本部

パーソナルトレーニング

鳴海

形態
ショート
難易度
易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
12人 / 4~12人
英雄
11人 / 0~12人
報酬
少なめ
相談期間
5日
完成日
2018/03/14 18:26

掲示板

オープニング

●そしてなによりも、速さが足りない。

 それは、春香が自分の任務を撮影した映像をロクトと一緒に眺めていた時の話。
 なぜそんなことをしたのかと言えば。春香の勉強のためだった。
 春香は自覚していた。このままではだめだ。もっと強くなる必要がある。 
 そのためには自分の戦いを見直し、強みは伸ばし。弱みを消す必要があった。
 のだが。 
 ああ、そう。その心意気はよかった。
 ただ、間違っていたのは、ロクトに意見を聞いてしまったことだった。
 ロクトは普段、たおやかな笑みを浮かべてはいるのだが。彼女は企業のオブザーバーを務める身。
 その指摘は辛辣かつ的確で。春香の心は早くも折れそうだった。
「音による範囲攻撃はとてもいい着眼点ね。けれどそのせいで威力が散ってしまっているし、何より狙った場所に届かない。立ち回りも前に出すぎるせいで仲間が連携できない。熱くなりすぎなんじゃない? ほかには……」
「うわーん、私が悪いのはもうわかったよ、で具体的になにをすればいいのよぉ」
 涙目になって机に突っ伏す春香。
「自慢じゃないけど、何を言われても体じゃないと覚えられないから!」
 そうやけっぱちの返事を返すとロクトはにやりと笑って手を叩いた。
「そうね、私もあなたの性格は重々承知してる。だから今日は素敵なゲストを呼んであげたわ」
 そして登場したのは見知ったリンカーたちである。
「あなたにはこれから、この選ばれし教官たちと特訓をしてもらうわ」
 気たるべき対ガデンツァ戦へ向けて、春香の秘密特訓が始まる。


● 教官となる
 今回のシナリオの趣旨はみんなでトレーニングして強くなろうというものです。
 基本的に春香の訓練メニューに皆さんが付き合ってもらうことになります。
 ただし、協力していただけるリンカーによって実行できるトレーニング内容は大きく変わりますので、協力者は多い方がいいです。
 皆さんぜひご協力いただければ幸いです。

・集中力訓練
 この訓練実地にはリンカー一人の協力が必要です。
 自身のスキルコントロールを増すための訓練をします。
 攻撃の最中や、針の穴を通すような精密なスキル捌きを身に着けます。
 教官は春香を攻撃しつつ。春香のスキル攻撃が目標にちゃんと命中したか見てあげてください。
 細かい内容について教官が決めていただいて構いません。

・機動力訓練
 移動力もしくはイニシアチブが高いリンカー一名が必要です。
 教官と春香で、複雑な地形をうまく移動する訓練をしていただきます。
 これは春香の得意分野を伸ばす訓練でもあります。

・戦術考案訓練。
 この訓練実施には作戦指揮の得意なリンカーが一名必要です。
 春香は作戦通りに動くのが苦手ですが。それはロクトが論理的に行動することが苦手なのだ、と結論づけました。
 そこで、皆さんは過去の依頼や架空の依頼を元に、自分はどう動いた。その結果こうなり、作戦は成功した。
 と言った戦闘実例を出して、戦術について教えてあげて欲しいのです。


・陽動力訓練
 この訓練実施には、アイドル力の高いリンカーの協力が必要となります。
 戦場における敵の注意の引き方。
 もしくは、有事に味方を鼓舞するための立ち回り方など。目立つ方法のレクチャーをお願いします。 

・敵行動予測訓練
 この訓練実施には、回避力が高いリンカー一名と、命中力の高いリンカー一名の協力が必要です。
 回避力の高いリンカーが部屋の中を縦横無尽に駆け回るので、一撃を当てられるように、攻撃や行動で敵の動きを制限し、命中させるという訓練になります。
 教官となる二人のリンカーは春香がわかりやすい、当てる秘訣のレクチャーをお願いします。

・一点突破訓練
 この訓練実施には、魔法、物理、両防御力が高いリンカー一名と、攻撃力の高いリンカー一名の協力が必要です。
 防御力が高い敵が出てきた場合に、その防御をどう破るか。というのを教え込む訓練です。 
 防御力が高いリンカーは防御に徹してください。そして攻撃力が高いリンカーがその防御を突破する方法を教える。
 そんな感じの訓練になります。

・乱戦特訓
 この訓練実施には三人の教官が必要です。
 バトルロイヤル。もしくは教官VS訓練希望者のチーム戦で、乱戦の時の立ち回りを学びましょう。
 教官側が細かいルールを決定できます。


 上記トレーニングを教官となれる人間が春香に教えるという形です。

● トレーニングに参加する。
 春香と同じトレーニングメニューに参加する仲間を募集します。
 その過程で、春香と友情が芽生えることもあるでしょう。
 同じ課題を協力して乗り越えて、強くなって来たるべき決戦に備えましょう。

解説

目標 強くなる

 今回のミッションで扱われる訓練ですが、参加者の皆さんが選択肢実施していただくことになりますので、教官を配備できなかった訓練は中止になります。
 できれば全トレーニングをクリアしたいところです。 
 トレーニングに参加する皆さんはあらかじめ、教官役となるリンカーの皆さんにどの訓練をするのか聞いておいた方がいいでしょう。
 また教官の立候補はいくらでもできますが。複数に立候補すれば使える文字数が減ることに注意しましょう。

 また今回のシナリオのみ、MVPの選出基準はどれだけ成長できたか。になるのでトレーニングに参加する。を選択したキャラクターがMVPに選ばれ多数の経験値を得られる可能性が高いです。

リプレイ

プロローグ

「訓練の時間よ! 全員集合!」
 H.O.P.E.施設内大規模演習場の中心で小柄な少女が声を張り上げあたりに呼びかけた。
 『雪室 チルル(aa5177)』は睡眠ばっちりご飯もたっぷり食べた後の体力フルスロット状態。『スネグラチカ(aa5177hero001)』も呆れるほどに元気であった。
「といっても今回は教える側でしょ? チルルに学問を教えるとか無理じゃない?」
「失礼なやつね! あたいにだってそれくらいラクショーよ! それに今回はトレーニングメインだし!」
「あー。それならチルルにでもできそうだね」
 そう、そうなのだ。今日はリンカーで集まってお互いがお互いの得意分野を教え合うという大規模演習の日である。
 チルルはその教官の一人に抜擢され、気合十分なのである。
「春香さん! よろしくです! 一緒に全部回ってパワーアップしましょー!」
「真白ちゃん! うんうん、私もよろしくね、一緒にがんばろうね」
 そうチルルの背後でキャピキャピやっているのは今回の生徒代表『三船 春香』 。『真白・クルール(aa3601)』と手を取り合って意気込みを語っていた。
「春香さん、真白と同じ年なのね? 世間知らずな子だけど仲良くしてやってちょうだいね」
 『シャルボヌー・クルール(aa3601hero001)』がそう穏やかに微笑みかける。それに強く頷くと、春香の視界に一人の少女が入った。
 彼女はいつもより少し穏やかな視線をもって春香をじっとみつめている。
「ごめんなさい、ちょっと」
 そう春香は『彩咲 姫乃(aa0941)』にかけよった。
「もう、大丈夫?」
 そう姫乃の手を取って顔を覗き込む春香。
「久しぶり……痛い目見て、いろいろ考えてた」
 その言葉に春香は首を振る。
「痛い目だなんて……。姫乃ちゃんは悪いことなんて一つもないからね、本当だよ?」
 春香は思った、こんな時まともに慰められない自分の無力。
 それに対して姫乃は華やいだような笑みを作って見せ、告げる。
「とりあえず――今まで通り三船って呼んでいい? 年上にはさんをつけるべきだと思うのだけど今更だしね」
「年上なんて気にしないでいいよ、だって友達でしょ? 春香でもいいよ?」
 その言葉を受けて、心を痛ませた少女は何を思うのだろう。
 自分の無力を嘆いた少女は、なにを思ってこの場にやってきたのだろう。
 様々な思いを抱いた生徒たちが続々と集まる中で『辺是 落児(aa0281)』と『構築の魔女(aa0281hero001)』はカリキュラムを確認しながら、皆を見渡していた。
「ふむ、こういうことにも少し慣れてきましたね」
 告げる構築の魔女に頷く『御神 恭也(aa0127)』。
「近頃の争乱の多さから戦力の底上げでもするつもりなんだろうな」
「研鑽は大事だよな、どんな商売でも」
 そう『雪ノ下・正太郎(aa0297)』は恭也の言葉に頷いて、今日は全ての技術を身に着けて帰ろうと意気込む。
「みんな、一緒に強くなろ~」
 そう『伊邪那美(aa0127hero001)』が皆を先導し、まずは集中力訓練を行うべく、場所を移す。
「ららら~、ミフネちゃん、エリスちゃん。先生から、今回メディックがいなかったから代わりに入って来いって言われてさ。今日はあたしとユリナが教官だよ!」
 第一英雄を頭の中で思い描きながらそう告げるのは『ウィリディス(aa0873hero002)』。
 『月鏡 由利菜(aa0873)』はそのウィリディスの想いが痛いほど理解できた。
「あの人には及びませんが……ガデンツァとの決着に向けての特訓、手伝わせて頂きます」
 依然士気は高い、善性愚神の登場や状況の混迷から力を欲する者が多い証拠だろう。
 故に、今日も今日とてリンカーたちは研鑽をつむのだろう。来たるべき決戦の日に公開だけはしないようにと。


第一章 


 本日生徒として参加するのは春香、真白、正太郎である。三人はだいたいの訓練に参加するらしい。
 そして三人がまず受けるのが集中力特訓。
 先ずは初歩の初歩。自身の力をうまくコントロールするための集中力訓練である。
「わー、私集中力散漫だからさぁ」
「私も……」
 そう苦笑いを見比べる春香と真白、その目の前に現れたのは麗しい銀髪の、凛と背筋通った女性。
「あ! まさかナラカさん」
「いや、春香はこの姿を何度か見ているはずなんだが」
 『ナラカ(aa0098hero001)』および『八朔 カゲリ(aa0098)』である。
「「今日はよろしくお願いします」」
 そう二人が声をそろえるとナラカは告げてさっそく告げる。
「さぁ! 集中して見せよ!」
「え!」
「ど、どういうことですか」
「やるより慣れた方が、戦時では役に立つぞ?」
 そう首をひねるナラカも、このまま放逐しては教官の意味がないと思い直したらしく、多少集中についてのコツを教えてくれた。
「まず前提として明確なイメージを持つ事が重要だ」
 それは攻撃の軌跡であったり、自分が到達していなければならない境地であったり。
「無論それだけで目を見張る効果などないが、訓練などに於いて目指す先を確と持つ事は重要である」
 これはこれから受けるだろう数多の訓練も同様だと、ナラカは告げた。
「最初から大きな目標を持つか、小さな目標を積み重ねて進むかは当人の嗜好に寄るだろうが」
 どちらがいい? と視線を投げつつナラカは二人の前を行ったり来たりした。
「うわーんわかんないよ」
「だ! 大丈夫だよ春香さん、私も全然わかんないよ」
 座禅を組み心を無にして霊力をコントロールする。
 真白は教えられたことをメモしたノートに再度目を通すと、もう一度集中した。
 それをはらはらと見つめているのがシャルボーヌ。
「ママ! 私が泣き言言っても甘やかしちゃ駄目だからね!
「け、けど真白……無茶は禁物よ?」
「今日は無茶してでも頑張るの!」
 今日も、の間違いな気がするとシャルボーヌは頬をかいた。見るに見かねてシャルボーヌはナラカに問いかける。
「あのもう少し、なんとか」
――すまん、そうだろうと思っていた。
 そうカゲリが真白に対していくつかアドバイスを言い含める。
 少しでも集中が乱れライブスが散ればそれを異敵し、一緒に改善への道を走る。
 存外カゲリは人に物を教えるのがうまいのである。
 それはひとえに、努力を貴ぶ人間だからだろう。人の努力を見逃さないのだ。
 まぁ彼も彼とて規格外な部分があるので、普通の人間には参考にならないことも多いのだが。
 対して春香に対して教鞭を振るうのはナラカ。
 彼女の教えは感覚的で。もっと熱く! だとか、もっと抑えるように! だとか抽象的だったが、春香はむしろその方がわかりやすいようだった。
「気合いと根性、総ては心一つなり!」
 ナラカが精神論を振りかざすと、春香は元気に返事をする。
 その後、疲弊した精神を休めるためにも座学はどうかという話になり、一行は講義室に移動した。
 そこで本を本で待っていたのは由利菜。
「あら、早かったですね」
 その教室の後ろには恭也と『恋條 紅音(aa5141)』も座っている。
 すでに紅音は不安げに隣に座る『ヴィクター・M・メルキオール(aa5141hero001)』へと視線を向けているが、それにメルキオールはしらんぷりである。
 まぁ実際今回は、いつも難しいことはいつもメルキオールに頼ってる紅音へ、戦術とは何かを叩き込むため連れてきたので、ここで手を貸してしまっては何ら意味がないことになるのだが。
「erisuさんがカオティックブレイド、三船さんが攻撃適性」
 全員が席に着くとさっそく由利菜が抗議を開始した、全員の特徴をボードにかきだし一緒に内容を考える。
「基本的には攻撃、命中、回避を伸ばすのがおすすめだよ。近接、遠距離どっちにも対応できるから」
 ウィリディスがふむふむと考えながら告げる。
「回避寄りなら、近接武器は刀が良いでしょう。私はミラージュシールドを愛用していますが」
「ミラージュシールド……おたかそう」
「武器コストが豊富なので、リアクションスキルも活かしやすいはずです」
 そんな抗議を恭也はノートに書き込んでいた。
「真面目だね」
 そのノートの端に息がかかるような距離に頭をおろしていた伊邪那美がわらった。
「俺の苦手な分野だからな。一兵士としてなら問題ないと思うが、将としては知らんことが多すぎる」
「確かに、あれこれ考え抜いて行動するよりも実地に行ってその場で行動する方が得意そうだもんね」
「まるで、俺が脳筋の様に聞こえるんだが?」
「恭也~、真面目に授業を受けた方が良いよ。由利菜ちゃん達がこっちを見てるからね~」
 ばっちりと恭也と由利菜の目が合うと。由利菜は穏やかに微笑み返した。
「彼女は大人だからな」
 そして教室内はペンを走らせる音と由利菜の声で満たされる。
「ふぁ、つかれたよ」
 そう真白がヒートアップした頭をテーブルに押し付けて休んでいると、由利菜が最後にお疲れ様と飴をくれた。
「次の授業だって」
 そう春香が真白に手渡したのは体操着の様な、でももっとぴったりとした、ダンスレッスンのための衣装っぽいもの。
「次は?」
「陽動力訓練」
 教官は歌舞伎リンカーとして活躍中の将太郎である。
「あ、暫く、し~ば~ら~く~!!」
 そう鏡張りのレッスンルームに入るなり正太郎は自分が学んできたお芝居がかった自己紹介で迎えいれてくれた。
 チルルも解説を挟む。
「いい? 戦闘で一番に狙うべき相手は誰だかわかる?」
「そりゃ強いやつでしょ?」
 スネグラチカが首をひねる。
「ブッブー! 違いまーす!」
「すごいムカつくな……で、なんなの?」
「そりゃもちろん一番脅威だと思われる相手よ! で、この脅威だと思われる相手っていうのがミソで」
 そうクリップボードを後ろから出して図式で説明してくれるチルル。
 その光景に春香と真白は体育座りで見入る。
「例えばヒョロヒョロな感じのやつと筋肉むきむきのマッチョマンなら後者を選ぶのが普通よね?」
 うんうんと二人は頷いた。
「でもそれがもしヒョロヒョロの奴がミサイルとかを隠し持っていたら?」
「あ、わかってきた。つまり自分が一番脅威であることを見せることで、相手の狙いを自分に向けるってことかな?」
 スネグラチカの言葉に春香と真白もだんだんわかってきたようである。
「そういうことよ! つまり自分を脅威だと相手に認識させてミスリードを狙う事が肝要なのよ!
 そのためには真正面とか相手の視線から目立つ感じで積極的に攻撃を仕掛けていくのが基本ね。
 なのでまずは目立つという行為を練習してみるのよ!」
 というわけで具体的な目立ち方は正太郎が説明する。
 正太郎は十八番の歌舞伎の見得を切る。
 たしかに、そんなことを戦場のど真ん中でされたら意識が持って行かれるだろう。
「みなさんは便利なスキルというものがありますし、それで派手な演出を起こす事や敵を攻撃して自分を狙わせる方法を模索してみるといいと思います」
「こ、こんな感じですか?」
 真白が見よう見まねで見得を切るが、正太郎はその微妙な出来故、反応に困ってしまった。
「むー」
 真白がすねそうになると、春香がその肩を叩く。
「がんばろ」
「よ、よーし! 頑張ろー!オー!」
 ちなみに初日の訓練は以上となるが、最後まで和気あいあいと過ごすことができていた。

第二章 

 二日目、一行が通されたのはよく模擬戦で使われる屋外闘技場。
 そこで皆を待っていたのは『紀伊 龍華(aa5198)』と構築の魔女。
 龍華はすでに『ノア ノット ハウンド(aa5198hero001)』と共鳴済み。
 この訓練は防御力が高いリンカーの防衛を生徒たちが突破できるまで、攻撃方法を教える訓練である。
「教える側……出来るだけ頑張らないと……」
 そう龍華は盾を構えて意気込む。今日は龍華が防衛役である。
――ボンクラはただ的になってればいいんですよ? 何を気張る必要があるんです?」
 そんな龍華にノアが辛辣な言葉を浴びせた。
「たしかにその通りだけど、言い方はどうにかならない……?」
「今更ノアに何言ってるんです。無様な姿が晒されるよう祈っておくですね」
「無事であることを祈って欲しかったな……!」
 龍華は普段仲間であるエージェントから攻撃を受けることに若干不安を感じている。 しかしトレーニングの為と思って自身を奮い立たせているのである。
 だが、ここが切羽詰まった戦場でないのと、春香や真白、正太郎の視線が突き刺さるように思え。だんだんとやる気がしぼんできたのである。
「……防御……低いから……頭飛び越えたりして動き回って回避、じゃ駄目?」
 真白がそうシャルボヌーに問いかけると、彼女はこう言葉を返す。
「素早い敵には難しいわね……教官のお話をちゃんと聞きましょう」
「はーい!」
 その言葉と同時に攻撃側の教官である構築の魔女が現れた。
「まず相手がなにをもってして防御を得意としているか観察してください」
 構築の魔女が告げると龍華はぺこりと頭を下げる。
「……では、よろしくお願いします」
 意識を切り替えて共鳴化し。二枚の盾を用いての徹底防御陣を展開。これには生徒たちも困り顔である。
 対してこれには龍華にもメリットがあり、全意識を盾と攻撃側に集中させている為、他者からの視線など気にならないのだ。
「強固な盾を自在に操るのか……頑強な鎧で身を固めているのか……まずは狙うべき場所を見定めます」
 そして構築の魔女は衝撃を浸透させることによる無力化を提示した。
「状況によりますが受け止められたとしても衝撃が内部に伝わることはあります」
 告げると、構築の魔女は軽い攻撃から始める。
「固い相手に単調な攻撃は、圧倒的な力でねじ伏せない限りは効きづらいです。その小さなダメージで削りきるという戦法も取れますが実戦では時間をかければかけるほど不利になる可能性もあります」
 龍華が告げると構えを解いて見せる。
「有効手として弱点を突くか、毒や麻痺、気絶といった負荷を与える手段もあります。実際に俺が受けたことがあるので……その時は苦しかったですね」
「では皆さん攻撃してみてください」
「うわーん、突破力はないよー」
 春香の攻撃は全体攻撃特化である。
 悠々と龍華は攻撃に耐えてみせる。
「もし、足などを狙い姿勢を崩すことができれば次の攻撃に繋ぐことができます」
 それを見かねて、構築の魔女は素早く姿勢をずらして、盾の側面をとる。龍華は対応すべく盾をずらすも、地面から浮いてしまった。構築の魔女に足を撃ち抜かれ体制を崩す龍華。
「この手段が有効ではない時もあるでしょう……技術に振り回されないように気を付けてください」
 告げると、次は君の番だとばかりに構築の魔女は正太郎に視線を向けた。

   *   *

 場所は学校にありそうなトラックレーンに移る。と言っても今日は訓練のために障害物やなんかが設置してある。
 その前で仁王立ちして待っていたのは姫乃。
「もう痛い目は嫌なのよ。だから――容赦なく鍛えさせてもらうぜ。覚悟しろよ」
 そう自分の口調を滑らに変化させる姫乃。
「やっぱこっちのほうがしっくりくるか?」
「姫乃ちゃん……」
 そう複雑そうな表情を見せる春香。
「瞬間的な加減速は俺の得意分野だ。振り落とされないようについて来いよ」
 告げると姫乃は身軽にはねてみせた。
「機動力を上げるといっても最高速を上げるのは難しいんだ。だったら速度を維持することで機動力をあげればいい」
「具体的にどうやるの?」
 春香が問いかける。
「それは時にスタミナや地形の理解、適正だったり。でも今回は一つ絞って話をする。
それがブレーキだ」
「速度を上げるのに何でですか?」
 真白が問いかける。
「方向転換などで減速技術はすごい重要だぞ」
そう姫乃は軽く走って見せた。
「減速が不細工だとスピードだけでなくバランス崩れて加速するどころの騒ぎじゃないからな」
 そして緩急のない均一な速度でゆるい曲がり方しかできなければすぐに捕捉されてしまうのだ。
「まずはウォーミングアップだ。障害物に向かって全力疾走し直前で止まるってことをしてみよう」
 告げると、真っ先に名乗りを上げたのは『犬尉 善戎狼(aa5610)』。
 いや、共鳴した『戌本 涙子(aa5610hero001)』だろうか。
「とーーばーーーすぅーーのじゃぁあーーー!」
 アサルトユニットの勢いも使って壁にすっ飛んで行っていた。
「あー、止まれないと意味がないぞ」
 そして、ステップ2。
 姫乃は籠を抱えて現れた、その中には看板の様な物がたくさん入っており、大きな文字で指示が書いてある。
「これに対応してもらう」
 中にはあとなん歩でとまれ、だとか。直角に曲がれ、だとか、バック走に切り替えろだなんて書かれている。
「これを全力疾走中に対応してもらうからな」
「無理です!」
 真白がぜーぜー息をあげながら抗議の声を上げる。
「今しんどいめにあっとけば、いざという時、前もっとしんどかったって頑張れるぞ?」
 謎理論で真白を黙らせると、全員が教官の一声に対応するという訓練が始まる。
 これには集中力や、即座に体感を整えるバランス感覚が要求された。
「最後に!」
 全員が息を荒げて地面にうずくまる中、スパルタ教官は次の指示の説明を始める。
「ここにわざわざ訓練のために用意された地形がある。ここで互いに3枚のバッジをつけて奪い合うってゲームをしてもらう」
「あ、それは面白そう」
 春香の顔が輝いた。
「ただし緩急のつけ方は自由だが回避は接触直前しか認めない。奇襲の為に強引に軌道を捻じ曲げるのはOK」
「言ってることがむずかしーです!」
「ではバッチつけた奴からトラックにでろ!」
 今までの訓練の中で最もハードだったというのは。ここだけの話である。
 ちなみに、まだ肉体系訓練は続く。
「あらあら、皆さんお疲れみたいですね」
 そう会場で待っていたのは構築の魔女。これから行うのはそう、敵行動予測訓練だ。
 そしてこの訓練には先ほどから引き続き犬尉も参加している。
「そう言えば、回避側のリンカーは誰かな?」
「私だよ」
 そう姿を現したのが『雨宮 葵(aa4783)』と『燐(aa4783hero001)』である。風に髪をなびかせて、只者ではない雰囲気を醸し出している。
「さぁて今回は訓練なわけだけど、私は敵役なので……」
 告げると葵は殺気を見に纏う
「痛い目みたくなければ、本気でかかっておいで?」
「ん。弱すぎると、うっかり殺しちゃう……かも?」
「……………………え! 攻撃してくるの?」
 驚く春香である。
「今回は人型を想定した攻撃の当て方について教えますね」
 対照的に構築の魔女は先生モードであった。
「特殊な事例はありますが、前進は早く後退は遅い……そして、力を伝搬できる方向にしか動けません」
 そう葵が素早く移動している中銃弾を放っていく。
「ただし、装備品や技能で不可能を可能にするのもリンカーですからそれも忘れずに」
 葵はそれにわざと当ってみたりして構築の魔女が教鞭をとりやすいように調節する。
「実際に撃ってみてください」
 その言葉に前に出たのは犬尉。構築の魔女と同じように武装は銃のようだ。
 犬尉は素早く周辺の障害物へと身を隠すと物陰付近に位置取りバースト射撃を葵に叩き込んでいく。それを葵は素直に回避。
 回避している間に犬尉は別の物陰に隠れた。対愚神用にフルバーストで中心を狙い、リロードを素早くすることに意識を傾ける。
 その時だ。銃身からまた葵に視線を戻そうと顔をあげると、目の前に葵がいた。
「敵はただ避けるだけじゃなく攻撃もしてくるからね?」
 逆手に握った刀を振り上げると、銃が犬尉の手から吹き飛んだ。
「……む、これでも駄目か、愚神相手のリンカーは直感のレベルが違う」
「えーーー、早い!」
――早いだけじゃないよ。
 燐が告げる。
「私達攻撃ドレノだから、そこそこ攻撃力もあるんだよねー」
 やっかいな、そう春香は頭を悩ませる。
「ん。弱い攻撃は……避けるまでもない」
「だったら……」
 その背後に回ったのは真白。
「これは?」
 真白は山育ちである。なので立地条件から動物が何処に隠れやすい等は日常生活で学んでいる。
 奇しくもワイルドブラッド対決となったわけだが、さすが二人とも直感が鋭い。真白の一撃も見事だが、それを葵は振り向きざまに捌いて見せた。
「今のはいい攻撃だったね! でもまだ甘いなー。攻撃を避けれるって事は、攻撃が全部見えてるって事だから。」
「あとは敵の視線、表情から動きを読むことも重要です」
 構築の魔女が告げる。
「訓練されていれば別ですが……多くの人間は回避先を視線で確認しようとします」
 再び犬尉からの射撃。これを機会に真白が接近。
「ただし、これに関しては自身の視線も追われていることを留意しなければいけません」
 しかしその動きを捕えることは難しい。
「あー、どうしよう」
 そう立ち尽くす春香、そんな春香に犬尉が声をかけた。
「…………三船くん、僭越ながらあれもこれもと言われて混乱してないか?」
「うーん、そうかも」
「君の様な考えるより体を動かすタイプを俺は『直感型』と呼んでいる。直感型は情報が増えると混乱する者が多い」
「ほうほう」
 春香は頷いた。
「逆に、直感型は考える事を減らす事で、理詰めする人間より研ぎ澄まされた動きが可能になる」
 それには春香は首をひねる。
「……君は『基本となり決め手となる一連の動作』を作ると良いと思う。例えば、その足を活かして敵陣中心に滑り込み、音の攻撃で敵を纏めて仕留める。そして離脱すると言った戦術だ」
「ヒット&アウェイ」
「そして《その事にだけ集中》する。すると、先の先が不思議と見えてくる」
「そうなの!」
「ウチの涙子も馬鹿だが一芸特化で役立っている」
――叔父者ひどいのじゃー! 涙子はバカじゃないのじゃー!
 涙子が抗議の声をあげた。その時である。
「話してる余裕があるなんてね!」
 告げると葵が春香に切りかかる。
 刀は鞘に入ったままの峰うちだが大技がくる気配がした。
「範囲攻撃使う敵相手に固まってたら一網打尽だよ?」
「だったら! こっちも範囲防御だよ!」
 告げると春香の周囲にピアノ線が張り巡らされた。音の障壁が葵の一撃をそらす。
 二人はお互いのスキルの衝撃に耐えきれず吹き飛ぶ。
 葵は空中で宙返り、うまく着地。すると構築の魔女が歩み寄るのが見えた。
「では少し頭の中で教えたことを整理しながら、私の動きを見てみてください」
 さすがにこの相手には葵も生唾を飲み込むというもの。
「いい? どんな戦場でも、自分以上に強い敵と相対することはあるよ。けどね、そんな時に重要なのは恐怖の中でも冷静な心を保つこと」
 葵が動いた。その動きを的確にとらえ構築の魔女が弾丸を当てていく。 
 しかしドレッドノートのパワーは少し体勢を崩された程度で止まるものではない。
 次の瞬間、構築の魔女の背後に葵がいた。しかしその手の中の刃は銃弾で弾き飛ばされた後。
「あと一手だったか」
 告げると倒れ込む葵、そんな葵に春香はタオルを持って駆け寄った。
「ありがとう、葵ちゃん」
「いいんだよ」
 そう先ほどの本気はどこへやらといった調子で葵は微笑む。そして葵は真面目な表情に戻って春香に告げた。
「戦い方を知れば知るほど出来る手が増える。
 でも、きっと三船さんは自信がないし、何が出来るのか、何をやるべきなのか。分かってないから。
 自分の手を増やせば自信も冷静さも何とかなるでしょ。
 実力は充分あるはずだからね!」
 応援してる。そう最後に葵がつぶやくと、春香は満面の笑みで微笑んだ。


第三章 

 そして訓練も佳境を迎える。戦闘訓練の集大成、乱戦特訓である。
 三日目、一際広い演習場に紅音は一番乗りだった。
「トレーニングも全力で! 今日も頑張るよ!」
 その隣であくびをかみ殺すメルキオール。
 今回の演習では普段メルキオールが教えられないことも紅音に学ばせることができて有意義だった。
 ただ、今回は紅音に関して口出しを一切しなかったので多少暇ではあったが。
「休日気分も今日で終りか」
 告げるとメルキオールは共鳴、紅音は近接格闘戦用に調整した装備に身を包む。
「で、最後の乱戦特訓については単純に講師チームとトレーニング参加者に分かれて実際戦ってみよう」
 チルルは集まってきたリンカーたちに今日の趣旨を再度説明していた。
「あたいは陽動力訓練担当だったから当然真正面から攻め込んでいって相手を陽動するよ。
 みんながそれぞれ講師担当の動きをすることで、応用編って形にすると良いんじゃないかな」
「今回トレーニング参加者と人数に差があるけど大丈夫かな?」
 スネグラチカが問いかける。
「そこは問題ないでしょ? ほら、講師が参加者より弱いのはあり得ないし。あり得ないし!」
「本当に大丈夫かなあ?」
 そんな講師側代表を務めるのは由利菜である。
「……私の英雄は、二人とも前衛で真価を発揮するクラス。乱戦は望むところです」
 告げる威圧力は戦場の比ではないが、それでも彼女の攻撃を真っ向から受けると考えると全員が身のすくむ思いだった。
 次いで講師サイドと生徒サイドはいったん教習場の左右端に別れる。
「数的不利を覆す為にも短期決着を……! コード・エクサクノシ!」
 そう由利菜が刃を天に突き立てて叫ぶと、戦いの火ぶたが切って落とされた。
――一般的なメディックは皆の盾であり癒し手、攻撃面での脅威は乏しいって思われがちだけど……全部のメディックが定石通りだとは限らないよ!!
 唐突に始まった戦いに真白は戸惑っていた。
「え?ど、どどどうしよう?!」
――取り敢えず、いつもの戦闘と同じで敵の居場所、能力を把握して攻撃が当たらない場所と死角を移動して隙を作らせるのよ!
「う、うん! みんな、春香ちゃん、頑張ろーね!」
「うん! 練習の成果出し切ろうね!」 
 そんな生徒が固まる本陣にさっそく由利菜が切りこんできた。
 それを真っ向から受け止めるのはカゲリである。
「この布陣なら……カゲリさん、あなたを退場させればそちらのチームは崩れるでしょう」
 由利菜の槍を剣で捌き、にらみ合う二人。
――リンクバーストの可否って決めてなかったね……トレーニングで重体は不味いと思うけど。
「こちらは……まぁナラカの希望次第といったところだ」
 そう槍を弾きあげると、由利菜の左右に犬尉と真白が展開挟み込む形で由利菜を抑えにかかる。
 しかし、その手のトリシューラを振ると、犬尉が吹き飛び、返す刃で真白の動きを封じた。
――ユリナ、これも訓練で使うにはヤバい出力だよね……。
「ち、塵にしないよう加減はするわ……」
 対して春香は恭也を相手取っていた。
 春香は恭也と並走しながら、その驚異的な破壊力を何とか受け流している。
「乱戦時は、敵味方共に入り乱れる。普段なら気にしないような事でも時として味方の脅威になる事がある」
 恭也がそう春香にアドバイスする。
――特にボク達が持っている大型の武器を持ってる人は注意してね~。気を付けないと振り被った時に友達当てちゃうかも知れないからね~。
 伊邪那美が笑うが、春香は思う。笑いごとになってないと。
 振りかざされる刃は、従魔をバラバラにできる強度を持つ特注ピアノ線をタコ糸のように切り付けていく。
 致命傷をスキルで避けているが、それもなくなればたちまち攻め崩されるだろう。
「相手攻撃を避ける時も周りに気を配る事だ。自分と同僚がぶつかり合う様な避け方をすると、二人共敵の攻撃を喰らう事にもなる」
――お友達の位置にも気を付けてね。自分が避けたのは良いけど、後ろに居た友達に当たったなんて事があったら大変だから。
 そこに紅音が乱入、背後から奇襲をとる形で襲い掛かった。
(……相変わらず猪突猛進なのは少し変わるかなー……いやー、やっぱり変わらないかなー……)
 そうメルキオールは思いつつ見ていたが、この采配には成長を感じた。
「つまり……針の穴を通すように、繊細に、敵の急所に正拳突きを打っていけばいいんだね!!」
 放たれる拳は恭也を吹き飛ばす。その体制をたてなおす暇を与えず春香は小刀で切りかかる。
「とりあえず全力で攻撃して全力で防御して全力で動いて一撃を叩き込むってことでいいんだよね!!」
 それに紅音が続いた。がここで恭也は切り札を切った。
 怒涛乱舞である。
 二人は紙きれのように吹き飛ばされて地面を転がる。
「あー、もうちょっとだったんだけどなぁ」
 そんな春香に紅音は距離を詰め耳打ちする。
「あたし攻撃を惹き付ける感じに動けばいいのかな?」
「うん、もう一度攪乱お願い、今度は私も」
 その言葉に頷いて、紅音は再度立ち上がった。口の中に充満する血液を吐きだして。おそらくラストチャンスであろうこの一撃にかける。
「全力全壊!!じゃなかった、全力全開!」
 そんな混乱極める演習場を俯瞰で見下ろす人物が一人いた。カゲリ……というかナラカである。
 カゲリは最初の数合を由利菜と打ち合うと撤退していた。
 彼女は、自分が目をかけるべき人物が新たに見つからないか目を光らせていたのだが。
――では、行こうか覚者よ。
 見定めがすんだのか、それとも試練を与えたくなっただけなのか。再度ナラカが動いた。
 最初に捉えたのは、息を荒げて由利菜を凝視する真白。そんな彼女に悠々と歩み寄るとナラカはその刃を振り上げて。
 下ろした。それだけなのに空を甲高く裂く音がした。
 間一髪春香が間に入り、真白を抱えて離脱していたので事なきを得たが……。
「ええ! 割と本気め」
「実践に勝る経験はないよ」
 ナラカが告げると、なびく髪をかき上げて、そして刃を構え直す。
「最後に万軍を凌駕する単騎を実演しよう。盤面ごと覆す様を目に刻み、目標の一つとするといい」
 告げると、ナラカは新人善人を相手すると言わんばかりに無防備に構えて見せた。
 思わず苦笑いを浮かべた生徒一同だったが。ノリノリな教官たちに構ってもらいながら今日の訓練を終えた。

    *    *

 ズタボロのまま医務室から出てきた春香。
 軽く重体一歩手前らしいが。得るものは大きかったと気を取り直す。
 夕陽に染まる廊下を気だるい体を引きずって歩いた。
 するとそんな春香にの前に一人の少女が躍り出た。彼女は春香にボトルを投げ渡すと自分も同じものの封を切る。
 葵だった。
「はい! お疲れ様ー! クルールさんも、ほら」
 葵は真白の手当てをしていたようだ。真白はお腹がすいたのか葵からもらったクッキーを食べている。
「良かったら、皆でご飯行きませんか?」
 そう真白が提案すると春香は顔を輝かせた。
「じゃあ、正太郎さんと犬尉さんたちも誘ってもいい?」
 まだH.O.P.E.に残っている人はだいたい誘おう。そう思い、まず三人は教官と生徒を探すために奔走することになるのだった。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • お母さんと一緒
    真白・クルールaa3601
  • 心に翼宿し
    雨宮 葵aa4783
  • さいきょーガール
    雪室 チルルaa5177
  • エージェント
    犬尉 善戎狼aa5610

重体一覧

参加者

  • 燼滅の王
    八朔 カゲリaa0098
    人間|18才|男性|攻撃
  • 神々の王を滅ぼす者
    ナラカaa0098hero001
    英雄|12才|女性|ブレ
  • 太公望
    御神 恭也aa0127
    人間|19才|男性|攻撃
  • 非リアの神様
    伊邪那美aa0127hero001
    英雄|8才|女性|ドレ
  • 誓約のはらから
    辺是 落児aa0281
    機械|24才|男性|命中
  • 共鳴する弾丸
    構築の魔女aa0281hero001
    英雄|26才|女性|ジャ
  • 敏腕スカウトマン
    雪ノ下・正太郎aa0297
    人間|16才|男性|攻撃



  • 永遠に共に
    月鏡 由利菜aa0873
    人間|18才|女性|攻撃
  • 花の守護者
    ウィリディスaa0873hero002
    英雄|18才|女性|バト
  • 朝日の少女
    彩咲 姫乃aa0941
    人間|12才|女性|回避
  • 胃袋は宇宙
    メルトaa0941hero001
    英雄|8才|?|ドレ
  • お母さんと一緒
    真白・クルールaa3601
    獣人|17才|女性|防御
  • 娘と一緒
    シャルボヌー・クルールaa3601hero001
    英雄|28才|女性|ドレ
  • 心に翼宿し
    雨宮 葵aa4783
    獣人|16才|女性|攻撃
  • 広い空へと羽ばたいて
    aa4783hero001
    英雄|16才|女性|ドレ
  • エージェント
    恋條 紅音aa5141
    人間|18才|女性|防御
  • エージェント
    ヴィクター・M・メルキオールaa5141hero001
    英雄|27才|男性|ブレ
  • さいきょーガール
    雪室 チルルaa5177
    人間|12才|女性|攻撃
  • 冬になれ!
    スネグラチカaa5177hero001
    英雄|12才|女性|ブレ
  • 閉じたゆりかごの破壊者
    紀伊 龍華aa5198
    人間|20才|男性|防御
  • 一つの漂着点を見た者
    ノア ノット ハウンドaa5198hero001
    英雄|15才|女性|ブレ
  • エージェント
    犬尉 善戎狼aa5610
    獣人|34才|男性|命中
  • エージェント
    戌本 涙子aa5610hero001
    英雄|13才|女性|シャド
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