本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/03/16 19:00
- 完成予定
- 2016/03/25 19:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/14 22:27:08 -
相談卓
最終発言2016/03/15 22:55:34
オープニング
●霊石鉱山のその後
太平洋に浮かぶW&H諸島は新発見の霊石鉱山に沸き立っている。開拓にH.O.P.E.エージェントの協力があったことは大々的に報道され、二重の意味で『絶海の孤島』であったこの島々にH.O.P.E.の抑止力が入ることは希望的に見られていた。それと言うのもこの島の統治者が外界からの干渉を嫌っていたからだ。高水準の技術提供と、資源の安定供給がその勝気な姿勢をバックアップしていた。
●Handful of Men Lives Research Organization
通称『HOM研』はW&H諸島で最も大きな島オカラニに拠点を置く研究機関法人。ライヴス技術と愚神及び従魔の研究、さらに周辺の豊富な霊石資源を活かした製品開発を総合的に行っている。
「ようこそ皆さん、W&H諸島へ。私は研究所案内人、気軽にバズガとお呼びください♪ ささ、どうぞ中へ」
南国の日差しにあてられたエージェントたちを、空調の効いた部屋とハイビスカスティー、そしてやたらせくしぃな白衣姿の案内人が歓迎した。席につくなり、彼女は単刀直入に切り出す。
「これまで我々は中立的な技術提供者として、H.O.P.E.、ヴィランズ、あらゆる外界から安全を保障されてきました。しかし先の依頼は必要に迫られてのことで、ああする他なかった。皆さんのお力を借りるのは止むなしだったのです。でも、その代償は大きかった」
状況は動いてしまった。現在のHOM研は、ややH.O.P.E.寄りの組織として世間の目に映っているだろう。
「島内で研究員が殺害されました。最近H.O.P.E.とアジアのヴィランズ間で抗争が激化しているのはご存じですね? おそらく、我々はその煽りを食らったのです。今、あなた方と我々は敵を同じくする同志ということですの。犯人逮捕に協力して頂けませんか?」
エージェントの一人が遺体の確認を申し出ると、案内人は残念そうに既に火葬してしまったことを告げた。
「無残な遺体でしたから、遺族にお見せするために島外で保存するわけにも参りませんでした。この島はリゾートの側面も強いですから医療設備は十分ですが、霊安室は用意がございませんし」
代わりに案内人は現場の詳細な写真をエージェントたちに渡す。被害者の一人の殺害現場は研究区郊外で、鈍器で顔面を砕かれているようだ。
「付近では不審な外国人の目撃情報もありますの。周辺住民には夜間の外出を禁じましたから、今夜その街路は人っ子一人出歩きません……まあ、この諸島には警察署もH.O.P.E.支部もありませんので、警告以上の規制はできないのですが、観光客の歩く場所ではないですし心配ないでしょう。差し支えなければ、早速捜査をお願いします」
応接室を出たエージェントたちは、そこで一人の少女とその母親に出会う。彼女たちを見た案内人は片眉を吊り上げた。
「ねえ、お父さん、どこに行ったか知らない?」
「……同志女史。エリアオレンジに息女を連れ込むことは規則違反ですよ」
「申し訳ございません……娘がどうしても夫に一目会いたいと。あの、夫は……」
「その情報は研究員階層に開示されていません。自宅待機の時間が間もなくなのは分かっていますね?」
「はい……」
とぼとぼと去る二人の後ろ姿を見るエージェント達に、案内人が微笑む。
「悪しからず、混乱を避けるためです。もし下手人を見つけたなら……殺さずに我々にお引渡し下さい。アライブ、オンリィですよ。ホホホ、ご安心ください。何か分かれば必ずお伝えします、同志エージェント諸兄」
こうしてエージェントたちはすぐに目撃情報のあった周辺の警戒に乗り出した。しかし夜まで不審な人物は見当たらず、日付の変わる頃を迎えようとしている。
●深夜
彼らのまだ知らない場所で、家を抜け出してきた少女はふらりと歩を進めた。
「お父さん……」
ワンピース一枚でも汗ばむような夜。首に下げたロケットの中の家族写真には、彼女を肩車する父親も写っている。しかしその男は、どう見てもエージェントたちが追っている殺人事件の被害者男性とは別人だ。少女が曲がろうとする角の先は、今宵誰も近づいてはならないはずの街路だった。
「……」
また別の角を、一人の黒人男性が曲がろうとする。丸眼鏡の奥は優しげな微笑みを形づくり、バックパックを背負っていた。一見すると霊石鉱山の出稼ぎ労働者のようだ。到着したばかりで外出禁止を知らないのか、足取りは迷いない。その手には、現在地から少し離れた場所に印が書き込まれた地図が見える。小さな少女、出稼ぎ労働者らしき男、いずれと早く出会うかはあなた達次第。
解説
概要
HOM研というヴィランズ資本の研究機関から、彼らの自治区内で発生した殺人事件の犯人逮捕を依頼されました。不審者が目撃されている街路周辺を警備し、ヴィランを発見した場合は逮捕してください。
二人の遭遇者
・労働者風の男
●深夜章に登場した男は、微笑を浮かべてPC達へ声を掛けてきます。
「この印の所のホステルに行きたいのですが」
状況が状況なので、その表情に惑わされないようしっかり様子を確認した方がいいでしょう。遭遇時点でPCはそうと判りませんが、男はヴィランです。バックパックには『ハンマー(武器)』『古龍幇関連会社の名刺』が入っていますが、男がその名刺の人物と同一とは限りません。殺害した場合は報酬が貰えないので、やむを得ない状況にならないよう注意してください。
・少女
●深夜章のように、エージェントたちが昼間に研究所で会った少女は父親を捜しています。ヴィランより先に少女を発見しないと襲われてしまうでしょう。遭遇した場合は保護が必要ですが、大人しくして貰うには多少の嘘も必要かもしれません。保護した場合は時間も時間なので家へ送ってあげてください。その際、寝ている母親には内緒にしてあげましょう。
オカラニ島について
・島内は自然豊かですが、一部は整然と区画された近代的研究都市になってます。
・属国らしい町並みで、道幅や一般家屋同士の間隔はかなり広いです。
ヴィランの出没する街路
・被害者の殺害現場からほど近い場所にあり、研究区画の郊外に位置します。
・その街路を挟んで反対側は研究施設が立ち並び、反対側は南国風情溢れる景色が広がっています。
・研究区画は街灯が整備されていますが、この街路は灯りもまばらです。
※●深夜章はPL情報です。
マスターより
こんばんは。H.O.P.E.を敵視する者が、遠方のこの地にも魔手を伸ばしたようです。
ヴィラン逮捕及び、夜歩き少女の保護をするシナリオになるかと思います。
よろしくお願いします。
※大規模連動シナリオですが、現時点でPLの皆さんは知っていてもPCの皆さんは知りえない情報でプレイングをされた場合、マスタリング対象となりますのでご注意ください。
リプレイ公開中 納品日時 2016/03/24 00:37
参加者
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/14 22:27:08 -
相談卓
最終発言2016/03/15 22:55:34