本部
従魔はうさぎに入りますか?
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 6~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/11/19 12:00
- 完成予定
- 2015/11/28 12:00
掲示板
-
討伐&捕獲大作戦
最終発言2015/11/19 08:36:23 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/11/19 00:14:48
オープニング
●始まりは1組のカップル
「……あれ? 今日、ふれあいコーナーやってないの?」
「ええ? そんな筈……、あれ? 本当だ……」
都市部にある動物園よりは小さいながらも、それなりに動物の飼育されている動物公園のふれあいコーナーの前である。
1組のカップルが、南京錠の掛けられたふれあいコーナーの入り口で足を止めた。
ふれあいコーナーの入り口のドアには、張り紙が1枚貼ってあるだけであった。
「えー、と? ……うさぎとモルモットが謎の体調不良だってー」
「ええー。うさぎ、抱っこするの楽しみにしてたのにー……」
残念そうに口を尖らせる彼女に対し、彼氏が宥める様に彼女の頭を撫でる。
「まぁまぁ。うさぎは触れなかったけど、あっちにポニーが居るってさ。ポニーで我慢しようぜ」
「ポニー? 背中に乗れるかなぁ?」
不機嫌な顔から一転、期待に満ち溢れた顔をする彼女に対して、彼氏がにんまりと口の端を引き上げる。
「あんまりデブだったらポニーが潰れるんじゃないのかー?」
「っひどーい! もう、私そんなにデブじゃないもん!」
「どうだか? まあ、流石にポニーは子供しか乗せらんないだろ」
「えー……」
再び不満げにしながらも、彼女は素直に手を引く彼氏に従って動物公園の奥へと進むのだった。
●紛れ込む珍種?
動物公園の事務局で、園長の男性が頭を抱えていた。
「……」
「園長? 一体どうされたのですか?」
事務の女性が園長のデスクに煎れたての煎茶を差し出した。
「ああ、有難う。……なぁ、君はチュパカブラ、って信じるか?」
「チュパカブラ、ですか……?」
耳慣れない言葉を耳にし、事務の女性は顔をしかめる。
チュパカブラとは、外国に生息するとされている未確認生物の名前で、家畜を襲ってその血を吸うとされている。
「え、ええと? 一体何のことでしょうか……?」
「……いや、いいんだ。気にしないでくれ。……それに、チュパカブラだったら血を吸うらしいしな……、違うか」
ぶつぶつと独り言を漏らす園長に、事務の女性は疑問を抱きながらも園長の悩みについて聞いてみる事にした。
「何かあったのですか?……あ、そういえば小動物が謎の集団体調不良になってましたよね? もしかして、それですか?」
「……ああ、まあそうなんだけどね。体調不良、と言ってもなんだか元気がなくなってしまった様なんだ」
「へえ……?」
「まるで何かに精力を吸い取られたみたいな感じでね。それで、職員の中ではチュパカブラ説が出回っているとか」
「え、でもチュパカブラは血を吸うんじゃないですっけ? 傷口とかはないんですか?」
「そうなんだよ。そこで、不審に思った職員からHOPEに調査を頼んでみてはどうか、という意見が出てね」
事務の女性の出したお茶を啜りながら、園長は言葉を続ける。
「まあ、未確認生物だろうがなんだろうが、従魔? とやらが犯人なら、話が早いんだがね」
「それを確認するためにも、HOPEに……、ですか。いい考えだと思いますよ?」
「君もそう思うかね?」
「はい。……じゃ、早速連絡してみますね!」
事務の女性が近くにあった外線用の電話の受話器を持ち上げた。
●とある飼育員の嘆き
「おい、そっち行ったぞ! 捕まえろ!」
「わわっ、ちょ、待て!」
ふれあいコーナーの飼育スペースである。2人の飼育員が、うさぎの数を数えていた所、見慣れない大きな白黒のハチワレ模様のうさぎが檻を壊して穴をあけてしまったのだ。
そのうさぎが開けた穴から、そこにいた他のうさぎやモルモットが一斉に逃げ出し、飼育員はパニックになっていた。
「おい、お前! とりあえずここは俺が何とかこれ以上逃げない様に食い止めるから、園長に知らせてきてくれ!」
「はい!」
足元にいたうさぎをやっとの思いで捕まえながら、1人の飼育員がもう1人へと指示を出した。
指示を出された方は全速力で園長室へとつながる近道を駆け抜け、重厚な部屋の扉を壊さんばかりの勢いで押し開けた。
「大変です! うさぎが……、小動物が逃げました!」
「なんだと!?」
「えっ!」
秘書の女性が電話をしているのにもかかわらず、いきなり飛び込んできた彼の様子に園長と秘書は驚きの声を上げる。
「……あ、ええと、大丈夫です。ちょっと動物が逃げ出したようで……、はい」
「……君、電話中だ。別室に移動しよう」
すぐに冷静さを取り戻した秘書の姿を見て、園長も冷静に指示を下した。
「え? い、いいんですか!? 園長! HOPEの方が逃げ出した動物も捕獲しましょうか、との事です」
「なんだと!?」
「えっ」
願ったりかなったりの相手の申し出に、園長は飛びつく様に受話器を秘書から取り上げた。
解説
衰弱していく動物たちの原因である、うさぎ従魔を見つけ出して討伐し、そして園内に散らばったうさぎとモルモットを捕まえてください。
●うさぎとモルモットについて
うさぎ(従魔を含まない)→30羽(内6羽を捕獲済み)、逃げ足は速いですが集団で行動することが多いので、ひとつの場所に固まっている場合が多いようです。
モルモット→12匹(内2匹を捕獲済み)、単独行動を好みますが、逃げ足はあまり早くありません。
●被害にあった動物
今のところはふれあいコーナーにいる動物たちだけです。お客さんには被害者はいません。
ふれあいコーナーを封鎖したら被害はぱったりと止みましたが、これから被害が増えるかもしれません。
●居なくなったうさぎ従魔の特徴
・ハチワレ模様の白黒のうさぎ型です。
・通常のうさぎよりも一回り大きい体格をしています。
・最後に目撃されたのはキリンの檻辺りになります。
・逃げ足が速く、攻撃はかみつく位ですがげっ歯類特有の歯で攻撃してくるため、攻撃を受けた場合かなりの深手になると見込まれます。
・戦う事よりもほかの動物のライヴスを吸うために逃げる事を優先させるようです。
●動物公園について
・展示範囲は14ヘクタールあります。公園全体では、20ヘクタールです。
・事件発生当日は平日で、お客さんは少ないです。
・午後からは事件解決まで公園を締める予定になっています。
マスターより
サファリパークに行った事はありませんが、動物園のふれあいコーナーで巨大なインコに威嚇されたことはあります。水藍です。
動物園に行った折には、大体トラの展示の前で陣取って2時間でも3時間でもいられます。あの縞々がたまらなく好きなのです。
リプレイ公開中 納品日時 2015/11/23 04:19
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討伐&捕獲大作戦
最終発言2015/11/19 08:36:23 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/11/19 00:14:48