本部

果樹園に咲いた化物花

三色 もちゃ

形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
6人 / 4~6人
英雄
0人 / 0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2017/12/02 17:12

掲示板

オープニング

●異変は早朝に
 濃い朝霧が立ち込める果樹園。そこを経営する青い作業着を着た老齢の男性が、今日もいつものように商品となる果物を採りに、底の深い黄色いカゴを積み上げた大きな台車を押しながら足を運んだ。
 男性は順調に果物をもぎ取ってカゴへ放り込んでいく。そして、一個目のカゴが満載になった頃、異変に気づいた。
「んっ? この辺りの果物が皆、干からびちまっている……」
 男性が試しに手を取った果物は、しおしおに干からびて中の果肉のほとんどが残っていなかった。
 原因はなんだろうか……? 男性が干からびた果物を見つめながら頭を悩ませていると、もう一つの異変が飛んでくる。
「わっ! なんだ! 蜂かっ?」
 男性に向かって飛んできたのは大型の蜂を思わせる体長をしており、独特の羽音がどんどんと男性の周りに集まってくる。
「こりゃいかん! 避難せねば――」
 摘み取った果実も置いて一目散に逃げさそうとした男性の足が一瞬止まる。
「――な、なんだ、あ、あれは……」
 朝霧のせいで遠くからは見えなかった果樹園の中央付近。そのちょっとした広場に、地面から然程高さを取らず、暗い赤色の数枚の花びらを広げた花が咲いていた。ただ普通と違ったのはその大きさだ。花びら一枚一枚は成人男性ほどあり、その中央に開いた穴のような場所は牛一頭を丸々飲み込めるほど大きかった。その大きな穴から先ほどの蜂のような生物が無数に出入りしている。
「や、やべえぞ……、俺だけでは手に負えそうにない……」
 男性は走り出して果樹園から飛び出した。果樹園には白い霧と大きな羽音が残っていた。

●依頼確認
 H.O.P.E.のテキサス支部。この中の一室で情報提供及び対処措置について話し合われていた。
「えー、先ほど口頭で簡単に説明させて頂いたこと踏まえて詳細を伝えますので、手元の資料と合わせてご確認ください。」
 まだ若そうな青年の職員が、集まったエージェント達の前で話を続ける。
「現場はここから少し離れた郊外にある平坦な場所に造られた果樹園。個人が経営しているので敷地面積はそこまで広くありません。そこの経営者の男性からの話しによると、早朝にいつも通り作業を行っていると木に実っている果物が干からびていることに気づきました。それと同時に黒い大型の蜂のような生物が飛来して男性を襲い始めたそうです。男性は数箇所刺されたようですが命に別状がないらしく、この蜂のような生物には毒のようなものはないと考えられます。その後、逃げ出そうとした男性は果樹園の中央付近に巨大な花を見つけたそうです。その花の中央にある穴の中を先ほどお話した蜂のような生物が大量に往来しているのも目撃されています」
 職員の男性は一度間を置いて用意された紙コップに口をつける。
「失礼。それで、続きなのですが、おそらくその花が周りの果物を干からびさせている原因であり、その花にさらに栄養を送るため、もしくは防衛機能として蜂のような生物を従えているものと推測されます。そして、今回皆さんにご依頼したいのは、その花の駆除です。おそらく従魔が関わっていると見られますので、従魔が植物に宿った時の影響も同時に調べたいと思いますので、駆除が終わりましたら経営者の男性の許可を取って頂いて、その干からびた果実を何点かと、果樹園にあるいくつかのポイントから土も採取して欲しいのです。あと、補足ですが、なるべく商品である果樹を傷つけないように、と経営者の男性から要望が出ています。では、特に質問等なければご依頼の遂行の方をよろしくお願いします」

解説

●目的
 花に宿り巨大化した従魔の駆除

 ●登場
 ミーレス級従魔。(自らは動かないが大量の蜂を使役)
 全長七メートルほどの巨大な花。花だけであり、茎、葉、根は存在していない模様。
 使役している蜂も従魔であり、ダメージはありませんが刺されると実際の蜂に刺されたような痛みが発生します。
 また、花本体に周囲の環境にダメージを与える毒があるかは確認できていません。

 ●地形
 平坦な場所ですが、果樹園ですので多数の木々が障害物としてあります。しかし、それらの障害物はなるべく傷つけないで欲しいと経営者の男性がお願いしています。
 花がある果樹園の中央付近では比較的木々は少なめです。花の周囲にある木々に実っている果実から干からび始め、徐々にそれが園内に広がっています。その木々はもう再生不可能であれば取り除いても良いという話も頂いています。が、再生の可能性がある以上はなるべく全ての木々が無事であることを経営者の男性は願っているようです。

 ●事後処理
 研究用に果樹園の土や果実を持ち帰ってください。従魔を倒して、花を駆除した後も蜂が残っているのなら対処して頂き、花の毒などで果樹への被害が及びそうならば応急処置もお願いします。依頼を達成後に出来れば、経営者の男性から今回の件で遅れた収穫の手伝いをして頂きたいとのことです。そのお礼として収穫された果実を使ったスイーツを男性の奥様が振舞ってくれるとのことです。

リプレイ

 ●挨拶

「これはこれは、ご足労頂きありがとうございます。私がここの経営者で今回皆さんに依頼を出した者です」

 太陽が天頂付近に差し掛かった頃、町の喧騒から離れた果樹園の入口近くで白髪が目立つ青い作業着を着た男性がエージェント達を迎えてくれた。

「初めまして、今回は災難でしたね……。私達が迅速に問題の解決に当たらせてもらいます」

 心の底から男性のことを憂い、そのように大河千乃(aa5467)は男性に誓う。

「あなたが巨大な花を目撃したと聞きましたが、身体の方は大丈夫なんですか?」
「ええ、蜂に刺されて痛い思いはしましたが、それ以外は何ともありませんよ」
「そうですか。それなら良かったです」

 皆月 若葉(aa0778)とやり取りを交わした男性は、その言葉通り身体に何の変調もきたしていない様子であった。今回の標的である巨大な花とやらに空気中を飛ぶ毒などはないのだろう、と若葉は推測する。

「今ここから見えている果樹は大丈夫なのですが、花の周りにある果樹がもう弱り果てている様子でして……。皆さん、これ以上被害が出る前にあの花の駆除をよろしくお願いします」

 エージェント達に深々と頭を下げる男性に、

「ここまで大事に育てられた果樹を無駄にはしませんよ」

 加賀谷 ゆら(aa0651)が男性を安心させるように声をかけた。

 ●駆除開始

 果樹園に足を踏み入れたエージェント達は戦闘態勢に入る。

「今のところ周囲に蜂はいないみたいだよ」

 レーダーユニット「モスケール」のゴーグルを付けたアリス(aa1651)が皆にそう伝えた。

「そうか。じゃあさっさと巨大な花とやらの所に向かうぞ」

 ベルトに動画用ハンディカメラを取り付けて準備を整えた水落 葵(aa1538)が先頭に立ち、果樹園の奥へと進んだ。
 木々の間を通り抜け、弱った果樹が目立つようになってきたその時、開けた場所とともにそれが姿を現す。

「こりゃまた……、大きいな……」

 黄昏ひりょ(aa0118)が思わず呟いてしまう。
 そこには話に聞いていた通りの暗い赤い色の花びらを持つ巨大な花が佇んでいた。
 エージェント達は距離を保ちつつ、その花の様子を窺ったがその存在感以外に変わったところは見られない。

「動きがありませんね……。私が初撃を与えてみます」

 千乃が前に進み出ると他の皆が見守る中、狙いをつけてライヴスショットを放つ。放たれた気弾は直線を飛んで花の側面に命中すると爆発を起こす。それにより、巨大な花がゆりかごのように揺らいだ。
 その揺らめきが止まり、一瞬の静寂が通り抜けると花の中央の穴から羽音とともに黒い蜂の群れが現れた。
 その黒い霧のような群れがエージェント達を認識し、一斉に襲いかかってくる。

「任せろ!」

 ゆらが飛び出すと黒猫「オヴィンニク」を使い足元と尾先に炎が灯る小さな黒猫を召喚する。そして向かってくる黒い霧を焼き払った。
 しかし、一陣を倒したが花の穴から湧き出すように次々と蜂の群れが現れ、エージェント達に向かってくる。

「俺があの蜂共を惹きつけます。その間に皆さんは花本体を攻撃してください」
「私もできるだけ蜂をここから引き離すように動きます!」

 若葉と千乃が蜂の惹きつけ役を買って出た。それに対してひりょが、

「若葉さん、千乃さん、お気をつけて。お二人がもし刺された時に少しでも痛みが和らぐように――」

 そう言い、二人にパワードーピングを使用した。

「ありがとう、ひりょさん。では行ってきます」

 ひりょに礼を述べてから若葉は蜂の群れに向かって駆け出すと、同時に千乃も駆け出す。
 駆けながら千乃がインポッシブルで銃撃し、蜂を消し飛ばす。そして肉薄すると若葉が《白鷺》/《烏羽》を振り回して次々と蜂を葬った。
 そして、まだまだ蜂を吐き出す花が近づくと、二人は示し合わせたように左右に分かれて巨大な花の横を駆け抜ける。
 蜂の群れは二人を追うように飛んで行く。この時、千乃が守るべき誓いを発動させてより多くの蜂を誘引した。

「よし、今のうちだ! ひりょも手伝いな」

 花との間に蜂の群れがいなくなったことを確認するとゆらが和弓「賀正」を手にする。ゆらの言葉を察したひりょも素早くガーンデーヴァを装備した。
 二人は地面を強く蹴り上げて飛び上がると、巨大な花の穴を視認する。タイミングを合わせて矢をその穴の中へ撃ち込む。すると、蜂の出現が収まったように思えた。

「突っ込むよ!」

 着地したゆらがアスカロンに持ち替えてすぐに花に向かって駆け出すと、同じくひりょもストレイルダート「ヘリオティア」を手にして後に続いた。葵とアリスも二人を追うように駆け出す。
 花を射程内に収めたゆらが疾風怒濤を使用し斬撃を加える。続いてひりょも武器を振るったがどちらも巨大な花びらに弾かれて花本体を揺らす程度であった。葵もグリムリッパーをライヴスブローを使用して刈り取るように攻撃を行ったが、同じく花を大きく揺らしただけであまりダメージを与えられている手ごたえがない。
 そればかりか再び花の穴の中から黒い蜂の群れが湧き始める。時同じくして千乃も駆けて戻ってくる。

「ごめんなさい……! 数は減らしましたが蜂達を一掃しようにも果樹に被害が及ぶ可能性があるので出来ずにまだ私を追ってきている群れがいます……!」

 千乃の言葉通り、まばらとなったがまだ群れと呼べる蜂達が千乃を追って来ていた。

「くそっ! 俺がまとめて引き受ける!」

 葵が叫ぶと守るべき誓いを発動させる。すると、そのすぐ後ろに居たアリスが、

「なるべく蜂を一箇所に集めて。わたしが一掃する」

 落ち着いた口調で葵にそう告げる。
 それを聞いた葵は新たに出現した蜂の群れと千乃が惹きつけてくれていた蜂の群れを上手く誘導して一つの集合体に姿を変えさせた。
 アリスはフロラシオンロッドを手にすると、ブルームフレアを使用する。燃え盛る火炎は蜂の集合体にぶつかり、あれだけ居た蜂は跡形もなく姿を消した。

「良くやった! しかし、元を断たないとキリがないぞ……」

 葵の言う通り、今は蜂の出現は収まっているがまたすぐにあの穴から現れるだろう。
 その時、若葉が皆のもとへ戻ってくる。

「遅くなりました。時間はかかりましたが、なんとか俺の方に来た蜂は倒せました。……どうされましたか?」

 巨大な花の前で頭を悩ましている仲間に問いかけた。そして、この花はとても硬く武器が通らないと答えをもらう。

「――なるほど。では、外がダメなら内から攻撃してみてはどうでしょうか?」

 若葉の提案に、

「今は若葉くんのその案に乗るしかないな。わたしが穴の中に飛び込んで強烈な一撃を喰らわせてくるよ」

 ゆらが賛同して自らが役目を買って出た。
 皆が顔を見合わせて頷くと、それを待っていたかのように再び蜂の群れが大きな羽音とともに現れる。

「俺がさっきと同じように蜂を惹きつけて援護する。その間にやってくれ!」

 葵が再び守るべき誓いを発動させて蜂の群れを惹き寄せる。

「また出来るだけ一箇所に集めて。わたしが焼き払う」
「私は銃撃であぶれた蜂を倒します!」

 アリスと千乃が援護を始める。

「俺が穴の中に居る蜂を一掃します。ゆらさんはタイミングを合わせて飛び込んでください」

 若葉がそう口にすると、雪弓「シュネーグリューエン」を用意し、ゆらがそれに頷いた。

「ゆらさん、気休めかもしれませんがこれを――」

 ひりょが最後のパワードーピングをゆらに使用する。ゆらは目でひりょに感謝を送った。

「では――」

 若葉が飛び上がり巨大な花に開いている穴の中を確認する。無数の黒い粒が蠢いているようであった。
 そんな穴の中心を狙って矢を放つ。放たれた矢は白く光り輝いて穴の中に飛び込んだ。その非常に高温な矢は、中に居た無数の蜂を焼き尽くす。
 そして、空になった穴の中にゆらは飛び込むとオーガドライブを発動させ、

「でやあああああ!」

 鋭い回転斬りを放つ。
 すると、巨大な花は上下に分かれて上の花びらがついた部分が地面にずり落ちた。もう黒い蜂が現れる様子はなかった。

 ●和やかなお茶会

「いやあ、助かりました。さすがH.O.P.E.の方々ですね、ありがとうございました」

 白髪の男性が真っ二つになった巨大な花の前でエージェント達に感謝を口にする。
 巨大な花を無力化した後、アリスがレーダーユニット「モスケール」を使用して残った蜂がいないか確認したが全て殲滅したようであった。
 そして、干からびた果物をぶら下げて弱った果樹にケアレイを使用したところ、やはり効果は見られない。エージェント達は他の手はないかと色々と試してみたがどれも効果はなく、エージェント達の胸に詰まりを生むのであった。
 その間に手の空いた者が男性に報告しに行き、男性も現場を訪れたところで今に至る。

「支部の方から今回の事で干からびた果実を何点かと、果樹園にあるいくつかのポイントから土も採取させてもらいたいという申し出があってな。すまないが採取させてもらっていいか? あと、この花野郎が居た所の地面もちっとほじくらせてもらっていいかい? まぁ念の為だ」
「ええ、ええ、どうぞどうぞ」
「あぁ、調べて問題があった場合はもちろんH.O.P.E.の方で問題がなくなるまで対処させてもらうし、問題がなかった場合はH.O.P.E.の方から問題なし保証の書類でも出させるさ」

 葵が男性に事情を説明すると男性は快く了承してくれた。
 それに伴い、葵と若葉が土の採取を始める。若葉はしっかりと採取した土の袋に巨大な花からの距離をメモした。
 弱っていた果樹が回復しなかったのは残念だが、被害を最小限で食い止めれて良かったです、と口にした男性は、今回の件で遅れた収穫の手伝いもお願いできないだろうか、とエージェント達にお願いする。それを快く引き受けたエージェントの内、ゆら、アリスと千乃が積極的に買って出た。
 男性に果物を傷つけないで収穫する方法を教わり、それを実践する。

「果物の収穫って地道で大変。果樹農園の方には感謝しかないわー」
「こんなに枯れちゃってる……、元気になって欲しかったけど……」
「くっ……、届かない……」

 せっせとゆらが収穫していると、千乃はもう元気を取り戻すことのない果樹達に申し訳ない気持ちをかけて、代わりに他の果樹に実っている果物一つ一つを大事そうに収穫して行く。そんな横で、アリスが果樹の上の方にある果物に手が届かなくて苦戦していた。それを見た男性がアリスのために脚立を出してくれたが、アリスの表情はどこか悔しそうであった。
 

「皆さん、お疲れ様です。ここの奥様が作られたタルトと俺が淹れた紅茶を用意しました」

 いつの間にかいなくなっていたひりょが皆に声をかける。そこには裏返したカゴを何個も並べてその上に白いテーブルクロスを敷かれ、様々な果物が乗ったタルトとひりょが淹れた高級茶葉の紅茶が人数分置かれていた。
 その周りに椅子も置かれて一仕事を終えた皆で天気が良い空の下でお茶会が始まる。

「働いた後のお茶と甘いスイーツはサイコーねー!」
「そうだね……、仕事の後の美味しい紅茶とスイーツ……、最高だよね……」

 ゆらが楽しげに言うと、若葉がまったりとした口調で返した。

「本当に、奥様が作ってくださったタルトも黄昏さんが淹れた紅茶もとても美味しいです」
「ありがとうございます。頑張ってくださった皆さんを思って淹れた甲斐がありました」

 千乃とひりょがそんなやり取りをしていると、

「何言ってんだ、ひりょさんのサポートも良かったぞ」
「確かにそうですね。黄昏さんもお疲れ様です」

 葵が会話に混ざり、千乃がそれに賛同する。

「あはは、ありがとうございます。大きな怪我をした方がいなくて俺もなによりです。それ言うと、アリスさんの攻撃も凄かったですね。大量の蜂の群れを一瞬で倒したんですから」

 照れたように笑ったひりょは、静かにスイーツと紅茶を楽しんでいるアリスに話を振った。

「あれぐらい普通だよ。わたしはわたしの出来ることをやっただけ」
「そんなことないですよ。アリスさんの活躍は素晴らしかったです」
「俺も見たかったなー。蜂の相手をしていて見れなくて残念だよ」

 淡々としているアリスをゆらが称えて若葉が悔しそうに口にする。
 それに対してアリスは「普通だよ」と先ほどと少し違ったトーンで返した。

「水落さんの蜂の群れを惹きつける姿も頼もしかったですよ」
「そうか? それ言ったら最初に千乃さんと若葉さんが蜂の群れを惹きつけてくれたおかげであの花野郎まで近づけたわけだし」
「まあね! 俺と千乃の連携は即席のものとは思えなかったね」
「それ、自分で言う?」

 千乃と葵のやり取りに自慢げに混ざった若葉にアリスは思わずツッコミを入れる。

「お役に立てたのなら私も嬉しいです。皆月さんの言う通り、上手く息を合わせれたと思います」

 葵と若葉のそれぞれに視線をやって千乃は思ったことを素直に言葉にした。

「連携と言えば、最後のゆらさんと皆月さんの連携もさすがでしたね」
「やっぱり? ひりょさんにそう言ってもらえて嬉しいよ」
「もう、若葉くんはほんと調子良いんだから」

 ひりょの称賛に若葉が乗るとゆらが仕方無さそうに口にした。
 楽しい雰囲気で互いを労いほんわかとしたお茶会が続いたが、タルトと紅茶がなくなるとお開きとなる。
 最後に男性が改めてエージェント達に礼を述べると、エージェント達も和やかな場や美味しいタルトを提供してくれた事に礼を述べた。
 その後、採取した土や果物をH.O.P.E.科学部に提出して任務は完了する。
 科学部の職員は早速、同じように各地で起きている植物型の従魔との関連性について解析を始めた。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • ほつれた愛と絆の結び手
    黄昏ひりょaa0118

重体一覧

参加者

  • ほつれた愛と絆の結び手
    黄昏ひりょaa0118
    人間|18才|男性|回避
  • 乱狼
    加賀谷 ゆらaa0651
    人間|24才|女性|命中
  • 共に歩みだす
    皆月 若葉aa0778
    人間|20才|男性|命中
  • 実験と禁忌と 
    水落 葵aa1538
    人間|27才|男性|命中
  • 紅の炎
    アリスaa1651
    人間|14才|女性|攻撃
  • 希望の守り人
    大河千乃aa5467
    機械|16才|女性|攻撃
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