本部
【愛絆】愛する人と絆の行方
- 形態
- シリーズEX(続編)
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,800
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 7人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/12/21 22:00
- 完成予定
- 2018/12/30 22:00
掲示板
-
3人を1つに戻す為に【相談板】
最終発言2018/12/21 20:59:28 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/12/19 23:47:35
オープニング
このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●遭遇
東北地方にて。
「いたか!?」
「まだだ……くそっ! 逃げ足だけは異様に速いなあの愚神!」
愚神討伐を任されたエージェントたちは、山の中を探しながら悪態をつく。
従魔を引き連れ町を襲ったとの報告があり出動し、撃退には成功したが愚神の逃走を許してしまったのだ。
(……ちっ! さっさとどっか行きなさいよね!)
そして、先の戦闘で従魔を失ったデクリオ級愚神――アンジュは息を殺して茂みに隠れていた。
(こちとら完璧にサポートタイプだっつの! あいつら全員を1人で相手するなんて絶対無理!!)
回復補助と危機回避能力が高い代わりに、攻撃も防御もミーレス級並のアンジュに戦う選択肢はない。
気配が遠ざかったタイミングで再び駆けだし――盛大に何かにつまずいた。
「ふべらっ!? ――ざっけんな、ぶっ殺すわよアンタ!!」
顔面から着地して怒り心頭のアンジュは、すぐに振り向き膝を抱えて座っていた人物の襟首を持ち上げる。
ボロボロのH.O.P.E.職員の制服と、虚ろな目をした女性――レティ(az0081hero001)から反応はない。
「そこか!」
「げっ!?」
さらに、自分の大声でエージェントを引き寄せたアンジュは表情をゆがめる。
「あー、もう! アンタのせいなんだからアンタが何とかしなさいよね!」
ヤケになったアンジュはレティを盾にし、武器を構えたエージェントの中へ放り込んだ。
「その顔……もしや報告にあった職員か?」
「知り合いか?」
「違う。が、東京海上支部から連絡があった邪英化した職員の特徴と似ている」
佐藤 信一(az0082)に憑依した愚神・リヤンが起こした事件と経緯は、すでに各支部にも伝わっていた。
同時に碓氷 静香(az0081)の捜索と保護も依頼されており、エージェントの1人が覚えていたようだ。
「実力はケントゥリオ級相当、油断はきんも 」
そのまま仲間へ注意を促す言葉はしかし、レティの拳が鳩尾をえぐったことで止まる。
「っ!?」
「このっ!」
即座に他のエージェントも動き出すが、全員一撃で『重体』に近いダメージを受けて沈んだ。
「撤退だ!」
不利を悟った残りのエージェントたちは、『重体者』たちを担いで背を向ける。
「――はっ! 何してんのよ、あいつらにトドメ刺しなさい!」
しばらく口をぽかんと開けていたアンジュは、我を取り戻すとレティへ追撃を命じるが動かない。
「このノロマ! 全員逃がしやがって!」
結局エージェントたちの逃走を許し、アンジュはレティへ蹴りを入れた足を抱えてうずくまった。
「いっつ~~!? ……半端者なのに私より力は上とか、余計にムカつく」
それからまた地べたにうずくまったレティを横目でにらみ、アンジュはため息の後に立ち上がる。
「やっぱ、『王』がいる北へ行くか……動かせる従魔も欲しいし」
去り際、ふとレティの腕時計に目を留めた。
「――迷惑料として、『それ』もらってくわよ」
そして、アンジュは憑依体を失った従魔を呼び寄せて腕時計へ押し込んだ。
「つっても、使えて盾代わりの雑魚だしなぁ……ん?」
宙に浮かぶ従魔を引き連れ去ろうとしたアンジュは、何故かついてくるレティに気づいた。
「何よ? こんなガラクタに思い入れでもあんの?」
「…………」
文字盤にひびが入り、すでに時を止めた3本の腕時計を指すもレティは無言。
「ま、いっか。盾くらいには使えそうだし」
少し悩んだ末、アンジュはレティを引き連れ再び歩き出した。
●抜け殻の灯火
数日後、北海道某所。
「こちら愚神討伐部隊! 現在、通報があった愚神と交戦中! 再三の報告通り我々の手に負えない! 早急に増援を求める! 敵は愚神1、邪英1、従魔3! 内、最大脅威に当たる邪英は目撃情報があった碓氷 静香の英雄レティと断定! 猛吹雪により視界および足場が非常に悪い! もう半分以上やられた! 頼む!」
いわゆるゲリラ豪雪に見舞われた市街地で、通信機へ叫ぶ隊長の声が突風でかすれる。
支部からの返答を待たずAGWを構えた瞬間、足下に転がってきた仲間が力なく雪に沈んだ。
「くそっ、最悪だ! 味方の事務職員が、今じゃトリブヌス級に片足突っ込みかけてる化け物とはな!」
事前にレティの力や能力については聞いていた。
隊長の戦闘経験も豊富で倒す自信もあった。
しかし、実際は遭遇時からケントゥリオ級でも上位に相当する暴威を振るうレティに防戦一方。
建物内に残る多くの一般人に注意する必要もあるが、もっとも厄介なのがアンジュとの相性だった。
「ほぉ~ら! 私が援護してやってんだから、ちゃっちゃと殺しなさい!」
1つ1つの行動から肉体が傷つき、その分だけ力を上げるレティへ届く回復スキル。
本来なら短いレティの戦闘時間を引き延ばし、その分だけ力を増していく。
すでにこちらの攻撃はまともに通らないのに対し、あちらの攻撃は一撃必殺など馬鹿げている。
「うおおぉぉっ! ――ごはっ!?」
そして、善戦もむなしく最後に残った隊長も視界を閉ざす吹雪の中から現れたレティに倒された。
「結構使えんじゃないアンタ! この調子で私を楽させなさいよ!」
何度かの戦闘から、時計従魔をわざと敵へ向かわせればレティは勝手に迎撃すると気づいたアンジュ。
細かい命令は聞かないが、ある程度なら行動を誘導できる確信を得て上機嫌に笑う。
「――あん? 性懲りもなくまたやってきたみたいね……ほら、さっさと行け!」
すると、新たな気配に気づいたアンジュがけしかけた従魔にレティが続いた。
「 」
レティの瞳に光は差さず。
生傷だらけの腕を伸ばし。
壊さないよう触れぬまま。
つかず離れず追いすがる。
涙と一緒に枯れた心は激しくのたうち静かに暴れる。
レティはただ【大切な 】を守るために拳を握った。
解説
●目標
愚神の討伐
一般人への被害抑止
(邪英レティの救出)
●登場
・邪英レティ
ケントゥリオ級相当
『狂紅』と呼ばれた徒手空拳の狂戦士だが、現在は思考停止状態にあり意思疎通は困難
最初から生命力は最大値の半分だが、『ヴィエクラ』補正+200状態
能力…生命力・物攻↑↑↑、命中・回避↑、魔法・特殊抵抗↓↓↓
スキル
・ヴィエクラ…常時発動、攻撃命中/被弾/『モルコル』ごとに攻撃・防御・命中・回避+1D6(上限なし)
・モルコル…常時発動、メインフェーズ・リアクションなどあらゆる行動ごとに生命力-1D6
・ペルセ…射程1、物攻+60、命中-30、抵抗判定【物攻vs物防】勝利→BS減退(2)
・アトゥー…射程1・範3、『ヴィエクラ』効果×2、攻撃後→生命力半減
・アンジュ
デクリオ級愚神
逃走中に邪英レティを偶然発見
回復補助特化で格上を従えるほどの力はないが、限定的なレティの指揮も担当(成功率=低)
・モントル×3
ミーレス級従魔
アンジュがレティの腕時計に憑依させた従魔で、常にレティの周囲を飛び回る
(PL情報:消滅時にスキル発動&以降レティの優先攻撃対象に)
・碓氷 静香
信一と恋人関係にあるH.O.P.E.職員
人格ごと邪英レティに飲み込まれ、生死不明
・佐藤 信一
愚神の憑依から生還したH.O.P.E.職員で、現在も意識不明
●状況
場所は北海道某所
暴風雪警報が出された市街地に現れた愚神と現地エージェントが交戦
すでに避難勧告は出ているが、視界を覆う雪の影響で一般人は外出そのものが困難
PCたちは現地支部からの応援要請とレティの特徴を聞き出動
到着直後に現地エージェントは全滅し、続けて戦闘開始
10m(5sq)先が見通せない吹雪から一部能力にマイナス補正あり(ドロップゾーンではない)
マスターより
【愛絆】シリーズのラストになります
信一さんへの行いが原因で現実逃避気味な邪英レティさんが愚神アンジュに拾われました
前回よりも心を閉ざした状態ながら、無意識に信一さんを求めてはいるようです
アンジュはレティさんを利用して北進しており、このまま『王』の元へ行けば愚神化の危険があります
総合的な能力は低いようですが、逃げ足は速いようなので油断はできません
また従魔は実質レティさんの怒りスイッチですので、倒す時には注意が必要でしょう
なお、危険フラグはNPCにも適応されています
シナリオの結果次第では死亡もありえますので、可能なら助けてあげてください
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2019/01/10 19:29
参加者
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3人を1つに戻す為に【相談板】
最終発言2018/12/21 20:59:28 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/12/19 23:47:35