かれたり、噛まれたりすればそこから炎が広がり、それは柱の炎よりもずっと高温のため、大火傷を負う危険性がある。
沼津は次に、氷のドロップゾーンの説明を行った。
入り口から左手に進むと、氷のドロップゾーンがあり、氷山が次のドロップゾーンへの入り口の障害となっている。
氷山を登るのに大した時間はとらないが、上空には氷の妖精がいる。好戦的な従魔ではないが、その分、計画や敵意を持ってエージェントたちに近づくわけではないため、行動が読みづらい。
氷の妖精の羽からまき散らされる鱗粉は、それが振りかかったところを凍らせ、ライヴスを吸収します。
二十ほどの妖精が一緒に飛び、単独行動はしない。氷山が壊れると、修復のために一斉に壊れた部分へ鱗粉を振りまく。
炎のドロップゾーンと氷のドロップゾーンはどちらも水のドロップゾーンに続いている。
そこは本物の海の中とよく似ている空間で、サンゴ礁、イソギンチャク、海藻、岩場がある。
熱帯魚の睡魔に、鼻の頭にキスをされた者は眠ってしまう。眠らされると徐々にライヴスを奪われながら水流で流されていく危険性があるため、別のドロップゾーンに急いで移る必要がある。
熱帯魚の睡魔はイソギンチャクや海藻、サンゴ礁に隠れている可能性が高い。この従魔は非常に視力が悪いが、水中の波の動きによって侵入者に気づくことができる。
水のドロップゾーンの水底には白いモスクがあり、その奥にクァイドがいるドロップゾーンがある。
「次に、クァイドがいるドロップゾーンについてだが……」
沼津は言い淀み、そして表情を少し硬くした。
「残念ながら、ここに関しては、真っ白な空間という報告書しか届いていない」
資料を机に置き、再び室内の照明をつけて、沼津はエージェントたちを見回した。
「最後に、改めて、クァイドのことだが……先ほども言った通り、非常に情報収集能力に長けている愚神だ。すべての目や耳が奴のそれと繋がっていると思って行動してくれ。今回は知恵や仲間との連携が重要になるだろう。くれぐれも単独行動はせず、慎重に、任務を遂行してくれ」
ベルバルネザル・ドロップゾーンで幾度も勇気と絆を試されてきたエージェントたちは、最後の戦いの時もそれは変わらず……否、これまで以上に、仲間との信頼、相棒との信頼を、試されることになる。
さぁ、あなたは逃げ場のないこの空間で、仲間を裏切らず、相棒を信じきり、そして、己を疑わずにいられるだろうか……。
解説
●目標
・愚神:クァイドと従魔の討伐
●ドロップゾーンについての情報
構造は以下の通り
◯氷のドロップゾーン
入り口< >◯水のドロップゾーン---◯クァイド
◯炎のドロップゾーン
・炎のドロップゾーンと炎の狼
炎のドロップゾーンには太い炎の柱がいくつも立ち並び、中央には広間があります。
炎の狼に引っ掻かれたり、噛まれたりすればそこから炎が広がり、大やけどを負う可能性があります。
減退付与。
・氷のドロップゾーンと氷の妖精
氷のドロップゾーンには氷山が広がっています。
氷の妖精の羽から撒き散らされる鱗粉が降りかかったところは凍り、ライヴスを吸収します。
拘束付与。
・水のドロップゾーンと熱帯魚の睡魔
水のドロップゾーンは本物の海とよく似た空間です。
水の底に純白のモスクがあり、建物奥の扉からクァイドのところへ行くことができます。
熱帯魚の睡魔に鼻の頭にキスされると眠り、ライヴスを徐々に奪われます。
気絶付与。
・白のドロップゾーンと銀の大蛇(PL情報)
クァイドがいるドロップゾーンは真っ白な空間です。
体長五メートル程の銀の大蛇がクァイドを守っています。視覚ではなく、赤外線感知器官で敵を認識します。
大蛇の赤い目を見た者は希望を失った幻覚を見ます。共鳴している場合、幻覚は主人格のみが見ます。
狼狽付与。
・クァイド
従魔を指揮統率し、ドロップゾーンを再編している愚神。
情報収集に特化した能力。すべての従魔と視界を共有しているため、それぞれの戦況や情報を瞬時に把握しています。
●状況
・クァイドは賢い愚神です。戦況が不利となれば、せっかく編成し直したドロップゾーンでもあっさりと捨て、逃げ出すでしょう。
・こちらの戦力、そして従魔との戦況を正確には悟られないことが重要です。
・リプレイはベルバルネザル・ドロップゾーンの入り口から始まります。
マスターより
こんにちは。gene(ジーン)です。
ベルバルネザル・ドロップゾーンの壊滅までもうすぐです。
様々な困難が皆様を待ち受けていますが、知恵を練り、仲間と力を合わせ、英雄と……そして、自分自身の力を信じて、問題を解決していただければと思います。
プレイングには、心情・行動・戦闘・戦闘後などをPC口調で書いていただけると、多少のアドリブを書かせていただく際に、PCの思考の特徴や口調などが想像しやすくなり、大変参考になります。
格好いい&華麗な……そして、アイデアの詰まった戦闘(プレイング)をお待ちしています。
リプレイ公開中 納品日時 2016/07/23 20:22
参加者
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相談卓
最終発言2016/07/15 19:49:42 -
質問卓
最終発言2016/07/15 14:23:03 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/07/15 01:21:11