本部
【天獄】テレさんよ永遠に
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~10人
- 英雄
- 5人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2019/03/12 09:00
- 完成予定
- 2019/03/26 09:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
諸君!聖戦だ!!(相談卓)
最終発言2019/03/11 09:25:00 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2019/03/10 15:33:54
オープニング
●女神爆誕
王との決戦やら、縁の諸々やらがすかっとぶっちぎれた3月。
礼元堂深澪はH.O.P.E.東京海上支部のロビーでいきなり、前のめりに倒れ伏した。
共鳴もしねぇ~で厳しい戦場渡ってきたツケってやつかぁ。払わなきゃなんねぇ日はもうちょい先だって思ってたんだけどなぁ~。追いつかれちまったの、ぜ……
ガクっと落とした首をぐいーっと引っぱり上げられ、深澪はとりあえず自分が生きていること、そして目の前になんかファンキーでアフロなゴッデスがいることに気がついた。
「あなたが逝くのは地獄ではありませんよぉ~」
ちちち。女神は荒ぶる鷹のポーズ(半ひねり)をくわっとキメてビシっと深澪を視線で射貫き。
「天獄で~すっ!!」
「地獄の上のほうにあるってだけの超地獄っすよね!?」
天獄の主であるテレサ・バートレットは深澪を“ズットモ”などと呼ぶが――まあ、友だちであることは確かだ。世界では“死神の鎌”と呼ばれ、ごく一部地域では“テ料理”と呼ばれるテレサの手料理を幾度となく喰らい、命を損ない続けて、それでも友情を投げ棄ててしまわない程度には。
最初はお仕事だったんだけどねぇ~。ぶっこみ屋さんもこうなっちゃったらただの女の子だぁね。
しみじみとうなずく深澪に、ゴッデスはちょいちょい。
「そろそろ話の続きをしてもよろしい?」
「すげ~勢いで忘れてましたわぁ。どぞどぞ」
ゴッデスはポーズを取りなおし、深澪は膝をつきなおし、互いに体勢を取り戻したことを確認して、再開。
「ちなみに女神はあなたの幻覚です。ですのでほかの人に見えていませんよぉ?」
「マジっすか!? ってこた、今のボクっておひとり様で叫んでるやべぇ~ヤツぅ! つか、一人称が女神ってなかなかアレっすね! あと、う~ん、アフロでサンバ体型がボクの考えた理想のボク……人はどうして手の届かねぇもんを求めちまうのか」
「手は届かなくてもテは自動的に届きますけどねぇ」
なんとも言い難い顔を突き合わせる、本体と幻影。
その幻影のほうがにこやかに言葉を継いだ。
「どっちみち大丈夫です大丈夫!」
天獄、ゴッデス、大丈夫……足し算なのかかけ算なのか知らないが、減る感じじゃない以上はろくなことにならないこと確定だ。
「とりあえず断固拒否するぅ!」
本体が幻覚に負けてる場合じゃない。びしっと言い放つ。
「赦しませんけどぉ!?」
凄まじい迫力で深澪を押し戻し、女神はおどろおどろ、恨み辛みという名の解説を開始した。
「女神は“テ”の権化ですからねぇ~」
基本的な地頭がよろしくない深澪と女神なので、彼女らに代わって端的に説明しておこう。
さんざんテ料理を喰わされたことで深澪の内に蓄積した毒素。それによって歪められたライヴスが疑似人格を育み、なんだか力を持ってしまった存在こそが女神の正体なんである。
「権化がなにしようって感じっすか?」
「ひとりでも多くの誰かを天獄に叩き込むのです! それがテに染め上げられた女神の使命……」
ここで深澪はぽんと手を打って、納得。
「あ~。例の設定、形変えても回収しとかなきゃ~ってハナシっすね。で、当たり障りないボクが逝かされるってゆう」
「さすがは女神の本体。話が早くて助かります」
がっしと握手を交わした後、左右に立ったふたりは両の人差し指をくっつけて両腕で輪を作り。
「どいつもこいつもテのずんどこに蹴り落としてやるのぜぇ~!!」
●君は1000パーセント
H.O.P.E.東京海上支部のブリーフィングルームのただ中、テレサ・バートレットは苦渋刻まれる顔を巡らせて。
「ミオが邪英化って言えなくもないものになったわ。いったいなにがあったのかしら……昨日いっしょにタコヤキパーティーしたときは普通だったのよ! それどころか、いつもより元気だったのに!」
それはもう見事な海老っぷりだったのよ! 信じられない顔を左右に振ったテレサの耳へ、そっとヘッドホンがあてがわれ、デスメタルが浴びせかけられる。
「なにも聞こえない!? ちがう、聴こえるわ……ミオの声!!」
なぜか虚空へ手を振るテレサを置き去り、マイリン・アイゼラが一同へ告げる。
「テレサがぽんこつになってるとこで察してくれると思うアルけど、テ案件アル。深澪は深淵に堕ちたアルよ、テ料理食べ過ぎて」
憶えている者もいるだろう。生命力300パーセント分のダメージをテで負った者は自動的に邪英化するという、テの掟を。
同時に察してもらえるだろう。諸々の事情や都合で封印されたはずのその設定を、ここで回収しようという動きがあったりなかったりするのだと。
「って言っても、深澪は適当にテ料理喰わせてやれば滅びるそうアル。深澪はテに取り憑かれてるアルから、高純度のテが集まるとこに引き寄せられるアル。なんで、今回は花見で誘き出して迎撃する作戦で行くアルよ」
すでに染井吉野がほころび始めている日本某所の公園が壁に投射され、次いでデフォルメされた地形図に切り替わる。
「テレサへ気づかせないようにしながら、テを餌にして深澪を引っぱり出して、口へテを突っ込む。基本、追っかけっこアルね」
桜の狭間や障害物を利して疑似的に邪英化した深澪を引きつけ、テを喰わせる。オンラインゲームに一般人が力を合わせて殺人鬼から逃げる系のゲームがあるが、ルール的にはそれだ。
「それより、本部からの命令でテレサが作ったサンドイッチ200人分の処理アル。半分くらいは深澪の迎撃に使えるけど、残りは参加者で食べきらないといけないアルよ」
深澪撃破のためにこしらえられた弾丸=サンドイッチ。100人分を喰わせれば深澪は斃れるわけだが……内通者により、この作戦の概要はもう各国の情報部へ伝えられている。国際条約に障らない新型兵器の開発を切望する彼らは、残弾を狙って集まり来るだろう。
それを防ぐためには、スタッフがおいしくいただき切るしかないのだ。
「限界を超えた先にナニが見えるか、そいつは未知数アル……」
サンドイッチひとり分で生命力100パーセント減。単純計算で10人分を食べなければならないから、生命力の減少度も1000パーセントとなる。
邪英化や死へ逃げる道はない。
それでもエージェントは挑まなければならないのだ。
世界へ天獄を顕現させないための、報いなき戦いに――!
解説
●依頼
テレサと花見を楽しむ体で、襲来する深澪を引っぱり回してその口へサンドイッチを適当に突っ込んで撃破してください。
●ルール等
・会場は染井吉野がピンボール台の釘さながらに点在する、桜林のただ中です(晴天の昼時)。
・サンドイッチ10人分(10口)を食べた/食べさせられた時点でエージェントはあらゆる活動を停止します。
・エージェントが持てるサンドイッチ(深澪を倒せる唯一の武器)は3人分です。
・桜林の内で深澪と戦いつつ、交代でテレサの元へ戻ってください。ここでテレサに状況を悟らせないための目くらましとサンドイッチの補充を行います。
・目くらましの手段は自由。ただし、テレサの注意を強く引くほど効果は高まります。
・テレサが状況に気づいてしまった場合、達成度も失敗以下まで下がります。
・草木やロープ、ビニールシート等、花見会場にありそうなものは、AGWと共に自由に使えます。立木を活用するほか、スキルとトラップを駆使することで深澪の足を一時鈍らせられます。
・深澪に捕まると強制的にサンドイッチを1~2人分喰わされます。
・対深澪、対テレサ、共に連携が効果を引き上げてくれます。
●礼元堂深澪(ゴッデス)
・ゴッデス形態で普通に花見へ参加してきます。テレサの気を逸らして引き離しましょう。
・まっすぐ走ってくるのでトラップや障害物を越えることはできませんが、時折ワープして飛び越えてきます。
・かなり深刻におばかさんです。
●テレさん
・ぽんこつです。
●備考
・深澪への対処は適当にして、テレさんとの花見に全力を注いでいただいても可です。
・サンドイッチふたり分の完食で重体が確定しますが、食べないことを選択しても可です。
・10人分完食したエージェントは、好きな情景(幻覚)を見ていただけます(プレで指定してください)。
・互助会と酔人は共倒れ、すでに全滅しています。
マスターより
みなさまお疲れ様です、電気石八生と申します。
こちらは【天獄】のラストシナリオではありますが、特になにが変わることも終わることもない日常という名の不条理の一幕が語られる内容となっております。
なので多くを語ることもありませんが、ともあれよろしくお願いいたします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2019/03/15 21:17
参加者
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最終発言2019/03/10 15:33:54