本部
- 形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
- 500
- 参加人数
-
- 能力者
- 22人 / 1~25人
- 英雄
- 21人 / 0~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2016/06/18 19:00
- 完成予定
- 2016/06/27 19:00
掲示板
-
プレイング表明卓
最終発言2016/06/16 14:40:01 -
相談卓
最終発言2016/06/18 15:02:02 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/06/18 12:11:13
オープニング
このシナリオはグランドシナリオです。
他のシナリオと重複してご参加頂けますが、グランドシナリオ同士の重複参加はご遠慮ください。
●遺跡の罠
遺跡のなかは、乾いていた。
人が住む地域から遠く離れた遺跡では、携帯の電波が届かない。あらゆる通信機器が、この場所ではダメになった。地元の人間がいうに、ここでは昔からあらゆる電子機器がおかしくなってしまうらしい。不吉な場所、と地元では噂される場所であった。
「これは、確かにシーカの文字です……」
遺跡を撫でながら、エステルは呟く。
砂漠で発見された遺跡のなかに、どんな言語でもない文字が発見された。その文字がエステルが持つ『書』に書かれたものと似通った文字であったために、解読役としてエステルが呼び出されたのであった。祭壇のある遺跡の壁に書かれた文字を、エステルは慎重に読み解いていく。
「解読には少し時間がかかりますので」
HOPEに遺跡で発見された文字の解読を頼まれたとき、エステルは引き受けるかどうかを迷った。危険があるとは事前に説明は受けてし、断っても良いとも言われていた。それでもエステルは、行くと言った。HOPEに世話になっている身の上であるし、今まで守られてばかりだった。少しでも、役に立ちたい。
エステルの周囲には、彼女の護衛役のリンカーたちもいた。それも彼女の背中を押した、要素の一つであった。
「エステル、共鳴するぞ」
エステルの言葉を、アルメイヤは遮る。
エステルが顔をあげたとき、HOPEのリンカーたちの全員が緊張していた。アルメイヤも緊張している。
「くっ……」
アルメイヤが何故か、眉をひそめた。
エステルは、はっとする。
「もしかして、ここでは共鳴できないのですか?」
それは、この場にある祭壇のせいなのか。
それとも、別の要因があるのか。
「エステルは下がっていろ……私が引き寄せる」
「アルメイヤ……」
エステルは咄嗟に彼女の書に書かれていた文字の事を伝えたが、アルメイヤの後を追うことは出来なかった。
●エステルの決意
遺跡には、文字のほかに不可解なものがもう一つあった。金属製の天秤である。金色に鈍く輝くそれは、重りもないのに片方にギシギシとかしいでいた。それは遺跡のいたるところにあり、エステルたちはそれを飾りであると決めつけていた。だが、改めて見てみるとそれらは左に右にと傾いで飾りとは思えぬ動きを見せていた。エステルが解読した遺跡の文字のなかにも天秤の文字があったが、あれはコレの出現を知らせようとしていたようだ。
「トラップ?」
なぜ、気づかなかったのだろうかとエステルは後悔する。
これはこの遺跡に仕掛けられたオーパーツでありであり、土地に仕掛けられたトラップである。
まだ、リンカーたちは共鳴できないことが天秤が原因であることに気がついていない。
敵の大部分をアルメイヤたち引き受けたが、一名の愚神がエステルたちの元に残った。その愚神は、細い女の姿をしていた。褐色の肌に露出度が高い衣服。手に持った鞭が、ばしりと乾いた地面をたたく。
「きゃぁ!」
エステルの足もとが、ぼこりと膨らんだ。出てきたのは、モグラのような従魔である。鋭い爪で引っ掛かれば人間の脆い皮膚など、ひとたまりもない。現にエステルは深い傷を負った。エステルは、その痛みにわずかにふるえる。今まで戦闘は恐ろしいと感じていたが、痛みを感じた事はなかった。
アルメイヤに守られていたからだ。
けれども、ここにはアルメイヤはいない。
エステルの安全のために、敵を引き連れていってしまった。
傷口を押さえながら、エステルは戦えない恐怖を知った。ここで従魔がエステルを嬲り殺そうとしても、エステルにはどうすることもできない。フランツの手下に屋敷で殺されそうになったときのように、とどめを刺されるのを待つしかない。
エステルは、傷口を押さえる力を強める。
今ここで、死ぬわけにはいかない。
だって、アルメイヤはたぶん自分を待っている。
「皆さん! 英雄と共鳴ができないこの状況は、たぶん……天秤が原因です」
エステルは、自分の持っていた王冠の短剣を振りあげた。
「それと、この短剣を祭壇に! 私が敵を引きつけます……。長くは持ちませんが」
エステルは、祭壇の壁に書かれていた文字の内容をリンカーたちに告げる。
「ああ、あなたが持っていたのね。子供にこんなものを持たせるなんて、リンカーも落ちたものね」
愚神の鞭が、ぱちんと地面を叩いた。
エステルは傷を押さえる手を離して、逃げだした。
解説
・エステルを守りつつ、従魔および愚神を討伐してください。
このシナリオでは、条件を満たさない限り英雄と共鳴できません。
・愚神……ケントゥリオ級愚神。鞭の音で、モグラを操る。エステルの持つ『王冠の短剣』を狙っており、リプレイの最初ではまずモグラにエステルを狙わせる。祭壇に突き刺さるまでは『王冠の短剣』を持っている人物を中心に狙う。なお、自信が戦うときは銃を使用するが、自分たちが不利になるまでは動くことはない。リンカーが共鳴できない事を知っており、慢心している。リンカー側に共鳴する人間が現れない限りはその場から動くことはない。
・モグラ型従魔……複数出現。愚神の鞭の音で操られ、土のなかから素早く出現し、土のなかに隠れるを繰り返す。愚神側の指示がない場合は、足音などの音で敵を見分けて襲ってくる。祭壇に行こうとする人間に集中して攻撃をしてくる。武器は鋭い爪であり、毒性などはないが動きが素早くとらえることが困難。
天秤型のオーパーツ……複数配置されている。その天秤をリンカーと英雄で同時に攻撃すると徐々にではあるが、共鳴することができる。二回程度の共鳴で、完全に共鳴でき、共鳴後は天秤は壊れる。
・祭壇……遺跡の一番奥にある。愚神や従魔に短剣がわたると、短剣を突きたてようとする。
・遺跡……砂漠のなかにある巨大な遺跡。丈夫であるが、夜間であるために寒さが厳しい。なお、調査目的のために持ちこまれた光源は十分にある。
・エステル……足を怪我をしており、満足に動くことはできない。『王冠の短剣』を所持しており、剣を所持しているかぎりは愚神に優先的に狙われてしまう。短剣を手放しても、アルメイヤを探そうと移動しようとするため従魔に狙われてしまう。
・AGWの使用について……非共鳴中はAGWは十分な攻撃力を発揮しません。そのため、非共鳴状態でダメージを与えることはできません。
マスターより
こんにちは、落花生です。
今回は共鳴が出来ない状態からはじまります。
共鳴できない状態が続きますと非常に不味い状況になりますので、お気を付け下さい。
リプレイ公開中 納品日時 2016/06/25 14:41
参加者
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プレイング表明卓
最終発言2016/06/16 14:40:01 -
相談卓
最終発言2016/06/18 15:02:02 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/06/18 12:11:13