本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/03/04 07:30
- 完成予定
- 2016/03/13 07:30
掲示板
-
【相談卓】古龍幇の麻薬?工場
最終発言2016/03/03 23:37:00 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/03 10:33:03
オープニング
●依頼は麻薬精製所の強制捜査
H.O.P.E.香港九龍支部は、古龍幇の本拠地と目と鼻の先に位置し、いつも対立の最前線にあった。中でも作戦部第一課とは、実力行使を以て凶悪犯罪を征するための組織である。課長ナレイン・ミスラもまた長年その抗争を戦ってきた能力者だった。
「皆さん、よろしいですか? 本作戦では古龍幇が運営する麻薬精製所の強制捜査を行います。古龍幇構成員は非常に好戦的で、危険な武器を持っています。抵抗があれば即刻、戦闘・殺害を許可します」
エリート然としたフォーマルスーツの男性。エージェントの前で説明するミスラ課長は、そう言ってオールバックの額を撫でつけた。古龍幇所有の古い倉庫……そこでは麻薬の精製が行われているという。警備は厳重で、有事の際には容赦なく邪魔者を排除する必要があるそうだ。説明の途中、一人のエージェントが挙手をして意見を述べる。
「お言葉ですが、資料中に麻薬精製の証拠が見当たりません。武装についても裏が取れていないようですが?」
「私がそうだと言ったらそうなのです。あなたたちは私の言う通りに働いてくれればそれでよろしい」
「しかし、丸腰の小物に力を振るうなど……」
「では、あなたは当日来なくて結構ですよ。君のような軟弱者は、いざという時に覚悟が揺らぐかもしれませんからね。覚えておきなさい、我々の正義の執行を邪魔するのなら、君もヴィランと同じです」
冷ややかなミスラ課長の言葉に、エージェントは憤慨した様子で部屋を後にした。一方、続けて説明を聞くエージェントたちの耳には、H.O.P.E.職員のこんな噂話が聞こえてくる。
「最近のミスラ課長は、やり方が過激すぎませんか」
「業績も死者数も、うなぎ登りだそうですよ」
●作戦当日、古倉庫
「どうでしょうか、店長」
「……うむ、これなら。うちは味のよく分っていない観光客なんかが多いから、確実に騙せるに違いない」
「そうでしょうとも、ラベルもよくできてますでしょう?」
工場長はそう言って、居酒屋の店主に酒瓶に貼られたブランド物のラベルを指し示す。店主の手には、目の前のドラム缶から注がれたウイスキーのグラス。
「そうだな。次からは正規品を買わず、君たちから『これ』を買おう」
「ありがとうございます、では、あっちの部屋で納期や口座の確認を」
工場長と店主が部屋の奥へ行こうとすると、突然外から拡声器のサイレンが聞こえてきた。ガガーピーという騒音に二人はもちろん、倉庫で働いている古龍幇構成員たちは驚き、何事かと耳を澄ます。聞こえてきたのは男の声だ。
『H.O.P.E.作戦部第一課です。貴方たちは完全に包囲されている。大人しく投降し、倉庫を解放しなさい』
「な、なに~~?!」
声の主は、麻薬精製所制圧作戦の指揮を執るナレイン・ミスラである。工場長が忌々しげにそう叫ぶのは、逮捕を覚悟したからだけではない。
「なんで俺たちみたいな下っ端相手に作戦一課が……調子乗ってんじゃねえぞ、能力者ども!」
「ど……どうする工場長、逃げるのか?!」
「いや……うちのモンはハジキも素人だし、能力者は最近雇った奴が一人しかいないんで、」
「なんてことだ、諦めて捕まるしかないのか」
「あんただけでも、裏口から逃げてください。そんなことより、若い奴らがH.O.P.E.を刺激しないように釘を刺しておかないと」
工場長は店主を裏口へ促し、自分は戸惑っている従業員たちの前に出て大声で言った。
「オイお前たち、抵抗するなよ! 向こうは能力者だぞ。わか――」
パシュウ、という気の抜けたような音が倉庫街に響き渡った。続いて割れたガラスが地面に落ちる音。弾丸は倉庫を包囲していたH.O.P.E.部隊員の構えるライオットシールドに弾かれ、第一課長の足元に転がって来る。倉庫内では、工場長が目を剥いて発砲した能力者を見ていた。開いた口が塞がらない……こいつ、なんてことを! この中で唯一の能力者である男は、絶句する仲間たちを見てにやりと笑う。
「なぜ驚くか? 捕まる嫌だよ、暴れるに決まてるね」
『……なるほど。では、実力行使と参りましょう。エージェント諸君、速やかに工場を制圧、構成員は発見次第殺害せよ』
メガホンで引き伸ばされた男の声が、彼の台詞に重なった。
解説
概要
皆さんはH.O.P.E.香港支部作戦部第一課が指揮を執る麻薬工場強制捜査作戦に参加しました。この作戦は工場制圧を目的とし、立ち塞がる構成員については殺害許可が降りています。しかし、ほとんどの構成員は非能力者であり、拳銃で対抗するものの内心はどうにか生き延びたいと思っています。この局面、皆さんはどのように任務を成功に導くでしょうか。
敵構成
・能力犯罪者(ヴィラン)×1(PL情報)
敵の中に能力者は一人だけ、使用する拳銃はグロリア社製オートマチックです。
その他にナイフ一本、ライト一本を所持しています。いかなる説得にも応じませんが、応じたふりはするかもしれません。
彼の目的は一人でも多くのエージェントを殺すことで、逃げる気はありません。背中に黒丸に一つ目の入れ墨があります。
・古龍幇構成員×15
一般人の古龍幇下っ端たちで、工場長を含みます。
使用する拳銃はライヴス非対応のハンドガンですが、戦う気は全く無く、内心は助かりたくてたまりません。
基本は逃げようとしますが、場の空気に流されたり、エージェントに隙を作らせようとして、発砲することがあります。
・取引先の店主×1
一般人の居酒屋店主です。商談のため現場に居合わせ、裏口から逃走を図っています。
武器はなく、投降の呼びかけがあれば抵抗もしません。
古倉庫
本当は密造酒の工場です。皆さんが少しでも犯罪に詳しければ、倉庫内の設備が麻薬精製用でないことは分かるでしょう。
地下の無い一階建てで、部屋は一つだけです。出入り口は表と裏に一つずつあります。内部は照明があり明るいです。たくさんのドラム缶が障害物になります。
状況
・現場周辺は同じような倉庫が立ち並ぶ倉庫街で、道は入り組んでいます。
・時刻は午後2時。既に周辺避難は完了していますが、元々人通りの少ない怪しげな場所です。
・皆さんは『工場を速やかに制圧、邪魔者は即殺害』と指令を受けています。
マスターより
こんばんは。
敵は誰なのでしょう。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中 納品日時 2016/03/11 21:01
参加者
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【相談卓】古龍幇の麻薬?工場
最終発言2016/03/03 23:37:00 -
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