本部
土蔵のぼうけん
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/11/28 09:00
- 完成予定
- 2015/12/07 09:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/11/27 16:38:01 -
相談卓
最終発言2015/11/28 00:48:17
オープニング
●呪われた土蔵
とある旧家の、一番奥にある古びた土蔵には、大きな化け物が住んでいる。
いつの時代からか、どこの誰が言いだしたのかは分からないが、そんな噂がこの土地には根付いている。
いつだったか、その土蔵に忍び込んだ男は翌朝見るも無残な姿になって帰って来ただとか、土蔵に迷い込んだその旧家の飼い猫が変わり果てた姿で発見されただとか、いつの時代になっても住民の間に流れる噂はいつだって残酷なものだった。
この噂を受け、何代か前の旧家の当主が自ら土蔵に入ろうとしたことがある。
そんな不吉な噂をいつまでも流されている事は、この旧家にとっても恥ずかしいことであるし、現実主義者だったその当主は自らそんな噂をなかったことにしようとしたのだ。
まだ太陽が真上にある昼。
その当主が土蔵の扉を開けたときの事だった。
当主は、土蔵の中から飛んできた鋭い鉤爪によって袈裟切りに引っかかれ、その3日後に傷口が化膿して命を落としたのだった。
以来、その土蔵は旧家の住人からこう呼ばれている。『呪いの土蔵』、と――
●時代は変わる
「……と、言った伝承がある。君は、この現代日本において呪いと言うものを信じるかね?」
HOPEの担当官は少し馬鹿にしたような声でそう言った。
依頼内容の書かれた紙を机に投げ出し、彼はこちらを挑発するような顔でもって見下してくる。かなり嫌な感じだ。
「……まあ、現代世界と異世界が通じたのは20年前だからな。偶然伝承と合致する出来事が起きても……、まあ、おかしくは無い。伝承を信じるも信じないも君の自由だ。さて、今回の依頼なのだが」
彼はそう言って、一度投げ捨てた資料を再度持ち上げた。
「とある旧家の古い土蔵に何か潜んでいるから調査、そして討伐をしてほしい、と言う依頼が来た」
差し出された資料に目を通すと、そこにはここらで名の通った旧家の名前が表記されていた。
依頼場所である土蔵もかなりの広さであるらしい。
「HOPEから既に先遣隊を出してある。先遣隊の調査の結果、その土蔵に潜んでいるのはねずみ型の巨大な従魔である、と判断された」
従魔の正体が分かっているなら、その先遣隊が従魔を倒せばいいじゃあないか、と言う視線に気づいたのか、彼はこちらを鼻で笑った。
「相手はかなりの手練れで、少なくとも十数年は生きている。そんな相手に少人数で挑むわけにいかないだろう。先遣隊はあくまで相手の従魔の正体を探りに行っただけだ」
こちらの考えている事などお見通しの様だった。今までの態度もそうだが、こちらの思考を見透かすような視線のせいで彼にはつくづく好感がもてそうにない。
「さあ、ねずみ退治だ。……嗚呼、ついでに土蔵の中に眠っている物品については好きな様にしていいらしい。君たちが好きなものを見繕って持って帰ってくれ。……もしも物品が余って居たら研究資料としてHOPEに持ち帰ってくれるとうれしいのだが」
どう考えても彼が着服する気満々に見えるが、名目上はHOPEの研究資料らしい。
「ああ、そうだ。ついでに、村の老人連中はしきりに呪いだなんだと騒ぎ立てているそうだから、手が開いたらついでにそこらへんのアフターケアも頼みたい。……まったく、手のかかる連中だな」
男は至極めんどくさそうに言い放った。どうやら老人達のしつこい主張におわれた経験があるようだ。
「――それでは、連絡事項は以上だ。早めにこの案件に取り掛かってくれ」
そうして、彼はせかすようにこちらに背を向けて去っていった。
解説
土蔵の中に潜んでいる、巨大なねずみ型従魔を討伐して倉庫に眠った物品を整理してください。
●従魔
どうやら本人は蔵の中のお宝を守っているつもりのようです。
なので、蔵に入って来た生物に対して見境なく攻撃をしかけ、被害が絶えないそうです。
●従魔の性質、攻撃スタイル
蔵に侵入してきた者を襲い、根こそぎライヴスを奪って巨大化しています。HOPEの定めたランクでいうとデクリオ級になります。
明かりのささない蔵の闇に潜んで襲い掛かってくるため、暗いままですとどこから相手が仕掛けてくるか定かではありません。
攻撃方法としては、その巨体から繰り出される体当たり、噛みつく、特殊な毒を有している爪での引っかき、そして接触によるライヴス吸収です。
●土蔵
2階建て、広さは20畳程です。
内部には先祖が残した所謂お宝の類が豊富にあります。が、今回の依頼主にはどうでもいいものらしいので、気に入ったものがあれば持ち帰っても構わないそうです。
●収納物
確認されているものだけでも
・骨董(焼き物、掛け軸、屏風 等)
・着物(振袖、浴衣などの年代物)
・食器類(ブランド物)
・刀剣類(火縄銃 等の武器)
・甲冑
・古銭
等です。他にも探せば何かしら珍しいものが出てくる可能性は十分にあります。
マスターより
幼少期に読んだ押し入れにねずみのお婆さんが出てくる絵本はいまだにトラウマです、水藍です。
という事で、皆さんには土蔵に潜む巨大なねずみを相手にしていただきます。ねずみのお婆さんは出てきませんが、代わりに出てくるのが体長2メートル超えのねずみです。巨大すぎる。
リプレイ公開中 納品日時 2015/12/02 22:07
参加者
掲示板
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/11/27 16:38:01 -
相談卓
最終発言2015/11/28 00:48:17