本部
仁義ある戦い!
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 7人 / 4~7人
- 英雄
- 7人 / 0~7人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/01/13 15:00
- 完成予定
- 2016/01/22 15:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/01/13 08:39:13 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/01/09 18:40:13
オープニング
●交渉決裂
「我々といたしましても、最大限の誠意は尽くしているつもりなのですよ」
薄手のスーツをすらりと着こなす優男がメガネを押し上げ、言った。
テーブルを挟んで対峙する和装の中年男性は、険しい顔をさらにしかめて。
「アンタ、イワタさんだっけか。ウチは先々代から3代分、このシマ(縄張り)預かってきた。アンタらがヴィランズだからって、カタギ(一般人)のみなさんが食いもんにされんのわかっててイモひく(怖じ気づく)わけにゃいかねぇんだよ」
中年男性の後ろに控えた男たちが半歩前へ。
しかし優男は、このあからさまなプレッシャーにそよとも揺らぐことなく、不敵に口の端を吊り上げた。
「なるほど、お得意の『渡世の義理』というやつですか」
もったいつけたしぐさでかぶりを振って。
「もう1度お訊きしますが、社長さん。この町を仕切る権限、我々に渡していただけませんか?」
「通じるかどうか知らねぇが、おととい来やがれタコ野郎」
優男はソファからゆらりと立ち上がった。
「では戦争――いや、あなたがたの言葉を借りるならば抗争ですね」
そして。
「あなたがたのヤッパ(刃物)もハジキ(銃)も、我々を傷つけることはできませんよ?」
●抗争直前
「ウチは祭りで出店だしたり、不動産の世話したり、町の困り事の相談に乗ったりね、細々したシノギ(仕事)を任せてもらってる小さい会社でして」
和装の中年男性――社長が、目の前に立つライヴスリンカーたちを見回した。
その顔にはところどころに新しい切り傷が刻みつけられており、着物の袖からのぞく両腕には白い包帯が巻かれている。
「まあ、町に寄ってくる害虫処理ってのも、自主的にさせてもらってるんですよ。なんで、話が通じねぇならゲンコツでって、思ってたんですがね……」
相手がヴィランである以上、通常の攻撃は無効だ。ケンカの強さでなんとかできるわけがない。まさにやられ放題だったことだろう。
「このまんまじゃアイツらにこのシマとられちまう。そしたら、ここに住んでるカタギのみなさんの暮らしが壊れちまう。オレらのメンツはどうだっていい。でもそいつだけは止めねぇとならねぇ」
話をHOPEに繋いだ町長の話によれば、社長はこの土地に町ができたときから人の暮らしを影から支えてきた、言うなれば『まっとうな裏稼業』の3代目だという。
それが、この町に目をつけたヴィランズから人々を守ろうとし、今、失敗しつつある。
ヴィランズの狙いは、この地域の再開発によってもたらされる金だ。それを得るためにジャマ者を排除し、速やかに地域住民を立ち退かせるつもりなのだ。
使い古された地上げの手。普通ならばできるわけがない。しかし、ヴィランの持つ能力を法のグレーゾーンで振るわれれば、なんの力も持たない人々は屈するしかないだろう。
「アイツらは今日明日にも動き出す。だからアンタらに、オレとカチコミ(殴り込み)かけてもらいてぇ」
社長が右手を握りしめた。
たったそれだけの負荷で包帯に血がにじみ、手に震えがはしる。
「アンタらからしたら、オレらもアイツらもおんなじようなもんでしょう。ただオレらにゃハンパもんなりの仁義がある。どうかそいつだけは信じてもらいてぇ」
満身創痍のその体に決意の炎をゆらめかせ、社長は「お頼み申します」と、深く頭を下げた。
解説
●依頼
ヴィランズのアジトに突入、ヴィランズを殲滅してください。
●地形
・ヴィランズのアジトは町外れの3階建てビルです。
・このビルは全階ワンフロアで仕切りはありません。
・1階は事務所、2階は応接室、3階はボス部屋になっていて、それぞれにソファやクリスタル製の灰皿、電話等の、「その手の場所にありそうなもの」がそろっています。
・階の移動は人ひとりがギリギリ通れる幅の階段で行います。
●状況
・社長はみなさんといっしょに行動しますが、戦力にはなりません。
・1階の事務所にはチンピラ(非ヴィラン)が10人ほど詰めています。
・2階の応接室にはヴィランが5人おり、1階の騒ぎを感知すると階段前で待ち伏せをします。
・3階のボス部屋にはボスがおり、侵入者を悠然と待ち受けます。
●敵
1.チンピラ×10
バールや刃物で武装していますが、一般人なので特に危険はありません。
2.ヴィラン×5
・オートマチックとシルフィードで武装しています。
・強くはありませんが、「カシラ」と呼ばれる男は他の4人に指示を出して連携をとってきます。
3.イワタ(ボス)
・主にシルフィードを使い(オートマチックも装備)、回避能力に秀でています。
・戦いの中で彼が語る言葉は以下の3つ。
「保護すべき古きものは確かにある。しかし、抱えこむ価値のないガラクタは? 早々に処分し、価値のある新しきものに替えるべきでしょう」
「器の質を上げることで、そこに盛りつけられる人という具材もまた質の高いものとなる」
「私は金のために戦う。あなたがたはなんのために私と戦うのですか?」
マスターより
はじめまして。電気石八生(でんきいし はちお)と申します。
こちらは任侠映画やVシネマのクライマックス部分を、みなさまのプレイングで描いていただくシナリオとなっております。
あなたの個性に合わせた『仁義』テイストを見せていただければ幸いです。
また、描写注文表をご用意しております。
描写重視要素がおありの方は、お手数ですが本シナリオタイトル下の私の名前をクリックし、紹介ページにてご確認いただきますようお願いいたします。
リプレイ公開中 納品日時 2016/01/18 10:44
参加者
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相談卓
最終発言2016/01/13 08:39:13 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/01/09 18:40:13