本部

【初夢】紫峰翁大學の冒険!

形態
ショート
難易度
易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
9人 / 0~10人
報酬
無し
相談期間
5日
完成日
2017/01/17 19:30

掲示板

オープニング

 この【初夢】シナリオは「IFシナリオ」です。
 IF世界を舞台としており、リンクブレイブの世界観とは関係ありません。
 シナリオの内容は世界観に一切影響を与えませんのでご注意ください。



●紫峰翁大學の日常
 紫峰翁大學は茨城県つくば市にある日本で二番目に広大かつ連続した敷地を持つ大学である。
 大学敷地内の移動はバスや自家用車・自転車が主であり、居住区どころか商業施設も内包していて『紫峰翁学園都市』の二つ名で呼ばれている。
 学生は馬鹿騒ぎが好きな者と内向的な者が目立つ────日本有数の難関大学でもある。


「神無月先輩。こっちには居ないようです」
「急かすな、エルナーさんとミュシャさんは学舎の裏を。────我らの力があれば蛸一匹など」
 剣道部部長の神無月は部員のミュシャ・ラインハルトと、応援で参加した元部員である院生エルナー・ノヴァに凛と宣言した。
「我らは使命に従い学園を護る蜂────熱殺蜂球という技があります」
「神無月君、とりあえず、部員全員で囲んで倒すってことでいいのかな?」
「神無月先輩、エルナー先輩、つまり一斉にボコるんですね、了解です」
「ミュシャさん…………とにかく、『まじゅけん』の真央顧問から確約して頂きました。『真珠姫』を討てば、魔術研究同好会の使っていない部室を一つ、わけて頂けると」
「部員、増えましたからね……」
 魔術研究同好会(通称:まじゅけん)。何をやっているかさっぱり謎だが、たくさんの空き教室を抱えた謎の同好会なのだ。その同好会で飼っていたペットの蛸、『真珠姫』が何故か二メートルほどに巨大化し脱走、この校舎付近を走り回っていると言う……。
 ドアをけ破り飛び出す巨大蛸。その現場にたまたま居合わせた剣道部だったが、後を追って出て来た真央顧問に捕まって、部室を餌に蛸狩りに駆り出されたのだ────。剣道部はなぜか最近『打倒! 神無月部長』を掲げた新入生が大量に入部した為、部室に防具が収まりきらない騒ぎになっていたのだ。
「神無月部長がエレン・シュキガル杯で優勝したからでしょうか」
 血気盛んな大量の新入生たちを見て、ミュシャなどは首を傾げたのだった。
「部長! あっちで蛸の足を見た者が居るそうです!」
「行くぞ、ミュシャさん、エルナーさん! 真珠姫はやむを得なく討ち取った場合、調理可……」
「はい!!」
 先行する女子二人を追うエルナーは「どうして、うちの部の女子はこう物騒なのかな?」と一瞬思った。



「うーん……我が部の危機か」
 テーブルトークRPG同好会の部員、イルミナートは部長から押し付けられた案件に頭を抱えた。
「どうかしたの、イルミナート」
 灰墨こころはカフェテリアで頭を抱える顔見知りの青年に声をかけた。
「こころか。────実は、我が部に代々伝わる百面ダイスリングが盗まれたんだ」
「失くしたのね」
「いや、断じて違う! 僕があんな大切なアイテムを失くすわけがないだろう!
 今日も丁寧に磨いて窓際に置いておいて────お、来たな」
「兄貴────お兄ちゃん」
 そこへテーブルトークRPG同好会の灰墨信義とライラ・セイデリア、そして二人の後をおずおずと歩く男女の小学生二人が現れた。
「なんだ、こころか。お前、何故こんなところに居る?」
「自分の大学のカフェテリアに居て何が悪いのよ。お兄ちゃんは今日はパラダイム・クロウへバイトに行く予定じゃなかったの」
「俺もそのつもりだったが」
「先輩、それが犯人ですか?」
 イルミナートの後ろの席でノートPCを弄っていたテーブルトークRPG同好会会長ドルイド────本名は誰も知らない────がじろりと小学生たちを見た。
「あ、あの、僕……っ」
 顔を青くする小学生、颯(ワタル)の肩を軽く叩いて、信義はつまらなそうに言う。
「見学に来てた小学生だ。だが、部室棟の外で犯人らしき人影を見たらしい」
「なるほど、俺の圧倒的な力、我が心眼を助けるための────導き手、みたいなも……」
 テーブルトークRPG同好会の仲間の言葉をイルミナートが勢いよく遮る。
「ふむ、つまり僕の固有スキル《追想の矢》の出番ということか」
 大層な名前が付いているが、これは単なるモンタージュ似顔スキルである。ずっとテーブルトークRPGを独学で遊んでいたイルミナートは大学で初めて対人でテーブルトークRPGを遊んだ。そのせいか彼は何かと確定ロールが多く、仲間たちによく注意を受けていた。そして、ゲームのスキルも知識もあまり無いため、同好会内での立場は弱い。その彼が唯一誇れるのがアイテム知識と美術のスキルである。
「さあ、見たままの特徴を言うがいい」
 小学生を片手の鉛筆で指すイルミナート。
「ええと、着物を着た日本人形みたいな────」
「剣道部の神無月部長だな」
「神無月部長ですね」
 信義は眉を顰める。
「しかし────なぜ神無月部長が……? おい、ライラ、人を集めて剣道部を追うぞ」
 テーブルトークRPG同好会の面子の様子に怯える小学生たちの背中を優しく撫でながら、ライラは「なんでワタシの周りには尊大な男子が多いのかしら」とため息をついた。

解説


このIF世界にはリンカーと英雄はおらず、全員が一般人になります。
PCも年齢・設定等を操作することができます。
NPCとの関係性は相手の了承を得ないものなら可です。
 例:〇幼馴染、同郷、ご近所さん、先輩・後輩、同じ部員  ×親子、兄弟、恋人
友人設定はNPCと実際に交流が無くてもOKです。
ただし、プレイングシートに必ずその旨明記願います。


目的:蛸を倒し、指輪を見つける
そう言えば、蛸の触手にキラキラした何かがあったような……?
蛸を倒した後は、食材を持ち寄ってバーベキューです

ステージ:紫峰翁大學学舎
周りは林に囲まれており、林に逃げられるとアウト。逃げたらどうにかして繁殖して大学へ攻め入るかもしれない。

敵:蛸「真珠姫」
まじゅけんのペットの蛸が2mほど巨大化した唯の蛸。ただし、駆けた人間並みのスピードを出せる。

登場人物
NPCたちはトラウマが無い為、いつもより呑気で明るい性格寄りです。※信義は雑で横柄です。
・剣道部
神無月部長…自分の役目のことばかりに拘る頭の固い女子大生。神月大規模作戦で撃破された愚神に似ている※人間
ミュシャ・ラインハルト(az0004)&エルナー・ノヴァ

・テーブルトークRPG同好会
ドルイド会長&会員…テーブルトーク好きな学生(『【卓戯】PLよ、剣を持て!』他)
イルミナート…尊大で思い込みが激しい。卓戯大規模作戦で撃破された愚神に似ている大学生※人間
灰墨 信義(az0055)&ライラ・セイデリア…恋人同士、信義はアイアンパンクではない。

・小学生
颯(ワタル)&ニハル…少し弱気な小学生(『【神月】七夕に願いを叩き込め!』他)

・魔術研究同好会
真央顧問…白髭の魔王に似た穏やかな研究者(『Let's クリエイト a 武器!』他)

・その他
灰墨こころ…信義の妹(『学生リンカーたちは雪合戦におおはしゃぎ』他)

リプレイ

●まじゅけんの騒動
「────あら」
 アビゲイル・ヘインズビー(aa4764)は小さな声を漏らした。
「うむ」
 魔術研究同好会(通称:まじゅけん)の顧問、真央はその見事な髭を撫で意味なく頷いた。
「どうやら、大神秘の力の元に行われた大自然強化の儀式は失敗したらしい」
 先住民族研究会、カウボーイ同好会などに所属し、今回のまじゅけんのイベントに特別参加したアビゲイルは口を覆った。
「このままこの野外に放置されたらあの子が可哀想! 保護しなくては!」
「うむ……むしろ、保護しなきゃいかんのは生徒たちのような気がするのう」
 破壊された垣根を見ながら真央が呟いた時にはアビゲイルはすでに居なかった。
「………」
 そう言えば、今日は一般市民の見学者を募った大学の公開日だったはずだ。
 真央は自分のスマートフォンを取り出すとまじゅけんのカウンターテロ担当に電話をかけた。何故一同好会にそんな担当が居るのかと言うと、この大学では突然なんらかの思想────主に第三者にとってはくだらないものの為に、無駄にハイスペックな能力を駆使して暴れる問題児が後を絶たないからである。
 付言すると、その問題児を最も多く輩出しているのはこのまじゅけんである。

「了解ッス、まおー様! 鎮圧部隊長シエロ レミプリク、いっきまーす!!」
「……♪」
「にー!」
 子供にしか見えない小柄な同級生、ナト アマタ(aa0575hero001)とカル アマタの双子を両肩に乗せた一年のシエロ レミプリク(aa0575)はズガァン!と走り出した。流石、『超魔道六脚戦術兵器』の二つ名で呼ばれるだけはある。意味はわからないが凄いことは伝わる。



●剣道部とテーブルトーク同好会の災難
 あちこちを駆け回っても真珠姫を見つけることができなかった神無月たちは一度部室へ戻っていた。
「よっ、お疲れさまだ」
 体育学部武道学科、赤城 龍哉(aa0090)。特定の部活には所属こそしていないが武道系の部活の助っ人として有名な三年生である。
 たまたま剣道部に顔を出していた彼も騒動に巻き込まれた。
「へぇ、タコ退治か。なかなか面白そうじゃねぇか」
 否、自ら渦中に飛び込んでいった。
「でも、龍哉お兄さんは、これからヴァルトラウテさんと待ち合わせがあるって……」
 寮が近所で顔馴染みのミュシャが慌てるが、龍哉はすでに部室の備品を物色し始めていた。
「タコだけに蛸壺代わりになる物があれば誘き寄せられるんじゃねぇか?」
 墨避用に取ったビニール傘を肩に背負うと龍哉は豪快に笑った。
「年中鮨詰め状態の剣道部のためだ、俺も一肌脱ぐぜ」
「ありがとう、龍哉君」
「すまない」
 エルナーと神無月が礼を述べた時、部室のドアが勢いよく開いた。
「た、大変なのです! テーブルトークRPG同好会の討ち入りなのです!」
 飛び込んで来たのは法学部一年、剣道部若手のホープの紫 征四郎(aa0076)だ。
「また、あそこか!」
「神無月部長はいらっしゃいますか?」
「セラ!」
 征四郎の後ろからおっとりとした笑みで現れたのは噂の同好会メンバーの一人、世良 杏奈(aa3447)と、見学に来た彼女の中学生の妹、ルナ(aa3447hero001)である。さらになぜか小学生を連れている。
「私が神無月だ」
 神無月が前に出ると、杏奈を押しのけて長身の男が前に出た。
「我が部の宝を盗むなど許されるはずがない! この部活のルールはどうなっているんだ」
 押し入ったイルミナートが無遠慮に伸ばした指を神無月は竹刀の柄で軽く払う。
「盗人呼ばわりとは、根拠あってのことですか」
 ちなみに神無月は基本的に敵対者には塩対応であり、イルミナートは誰にでも傲慢不遜が常である。
「証人ならここにいる」
「ぼっ、僕は……その!」
 にやりと口元を歪めたイルミナートに水を向けられた颯は慌てて杏奈とルナの後ろへと隠れた。そこへ。
「あれ? 颯くんじゃないか。何をしてるのかな?」
 救いの神と言うべきか……、部室の前で縮こまっていた颯に声をかけたのは同級生の烏兎姫(aa0123hero002)だ。
「ウトキも見学ですか?」
「ウトキも……見学で来たの?」
 小さな友人に気付いた征四郎と、同級生のニハルが同時に尋ねると烏兎姫は首を横に振った。
「ボクかい? ボクはパパに会いに来たんだよ」
「烏兎ちゃん、俺ちゃんはお兄ちゃんだぜ? お? 颯じゃん、どうした、こんなとこで。麩菓子食うか?」
 訂正したのは烏兎姫の年の離れた兄、虎噛 千颯(aa0123)だ。
「千颯か。子連れで大学に遊びに来るのはどうかと思うがね」
「信義ちゃんこそ今日も熱いね~、ヒューヒュー!」
 ギスギスした空気を醸し出す信義と応戦する千颯。これでも一応大学の悪友である。
「あ、信義おじさんこんにちは」
 ブラコンの烏兎姫に嫌われている信義は、彼女のおじさん呼びに顔を引きつらせ顔を背け……千颯の持つ資料に気付く。視線に気付いた千颯が笑う。
「えー? 俺ちゃんほら、将来性を考えればH.O.P.E狙いかな~って。信義ちゃんはどこだっけ~?」
「俺は院だからな。企業に使われて研究にあれこれ口を出されるなんて御免だ」
「モラトリアムもいいけどさ、そんなことばっか言ってると就職できなくなるぜ」
「その時は稼業を継ぐ。俺はあちこち飛び回るなんて御免だね」
 ドヤ顔の信義に「お兄ちゃんは馬鹿なんだから!」と妹のこころが隣のライラの袖を引っ張る。
「そんなことより、お前らが」
「剣道部がどうしてダイスリングなんて持って行ったのかしら?」
 話を戻そうと挑発的に口を開きかけたイルミナートを制して、杏奈が礼儀正しく神無月に尋ねる。
「ダイス……リング?」
 違和感ある単語の羅列に眉を顰める神無月。その様子に杏奈は察して頷く。
「なるほど、知らないんですね。ところで、さっきは部室で何を騒いでいたんですか?」
「あなたたちは……蛸について聞いたから悪乗りして来たのでしょう?」
「なにをわけのわからないことを。お前らの言葉など興味はな────」
「話が進まないので大人しくしていただませんか?」
 喧嘩腰のイルミナートに杏奈は可愛らしく笑いかけた。
「ぐ……っ! 俺には《支配者の言葉》は効かないぞ!」
 《支配者の言葉》とは、可愛いらしくお願い事をして相手が断りにくくするスキルである。
 物腰柔らかく優しい風貌をした杏奈は、本人は気付いていないが、一部の生徒たちに密かにミス紫峰翁大學と慕われている。そんな彼女の《支配者の言葉》は効果もてきめんだったが、イルミナートは耐えた。
「……」
 しかし、縦社会の哀しさよ。《支配者の言葉》の抵抗ロールを成功しても、”先輩”からの無言の笑顔にはイルミナートは言葉を飲み込んだ。
「何か面白い事になってきたわね、おねーちゃん!」
 そんな青年の葛藤を知ってか知らずか、ルナは姉にわくわくとした顔を向けた。



「来たな」
 身を隠して様子を窺っていた谷崎 祐二(aa1192)は味方へと短く連絡を入れる。

 潔癖を晴らすための剣道部となぜか千颯たちは、杏奈たちとテーブルトークRPG同好会の部室へと向かっていた。
「現場百篇なのよ」
 背筋を伸ばして杏奈の後ろを追って歩くルナがうんうんと頷く。
「ルナは最近推理もののシナリオをしていたのよね。そうだ、今度は私の探偵シナリオを」
「やらないからね?」
「ならイルミナート、私の新作シナリオ遊んでみない?」
「ディアレット使用可ならば、私は負けない」
「チートキャラは駄目なのよ?」
 イルミナートが年下のルナに諫められた時、小さな影が飛び出して来た。
「なんだ、また子供が」
 顔をしかめた信義の前を素通りして、少女は事も有ろうにイルミナートに引っ付く。
「イルミナートー。◯リキュアかいてー」
「《追憶の矢》はそういうものではない!」
 引っ付いて来たのはプロセルピナ ゲイシャ(aa1192hero001)こと、迎砂(むかえすな)プロセルピナである。彼女は去年卒業したテーブルトークRPG同好会OBの谷崎のいとこで、彼に連れられてよく部室に遊びに来ていた。その結果、プロセルピナは人懐こい猫のように「遊んでー」とべたーっと部員たちに懐いていた。もちろん、部員の方もそんな彼女が可愛くてつい構ってしまう……ただし、イルミナートを除いて。
「谷崎先輩は居ないようだな」
 周囲を確認した彼は傲慢な笑みを浮かべると少女を見下ろす。
「いいか、プロセルピナ。大学は子供が気軽に来ていいところではない。特に我が同好会は」
 プロセルピナの小さな手に子供用のスマートフォンが握られている。彼女はそれをおもむろに押した。
「天誅ーっ!」
 合図を受けて得意の潜伏で身を隠していた谷崎がイルミナートへと襲い掛かった。
「!?」
 完全に油断していたイルミナートは谷崎の出現で後退りしてよろめく。慌てて体勢を整えようとしそれに気付いた。
「ま、待て!!!」
 助走をつけた谷崎が華麗なフォームで投擲する、クリームたっぷりの非常食用ホールケーキ。
「にゃ!」
 思わず猫語を発するプロセルピナ。
 それは、お笑い芸人のネタよろしく吸い込まれるようにイルミナートの顔面に。
「ぶっ!」
 ダイスの奇跡は起こらず、イルミナートはクリームまみれで呆然と固まった。
「ナイスコンビネーションだ、セリー!」
「ナイスコンビネーション、祐二」
 ふたりはぱちんと手を合わせた。


「なんで、そんなゲームみたいな事が起こってることを先に言わねーんだ!」
 事情を知った谷崎が叫ぶ。
 プロセルピナからタオルを借りてむっつりとクリームを落としているイルミナートは谷崎を無視して小突かれた。
「いつもお前ら……谷崎先輩は無茶ぶりばかりするから理解に苦しむ。大蛸なんてどうでもいい、ダイスリング泥棒を」
 タオルを首にかけたイルミナートがガチャリと部室のドアを開くと、そこには眩い金髪があった。
「あ、クレア」
 入り口傍のロッカーを物色する友人の姿にミュシャが目を丸くする。
 そこに居たのは境界研究同好会の創設者であり部長の月鏡 由利菜(aa0873)……ではなく、篠宮クレアとウィリディス(aa0873hero002)……でもなく、茶色の髪を結ったクレアの同級生、皇 詞音(しおん)だった。
「あら、ミュシャ。お疲れ様」
 ごそごそごそごそ、ガチャ、ごそごそ。
「って、そこでお疲れ様とかありえなくないみたいな!? つか、少しは手止めなよってカンジ―?」
 いつの間にか一行の前に腰に手を当てた仁王立ちのギャルがいた。少し古いタイプのギャルである彼女は日々ギャルサー作りに奔走する御門 鈴音(aa0175)である。こちらも見学なのか、今日は妹の輝夜(aa0175hero001)を連れている。

 非常に重要なことだが、彼女たちはこの部屋の主たるテーブルトークRPG同好会の会員ではない。

「おふたりはなぜここに?」
 杏奈が尋ねると、クレアはさも当然とばかりに答えた。
「留守のようだから。ちょっとアイテムをお借りしたり、あわよくば同好会のメンバーを勧誘しようと思っただけよ」
「鈴音の弟子を案内してたらぁ、クレアが入って行くの見えたから。つか、あわよくばギャルサー入ってくれる子も居そうじゃん?」
「まあ、あなたも中々……」
「まーね? さりげに考えてみたらクレアの気持ちはわかんなくもないし?」
「メンバー目的なら、他所で待ってた方がいいんじゃないかしら」
 目的の合致により、いきなりわかりみ合ってる二人に杏奈は尋ねた。
「待っていたって誰も来てくれるわけがないわ! 私の方から部員を引き抜きに来たのよ、お~っほほほほほ!!」
「いつも強引に話進めちゃうよね~、クレアって。ま、あたしも退屈より騒がしい方だいいけどさ!」
 なんだかんだと止める気配の無い詞音。さらに調子づくクレア。
「どう? 杏奈さん、あなたも境界研究同好会に入らない? 異世界が待っているわ」
「っ!! 異世界……そこにかける熱意、とてもよくわかります。でも、引き抜きはちょっと」
「なんなら、掛け持ちでも良くてよ」
「どうしようかしら」
「ついでに、鈴音のサークルにも入っちゃお?」
 風向きがおかしくなったことに気付いたイルミナートが生クリームを飛ばしながらクレアを指す。
「何を言っているんだ。あいつも事件の容疑者だろう! しかも、現行犯の!」
「どう騒がれようとも三下に興味はないわ」
 敵意を向けるイルミナートの視線もクレアにとってはそよ風のごとく。
「うちのメンバーはやめろ。この女が友達ならこいつを誘えばいいだろう」
「すみません。異世界に欠片も興味が無くて」
「いいのよ、ミュシャ。人それぞれだから」
「クレアちゃん、友達と他の人、対応違くない?」
 謝るミュシャにツッコミを入れる千颯。
 カオスになって来たそのドアがバターンと空いた。

「ガイ教授ー! この前の花火大作戦の花火貸してください!」
「リュカ!? 花火研究会は隣ですよ!」
「おっ、リュカちゃんじゃん」
 飛び込んで来たのは法学部の似てない双子、木霊・C・リュカ(aa0068)とオリヴィエ・オドラン(aa0068hero001)だった。
 アルビノで弱視のリュカが部室を間違え、オリヴィエはその後を追って来たのだ。
 彼らと近所住まいで馴染みの征四郎と、悪友の千颯が早速反応する。
「あれー、ごめんね……ってどうしたの?」
「こころか……」
 サバゲ―部でよくこころと武器について語り合っているオリヴィエが彼女に気付いて声をかけると、リュカは面子に気付いたようだった。
「ライラちゃんもこころちゃんもどーぉ? たまにはお固い信義ちゃんは置いといて遊ぼーよ!?」
「りゅ、リュカ!」
「ヒーローショーならいいですよ」
 慌てる征四郎とキリッと答えるこころ。ちなみにショーは観る方ではなくやる方である。
「お前……っ、俺の前でライラどころか、こころまで合コンに誘うとは……!」
「きゃああ、信義ちゃんが怒ったぞ! 逃げろー!!」
「木霊……っ」
 追いかけようとした信義の肩をライラが軽く触れた。
「信義?」
 ……聞きようによっては妹を優先したような台詞だったかもしれない。
「いや、妹はいつまでも幼く思える、そうだろう……」
 クレアが大きくため息を吐いた。
「なんですか、ドタバタと騒いで」
「えー、トラブルメーカーと痴話げんかってカンジ?」
 剣道部とテーブルトークRPG同好会による「お前らが言うな」の大合唱をお聞きください。

「────と言うか、同好会にとって大切な物を無くすとか万死に値しますわ」
 凛とした声が聞こえて、その場の全員が声の主を見た。
 凛々しく勇ましい雰囲気の美女が呆れたように室内に入って来る。
「大切に磨いたという所までは評価しますけれど、光物を開け放った窓際に置く時点でアウトですわね」
 そう言ったのは、龍哉の従妹でテーブルトークRPG同好会のメンバーであるヴァルトラウテ(aa0090hero001)だ。
「剣道部や、今ここで物色をしているそこのお二人がダイスリングをすでに盗んでいるとは思えませんが」
 室内に入ると、冷静に状況を整理するヴァルトラウテ。
「いつからそこにいたんだ?」
「随分前から。状況は把握できましたが、騒がしかったので窓の辺りを調べていたんですわ」
 龍哉に答えると、ヴァルトラウテは冷静に窓の下を指した。
「大蛸、とやらのことを詳しく教えてくださいませんか」
 彼女が指し示した地面には重い物を引きずったような、轍にも似た跡が大量に残っていた。
「万が一窃盗犯でなかったとしても、見学者が多い現在、蛸も放っておくわけにはいきませんしね。
 何か計略で使えるものはなかったかしら?」
 よし来た、とばかりに龍哉が以前同好会が宝探しに使ったショベルを掴み、全員に渡す。
「武道とはちょいと毛色が違うが、これで中々万能だぜ」
「クレアも協力してくれますか?」
 ミュシャがショベルを渡そうとすると、それをイルミナートが遮った。
「こんな協調性が無い奴はいらんな」
「私に協調性がない? あなた達が勝手にそう思っているだけでしょう」
「あはは、クレアの我が儘ぶりは大学でも有名だからね~」
「待ってなさい!」
 飛び出したクレアを追いかけようとするミュシャをエルナーが止めた。
「クレアさんと鈴音さんたちが戻ってくる前に蛸退治を済ませた方がいいんじゃないか」
 谷崎の言葉に一同は鈴音たちも姿を消していることに気付いた。
 嫌な予感しかしない。



●歌う蛸
「素晴らしい、これが演歌……!」
 真珠姫の保護に走ったアビゲイルは感動のあまり涙を流していた。
 二メートルほどの巨大化した白い蛸が都々逸を歌っている。
「三千世界、深い!」
 そんなアビゲイルの後ろでシエロとナトとカルが状況を見守っていた。
「真珠姫ちゃん……立派になっちゃって……」
「シエロも……おっきくなる?」
「これ以上!? うーん、まおー様に相談してみようかなあ……?」
 大好きなナトの言葉に、入学早々まじゅけんの怪しい人体実……臨床試験の被験体にされているシエロ(本人それなりに快諾)がとんでもないことを言っている、その前でアビゲイルは蛸に近づく。
「おいで、さあ。ほら、怖くないよ!」
 しかし、カッと目を剥いたかと思うと真珠姫はバシバシと図太い触手で地面を叩き始めた。
「っ!」
 吹っ飛ばされたアビゲイルをシエロが受け止める。地面のあちこちにちょっとしたクレーターが出来ている。
「こうなった以上は仕方がない、ウチらのお腹に収まれい!」
「カル……喜ぶかな?」
「そりゃもう!」
「にー! ナト! 大好き!」
「……頑張る!」
 シエロととナトとカルの会話を聞いていたアビゲイルがはっとする。
「そうだわ! きちんと尊敬し食べること、それも大自然の摂理! ありがとう、シエロ」
 アビゲイルは繋いでいた愛馬に跨りラリアットとブルウィップを手にした。
「アビゲイルさんって、インディアンとカウガールどっち……まあいいや」
 そこに靴底を鳴らして鈴音と輝夜が現れた。
「蛸を捕まえて指輪探すとかだりぃ~って思うけど~。まぁ青春? みたいな~。タコパーとか青春のWINWINだし~みたいな~」
「……なんだか全然鈴音の言ってる意味わからんが……とにかく捕まえるんじゃな?」
 輝夜が冷静に返す。
「あーね、とりまパリピたいってかんじみたいな?」
「うむ、だが、鈴音、適当に剣を振り回すのは……味方に甚大な被害が出るぞ」
 鈴音がどこかから調達した剣と投擲したアビゲイルのラリアットと絡みに絡み、ふたりは何故か簀巻きになった。
 そこに迫る蛸!
「鈴音!」
「アビゲイルさんっ」
 しかし、真珠姫は突然その身体を仰け反らせた。
「蛸だから、な。視覚を潰すのは有用だ」
 所属するサバゲ―部の狙撃銃で蛸の目玉をクリティカルヒットしたオリヴィエだったが、感心したような声を上げたこころに気付くと生き生き熱く語り出した。
「最近購入したのがこの銃でな、セミオート機能が」
「ちょっ、オリヴィエさん、蛸! 超逃げてる!」
 これだからマニアは! と思ったかは定かではないが、シエロは猫の肉球付き巨大ピコピコハンマーを抱え慌てて蛸を追いかける。それの後を蛇弓・ユルルングルを持ったナトとカルがぴったりと同じ動きで付いて行った。


「だ、だめです! 先輩が怪我しちゃったらどうするのですか! ここは征四郎が、なんとかしますから!」
 ようやく真珠姫とエンカウントした剣道部だったが、予想より巨大な白蛸に征四郎が慌てた。彼女は尊敬する先輩を護ろうと竹刀を構え触手の中に飛び込んでいく。
 ガツン! ぶっとい触手をホープのスピードの乗った一撃が弾く。
「うぉぉ! この現代にクラーケンが存在していたか! これは捕まえるしかないんだぜ!」
 逆にテンションを上げたのは妖怪学専攻大学四年の千颯である。
 彼は成績も優秀で交友関係も広く人脈も人望もある青年なのだが、重度の妖怪オタクで古今東西あらゆる妖怪を網羅しており、妖怪絡みになると周りが見えなくなるのだった。
「パパ!? ボクはどうするのさ!」
 烏兎姫を安全な場所に置いて、千颯は『こんな時』用に携帯していた改造麻酔銃をもって蛸へと向かう。しかし、ぬらぬらする真珠姫には針が刺さらず、……ついに彼は素手で挑むという暴挙に出た。
「服が脱げようが吸盤が体を這おうが、クラーケン確保の為なら問題無い!」
「問題あるだろう、おい、小学生の前でやめろ!」
 信義は苛立った声を上げたが、幸い年少組は全裸とかそういうネタはすぐゲラゲラ笑うので中学生女子以外は問題なかった。在校生はスルーした。
「パパ、格好良いよ! 海の漢みたいだよ!」
 感動する烏兎姫。海の漢とは。
「とにかくピンチなのです! すぐ来てください、ガルーはどうせ暇してるのです」
 交戦しながらスマートフォンのマイク機能を使って兄へ連絡を入れる征四郎。ここは実験棟から近い。薬学部六年の兄ならそこに居るはず。
 果たして、ガルー・A・A(aa0076hero001)はすぐに到着した。
「おいおい。ありゃなんて妖怪だ、蛸坊主か?」
 引きつり笑いで惨状を眺める。
 ────何故か妹が前線にいるし、レディもいっぱいいるし、いいところ見せたいし一肌脱いじゃうよ。
 校舎内から借りて来たお高そうな壺を片手にガルーは────。
「あっ、ちょっとまって脱ぐってそう言う意味じゃ無い、離せってばこの蛸野郎!」
 海の漢二号の登場に小学生は息ができないくらい爆笑してるし、在校生は冷静に対策練ってるし中学生のルナも気を取り直して作戦会議に参加した。
「ねー、こころちゃん。でかい蛸をさっくり捕まえられる道具とか無ぇの……?」
 ぜいぜいとはだけた衣服を押さえながら帰還したガルーの登場に、こころと熱くマニアな武器談義を繰り広げていたオリヴィエは唖然とした。
「ちゃんと妹のために頑張ったんだけど。露出事故で内定取り消しとかまじ勘弁な」
「……」
 鋭い怒号。
「しつこい羽虫が!」
「部長、蛸です!」
 神無月と部員たちが竹刀で蛸を鋭く叩くが、竹刀ではダメージが与えられないようだった。
 吐き捨てられる墨を龍哉の傘が弾いた。
 ────お兄ちゃんバリア。
 反撃の墨に盾になって妹を庇うガルーの姿に一部が涙した。
「まさかこれを使うことになるとはな……!」
 谷崎がゆらりとそれを装備して現れた。
「そ、それは……伝説の」
 ざわつく生徒たち。
 黄金のジャスティン校長像────それは、記念イベントで配られた金メッキの校長像なのだが、十万で売れるという噂がまことしやかに流れたため、当時の在校生に片っ端から叩き売られたという伝説の逸品だった。
 一時期、大学付近のリサイクルショップの店内はこれのせいで眩しかったという。
「ネタとして持ってきたコレが役に立つとは!」
 しかし、意気揚々と繰り出された校長像の一撃は蛸の表面を滑った。
「校長ぉっ!!」
 ちょっと角度がついた校長像はそっと仕舞われた。
「なんか、こう……弱点みたいなのないのか!?」
「眉間、じゃない? 前テレビでみたじゃん」
 谷崎の言葉にプロセルピナが答えた。農業するアイドルとかが漁してた気がする。
「そうだな、蛸の弱点は目と目の間、だったっけか」
 ガルーが剣道部から竹刀を借りて狙う。
「おーほっほっほ! お待たせいたしました!」
 高笑いと共に現われた由利菜、もといクレアを見て、魔術・ゲーム好きの一部が騒めいた。
「あ、あれは神槍グングニル!?」
「真央先生の元でオーディン降臨の儀式を行ってまいりましたわ!」
 真央先生はまじゅけんと境界研究同好会の顧問を兼任している、騒ぎの元凶になりがちな先生だ。
「……そんなモン使わなくても、コレで行けるだろ」
 ショベルを持った龍哉がガツンと打ち込み、蛸の足を切り落とす。
「そうですね、足を全部斬り落とし、それから止めを刺せば」
 ヴァルトラウテの言葉が理解できたのだろうか。急に真珠姫は軌道を反転すると奔りだした。
「まてー!」
 モグラ叩きゲームのようにシエロが巨大ピコハンを打ち込む。
「銀の魔弾!」
「突撃技、ルベル・クリス!」
 杏奈の石礫が降り注ぎ、クレアの神槍が閃く。
 しゅっと、復活したアビゲイルの縄が蛸の足を一本捕らえた。暴れる大蛸。
 ひゅるるーどん!
 真珠姫の足元から花火が打ち上がった!
「焼蛸にしちゃお!」
 ファニーガイ教授の研究室から花火を大量に借りて来たリュカが仕掛けた花火に次々に火を放つ。
 やがて、ドオンという大きな音を立てて真珠姫は倒れた。
「刺身も良かったかな?」
 リュカの問いに全員が首を横に振った。



●たこやき
「颯にニハル、みんな食べていますか? お姉さんが焼いてあげますからね」
「年下がいるとすぐお姉さんぶって……」
 BBQが始まり手伝いを始めた征四郎は兄を冷たく一瞥した。
「頼りない兄には言われたくないのです」
「まって、なんか傷つく。俺頑張ったんだぞ」
 最も征四郎の言葉に棘があるのは、千颯の妹と楽しく会話しているリュカのせいかもしれなかった。
「ちーちゃんの妹さんかぁ。もっと大きくなったらお茶に誘ってるかも!」
「リュカはもう!」
 突然、征四郎は言葉を詰まらせた。
「リュカは、征四郎が後輩になったのが嬉しくないのですか」
「ごめんね、すごくうれしいよ。自慢だもん。こんな可愛い子がお兄さんの後輩なんだぞ! ってね!
 でも、せーちゃんは合コンには呼ばない。ごめんね。そうだ、今度またみんなで遊ぼう」
 そんなふたりを複雑そうに見ながら、ガルーは隣のオリヴィエに声をかけた。
「……俺が大学出てもあんま無茶すんなよ、リーヴィ」
「……留年か、院に行けばよかったんだ」
 ふいっとそっぽを向いたオリヴィエがぼそりと呟いた。
「卒業しても、家には行く」
「ああ」
 そんな一同の後ろでたこ焼きを配っているミュシャがエルナーの隣で困ったように立ち尽くしていた。

「ウフフ、食べ終わったら私の新作シナリオのセッションをやりましょう」
 杏奈の言葉に妹のルナを始めとした同好会メンバーが固まる。
「たまにはテーブルトークRPGというものを学んでみてもいいかもしれませんわね」
「そうね! 私も正義を貫くキャラクターをやってみたいわ!」
 クレアとアビゲイルが乗り気になり、周囲を巻き込んで話が進む。同好会メンバーは目を反らした。
 杏奈は物腰柔らかく気の利く質でミスと呼ばれる風貌だが、唯一の欠点は作るシナリオがエグイことだ。グロい表現多めで後味の悪さはシナリオの成功・不成功は関係ない。恐らく、数時間後にはここは阿鼻叫喚の巷と化すだろう。
「おい! ここにビール置いたのは誰だ!!」
「すまない!」
 近くのコンビニで調達したビールをペーパーで包みながら、成人組と飲んでいた谷崎が慌てて未成年大学生たちのテーブルから缶を回収した。
 まじゅけん特製魔術キッチン用品17『めっちゃおっきい魔術たこ焼き機』をフル稼働させてシエロがたこ焼きを配る。
「はーい! めっちゃ熱いから女の子はちゃんと割って食べてねー、男の子は丸ごとかぶりついてねー」
 シエロの挑発的な視線を受けた男子組は思わずかぶりついて熱さに悶えた。
「……おいしーね♪」
「にー!」
 シエロの隣で幸せそうに肩を寄せ合ってたこ焼きを食べるナトとカル。
「大学ってすごいんだね! 面白いんだね!」
 プロセルピナがたこ焼きを食べながら嬉しそうに言うと、小学生組が興奮気味にこくこくと頷く。
「蛸焼きとたこ焼き!! なんと豪華!」
「マジウマいね。蛸、食べちゃうのエモいかと思ったけど秒であげぽよ~☆」
 小学生以上に目をキラキラさせて食べているのは食べるのが大好きな輝夜と鈴音だ。
「お、信義ちゃん、ビールこっちにも」
「子連れなんだから遠慮しろ」
「おじさんってうるさいね」
「おじ……っ」
 信義と飲んでいた千颯の隣でお腹いっぱいになった烏兎姫が周りに言われて得意の歌を披露した。好きなアニメの歌だったが、彼女の歌声は疲れた一同の耳に心地よく響いた。
「手強かったが、こうなると美味い食材だな」
「カラスならいざ知らず、タコが光物を好むとは思いませんでしたわ」
 そう言ったヴァルトラウテの指にはダイスリングが光っている。
「でだ。一段落したことだし、神無月、ちょいと腹ごなしで一勝負。どうだ?」
 そのやりとりに気付いたクレアがぱっとグングニルを掴む。
「喜んで」
 それらを眺め、神無月はすっと目を細めて微笑んだ。

結果

シナリオ成功度 大成功

MVP一覧

重体一覧

参加者

  • 『赤斑紋』を宿す君の隣で
    木霊・C・リュカaa0068
    人間|31才|男性|攻撃
  • 仄かに咲く『桂花』
    オリヴィエ・オドランaa0068hero001
    英雄|13才|男性|ジャ
  • 『硝子の羽』を持つ貴方と
    紫 征四郎aa0076
    人間|10才|女性|攻撃
  • 優しき『毒』
    ガルー・A・Aaa0076hero001
    英雄|33才|男性|バト
  • ライヴスリンカー
    赤城 龍哉aa0090
    人間|25才|男性|攻撃
  • リライヴァー
    ヴァルトラウテaa0090hero001
    英雄|20才|女性|ドレ
  • 雄っぱいハンター
    虎噛 千颯aa0123
    人間|24才|男性|生命
  • 雨に唄えば
    烏兎姫aa0123hero002
    英雄|15才|女性|カオ
  • 遊興の一時
    御門 鈴音aa0175
    人間|15才|女性|生命
  • 守護の決意
    輝夜aa0175hero001
    英雄|9才|女性|ドレ
  • LinkBrave
    シエロ レミプリクaa0575
    機械|17才|女性|生命
  • きみをえらぶ
    ナト アマタaa0575hero001
    英雄|8才|?|ジャ
  • 永遠に共に
    月鏡 由利菜aa0873
    人間|18才|女性|攻撃
  • 花の守護者
    ウィリディスaa0873hero002
    英雄|18才|女性|バト
  • Foe
    谷崎 祐二aa1192
    人間|32才|男性|回避
  • ドラ食え
    プロセルピナ ゲイシャaa1192hero001
    英雄|6才|女性|シャド
  • 世を超える絆
    世良 杏奈aa3447
    人間|27才|女性|生命
  • 魔法少女L・ローズ
    ルナaa3447hero001
    英雄|7才|女性|ソフィ
  • エージェント
    アビゲイル・ヘインズビーaa4764
    人間|16才|女性|命中



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