本部
蜥蜴の足跡
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~8人
- 英雄
- 6人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2019/03/23 19:00
- 完成予定
- 2019/04/01 19:00
掲示板
-
麟徳会摘発
最終発言2019/03/21 23:38:03 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2019/03/21 23:10:11
オープニング
●遺されたもの
「四川省、景道市に違法AGW製造所らしき工場が発見された」
H.O.P.E.香港支部にて、ホログラムを操作しながら風 寿神(az0036)は報告した。
「取り仕切る組織は『麟徳会』。徐々に勢力を伸ばしつつある闇組織であり、わずかだがリンカーも所属しておる。先日、同組織の輸送中の違法武器が押収され、その中に三茶郷製のAGWと一致する小銃があったのじゃ」
押収された武器数十点、その中の小銃AGW、そして対比のための三茶郷製の小銃の画像が切り替わる。
「『麟徳会』から一ヶ月前にAGWが押収されて以降、H.O.P.E.はずっとその出元を追っておった。かつて三茶郷から出荷されたものか、あるいは山茶郷の壊滅以降、別の場所で製造されたものか。結果から言うと、どうやら後者であったらしい」
山茶郷は中国空軍による空爆により壊滅した。
ただし、直前に人員と証拠の回収の為に潜入したときには、製造設備の多くが搬出された後であった。
山茶郷に拠点を持っていたヴィラン組織『黒蛇(ヘイシェ)』は人間社会の内側から愚神の動きを支援する組織であった。
『黒蛇』を支配する愚神達は撃破し、その拠点の多くは壊滅させたが、『黒蛇』の持っていた人員、機材、そして研究内容などは散逸した。
人間の社会の中にもそういうものに金を出す闇組織があり、所属するリンカーもいて、蜥蜴の遺産は脈々と受け継がれている。
「細かいことは、実際に警察と共に調査に当たっておったマーロウが説明する」
寿神に紹介され、黒髪の青年が前に進み出て、ぺこりと頭を下げる。
「マーロウです。よろしくお願いします」
彼はかつて蜥蜴市場の関連組織に所属していたが、被検体であるリンファという少女と共に脱走した。
そのときまだ十六、しばらくは保護施設に入り、十八になったいまはリンファと共に自活するためH.O.P.E.で仕事を請け負うようになった。
未成年で非リンカーであるので張り込みなど地味な仕事が多いが、かつて闇組織の一員であったこともあって目端が利き、フットワークが軽い。
「問題の工場は万寿路という工場街の一角にあります。治安は悪く、俺くらいの歳の不良少年がたむろしてても目立ちません」
リンカーの関与、一般武器の有無などは不明であるので、調査は地元警察と連携して行われた。
聞き込みの結果、該当の工場は長く無人で、稼動を始めたのはおよそ三ヶ月前。山茶郷への攻撃時期と一致する。
「該当工場では毎週金曜の深夜に搬入と搬出が行われています。資材を運んできた車両が製品を搬出する形式です。H.O.P.E.と地元警察が協力しそこを押さえる計画です。よろしくお願いします」
部品の調達経路、『麟徳会』関与、共に確たる証拠を掴んでいない。
H.O.P.E.と警察は、ここでそれらの証拠を一気に押さえるつもりだ。
「リンカーが蜥蜴の生き残りやったら、バクハツに気ぃつけーや。遠隔操作は無しにしても、心臓止まったらバクハツするで」
マパチェ・デルクス(az0036hero002)が横から口を挟む。
蜥蜴市場に所属していたリンカーには、もれなく頭部と手首から先にライヴス製の爆破装置が埋め込まれている。
爆破方法は二つ。
遠隔装置と心拍連動式。
誰が手を下さなくとも、失敗して死ねばその場で爆弾が作動する。
遠隔爆破用の暗号データの技術移転は困難だが、自殺すれば自爆により証拠隠滅される。
「こちらでも拘束具は手錠と猿轡、目隠しまでは用意しておるが、大丈夫かのう」
「うちにもわからんわ。奏者はとことん糞な性格やったけど、『麟徳会』はどういう奴等か知らんし」
寿神にマパチェが答える。
拘束後の自殺防止の対策はしてあるが、相手の出方が読めない。
「スーはボクが守るよ!」
ソロ デラクルス(az0036hero001)は黒い尻尾をぱたぱたさせる。
彼は大好きなスーの英雄であり、保護者であり、友人。
いつだって、一番に頼って欲しい。
「キツネはいつまでもべたべたすんなや。姐ちゃんに彼氏のひとりもできひんやろ」
「スーはそんなの望んでないもん」
「少数民族の生き残りやのに、コブ付きなせいで独り身なん? 姐ちゃんもとことん不幸やな」
「スーはボクがいれば幸せだからいいの!」
マパチェとソロは本題そっちのけで言い合いを始めるが、見かけ年齢のせいではたから見れば子供の喧嘩でしかない。
「まあ、リンカーは希少な存在。そうそう死なすことはして欲しくはない」
寿神は溜息をつくように呟く。
新たに異世界から英雄が現れることのなくなったいま、H.O.P.E.にとってもリンカーは貴重な人材である。
本人が望むのであれば、罪を償ってから、あるいは罪を償う手段としてH.O.P.E.の下で働くということもありうる。
「正直、取引にリンカーが同行する可能性も不確定ではありますが、工場には地下室があるらしいです。AGWであれば試せるのはリンカーだけですので、そこで試し撃ちをしているかもと考えています」
マーロウが警察の見解を報告する。
リンカーがいて、AGWを持っているとなれば一般の警察では対応できない。
よって今回の捕り物はH.O.P.E.のエージェントが現場の取り押さえをまでを担当し、警察は後方支援となる。
「難事件というほどでもないが……後始末も必要な任務じゃ。よろしく頼む」
寿神はあなた方に向かって一礼した。
解説
●目標:違法AGW製造工場の取引現場を押さえる
●現場状況
万寿路という工場街の一角にある古い工場。最近再び稼動し始めたらしい
マーロウが張り込みしていて、あやしい動きがあれば連絡が来る
●敵情報
『麟徳会』;ここ数ヶ月で急激に勢力を伸ばしているヴィラン組織。暴力をはじめ手段を選ばない傾向がある
●登場
風寿神&ソロ デラクルス&マパチェ・デルクス
愛称はスー&フーリ&リィ。もふもふコンビの英雄達もそれなりに仲良くやっている
マーロウ
かつて蜥蜴市場の関連組織から脱出してきた少年。十八歳。研究所の被検体でアイアンパンクの少女・リンファと共にH.O.P.E.で働いている。リンファは事務系(東川MS『逃亡した先は自由か死か』に登場)
地元警察
作戦時の立ち入り規制、拘束した関係者の護送など、必要な支援行動を行う
●貸与
リンカー対応の手錠&猿轡(自殺防止用)。目隠しは普通用。その他必要な拘束具
●PL情報
現場に現れるリンカーは二名で、ジャックポットとシャドウルーカー
ただし予測可能な事項である
マスターより
山茶郷も四川の研究所も、乗り込んだときには主な設備を搬出済みでした。
愚神が消えたあと、それらはどうなったのか? というアフターストーリーです。
人間社会の中にも悪意はあり、力を欲する者はあり、トラブルの種はいくらでもあります。
リンカーも、新たに出現するアメイジングスも、善くあろうとする心がなければ悪に転落します。
H.O.P.E.の必要性がなくなることはないでしょう。
今回の捕り物自体は単純で、ジャンルは戦闘ではありません。
これまでの事件のなかで言い残したこと、やり残したこと、心残りやその他があれば、プレイングに込めてください。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2019/03/31 09:50
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最終発言2019/03/21 23:38:03 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2019/03/21 23:10:11