本部

秘密結社D

鳴海

形態
ショート
難易度
やや難しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
12人 / 4~12人
英雄
12人 / 0~12人
報酬
多め
相談期間
5日
完成日
2017/12/19 16:16

掲示板

オープニング

●Dの思惑

 南アメリカ某所。比較的高級な土地や家々が連なるその一帯は実はすべてDの資産であった。
 秘密結社D。彼らの資金力と行動力は莫大にして膨大。
 ただし中枢を担う幹部は五人の超少数精鋭部隊である。
 ただし、それは過去の話。
 H.O.P.E.の捜査の手を逃れることができず。結社は秘密ではなくなり。またメンバーも一人が捕縛、一人が消滅という憂き目に合っている。
 組織は半壊、事実上の壊滅である。
 その事実にdoctor・Dは苛立っていた。
「なんだ! B、そしてEのあの体たらくは、君の采配が悪かったのではないかねA」
 そう薄くなった髪の毛をかきむしりながらDDは告げる。
「ああ、そうだなこの事態は間違いなく私の責任だ」
 中央に鎮座するAと呼ばれた男は椅子に座り直すと、不自然なほどの余裕を湛えDDに告げた。
「だが、計画通りでもある、どうだね。今回のEは失敗だったか、成功だったか」
「飛び立った愚神核を回収しないことには何も分からんね、よりによってH.O.P.E.日本支部の勢力下での解放だ、回収は難しいかもしれん」
 そうDは意見を求められれば冷静に分析する、彼は科学者であると同時に戦術家なのだ。
「だが、Bを失った今や資金調達、愚神との交渉は大きく支障が出るだろう、その面はどうするつもりだ」
「戦闘力でも彼は上位だったからね。痛いがなんとかしよう。奪い去るのは私の本分だ」
 告げてAは資料を机の上に放った。その資料にはグロリア社資本支部の写真が止められており、遙華やロクトと言った名前も並んでいる。
「計画はどうする?」
 DDが重苦しく問いかける。
「計画としては早いが、龍人の墓所を暴こうか」
「封印された愚神の解放か? それはEの魂が成熟してからの手はずだったろうに」
「いや、関係はない。私が核となろう。そのために必要なのは」
「ゾーンブレイカーの力、だね」
 そう告げたのはcollector・D。野球帽子をかぶった少年風の外見だが明らかに見た目通りではない。
「我ら、Dの機構、全員で人を形作る者。腕の一本や弐本なくても行動に支障はないよ」
「では、ドロップゾーンのバイヤーに連絡を、と言っても彼も最近理性が危うい。君が飲み込まれないように注意しなさい」

● 再び調査へ

 BDは前回のED討伐任務以来ずいぶんと大人しくなった。
 彼の表情には落胆と退屈が見えるが、それ以上に生きていることが重要らしくH.O.P.E.側の言葉によく従った。
 そんな彼に関して興味深い報告が挙げられた。
「なかなか情報を吐いてくれたけど、まだまだ隠していることは多いわね」
 遙華は告げる。
 Dの組織が手広く何に関して息をかけているかはわかったのだが、肝心の行動目的、最終目的が分からないのだと。
「わかりやすく説明すると、ペインキャンセラーを作っているプラントや売り先。材料の取引先と言った。Dの組織が最近何をしているのか。は教えてくれたんだけど。そもそもDという組織がなにを目的に設立されたのかが分からないの」
 お金目的? だったら話は早い。
 皆さんはどう思うだろうか。Dという組織は何を目的に行動しているのか。
「考えすぎかしら。単なる金に汚い組織で片付けてしまうのが一番楽だけど。釈然としないのよね」
 そう遙華は調査に戻ると告げて君たちに資料を押し付けて行った。
 そこにはDの証言を箇条書きにして記載してある。

・ペインキャンセラーの在庫は20トン。輸入先は、アジア発展途上国いくつか。原産地は南アメリカ密林おく、リンカーに破壊されたのは第三プラントで最も大きなプラントだった。

・ペインキャンセラーの代金は少女や少年で支払われることが多かった。

・CDは能力をストックしておくことができる愚神と共鳴している。もしくは異世界の愚神の能力を模倣、劣化コピーすることができる。

・愚神の取引先も多く、最近までの上客はガデンツァだった。

・Dの主力商品は、使い捨てリンカー兵。インスタントドロップゾーン発生器。ペインキャンセラー。ディアクター。違法改造AGW。


● 調査項目

 今回はDに関して嗅ぎまわっているうちに五つの事件が発生します。
 その事件に無事対処できると情報を持ち返ることができるでしょう。

・ 遙華襲撃
 情報収集のためにリンカーと行動を共にしていた遙華が敵兵に襲われます。
 敵の種類は後述しますが。この戦闘によって遙華が意識不明。もしくは連れ去られる可能性があります。
 敵の総数は最低五人です。
 シチュエーションは街中です。具体的な地理は皆さんの気の使いようによって変わります。つまり有利な地形で戦えるように気を配ると楽でしょう。
 

・ ドロップゾーン暴走
 日本某所で突如巨大なドロップゾーンが町を包みます。
 このドロップゾーンに特別な効果はなく、展開した愚神もおらず、従魔も存在しないため。ゾーンブレイカーが出向くことになりました。

・ 封印の塔の影
 かつて、ビックボーナスステージ、ハードモードトライアルが行われた跡地に最近人が出没するという通報がありました。調査に向かってください。

・ ペインキャンセラーの散布 
 突如街中にペインキャンセラーが散布されます。ただ、ペインキャンセラーと言っていますが。症状が似ているだけなので別物かもしれません。
 この白い粉末を吸った者は霊力質が高まり、一般人であっても一時的に霊力を行使できる可能性があります。

・ Eの残留思念の回収
 H.O.P.E.東京海上支部前で散ったEの体から放たれた魂、それを回収するために敵兵が周囲に展開しているようです。
 敵の行動が早く、対処に迎えるのは皆さんだけでした。
 

 さらにこの事件のうち、二つが囮の事件。
 そして三つが本命の事件です。
 本命の事件にはCDが登場します。
 さらに時系列ですが五つの事件が、一時間程度置きに発生し、全ての事件にかかわることはできません。
 なので、リンカーを派遣しない、派遣したとしても一人。等選択をする必要があるでしょう。

解説

目標 Dについての調査

 今回の敵は二種類です。

●手加減するcollector・D
 これが五つの事件、『封印の塔の影』以外に出没する可能性があります。四つの事件どれか一つにしか登場しません。
 戦闘スタイルは二つのヨーヨーによる中距離戦闘を得意とし。シャドウルーカー寄りの戦い方だそうです。
 きわめて高いステータスはなくオールラウンダーですが。他の情報はないです。戦ってるといくらかわかると思います。

●リンカー兵
 例によって洗脳された少年少女たちです。
 皆高機動装備で、イニシアチブと移動力が高い反面、防御力生命力が極端に低いです。
 装備は軽機関銃とドス程度の長さの短剣です。
 スキルは使用できないようです。
 こちら総数は十二名ですが。
 遙華襲撃に五名さいているので。残りは七名です。

●敵側へのアプローチ
 もしかすると何らかの手段を通じて、Dという組織にアプローチを取り、敵の行動を制限、もしくは誘導することができるかもしれません。

PL情報
 今回のミッションの進行具合、フラグの立具合によってはDがH.O.P.E.に対して奇襲を仕掛けてくる可能性があります。
 もし襲撃があるとするならば、任務の結果が普通か、失敗と発表されてからとなり、相談期間は三日と短めになる予定です。 

リプレイ

プロローグ

「今回はブチ切れないように落ち着いていこうなー」
 遙華を運ぶ護送車輌は環状線を北に向かって走っている。
「ちゃんと反省してるよ……!」
 『藤咲 仁菜(aa3237)』はそう『リオン クロフォード(aa3237hero001)』の言葉に口をとがらせて反応し、窓の外を眺める。
「今日は護衛を引き受けてくれてありがとう、データ上のやり取りだけなら身の危険はないんだけど、今回は会ってっていう話だったから」
 そう遙華が告げる。すると『鬼灯 佐千子(aa2526)』は読み終わった書類を膝の上に置き『リタ(aa2526hero001)』を一別した、そしてゆっくりと話をはじめる。
「いくつか、疑問点があるわね」
「ええ、そうね」
 佐千子の言葉に遙華はゆったりと答える。
「富裕層の子供の誘拐、それは人身売買にもつながってくるとは思うけど。この前Dに誘拐された子はグロリア社の社員の子だったんでしょ? それはグロリア社への攻撃だったと考えられない?」
「そうね、人身売買が目的なら、子供が余っていて警備の緩い場所からさらってくるはずだし」
「人身売買の目的は実験台にするため?」
「それは分からない、人が人を買う理由は多岐に渡るわ」
「ただ、人身売買の結果、人体改造と兵士化教育を施した少年兵が現場に出てる。」
「戦力及び資金源になりうるわね」
「ペインキャンセラーの製造と販売は資金繰り、研究材料か?」
 その言葉に『麻生 遊夜(aa0452)』は静かに答える。
「目的の為に金が必要なだけだろうな」
「BDがそう言っているのだし、そうだと思うわ」
 遙華が頷いた。
「英雄の人工的な邪英・愚神化という可能性は?」
「それは、分からない」
「……ペインキャンセラー……リンカー兵……何かに成る為の、失敗作の流用?」
 『ユフォアリーヤ(aa0452hero001)』が喉を鳴らして遊夜の肩に頭を乗せる。
「そして彼らは愚神との取引があるのよね? それは残る幹部に愚神がいることを示していない?」
 佐千子は窓ガラスを曇らせて文字を書く。F=Fool=愚神? その図式。
「それはないと私は思ってるわ。だって、彼らの口ぶりから察するに、今から引き入れるみたいな言い分じゃなかった?」
「愚神を?」
「試行錯誤して何かを生み出そうとしてる気がするんなだよなぁ」
 遊夜が口元を抑えて告げた。
「Dの提供する商品は愚神としては使えるものばかりだ、だがそれと引き換えに何を手に入れている?」
 人と取引をするなら目当ては金で済む。だがもし愚神と取引をしているなら。
 そう考える遊夜だったが。
「……うむ、わからん!」
「……ん、まだ情報が足りない」
 ユフォアリーヤが胸を張ってそう告げた。
「考えてわからんなら足で稼ぐ!」
「ええ、そうね、そのために今日は出張るのだから」
「……ん、そう言えば今日どこに行くのか聞いてなかった」
「そうね、言うのが遅れていたわね。今日はペインキャンセラーの被害にあった子供たちや、その密売にかかわった人間に話を聞きに行くのよ」
 その時である。遙華を護送している車が跳ねた。まるで段差に乗り上げたように大きく体制を崩して。時期に無理やりな遠心力で回りだす。
「敵襲だ!」
 リオンが声を上げると素早く仁菜と共鳴。
 鋭く仁菜は告げる。
「皆でバラバラになった時、それぞれ通信とると混乱しちゃうので。西大寺さんに通信統括お願いしてもいいですか?」
 全員が瞬時に武装すると警戒しつつ外に出る。
「それは構わない、けれど、少し待って」
 遙華が耳元に手を当てて何かを聞いている。
 次の瞬間ハッと顔をあげて全員に告げた。
「同時多発的に霊力の反応。この町を中心に愚神からの攻撃を受けているわ」
 仁菜は其れを聞いて一瞬顔をしかめたが、それでもやることは変わらない。
 ただ守るだけ。
「どんな策を弄しても、俺達を出し抜けるとは思わないことだな」
 告げる遊夜はその鷹の目で当たりを見渡した。少なくとも五人、こちらに殺意の視線を向ける人物がいる。
 戦いが始まろうとしていた。



第一章 襲撃
 
 敵兵がこちらにかけてくる、数は5。近接装備が2、遠距離装備が3。
 近接装備の少年兵を送り出すために、遠距離装備の少年兵が弾丸をばらまく。
「おい、あれ」
 遊夜が殺気立った、あれは間違いなくDたちのさしむけた少年兵だったからだ。
「なにしてるの!」
 そんな遊夜を車体の影に引っ張り込む遙華。
 AGWの弾丸は装甲車両をやすやすと貫通し、あと一分持たずして壁の役割を失うだろう。
「どうしましょう」
 困り果てる遙華、その時である。
 その視線の向こうから一台の装甲車が向かってきた。その車体にはH.O.P.E.のマークが刻まれている。
 そしてそのルーフをぶち抜いて顔を出したのは『卸 蘿蔔(aa0405)』。
「遙華~~」
 風圧で髪をバタバタ揺らしながら狙撃していく蘿蔔。
「蘿蔔!」
 そのまま車両は遙華の目の前に乗り付け。増援のリンカーたちが続々と登場する。
「この交通封鎖もあなた達が?」
 その言葉に蘿蔔は頷いた。
 普段は車通りの多い環状線が。気が付くとあたりに車ひとつなかった。
――少し苦労したけどね。
 『レオンハルト(aa0405hero001)』は告げる。
 これで一般人を巻き込む可能性を考えなくてよくなった。
「遙華……絶対離れないでね」
 そう遙華の手を握ると蘿蔔は障害物から顔を出す、スコープを覗き敵の銃を撃ち落とした。
「近接の人たちが来ます」
――ならば。
「僕達の出番です」
 『イリス・レイバルド(aa0124)』が前に出る。
「事件が立て続けに……嫌なやり方」
――ははは、練度が低いな、稽古をつけてやろう。イリスがね。
 『アイリス(aa0124hero001)』が告げるとイリスが二人の少年兵を盾と剣で抑え込んでしまう。
 そのあいだに蘿蔔がありったけの弾丸を放つと、その予測不可能な機動で持って少年兵たちを射抜いた。
 だが敵は五人ではない、伏兵で二人。左右の路肩からふと現れた少年兵がこちらに突進してくる。
「よぉーし、ボク達も頑張るよ!」
――私達もできることをしようじゃないか。
 『リリア・クラウン(aa3674)』と『伊集院 翼(aa3674hero001)』は高らかにそう告げる。
「ここは1対1でしとめるっていうのはどうかな? とても面白そうだと思うんだけど~」
 そう少年兵一人の行く手を遮った。
「こういうのは力ずくで解決すればいいんだよね~」
「ここはボクにまかせて!」
 逆サイドに走ったのは『ヘンリー・クラウン(aa0636)』共鳴するのは『伊集院 コトノハ(aa0636hero001)』。
「さあ、久しぶりの仕事再開といくか……」
――なんか嫌な予感するんだよね……、気のせいだったらいいんだけど……。
 コトノハの言葉に気をとられていたヘンリー。その隙を狙って刃を突き出す少年兵。その刃をかわしヘンリーは武器を構え挑発した。
「さあ、遊ぼうぜ兵士さんよー!」
 反撃のブラックオペレートくり出すヘンリー。
 だがリンカーに対して敵の数が多い。
 しびれを切らした遙華は前に出ようと苦無を構えた。 
「私が囮になっている間に狙撃を」
「本来なら籠ってて欲しい所だが……」
 遊夜が歯噛みする。
――……ん、ハルカはこっち。
 安全な場所に誘導しようとするユフォアリーヤ。だが。
「私を守るために人を割くなんてできない。早くこの事態を収拾させて他の事件に人を回さないと」
 佐千子などはすでに別の現場に回している。
 それだけ人手が足りていないという事だ。
――遙華、可哀想だが近づかないように……何が起こるかわからない。
 レオンハルトがそう止める。
「でも」
――自爆等何が起こるか分からない。あいつらはそう言う奴らだ。
 レオンハルトの声が陰った。相当な物を見てきたのだろう、遙華はそれを報告書越しにしか知らない。
――一応、特殊な装備は……見えない、けれど警戒するに越したことはないはずだよ。
「大丈夫です、私達を信じて」
 遊夜と蘿蔔で連携。敵を物陰から追い出すための一射を蘿蔔が。そして躍り出てきた少年兵の武器を弾き飛ばし、足を遊夜が撃つ。
「前衛が持てばなんとかなる」
「はあ!」
 その時、リリアの声が乾いた空に木霊した。
 その手に握られた大ぶりの刃。神斬、それを叩きつけ一人のリンカーを伸したところだった。
 これで撃破数1。そしてリリアにはまだ余力がある。
「次はだれを倒せばいいの?」
 遙華の指示を聞き一直線に少年兵へと突撃するリリア。
 電光石火の一撃は少年兵を吹き飛ばすに十分な勢いだった。烈火のごとくリリアは追撃をみせる。
「逃がさない」
 這って逃げようとする少年兵の目の前に刃を突き刺し、その目の前で佇むリリア。
 その少年兵は素早く懐から銃を取り出すと、リリアに向けて放った。
「リリア!」
 ヘンリーの声が響く、その声を切り裂いて脇を誰かが駆けた。
「てが足りないようですね?」
 『煤原 燃衣(aa2271)』は瞬時に距離を詰めて地面を這う少年兵を蹴り上げた。
 そのまま敵陣中央を突破する。弾丸をその身に受けることも構わずに。
――お前が、リーダーのようだな。
 そう『ネイ=カースド(aa2271hero001)』が告げる視線の先にはうら若き少女。燃衣の一撃でメットが吹き飛んで長い髪が風に揺れた。
――おい、燃衣。女だからって容赦すんなよ。
 しばし迷った後、燃衣はとりあえず首筋を叩く。
 意識を失った少女を片手で抱き留めた。
「ふぅ、仁菜さんの報告を受けて参上しました」
 いつの間にか場は制圧されている。事件ひとつが解決された。
 だが。
「まだ安心するのは早いわ。まだこの町全体に霊力の反応が……」
 その時、遙華は弾かれたように街を見る。その町全体が白い靄に包まれており、逆方向の地平線の向こうでは。何やら黒いドーム状の物が広がりを見せていた。
「燃衣! 状況が変わったわ。ここはいいから別の場所に向かって」
「それは大丈夫です」
 燃衣はにやりと笑って町を見すえる。
「頼れる仲間が町にいますから、任せられます。西大寺さんはひとまず状況の分析と人員の割り振りを、それが終わるまで僕はここにいます」
 燃衣が告げると遙華はあたりを見渡した。リンカー全員が集合している。
「あなたを危ない目にあわせると、彼に顔向けできませんから」

第二章 白い魔都


 散布している者が少年兵ならば、極力傷つけないよう会話と縫止で止めるつもりだ。また、様子を観察している者がいないか聞き、答えがどうあれ観察者がいないか探索したい。
「そこまでだ、これ以上君達にそれをさせる訳にはいかない」
「君達が君達である為にも、それ以上そんな事はしてはいけない。君達の身は私達が必ず守る。そして、君達の進むべき未来、人として幸せに生きる道を私達と共に見つけて行こう。だから、私達と共に来て欲しい」


 町中が突如霧に包まれる。指先すら霞む濃度の濃い霧。
 いや、違う。その白い何かが混ざった空気を吸えば口の中がざらついた。
 ペインキャンセラーだ、このままでは町の人間全員が侵されてしまう。
「くっそ~、安請け合いだったお~、前々わっかんねぇお」
 『阪須賀 槇(aa4862)』はモスケールの画面を覗き込みながらあたりを見渡す。
 ペインキャンセラー自体が従魔由来の成分。モスケールの索敵が妨害されて散布元を割り出すことができない。
――とりあえず、一般人の避難を兄者!
 『阪須賀 誄(aa4862hero001)』があわてた調子で告げる。
「うわーん、こっちもだめみたい!」
 仁菜もビルの屋根の上を飛び回りながらそう告げる。
――どうしたんだい、無月。早く避難誘導しないと。
 そんなリンカーたちの中『ジェネッサ・ルディス(aa1531hero001)』は『無月(aa1531)』に問いかける。
 彼女は町の中心で意識を集中させるように黙り、瞳を閉じて風を感じていた。
「忍びにおいて風を読むというのは半人前でもできる技術」
 無月は考える。ここまで短時間でこの範囲をペインキャンセラーで覆うには。
 どの地点で、どの方向にペインキャンセラーをばらまけばいいのか。
「座標で言うと、ここだが、何かないだろうか」
 そう無月は槇のモスケールを借りて場所を指定する。
 その場に向かったのは佐千子。
「視界が悪くてまだ、いえ! 誰かいる」
 白い闇に瞬くマズルフラッシュ。途端に佐千子は転がって物陰に隠れた。うっすらと血の浮いた腕を眺めて、霧の向こうにいるであろう少年兵に伝えた。
「もう逃げ場はないわ。観念しなさい」
 だが反応はない。
「無理そうね、だったら、小鳥遊さんお願いできるかしら」
 佐千子が告げると、ペインキャンセラーの範囲外から『小鳥遊・沙羅(aa1188hero001)』が突入した。
 もともと『榊原・沙耶(aa1188)』の要請にてペインキャンセラーの散布を事前に防ぐため配置されたヘリだったが、意外なところで役に立ったものだった。
「私達で犯人を抑える、これ以上の拡大はないわ、だから手はず通りに」
 沙羅はあらかじめ救急救命のある病院すべてに急患が大量に押し寄せる可能性。ペインキャンセラーの危険性を通達しておいた、よって受け入れ態勢は万全である。
 散布はされてしまったが素早い対応だ。被害がこれ以上広がることはないだろう。
 その対応の素早さに蘿蔔も一役買っている。
「身体に異常がある方、安静に……絶対に動かないでください。落ち着いて、大丈夫。私たちはリンカーです」
 彼女はまず街中で歌を謳った。町を侵略された恐怖や混乱よりも先に、芸能人が突然現れた興奮が包んだのだ。
 日本人とは案外ミーハーである。
 あとは少年を捕まえるのみ。
「おとなしくなさい!」
 告げて沙羅は少年兵に切りかかる。不利を悟った少年兵、逃げるために駈けだすが。
 目の前を弾丸が駆け抜ける、次いで足。次いで腕。
 少年は抵抗する術を射抜かれるごとに奪われていく。
「すまんが命中には自信があってな」
 そうスコープを覗くのは遊夜。
――……ん、ここで通行止め。 
 そうユフォアリーヤが告げると、次弾が遊夜の背後から放たれる。
 佐千子の弾丸だ。その弾丸が膝に命中した少年はくるりと回転し、地面に叩きつけられると観念したように武装を投げ出す。
「一件落着ね」
 沙羅が告げるころには霧は収まっていた。薬自体も重たいのでそれほど滞空していられなかったのだ。
 そんな沙羅に歩み寄る蘿蔔。サンプルの採取を行いながら沙羅に問いかけた。
「タラちゃん。BDさんのほうはどうでした?」
「BDね、面白い話が聞けたわ」
 そう沙羅は今朝の出来事を話し始める。

   *    *
 
 本日沙羅が襲撃にこれほど手際よく対応できたのは、ちょうどH.O.P.E.に拘留されているBDという人物に用があったためである。
 彼をこの際なのでこちらに引き入れてしまおうと思った次第である。
「まず、悪いニュースを伝えないといけないわぁ」
 沙羅は沙耶と主導権を後退すると、沙耶は拘束具でがちがちに固められたBDへとまずそう切り出した。
「BDさんの情報の中でも、HOPE内に内通者がいる事態を上層部が特に問題視していてね」
「まぁ、そうだろうね」
「内通者とBDさんがコンタクトを取りかねない状況を危惧しているみたいなの」
 その言葉と同時に尋問質の扉を開けて屈強な男が二名入出してきた。
 彼らは軒並み見える場所に古龍幇の意匠を刺青として刻んでいる。
「このままだと、貴方の身柄をHOPEと協定を結んでいる古龍幇に移す可能性が出てくるわ」
 それは一週間ほど前の事。気軽に沙耶はとある人物に協力の申し出の電話をかけた。
 すると名前を貸す分には問題ないと判断が返ってきたのでH.O.P.E.の人に変装してもらったのだ。
「そうなれば、私達が貴方の身の安全を保障出来なくなってしまう。それは貴方にとっても不都合よね?」
 さすがに顔をしかめるBD。そもそもBDは古龍幇とは仲が良くない。
「上を納得させるだけの確実かつ有益な情報を上げられないかしらねぇ……」
「取引か? いいだろう」
 BDがいつもの様子で告げようとするが、ここで沙耶が攻めた。
「取引になると思ってるの?」

 結果沙耶は望む情報を湯水のごとく引き出すことに成功する。
 聞き出した内通者の経歴、血縁、交遊関係を全て洗い出した上で、判明した範囲の内通者を『同時刻に』拘束する作戦会議が今H.O.P.E.本部で行われているだろう。
「今は、BDの素性と財産の洗い出しを行ってるわ、そのうち丸裸ね。それほどまでに命が惜しいみたい」
 そう告げた沙羅のインカムが震えることになる。相手は遙華。
「監視下にあった、塔で何者かの影が観測されたみたいよ」
 塔という言葉に首をひねるものも多いだろう。
「至急対処に向かって頂戴、ここは大丈夫だから」


第三章 影

 リリアは遙華等を連れ立ってドロップゾーンに直行していた。乗ってきた車輌はドロップゾーン手前で乗り捨て、ドロップゾーン処理班と共にゾーン内に突入する。
 まるで水流の中を進むような抵抗感を味わい、その抵抗感がなくなったと思いきや銃撃を受ける。待ち伏せだ。
 それだけれはない、ゾーンブレイカーの悲鳴が聞こえた。見れば彼女は小柄な少年の元に引き寄せられると、腹に一撃、意識を失わされる。
「きみが、CDだね」
 リリアはヘンリーと共に立つ。
 神斬を的にむけまずは一撃、威嚇斬撃を浴びせるが、CDは身軽に飛びずさって距離をとってしまう。
「うわー、思いのほか簡単だったなぁ、これで任務終了だね」
 逃走を謀るCD。
 その速度に誰も追いつくことができない。
「どう見ても罠だと思ったさ」
 告げたのは遊夜、CDの動きは素早い、と言ってもまだ射程圏内である。
「貴重な戦力であり相手にとっては邪魔な存在だ、失うわけにはいかん」
 放たれた弾丸は、直撃、とまでは行かなかったが彼の肩をかすめた衝撃が伝わり、CDは体制を崩して地面を転がるが、すぐに体制を立て直す。
「そう感嘆にはいかないか」
 次いで蘿蔔の銃撃。CDとゾーンブレイカーの少女。そのあいだを隔てるように弾丸をみまった。
「私が、先回りして逃げ道をふさぐわ」
 遙華が告げると蘿蔔は頷く。
「無理はしないでくださいね」
 なるべく守れるように弾丸をばらまく予定だが、なにが起こるか分からないのが戦場である。
「やはり封印されてる愚神の解放が目的か……?」
 遊夜の銃弾を避けながら両手にヨーヨーを取り出すCD。
 その横っ面から切りかかったのがヘンリー。
 その手に握られているのは凶悪なシルエットのZOMBIE-XX-チェーンソーである。
 だがその刃も。ヨーヨーの糸で。がんじがらめにされて思うように震えない。
「この糸、特別製なんだ。とある愚神からもらってさ」
 そうにやりと笑みを浮かべながらCDはヘンリーを盾として立ち回る、蘿蔔、遊夜の射線になるべく入らないように、リリアがゾーンブレイカーの元に向かえば、ヨーヨーを叩きつけ牽制しながら。
「俺は、アンタラを許さねえ! 俺らの思い……、受けて見やがれ!」
 涙ながらにヘンリーは叫びをあげる。
「うるさいな」
 その思いを一蹴したCDは突如武装を投げ捨てて走った。ゾーンブレイカーの確保に動いたのだ。
「俺は絶対にヴィランやあんたらみたいなのを許しやしねえからな……」
 そんな声を背にうけながらCDは手を伸ばす。あと少しでその指が届く。
 その瞬間だった。
 目の前に佐千子が割って入る。
「くそっ」
 そのままCDの顔面にシールドを叩きつけると武装をSMGリアールへ変更。全弾すべてCDに叩き込んだ。
「がっ!」
「おかしいわね」
 逃げるCDを目で追いながら佐千子は告げる。
――なにがだ、サチコ。
「発生したDゾーンの規模から、相応の実力を持つ又はゾーンの大きさに特化したルーラーがいてしかるべき」
 けれど、そう佐千子は改めてあたりをみわたす、視界にも遊夜のモスケールにも愚神らしき反応はない。
「ならルーラーの影がないとなると、かなり厄介な性質の愚神か……はたまたどこぞの研究施設の暴走か……名の知られたヴィランズの罠か」
 佐千子はゾーンブレイカーの手を取って立たせると遙華に預け、敵の迎撃に専念する。
 リリアとヘンリーが四つん這いになったCDに詰め寄る、しかし、その足元から糸のようなものがわき出てきて二人の動きを止めた。
「『縛鎖呪円』使うことになるなんてね」
「あとは、御願い、イリス」
 遙華がドロップゾーンから出ると同時に。
 イリスがその霊力を膨れ上がらせる。彼女は一人で少年兵を内倒し、今まさに手が空いたところだった。
「ボクと遊ぼうよ。小悪党」
 イリスからすれば愚神の力を借りる者は皆敵である。
 その刃を振り上げると弾丸のように地面をかけ、その重たい一撃をCDに食らわせた。
「がっは……」
――インスタントDゾーン発生器なんてのもあるとね。この騒ぎもZBの釣り出しのようにも見えるねぇ。
 イリスの剣撃を必死になってかわすCD、そんな彼にアイリスが問いかけた。
「なぜそのことを、あいつか!」
――商人気質な所を考えると、暗殺よりも誘拐の目の方が高いかもね。
 CDが眉をしかめる。
――力だけを盗める相手が来たとなれば誘拐の必要なく安全に力だけ持ち去られる危険性もある……と予想していたのだが、君は彼女を連れ去ろうとしたね。
 力をコピーするだけでは足りない、何かがあるのかな。
 たとえば、ゾーンブレイカーの力をもってしても破壊できないドロップゾーンの開発。等だね。
 あまりに重たい刃の連撃、それをかいくぐるためにCDはヨーヨーを振るった。
 だがその貧弱な火力程度では三重結界を突破できない。
 それどころか盾で巻き取られ、引き寄せられてしまう。
「煌翼刃・螺旋槍」
 受ければ命すらえぐり取りそうな一撃。
 だがそれをCDは体をひねって回避。地面に落ちそうな体を無理やり跳ねさせてイリスから距離をとった。
 イリスは盾に巻きついた糸を無理やりはがしながら敵を見すえる。 
「今日はこのくらいにしておくよ」
 告げるとCDはドロップゾーンから離脱。次の瞬間ゾーンが解けるように消えて行った。

   *    *

 同時刻、高速ヘリにてリンカーたちは封印の塔に向かっていた。
 『楠 セレナ(aa5420)』は到着と同時にパラシュートで降下する。
――以前からイベントごとの多かった場所だね……ま、私達にはまだ縁がないしとりあえず下見と……それとお嬢様から貰った伝言と照らし合わせするくらいね。何でもいいけど。
 『北条 鞠也(aa5420hero002)』が告げるとセレナは言葉を返す。
「ところで、敵さんはこんなところにきて何がしたいのですか? ゲームでしょうか……? それとも探しものですか?」
 そんなセレナの言葉を聞いてか、インカム越しにイリスが告げる。
 彼女はこの塔の常連だったので相談役として海鮮がつながっているのだ。
「愚神に駒扱いされる屈辱を飲んででも防衛した封印……いたずらされても困るんだよね」
――悪意を持ち、明確な目的を持つ相手だったらどうする?
「ヴィランだったら抵抗するなら叩いておとなしくさせるかな」
 塔に上陸した一行は、あっさりと問題の影を見つけることになる。
 それはローブをまとっており、人相ははっきりしなかったが異様な雰囲気を纏っており、それがDのメンバーと酷似することを燃衣は覚った。
「隊長、気を付けるお」
 高台定点にて待機している槇が告げた。潜伏狙撃と遠距離俯瞰。自身への奇襲防ぐ為に、周囲に簡素なワイヤー鳴子設置し隊長とその人物の会話に耳を傾ける。
「このタイミングで塔を調べるなんて、他事件から目を逸らすための囮ですか?」
 先ず口を開いたのは仁菜。
「いや、危険を知らせに来たのだ」
 その人物は語る、女性の声だった。
「危険?」
 同時に仁菜はモスケールを確認する、するとおどろくべきことが分かった。
 その人物からは霊力の反応が一切ない。
「隊長、その人、一般人みたい」
 そう仁菜が視線を戻すと、そこにはすでにその人物はいなかった。槇も燃衣もあっけにとられる。突然に消えたその影。ただし声だけがその場に残る。
「気をつけなさい、あなた達がたどり着いた真実。FはFOOLであっている、そしてこの墓所に封印されし愚神を彼らは向かいいれるつもりだ」
 
 直後、塔が再起動した。

 その塔は突如大口を開けると、その扉の奥に全てのリンカーを吸いこんで、次に目を覚ました時には全員が森の中に墜落して行った。

第四章 人呪わば

 無月は任務中不穏な空気を感じ、場が安定したことを確認すると抜け出した。
 向かった先は街中から少し外れた位置にある、前回EDと戦った地点。
 読んでいる気がしたのだ。EDが。
――暗闇で何も見えない魂が進むべき道を、君の光で照らしてあげなくちゃね。 
 ジュネッサがそう告げると無月は頷く、そんな彼女の前に突如現れたのが、仁菜である。
「きゃ!」
 先ほどまで塔を探索していたはずの仁菜。
「ここは?」
 そうあたりを見渡す仁菜に手を差し伸べる無月、次いで二人は膨大な霊力を感じて空を見上げる。そこには紫色の塊、例えると魂のような存在がそこにあり。
 二人を見下ろしていた。
「これは……」
「間違いない」
 無月は噛みしめるように告げる。
「Eだ」
 その言葉を受けると仁菜は柔らかく微笑んだ。
「いいんだよ。貴方達を縛る物は全部取っ払って見せるから」
「あぶないお! 藤咲さん」
 直後爆風が仁菜の背を推した。
 見ればセレナがその身に霊力を纏っている。 
 草木をかき分けて散開する足音が一つ、二つ。
 叫んだのは槇で、彼は周囲に潜んでいた少年兵を見つけていたようだ。奇襲を受ける前に迎撃した。
 そう言う状況だった。
「敵がいるお、隠れて」
 そう言う槇はイメージプロジェクターによる迷彩で木々の隙間に隠れる。
 スコープを覗き敵を探した。
「ぐぬぬ……狙撃銃は苦手だお……」
――OK、今回は俺のターンだ兄者。
 誄に主導権が渡る。
 それに合わせて仁菜が突撃した。無月が森に紛れ、阪須賀兄弟はそれを支援する形になる。
――芋砂ハケーン、FPS学んで出直し……な!
 森の中では機動力がある方が有利であるが、敵に仁菜が肉薄した。
 盾でナイフの斬撃をそらしながら仁菜は拘束を目指した。
――人体構造上、脚力の要は《膝》……。ここを撃たれると……
 そうひざ裏を撃ち飛ばす誄、無力化のために沙羅に銃弾を放とうとスコープを覗く。その時背後から声が聞こえた。
――無理をするな、阪須賀兄弟。
 駆け抜けた燃衣がその拳に炎を宿す。
「久々に行きますよ……《貫通連拳》ッ!!」
 吹き飛ぶ少年兵。その体が気に叩きつけられると無月が素早くその体を拘束する。
「すまない、治療は少しだけ待ってほしい」
 告げると仁菜を再び見た。
「もう苦しい思いしなくていいんだよ。」
 そう両手を広げる仁菜の元へゆっくりと紫色の塊が近寄ってきている。
「ところでこれって、いったい何なんでしょうか?」
 セレナがそう問いかける。
 すると鞠也がこう告げた。
「下手に触ると危ないけど、敵が集めたがっているものならこっちが持って帰ってしまえばいいんじゃないかしら」
 鞠也は思案する。
(まぁこれが[ゴミ処理]だとしたら集めたところでやつらにとって都合がよくなるから程よく回収するのがいい気がするけどね)
 そして地上まで下りてきたその魂を見て燃衣は告げる。
「……ツケを、払わねばなりませんね」
――……良いか、放つぞ。
 ネイの言葉に頷くと、燃衣の中から何かが魂の中へと吸い込まれていく。
 その色は紫から黒へと変化した。
 その魂へと、無月は語りかける。
「先の宣告を果たしに来た。さあ、私と共に行こう。貴方を苦しめる闇からは私達が命に変えても守ってみせる。もう、貴方が苦しむ必要はない」
 そっと救うようにそれを無月は幻想蝶の中へ。
 その魂は霊力で編まれたデータの塊で、実際の魂とは違うものではあったのだが、それでもEの半生が記録されており、一行はその半生をひも解くこととなった。
 それはまた別のお話であるが、いずれ語られる話ではあるだろう。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 白い死神
    卸 蘿蔔aa0405
  • 来世でも誓う“愛”
    麻生 遊夜aa0452
  • 未来へ手向ける守護の意志
    榊原・沙耶aa1188
  • 夜を切り裂く月光
    無月aa1531

重体一覧

参加者

  • 深森の歌姫
    イリス・レイバルドaa0124
    人間|6才|女性|攻撃
  • 深森の聖霊
    アイリスaa0124hero001
    英雄|8才|女性|ブレ
  • 白い死神
    卸 蘿蔔aa0405
    人間|18才|女性|命中
  • 苦労人
    レオンハルトaa0405hero001
    英雄|22才|男性|ジャ
  • 来世でも誓う“愛”
    麻生 遊夜aa0452
    機械|34才|男性|命中
  • 来世でも誓う“愛”
    ユフォアリーヤaa0452hero001
    英雄|18才|女性|ジャ
  • 戦うパティシエ
    ヘンリー・クラウンaa0636
    機械|22才|男性|攻撃
  • エージェント
    伊集院 コトノハaa0636hero001
    英雄|17才|?|バト
  • 未来へ手向ける守護の意志
    榊原・沙耶aa1188
    機械|27才|?|生命
  • 今、流行のアイドル
    小鳥遊・沙羅aa1188hero001
    英雄|15才|女性|バト
  • 夜を切り裂く月光
    無月aa1531
    人間|22才|女性|回避
  • 反抗する音色
    ジェネッサ・ルディスaa1531hero001
    英雄|25才|女性|シャド
  • 紅蓮の兵長
    煤原 燃衣aa2271
    人間|20才|男性|命中
  • エクス・マキナ
    ネイ=カースドaa2271hero001
    英雄|22才|女性|ドレ
  • 対ヴィラン兵器
    鬼灯 佐千子aa2526
    機械|21才|女性|防御
  • 危険物取扱責任者
    リタaa2526hero001
    英雄|22才|女性|ジャ
  • その背に【暁】を刻みて
    藤咲 仁菜aa3237
    獣人|14才|女性|生命
  • 守護する“盾”
    リオン クロフォードaa3237hero001
    英雄|14才|男性|バト
  • 家族とのひと時
    リリア・クラウンaa3674
    人間|18才|女性|攻撃
  • 歪んだ狂気を砕きし刃
    伊集院 翼aa3674hero001
    英雄|20才|女性|ドレ
  • その背に【暁】を刻みて
    阪須賀 槇aa4862
    獣人|21才|男性|命中
  • その背に【暁】を刻みて
    阪須賀 誄aa4862hero001
    英雄|19才|男性|ジャ
  • エージェント
    楠 セレナaa5420
    人間|16才|女性|防御
  • エージェント
    北条 鞠也aa5420hero002
    英雄|22才|男性|ジャ
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