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広告塔の少女~魔法少女選手権~

鳴海

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
12人 / 4~12人
英雄
12人 / 0~12人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2016/01/21 11:48

掲示板

オープニング

遙華は日々多忙である。学生らしく学校に行き、帰ってくればグロリア社の新兵器開発や。戦略作戦立案、リンカーたちのメンタルケアに大忙し。
 人手が足りなければ自ら進んで愚神討伐に出向き。
 最近ではTVのプロデューサーのようなこともする。
 だから遙華は最近、そんな多忙な身を振り返り後悔していた。
 なんで自分はこんな仕事まで請け負っているのだろう。
 最初はスライム退治だけで終わると思っていたものが、視聴率がよく、番組作りの続行をグロリア社の重役たちから命じられた時は怒りで頭がどうにかなりそうだった。
 だがそれでも一度引き受けた仕事は途中で投げ出さないという、信条をもつ遙華であるため、今日も、流行の雑誌だとか、最近出現したドロップゾーンだとか、愚神だとかを眺めながら番組のネタはないか探していた。
 そこで一つの資料に目が留った。
『デクリオ級愚神 魔女サロメ』
 遙華はソファーに横になり、ぐでーんと伸びながら考える。とかしたチーズのようになりながら考える髪の毛を重力にひかれながら、おでこを丸出しにしながら考える。
 魔女、はてそんなようなワードをここ最近沢山聞かなかっただろうか。
 そう言えばと思い出す。
 魔法少女を名乗るリンカーはたくさんいる。しかし魔女はいない。
 そこで再び遙華はその資料を見た。魔女サロメは美しい女性の姿をしている。
 しかし少女という感じではない。こう可愛らしさがない、色気はある。
 出るところが出ていて、妖艶に微笑む『女』の表情はなかなかお目にかかれない。
「でも、ロクトがたまにこんな表情することがあるわね」
 遙華は思う、たぶん色気とは少女になくていいものなんだろう。でも魔女には必要。
 魔女と、魔法少女、何が違えば魔女になり、何が違えば魔法少女になるのか。
 いや、そもそも魔法少女とはいったいなんだろう。
 彼女たちはなぜそこまで魔法少女という存在に引きつけられるのだろう。
 そんなことを延々と考え続け。最後に至った考えがこちら。
「そうだ。魔法少女選手権をしよう」
 選手権という響きもとてもテレビっぽくていい。そう遙華はソファーから起き上がり、計画を詰めるためにロクトを呼んだ。


   *  *

「レディース&ジェントルメーン。今日はお集まりいただきありがとうございます。今日これから皆様にご覧入れますのは。魔法少女たちによる、血で血を争うバトルであります」
 そう遙華は魔法使い風の衣装を着こみ、特別設営された観客席向けて語りかける。
 普段よりややテンションが高いのは、ロクトの調教、もとい。個人レッスンのおかげで、このセリフを口にするときだけ明るくキャピキャピした雰囲気が出せるよう訓練されているのだ。
「あそこに見えますのは、魔女の城と呼ばれるドロップゾーンです」 
 開錠にに設置されたモニターを指さすとそこには山中にそびえる、おどろおどろしい城が堂々と立っているのが見えた。
 そして城の内部図が公開される。
 東西南北に三階建ての塔。中央の城本体地下一階にはバスルームと大型の拷問部屋。
 一階には食堂、礼拝堂、客室、ダンスホール。応接室。
 二階には音楽室、図書室、医務室、娯楽室。寝室、バルコニー。武器庫。
 階段は南北西に一つずつ。かなり入り組んでいるので迷子になりそうだ。
「今回はこの魔女の城を舞台に、本当の魔法少女とは何か。魔法少女にふさわしいのは誰か。そう言うのを決めちゃいたいと思います」
 魔法少女、それは脈々と受け継がれてきた伝統。そして憧れの対象。
「魔法少女を極めたい君も、魔法少女になりたかったけど今までなれなかった君も。男だけどちょっと魔法少女やってみたい、そんな君も振るって参加よろしくね」 
 そのキャッチフレーズで広く広告された今回の魔法少女選手権なる企画。
 波乱が巻き起こる気しかせず、ロクトは頭を抱えた。

解説

目標 デクリオ級愚神 魔女サロメの撃破

魔女サロメの詳細
「妾がサロメじゃ、図が高い、頭をたれよ……」

・サロメはこのあたりに長らく居座っている愚神です。夜な夜な町に男たちを求めて出向いていましたが、最近は周囲の町や村から人間がいなくなってしまったので、久々の来客にテンションがやや高めです
・なぜか魔法少女と呼ばれると照れます。顔を真っ赤にして怒ります。

攻撃方法 下記のいずれかを選択
・広範囲を魔法攻撃によって爆破
・従魔から血を抜き取ることによってHP回復(従魔一体消滅)
・その場からの逃走(透過し別のフロアに逃げる)

従魔 ブラッディーフェアリー
 小さく真っ赤な妖精ですが、戦闘能力は高くなく、おそらくほとんどのリンカーが一撃で倒せるでしょう、そのかわり数が多く城の中に15体います。
 PCをみつけると悲鳴を上げ衝撃のバッドステータスと共に、愚神に場所を教えます。 
ドローン
 小型の飛行メカで、カメラの役割と、このドローンについている風船を割ることでポイント加算になります。

魔法少女選手権について。
・この選手権では、会場にいる十人の審査員から、魔法少女ポイントを稼ぐことによって成り立ちます。
・ポイント獲得方法は、「魔法少女っぽいことをする」「魔女や従魔を倒す」「可愛らしい姿を見せる」「城の中に放たれたドローンを破壊する」
 ことによって溜まります。
・ポイントが一番高い人には景品。一定値以上ポイント獲得すると広く全国に魔法少女として紹介されます。
・小物が必要な場合は事前申告制。
 


 ちなみに遙華は挑発され魔法少女として参戦する様子ですが。彼女アニメや特撮など縁がないので魔法少女が何なのかよくわかりません。詳しい人は彼女に教えてあげてくれるとうれしいです。
 ほんと、ダメダメなんですこの子。

リプレイ

 『月鏡 由利菜(aa0873)』はヘリに巻き上げられる風にあおられ体制を崩した。
 その手を『リーヴスラシル(aa0873hero001)』が握る。
「今日は来てくれてありがとう」
「今回は無理なお願いをしてごめんなさいね」
「いえ、私たちもグロリア社から直接声がかかってうれしいです」
 そう遙華は二人をプレハブ施設に案内する。
「ここが控室、みんなもうそろっているわよ」
 そして遙華はその戸を開けた、するとそこには。
「西大寺さん、こちら側にようこそ」
「歓迎するわ」
『蔵李・澄香(aa0010)』と『クラリス・ミカ(aa0010hero001)』が両手を広げたポーズで待ち構えていた。
「こ、こちら側?」
「魔法少女の世界へ」
「私たちと契約して、魔法少女になりましょう、楽しいですよ」
「その言葉に不安を覚えるのは私だけ?」
「あら、知ってるのですか?」
 クラリスが首をかしげる。
「ええ。事前に鈴音が魔法少女がなんたるかをレクチャーしてくれて……」
 遙華の視線が部屋の角にくぎ付けになる、うづくまる少女が独りいた。
「大丈夫……魔法少女だ。俺は魔法少女だ……。俺が魔法少女だ」
 部屋の隅でうずくまっている金髪少女。『卸 蘿蔔(aa0405)』……に強制的に表に出されている『レオンハルト(aa0405hero001)』だった。
「蘿蔔、なぜ何も言わない……」
 そう小声で訴えるレオンハルト。もとい魔法少女レモン。彼は何の策略か知らないが今回は蘿蔔に代わりこの選手権に参加することを強いられていた。
「あれ? そこにいるのは蘿蔔?」
 肩をびくつかせ、不自然な動きで振り返るレモン。
 声をかけたのは澄香であり、今までばれないように気配を消していたがついに見つかってしまったのだった。
「あ、すみちゃん……」
 レオンハルトは今回蘿蔔に、友人達にはばれないようにときつく言い含められていた。
「もう共鳴しているなんて、やる気満々だね!」
「そう、ですね。一緒に頑張りましょう?」
 その金髪少女をみて『輝夜(aa0175hero001)』が『御門 鈴音(aa0175)』の服の袖を引いていった。
「あれか……つまり妖術使いの小娘を「まほーしょうじょ」と言うのじゃな?」
 それにメイクを施し終わった鈴音が答える。
「そう言われると違和感を感じるけど…………。なんていうのかな。魔法少女ってのは女の子の憧れで誰もが一度は夢見る存在なの」
「お主もなりたいのかの?」
 その言葉に鈴音は無反応で化粧道具をポーチにつめ、そして立ち上がる。
「…………、さてと、あいさつに行かないと。由利菜さーん」
「おお、待つのじゃ、鈴音」
 そんな女の園で『天城 稜(aa0314)』は女性たちのやり取りを遠くから眺めていた。
「ねぇ……リリア。僕は何でまた、魔法少女の依頼を受けているのかな?」
『リリア フォーゲル(aa0314hero001)』がその言葉に答えを返す。
「ふふふ……それはですね前のTV出演依頼で魔法少女の称号が貰えたので、その関係でぜひともこの大会に出て欲しいと打診があったからですよ?」
「へぇー、そうなんだー。所で、その依頼は受けるって、僕は聞いた覚えが無いんだけど?」
「ええ、事前に言ったら嫌がるでしょうから今言いました」
「今、言ったら意味無いじゃん!」
「しかも拒否できないし! ああー! もう! こうなったら景品貰える様に優勝するよ!」
「はい。頑張りましょう。」
 前向きな綾にリリアは満面の笑みで言葉を返す。
 その隣に座っているのが『メイナード(aa0655)』その膝の上には『Alice:IDEA(aa0655hero001)』が座っており、なにやら携帯端末を熱心に見つめていた。
「魔法少女選手権? メイナードもか??」
 『奈良 ハル(aa0573hero001)』が首をかしげる。
「そうみたい、ぜったいみんな、あの筋肉にフリルのドレスを想像したよね」
 『今宮 真琴(aa0573)』が引きつった笑みを浮かべる。
「今回は、私が出るわけではない」
 そう苦笑しながらメイナードが二人に言いIDEAに視線を向けた。
「いや、なにかやりたいことがあるらしい。さっきからそれの準備に大忙しだ」
「っていうか、なんでまた今回の任務の参加をきめたの?」
 真琴がメイナードに問いかける。
「女児向けアニメを視聴を欠かさないイデアが参加するのは、ある意味当然のことだな」
「では、よくある魔法少女のようにキャピキャピしている魔法少女のようなIDEAをみられるのかのぅ?」
「残念ながら、それはないです」
 その言葉にIDEAが反応を返した、メイナードが言葉を補足する。
「問題はイデアが憧れるのは主人公達では無く、敵側の魔法少女ということだな」
 イデアを見ると、どこか得意げにふふんと微笑んでいた、もはや役に入り込んでいるようである。
「由利菜さんとかお姉さまポジなのに。なんかロボっぽいのもいるし」
「それっぽいのと正反対のとで随分と2極化しとるのぅ」
「なんかボク達中途半端なポジだね?」
「キャラが弱いわね」
 IDEAが言う。
「デクリオ級もいるようじゃしできれば協力したいのぅ」
「そうですね、私たちも同じ意見です」
『十三月 風架(aa0058hero001)』が二人の言葉に同意する
「資料に目を通しましたけど、一筋縄ではいかなそうですよ。グロリア社も何を考えているのか」 
 その言葉に真琴もハルもうなづいた。
「そもそもリンカー同士で競う必要性を感じないです」
『零月 蕾菜(aa0058)』が言葉を継ぐ。
「魔法少女って血で血を争うものでしたっけ?」
「どちらかというとデクリオ級相手にこういうことをするのが問題だと思いますよ?」
 そんな風に真剣に蕾菜、その脇を遙華が駆け抜けていく。
 すぐ近くの椅子で雑誌を呼んでいる『五郎丸 孤五郎(aa1397)』に話しかけた。
「孤五郎は魔法少女ってなんだと思う?」
「というより、孤五郎殿はどちらかというと、二極の魔法少女でない方に入ると思うのだがの」
 ハルがそう言った。その言葉に孤五郎が頷く。
「私らは魔法少女ってより変身ヒロインだよねぇ」
『黒鉄・霊(aa1397hero001)』を見やり孤五郎は言った。
「それって違うものなんですか?」
 黒鉄が小首をかしげる。
 そしてこの中で唯一話についていけていない人物が一人いた。
『橘 由香里(aa1855)』だ。
「飯綱比売? さっきから魔法少女、魔法少女って単語が頻繁に聞こえるのだけど。なにかしら。流行っているのかしらね?」
『飯綱比売命(aa1855hero001)』は答える。
「今回の任務の主題じゃからの」
「どういうこと?」
「じゃから、魔法少女選手権なんじゃよ」
 言っている意味が分からない。由香里は数秒思考を停止する。
「ちょっと飯綱比売?なんなのこれ。聞いてるのと違うんだけど!?」
「いやまあ、あれじゃ、その。この前みたあにめの真似をしたくての。つい出来心で引き受けたのじゃ」
「はあ!? ちょっと、私、今から棄権する。でないでない!」
「まぁまぁ、落ちつけ由香里。とりあえずこのお茶を飲んで、ほっと一息」
「ええ、ありがとう飯綱比売。それにしても、ファ」
 由香里がなんだか可愛らしい声を出したかと思うと、次の瞬間には、足から力が抜けたように崩れ落ちるその体。その体を飯綱比売命は抱き留めて、そして微笑んだ。
「ふっふっふ。ようやっとわらわ。いえ、私の主役回ね!」

   *   *
『構築の魔女(aa0281hero001)』は古城を見つめていた。
 すでに『辺是 落児(aa0281)』と共鳴状態であり、臨戦態勢を整えて待っていた。
「魔法少女が希望で道を照らすなら。魔女たる我が身は、意思をもって道を拓きましょう」
 情報はすでにある、あの魔女が何者で、何を得意とするのか、全てが彼女の頭の中だった。
 だが、そんな彼女もよくわかっていないことがある。魔法少女とは一体なんなのかということだ。
 構築の魔女は手近な場所にいた遙華を捕まえ問いかける。
「遙華さん魔法少女とはどういう物なんですか?」
「ああ、えーとその。鈴音、ごめんねもう一度魔法少女ってなんだか教えて」
 しかし遙華もよくわからない、彼女はテレビ自体をあまり見なかったので、当然アニメ知識にも疎いのだ。
「ええっと」
 はしゃぐ輝夜を押さえつけ、なんとか共鳴できた鈴音が歩み寄り説明を開始する。
「可愛くて、飛んだり跳ねたり。あとは魔法を放つんです。その名前の通り、それっがかっこよくて、技名なんかを叫ぶと締まります」
 すでに遙華や他の面々と魔法少女について談義中だったため、テンションが上がっているのか、すらすらと口を動かせている鈴音だった。
「ふむ? 協力して必殺……技?」
「あとは、ひたすら健気に純粋に」
「あとはライバルがいます、そのライバルと敵対しつつ、戦いの中で友情が芽生え。そして最終的には友として戦うんです」
 説明会にIDEAも参加した。
「敵対する中で友情…。変身するんですね??」
「大切な人達の幸せの為に行動する少女のことらしい」
 リーヴスラシルがいい、その言葉を由香里が継ぐ
「何者かから力を与えられる魔法少女の構図は、能力者と英雄の関係にも似ていると思います、西大寺さんも難しく考えずに自然にやったほうがいいとおもいますよ」
「そうかしら……」
 遙華が暗い顔を見せる。
 そしてそんな少女たちを映すようにドローンが周囲を飛び交っている。
 その視線におびえ『イリス・レイバルド(aa0124)』は『アイリス(aa0124hero001)』の陰に隠れた。
「お姉ちゃんは、どこからこういう依頼を見つけてくるの……?」
「さてねぇ、風の便りだろうか?」
 なれては北が人の視線は怖い。そうアイリスの服の裾を握りしめた。それを見て大丈夫だよと微笑む澄香。
「今回もよろしくね。イリスちゃん」
「うん、澄香ちゃん」
 そして澄香はドローンの視界からイリスを遮るように立ち、真っ直ぐドローンを見つめた。
「困難に立ち向かう為のもう一人の自分。それが魔法少女なんです」
 セーラー服姿でおしとやかに前で手を組み、儚げに微笑んだ。
 その光景に会場の人々は息をのむ。
 そして澄香は幻想蝶、クラリスと手を重ね、告げる。
「「くらりんく!」」
 クラリスが光の粒となり、魔力の塊の帯となる。
 それが澄香が包み、纏う。
  足、腕、スカート、胸元と順に幻影の衣装が現れ、髪が桃色に染まりリボンがくるくると巻かれて、髪がツインテールに。開いた瞳も桃色。
 その鮮やかな瞳がアップで映し出され、急にフェードアウト。
 ウィンクでハート飛ばし、ポーズを決めた。
「魔法少女クラリスミカ!」
――貴方のハートに
「「くらくらりん!」」
「二対の翼を翻し、漆黒さえも振り払う、染まらずの金色ここにあり!」
 次いでイリスも光を纏う、その鮮やかな金糸の神と力強い翼を震わせ、体躯に見合わない剣と盾を持つ。
「金色の魔法少女イリス、ここに参上!」
 その姿は幼いながらも、さながら戦乙女。金の翼をもつ天使がそこにいた。
「魔法少女とはとても華やかで、可愛らしいものなんですね」
 構築の魔女が感心したようにつぶやいた。
「ラシル、私に力を…!ライヴス・レゾナンス!」
 由利菜を中心に光の輪が幾重にも広がる。その輪の中で由利菜は裸に見えたが。光が邪魔でその美しいボディラインしかわからない。
 そしてその光が鎧に構成されなおす。
 豪奢な鎧を纏った少女がそこにいた。
「白銀騎士に選ばれし魔法少女『プリンセスナイト・ユリナ』!鏡の向こう側で頭を冷やしなさい!」
 その時、選手権開催の花火が上がった。
「アールヴ・ステップ!」
 由香里が蒼華を片手に駆けだす。
 その隣では光の粒をはじかせ、移動した奇跡に星など振りまきながら。澄香が続く。
 ほか多数が、一斉に古城への進行を開始した。
――軽く調べてみたのだが、魔法少女とは飛ぶものらしい。
 駆けるイリスへ語りかけるアイリス
「いや、ボクの翼って飛ぶ為のものじゃないし」
――なので跳びたまえ、跳躍だよ。ステージを縦横無尽に使って跳び進むのだよ』
「出来なくはないけどさ……大変なんだね、世の中の魔法少女って」
 一足早く建物内に入った稜は、直ちに変身リリアの姿に変える。
「「ユニゾン、イン!」」
 変身し終わってみるとあたりにドローンが集まっていた。
「魔法少女あまぎ☆マギカ、頑張ります!」
 カワイイ仕草の、上目使い。見下ろした角度。真正面と三面で映してもらい。
 稜は一息つく。
 幸先がいい、そう上機嫌で稜は行動を開始しようとライトアイを使用。古城の廊下の奥を覗き見る。そこにはレモンが優雅に拳銃を携え歩く姿が見えた。
(近所の子達見てるかな。俺だって分からないだろうけど……分かってもらえなくても、お前達の為に頑張るよ)
魔法少女とは時に孤独。それでもテレビの先には子供達の笑顔があると信じ戦う悲しい男の姿がそこにあった。
 しかしそんな内心は表に出さない。その腕前で反対側の塔の窓に映ったドローンを見事に射抜き、カメラにウィンク。
 階段を下りた先にフェアリーとドローンが固まっていたのでそれをトリオと二丁拳銃で処理した。
 その脇を駆け抜ける真琴。
「いくよハルちゃん」
――おうよ!
「「憑霊:紅狐…!」」
 掛け声と共に、真琴は紫紺の和装に銃といういでたちに変身する
「従魔とついでに風船を確実に狙撃していくよ」
――サロメとやらはどうせ中央じゃろ。
 そうハルが口にした瞬間だった。
 同タイミングでインカム越しに構築の魔女が声を上げる。
「サロメを確認しました」
 その言葉を由利菜が継ぐ。
「寝室で戦闘中です」
「あ、逃げた」
 鈴音の声も聞こえる。
「私が追います」
 そう黒鉄がサロメを追う声が聞こえた。
「回復能力が高いようですから、妖精を先に倒したほうがいいかもしれないですね、みなさんお願いしていいですか?」
 構築の魔女が問いかけ、それに真琴が答える。
「狙撃手の戦い方を見せてあげるよ!」
――邪道な魔法少女ここに極めり!
 銃弾を二発放ち、真琴は妖精を二体染みに変えた。。
「風船割るだけの。簡単なお仕事」
 たまたま真琴はドローンがたまっているエリアに出た。娯楽室だ。なぜここに集まっているのかは不明である。
――従魔に比べ動きは単調じゃの。
「撮っているんだっけ」
 そう真琴はカメラにVサイン。とてもかわいく取れた。
――お、こんなの作っておいたぞ
「あぶらあげラジオ。お便り募集中。なにこれ」
――宣伝じゃ!
脇をバルバルと飛んでいたドローンをふんずかまえ。カメラにぺたっとはる。2カメが犠牲になった。
――うむうむ
 その時背後の壁が爆破された。
「ええ!」
――何事じゃ
「ごめんなさい、勢い余って」
 妖精を捕まえようと全力でかけた結果とまれず壁を壊したらしい。
――黒鉄、後ろじゃ!
 背後から追ってきたのだろう、妖精が三体、そしてドローンが数体。そこにいた。それに対して黒鉄は。
 スライドするような動きで振り向きざまに切り上げる。風船を一つ割った。
 そのまま一歩前進、まるで縮地のように距離を詰め。音速に似た速度で剣を振りぬく。
 敵は小柄、回避力も高い、瞬時にそう判断したゼンは剣の面で敵を叩き落とし。バウンドしたところを蹴りあげた、両の件ではさみのようにその体を捉え。しゃきんと鋭利な音がしたかと思うとまるで水風船を割ったように激しい返り血に見舞われた。
 それは己の武器と体を知り尽くした者にしかできない、戦闘法だった。
 そんな戦闘が繰り広げられているとは知らず、娯楽室の前を稜が通過する。
  部屋に入る前に噛んでたガムと棒と手鏡を組み合わせて点検鏡を作り、部屋の中に入れて中を確認。
 躍り出る華麗に入室。ライトブラスターでドローンの風船や従魔を撃ち、安定してポイントを得ていた。しかし。背後から一撃。
 鏡が割れた。
「あ……」
「ごめんなさいね、でもそこにいると危ないです」
 そう冷え切ったまなざしで稜を一瞥して、先へ進む。
「すまない! わざとじゃないんだ、本当に」
 IDEAの首にぶら下がったマスコット、もとい、メイナードが謝罪する。
「あの態度はないんじゃないか」
「本職の魔法少女さんもいらっしゃる中で、真っ向勝負では不利なのは明白です……故に、新たな角度から斬り込んでいく必要があります……その答えこそが『科学少女』!魔法を否定し、科学の力で戦う。まさにこれまでに無い新しいタイプの魔法少女です!」
「そうか……」
 さっぱり何を言っているか分からなかったメイナードであった。
 そんな会話を繰り広げながらもIDEAは妖精を処理していくが。目の前に蕾菜が躍り出た。その手の武器の血を払い言う。反射的にIDEAはその胸を見た。
「待ってください」
 その声に蕾菜は振り返る。
「まるでこの選手権に頓着しない様子。そしてクールさ……私とキャラがかぶってます!」
「…………はぁ」
 困ったように蕾菜はうなづいた。
「どっちがクールなライバルキャラにむいているか勝負しましょう」
「勝負? 遠慮しておきますね」
「まってください」
 そう二人は場内を探索する。途中で、五体ほど妖精がたまっている廊下に出てしまった。
「これはまずそうですね」
「にげてもいいんですよ?」
「無理ですね、囲まれている」
 背後には大量のドローンがいた。これでは撤退する時にあられもない姿をとられてしまう。妖精たちを倒さなければ。
 そんな絶体絶命の境地に二人は立たされていた。
 冷や汗がIDEAの頬を伝う、その時だった。
「本当のヒーロー、いえ魔法少女はおくれてくるもの」
 そう高らかに宣言するシルエット、一体誰なんだ!
「魔法騎士クリュスタウィリデ! この世に仇成す魔女の妄執、祓ってさしあげます!」
 雷上動をつがえると、その稲妻にて顔が照らされる。由香里だった。
 彼女は華麗に影の中から躍り出ると、妖精を打ち抜いていく。そしてドローンに狙いをつけ、大立ち回り、スカートが翻り、胸が揺れる。IDEAが苦々しそうな顔をしていた。
「まぁ、なかなかの立ち回りですね」
 その戦闘に二人も参加する、そしてあらかた片付き『蕾菜一行』に由香里が加わる、三人は口論をかわしながら場内を探索し、やがて音楽室にたどり着いた。
 そこには床に膝をつく遙華がいた。
「困ったわ、さっぱり魔法少女が何なのか分からない」
 遙華は言う。
「世界の希望? 愛、平和。私には、守れないわ。あなたのようにはなれないわ」
 遙華はそう誰に向けてかはわからない謝罪を口にした。
 今回の一件、というより魔法少女という存在自体が、きっと彼女を思い起こさせたのだろう。

 遙華は泣いていた。

「戦うつもりがないなら帰りなさい」
 IDEAがおもむろに躍り出る。遙華は緩慢な動作でIDEAを見上げた。
「いくら胸が大きいからってそんな言い方」
 由香里がIDEAの肩に手を置く。
「いいえ、彼女の言う通り。でもここで帰るわけにはいかないわ。だって、私約束した物、あの子に替わって、この世界を守るって」
「でも、今のあなたは戦えない、そんな人がここにいても邪魔なんです」
 その時だった、インカム越しに爆発音。そして悲鳴が聞こえた。振動が伝わる、近い。やがてサロメはここまで来るだろう。
「意志も力も失ったなら、邪魔なだけよ」
 そうIDEAが音楽室を去りその後を蕾菜と由香里が後を追う。
「加勢しに行く?」
「というより、足止めですね」
 そんな三人の脇を、するりと金髪の女性が通り過ぎていく。そして遙華の目の前で止まった。
「だめよ、私、魔法少女なんてなれない」
 遙華が言う。
「泣かないで」
 そう遙華の涙をぬぐったのはレモンだった。
「魔法少女に一番大事なのは……真っすぐな心です。自分の為ではなく人の為に戦う」
 その気持ち。そうレモンは遙華の目を見て言った。
「遙華はグロリア社を背負い、そして希望を与えるために戦っているのでしょう? ではもう立派な魔法少女なのです」
――何私より先に遙華って呼んでるんですか!?
 蘿蔔の声を無視してレモンは続ける。
「何も難しいことなんてないです、それに難しいと感じるなら、私たちがいる。私たちと一緒に、世界を救いましょう」
 その時、一際強く建物が揺れた。
「早く、行かないと」
 レモンが遙華の手を引いて、駆けだす。
 そして戦いは最終局面に突入する。

   *   *

 彼女は手始めに由利菜、構築の魔女、鈴音を倒し、音楽室にこの事件の首謀者がいると妖精から伝え聞いてここまで来た。
 目の前にいた三人の少女たちが。ここは通さない。そう吠えていたがそれも爆炎の一撃で蹴散らして、高笑いをしている。
「ははははは、これでバラバラね!」
 上機嫌に笑う魔女サロメ。
 勝った、そんな予感があった、なぜなら二階すべてのフロアを爆破するほどのエネルギーを注ぎ込んだのだ。
 跡形も残っていない。
 そのはずだった。
 しかしサロメはその煙の向こうにそれをみた気がしたのだ。自分をてこずらせた『魔女』が頭によぎる。
 しかし、そのイメージは正しかった。
 声が、聞こえた。
「魔法少女が希望で道を照らすなら。魔女たる我が身は、意思をもって道を拓きましょう」
 濛々とたちこめる煙の中から、悠々と魔女が歩みいでる。
 その朱色の髪や服は焦げ跡だらけで、消して無事とはいいがたい状況だった。
 だが彼女は微笑むことができる、サロメに負けないという確信を胸に秘め。進める。なぜなら。 
「それが、魔法少女の先達である私の務め、これが魔女の矜持です」
 そう優雅に構築の魔女は両腕を持ち上げた。
 霊力の風により巻き上げられた。埃のカーテンの向こうには。
 この世の希望を体現した十二人の少女がいた。
「みなさん、大丈夫ですか?」
 攻撃を防ぐ黒鉄の背後に、傷つき倒れたIDEAと蕾菜がいる。
 その傷を稜と由香里が、治療している。
――エオローの守護……間に合ったようだな
 リーヴスラシルの術式。エオローの守護が空間を覆っていた。由利菜が武器を捨て両腕を広げている。
「間一髪でした」
 ダメージが蓄積されているのだろう、由利菜の体制が崩れた、地面に膝が落ちそうになる。
 その体を支えたのはレモン。
 その隣には遙華が立っていた。
「私、わかった、形ばかりに囚われていたのね。本当に必要だったのは強い思いと願い、あの子と一緒ね」
 遙華の瞳には強さが宿っていた。もう迷うことはないだろう。
「魔縫少女・刀縛のアイ。推参」
「数ばかり集めたところで、わらわには勝てんぞ」
 サロメは両手にエネルギーの塊を宿し、宙に浮かびながら全員を眺め観た。 
 それに対し魔法少女たちは臨戦態勢を整える。
 イリスは金の翼を震わせ。盾で前をふさぎ剣を突き立てるようにまっすぐ構える。
 澄香がイリスの、その体躯に釣り合わないほど大きな盾を遮閉物とし、陰で弓を構える。
 それと対になるように由香里も雷上動を構え、矢を同時につがえる。
 その脇では紫紺の和装に変身しなおした真琴がいた、その銃に合わせるようにレモンも拳銃を構え。真琴と笑みをかわした。
 その両サイドを固めるようにIDEAと鈴音が大剣を構え立ち。稜と蕾菜がその脇につく。
 由利菜と黒鉄は前に出て、その剣を打ち合わせ、クロスさせる。この先へは行かせない、少なくとも自分たちが健在であるうちは。
 そんな意図を込めた視線を投げる。
 そして、皆の中心には構築の魔女がいる。
 皆、形は違う、装甲に身を包むものもいれば、翼を生やした天使もいる。科学少女を名乗る物いれば、男もいる。
 果たしてこの者たちは魔法少女なのか、そう疑問を投げるものもいるだろう。
 だが、今は胸を張って言うことができた。これは魔法少女だ。
 今この場で全員の心が一つになった、だからわかる。 
 世界を救うために悪を打つ、悲しみにぬれても、絶望に沈んでも何度でも立ち上がり。大衆に愛と希望と可愛らしさを振りまく。
 それが魔法少女。
 戦いの幕が上がる。
 まず先に動いたのはレモン。
「そんなっ。魔法少女同士で戦うなんて……おかしいのですっ」
 と言いながらも銃弾を放つ。
「まだ、わらわを少女と呼ぶか! 貴様!」
 それをサロメは回避し突貫する。両手のエネルギーの塊を前方に放った。
 しかし、それをものともせず突貫する少女が独り。
「スラッシュレイド!」
 イリスだ、その剣先がサロメの腕を切り裂く。しかし浅い。
「あまい!」
 サロメは急に空中で反転、長い髪が地面をなめる。その状態で。最奥にいる二人のスナイパーを見た。
 蕾菜、真琴が連続攻撃。その攻撃すら爆炎で消し飛ばすサロメ。そして反撃を放つと、それが澄香と由香里に命中する。
 壁に叩きつけられた由香里に澄香が駆け寄る。
「由香里さん、大丈夫ですか?」
「ん? …………ここは、え?」
――良い所で起きてしまいおったかー
 そう飯綱比売命本気で悔しがっていた。
「え! なんなのよこの恥ずかしい格好は!?」
――魔法少女のこすちゅーむに決まっておろう
「すごく恥ずかしいんだけど!身体のライン見えちゃってるし!」
――フリフリ満載の奴も考えたのじゃが、おぬしが正気に戻ったら死ぬとおもうてのう」
「この姿でも充分なんだけど!?」
――魔法少女名を名乗っておるから正体はばれぬじゃろ
「額飾り付いてるだけで、ほとんど素顔じゃないの!」
――そこは魔法少女のお約束じゃ。あとは頼んだぞえ……
「待ちなさいよおお!!」
 目を丸くする澄香をよそに、跳ね起きる由香里。そんな彼女はサロメを力強く指さし、言い放った。
「あなたがこの茶番の黒幕かしら。さしずめ魔法少女サロメちゃんってとこ? カワイイじゃないストレス発散させてもらうわ」
 サロメは由香里を苦々しく一瞥しフロアの中央に躍り出ると、四方向からの攻撃が待っていた。
 構築の魔女が背後からの奇襲。そして。
「ごめんなさい。一人の後輩として、貴女を討ちます!」
 澄香の雷の一射がサロメに命中。
 直後サロメの横っ面を稜のライトブラスターが穿った。
「うわわわわ、怒ってる!」
 明らかにサロメのターゲットサイトが稜を捉えているが、彼女の元に到達するには由利菜、鈴音、IDEA、黒鉄を突破しなければならない。
「羽虫を打ち落とすのは得意よ!」
――ペタンこになるのは、お主じゃ年増!
「巨乳は許さない」
 恐れを知らない IDEAと輝夜が同時に悪態をついた。
「どこ見てるのよ! っていうか年増じゃと! 殺す」
 迫るサロメに大剣を叩きつける鈴音。その剣の腹で押すように、視界を遮りつつ、逆サイドからIDEAが回り込みスラッシュ。駆け抜けざまに振り返り。足払いのごとく横に薙いだ。それに合わせ由利菜の刃が顔面を狙う。
 しかしそれをサロメは飛んで回避。鈴音の返しの刃が到達する前に。
 両手から湧き出た爆炎で三人を吹き飛ばした。
「お相手願います!」
 爆炎の向こうから駆け抜けてきたのは黒鉄だった。
「真正面から、愚かな」
 そう前方に向けた腕を、雷の矢が貫く。由香里の矢だった。
「よし」
 短いスカートを抑えながら、そうガッツポーズをとる由香里。
「くっ」
 サロメは低く唸り、黒鉄との近接戦を余儀なくされる。
 その両刀の熟練度は身に染みており。サロメは苦い顔を創る。
「妾はお前が嫌いじゃ!」
「そんな……。酷いです」
 悲しそうな黒鉄、だがその剣が曇ることはない。
 切り上げざまに砂を巻き上げながら切り上げ。急接近し、石突でサロメの体を打ち上げ。地面に大剣を突き刺し、保持。
 開いた手のひらで掌底を叩き込みさらに体を押し上げた。
「こはっ」
 肺から空気が叩き出されるが、とっさの判断で。黒鉄を爆破。
 爆風に巻き上げられサロメは天井付近まで浮かび上がった。
「塵となれ」
 ありったけの霊力をもってして爆破を連発サロメだが。
「魔法少女は空を飛ぶもの」
 由利菜や稜がその小さな体を爆破から守り。
「魔法少女は空を、とぶもの!」
 その疾駆するのを邪魔させず。
「イリスさん、わたしの剣を!!」
 目の前にある身長を超えるほどの大剣を駆け上がり、そして
「魔法少女は! 空を!」
 一気に跳躍。
 サロメに弾丸のように切迫してきたのは金の翼をはばたかせ切迫するイリス。
「プロテクトストライク!」
 その盾の一撃がサロメの腹に突き刺さる。
「あはははははははは!」
 その瞬間大爆発、フロア全体が火炎に包まれた。


   *  *
 
 サロメ討伐は見事に成功した。
 後日、テレビ番組の放送を持って、魔法少女選手権の結果が発表された。
 今回はノミネートは一人の予定だったが、あまりに観客が盛り上がったために。 最優秀賞と模範賞が二人という結果になったようだ。
 それをテレビ越しに遙華が君たちに伝えた。
「まず、魔法少女模範賞ですが『澄香さん』と『イリスさん』ですね」
 魔法少女がなんたるかを知り尽くしたような振る舞いの澄香と。
 魔法少女としては最適の年齢にプラスして、立ち振る舞いもスタンダードな魔法少女だった。というのが理由だそうだ。
「そして最優秀賞は。蘿蔔さんです。彼女は魔法少女としての振る舞いもさることながら、ドローンや妖精を倒して得た得点も高かったんです」
 すばしっこい妖精を高い命中精度で的確に排除できたのが勝利につながったらしい。
「これで第一回魔法少女選手権は閉幕です、皆さんの要望があれば二回目もあるかもね、そんなわけでお相手は、みんなのアイドル遙華でした」
 そう普段にない明るさ、快活さを付け焼刃した遙華のアップが映ったところで。
 孤五郎はテレビの電源を切った。
「西大寺さん、あんな事の後だっていうのに」
「大丈夫そうですね」
 黒鉄が安心したようにつぶやいた。
「それが気になったってわけか……」
 何か思ったのか孤五郎はにやりと笑い。そして部屋を後にした。
 ちなみに同じくオンエアを見ていた鈴音は恥ずかしくてしばらく家から出られなかったそうだ。

結果

シナリオ成功度 大成功

MVP一覧

  • トップアイドル!
    蔵李 澄香aa0010
  • 深森の歌姫
    イリス・レイバルドaa0124
  • 白い死神
    卸 蘿蔔aa0405
  • 汝、Arkの矛となり
    五郎丸 孤五郎aa1397

重体一覧

参加者

  • トップアイドル!
    蔵李 澄香aa0010
    人間|17才|女性|生命
  • 希望の音~ルネ~
    クラリス・ミカaa0010hero001
    英雄|17才|女性|ソフィ
  • ひとひらの想い
    零月 蕾菜aa0058
    人間|18才|女性|防御
  • 堕落せし者
    十三月 風架aa0058hero001
    英雄|19才|?|ソフィ
  • 深森の歌姫
    イリス・レイバルドaa0124
    人間|6才|女性|攻撃
  • 深森の聖霊
    アイリスaa0124hero001
    英雄|8才|女性|ブレ
  • 遊興の一時
    御門 鈴音aa0175
    人間|15才|女性|生命
  • 守護の決意
    輝夜aa0175hero001
    英雄|9才|女性|ドレ
  • 誓約のはらから
    辺是 落児aa0281
    機械|24才|男性|命中
  • 共鳴する弾丸
    構築の魔女aa0281hero001
    英雄|26才|女性|ジャ
  • 惑いの蒼
    天城 稜aa0314
    人間|20才|男性|防御
  • 癒やしの翠
    リリア フォーゲルaa0314hero001
    英雄|20才|女性|バト
  • 白い死神
    卸 蘿蔔aa0405
    人間|18才|女性|命中
  • 苦労人
    レオンハルトaa0405hero001
    英雄|22才|男性|ジャ
  • 撃ち貫くは二槍
    今宮 真琴aa0573
    人間|15才|女性|回避
  • あなたを守る一矢に
    奈良 ハルaa0573hero001
    英雄|23才|女性|ジャ
  • 危険人物
    メイナードaa0655
    機械|46才|男性|防御
  • 筋肉好きだヨ!
    Alice:IDEAaa0655hero001
    英雄|9才|女性|ブレ
  • 永遠に共に
    月鏡 由利菜aa0873
    人間|18才|女性|攻撃
  • 永遠に共に
    リーヴスラシルaa0873hero001
    英雄|24才|女性|ブレ
  • 汝、Arkの矛となり
    五郎丸 孤五郎aa1397
    機械|15才|?|攻撃
  • 残照を《謳う》 
    黒鉄・霊aa1397hero001
    英雄|15才|?|ドレ
  • 終極に挑む
    橘 由香里aa1855
    人間|18才|女性|攻撃
  • 狐は見守る、その行く先を
    飯綱比売命aa1855hero001
    英雄|27才|女性|バト
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