本部
徘徊する愚神
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 6~6人
- 英雄
- 5人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/09/22 15:00
- 完成予定
- 2015/10/01 15:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2015/09/21 23:22:08 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/09/18 19:12:56
オープニング
●導入
真夏の蒸し暑くよどんだ空気が深夜の町を照らすLEDの街灯をちらつかせた。
飲み会の後、二次会のカラオケが終わって家路に急ぐ女子大生は、ふと自分と同じ歩調の足音に気がついた。思い切って振り返ってみるが、街灯の明かりで見渡せる範囲には誰も居ない。女子大生は、痴漢かストーカーかと思い足を速めるが、後方の気配が去る様子も無い。
思い切って女子大生は、もう一度勢いよく振り向いた。そして、次の瞬間、恐怖に身を引きつらせる。目の前に痩せこけて土気色をした皮膚を持ち、落ちくぼんだ眼下の男があったのだ。
緩慢な動きで痩せた男は、女子大生につかみかかった。女子大生はその手を振り払おうとしたときに男の爪を引っかけてしまう。
「あ、何・・・・・・」
女子大生は、まるで麻酔でも撃たれたかのように体の自由が効かなくなってくるのを感じていた。
男が近寄ってくる。
眼前に伸ばされた掌を見たところで女子大生の意識は失われてしまった。
●日本茶喫茶「快楽庵(けらくあん)」
爽やかな煎茶の香りが喫茶店「快楽庵」に広がっていた。スーツを着た40代程の男が、主人である小尉源三郎(こじょう げんざぶろう)と机を挟んで向かい合っている。
「被害者の状況から、このK都市に久しぶりに愚神が出現したようです」
そう言って、男は、懐から数枚の写真を取り出した。
「ずいぶん前に引退した身だが拝見しよう」
小尉は渡された写真を手に取り、次々と捲っていくと眉をひそめて顔を曇らせる。写真には、ライヴスを吸われ無残な姿になり果てた女性の姿が写っていた。
「ここまで大っぴらに仕掛けてくる愚神も久しぶりだね、獅子口君」
「ええ。放っておけば、点は面に、面は立体となりこの地を侵食し続けるでしょう」
「そうなる前に対処したい・・・・・・か」
小尉は小さく息を吐いて写真を獅子口に返した。
「失礼します」
スッと二人の前に透き通った煎茶の椀が置かれる。獅子口が顔を上げると、十代半ばほどの少女がセーラー服の上からエプロンを着けて両手でお盆を抱えていた。
「ああ、小姫ちゃん。ありがとう」
獅子口は、遠慮無く椀に手を伸ばし茶をすする。天野小姫(あまの こひめ)は、小尉と契約した英雄である。最初期に契約を果たし、小尉が警官を定年退職するまでの十数年間、K都市の愚神と二人で戦っていたのだ。だから、天野は若く見えてもかなりの年齢ということになる。
「夜にのみ活動して若い人間の女を狙う愚神の噂は聞いたことがあります。ずいぶん被害者が出ているので異界化も何処かで始まっているかもしれませんね」
小姫は、心配そうに小尉を見つめる。
「今のところ、被害者が東山署の管轄内でのみ確認されているので、本体を倒すなら周辺の繁華街で張っておくのも手ですね。愚神が相手ですと一般の警官は無力ですが」
獅子口は、両手をきつく組んで苦虫を噛みつぶすように言う。そして、すこし間を置いて求めるような視線を小尉に向けた。
「この老体が直接出向くことは出来ないが、HOPEに声を掛けておこう。手が空いていれば手伝ってくれるはずだからね」
「先輩、ありがとうございます!」
獅子口は、深々と頭を下げた。
●HOPEからのメール
HOPEより加盟能力者各位
京都の小尉より愚神発生の信を受け、京都へ能力者を派遣する事を決定した。
明朝より京都へ向かえる者は直ちに現地へ向かいたし。
目標は、グールと呼称されるデクリオ級愚神である。
目撃地域と被害地域が限られている。また、被害者に女性が多いということに留意し愚神を討伐して欲しい。
依頼者の小尉は、能力者であるが既に高齢で自身が動くことは出来ない。しかし、HOPEのメンバーが警察と連携を取るのであれば、小尉より警察へ連絡し連携することが出来るため必要に応じて連絡されたし、とのこと。
各位の健闘を祈る。
解説
●目標
夜に出現するデクリオ級愚神『グール』の討伐。
●登場
デクリオ級愚神『グール』
痩せこけ、土気色の肌を持つ若い男。指に鋭利な爪を持つ。
知性を有し会話が可能だが、愚神としてより優位に立つという本能から話にならない。
物理高め。魔法にやや弱い。体力は低い。
・スタンネイル
近接(物理)
命中した対象をバッドステータス気絶(1)を付与する可能性。
一般人が喰らった場合、気絶(20)
小尉源三郎:元警察官の能力者。72歳。20年前、最も初期に能力者になったものの一人。警察を定年後は、日本茶喫茶店「快楽庵(けらくあん)」を営み、前線から身を引いている。能力者との交流が深く信頼されている。
天野小姫:小尉のパートナーである英雄の少女。外見年齢は14歳。刀を主たる武器としている。現在は、小尉の経営する喫茶店を手伝っており、前線から身を引いている。
獅子口 劾:k都市東山署の刑事で元小尉の部下だった男。42歳。厳つい顔に見合わず心根のよい真面目な男。
●場所
K都市東山区。被害者は、この東山区に集中している。東山区には、入り組んだ繁華街と山手に住宅地が存在する。また、周囲に多数の寺社を擁する。AGW兵器による戦闘での物損が無いことが望ましい。
マスターより
こんにちは鷲塚です。
触るな危険。いや、触られるな危険、という敵との戦いとなるでしょう。愚神の行動パターンを調べて不意を突いたり、自分を囮にしての遠距離攻撃も良いかもしれません。
よろしくお願い致します。
リプレイ公開中 納品日時 2015/09/30 13:49
参加者
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相談卓
最終発言2015/09/21 23:22:08 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/09/18 19:12:56